僕は希望に頼らない、絶望もしない・・・・希望と絶望、どちらかに(あるいは両方にかな?)頼れという誘惑はいつも頭の中にあるけど、絶対にそうならない・・・・そう決めてるんだ」
「???・・・・よーわからんが、シンジも色々考えとるんやのー」
「・・・・・・・ありがとう、シンジ・・・・」
「こんなのでよかったの?」
「まあ、参考にはなるさ」
希望も、絶望も抱かない14歳の少年・・・・彼を中心に物語は回り続ける・・・・・・
「・・・・そうだ・・・・その問題は既に委員会に話は付けてある・・・・・・・・荷物は昨日佐世保を出港し、今は太平洋上だ・・・・」
青く澄み渡る大空。
眼下に広がる大地。
大きな騒音をまき散らしながら、ヘリは一路海を目指す。
「Mi−55D輸送ヘリ!・・・・こんなことでもなけりゃ一生乗る機会ないよ・・・・まったく、持つべきものは友達だよ」
ケンスケ、カルトなところを無意識に披露してしまう。
「毎日同じ山ン中じゃ息苦しいと思ってねぇー・・・・たまの日曜だからデートに誘ったんじゃないのン♪」
いつなんどきでも、明るいミサト。
「えぇ!?・・それじゃ今日はホンマにミサトさんとデートっすか!!・・・この帽子、今日のこの日のため買うたんですミサトさん!」
なにか論点がずれているトウジ。
彼らは洋上のある地点に向けて飛行している。
「そーいやあ、なんでシンジはこないんです?」
言われてみればバックシートにはトウジとケンスケしかいない。
「んー・・・なんか用事があるらしくてね、後から追いかけるっていってたからその内来るでしょ」
「へえー・・・・センセが用事があるなんて珍しいのお・・・・」
そんなことを言っているうちに、ヘリは雲を抜けて海上に出る。
「ほーら、見えてきたわよー」
ミサトが下を指さしながらいう。
「おお!」
「なんやありゃあ・・・」
濃紺のブルーに映える白い航跡。
それも無数に。
「空母が5!戦艦4!大艦隊だ!!・・・・ホント、持つべきものは友達だよなあ」
その、彼らをこの小旅行に誘った友達はこの場にいないが。
それにしても・・・・またしてもカルトなケンスケ。
この一瞬で数を数えるとは・・・・侮りがたし・・・・
ちなみに彼は先程からビデオのファインダーをのぞきっぱなしである。
「・・・・出る前にいうとった”ゴーカなお船”ってあれのコトかいな?・・・・」
「まさにゴージャス!・・・・さすが国連軍の誇る正規空母、『オーヴァー・ザ・レインボウ』!!」
「よくこんな老朽艦が浮いていられるものねえ・・・・」
「いやいやー・・・・セカンドインパクト前のヴィンテージものじゃないっすかー?」
「ミサトはん・・・・・そういえば・・・・シンジにここに来るっていうてあるんですか?」
「・・・・・・・あはは・・・・・・忘れてた・・・・・・・」
三人が乗ったヘリが降りようとしている空母のブリッジでは、艦長(兼任太平洋艦隊司令代理)が苦虫を噛みつぶしたような顔をしていた。
「はっ!・・いい気なものだ・・・・玩具のソケットを運んできおったぞ・・・・ガキの使いが・・・・」
そしてそのブリッジの上、アッパーブリッジと呼ばれる場所には、軍艦にふさわしくない少女が長い髪を揺らしながらヘリが降りるのを見守っていた・・・・
時間はちょっとさかのぼる。
シンジはミサト達に後から行くと言って、第二新東京市に来ていた。
この前ゆっくり話せなかったユウジと会うためである。
日曜だというのに出勤しているらしく、
《今、仕事で外に出ててな、第二東京の本庁(防衛庁)に行けば俺の所まで送ってくれるぞ》
ということだった。
「邪魔しちゃ悪いですよ・・・・」
というシンジの言葉にユウジは
《自衛隊なんて暇な方が喜ばれるモンだ》
と、飄々と返すだけだった。
そんなわけで、シンジは防衛庁庁舎の中で案内を待っていた。
「手筈は整ったよ、行こうか」
案内役をやってくれる制服を着た男(あとで聞いたら、一尉さんだそうだ)が庁舎の屋上へと案内する。
「すみません・・・・わざわざ」
「いいんだよ、野分一佐から『くれぐれもよろしく頼む・・・・怒らせたらタダじゃすまんぞ?』って言われてるからね」
「いや、そんな・・・・」
二人が屋上に出ると、そこには既にヘリがローターを回して待機していた。
それはなぜか白くペイントされた海上自衛隊とネームの入ったもの。
「さ、乗った乗った」
「先生はどこにいるんです?」
「行けばわかるさ」
時間は元に戻る。
前世紀にアメリカで建造されたニミッツ級正規空母。
所属が国連軍になり、搭載機がロシア製になってもネイヴィーの本質は変わらない。
そんな中に大きな箱をぶら下げたようなヘリが降り立つ。
「おおーっ!!・・・・凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い!凄すぎる!!・・・・男だったら涙を流すべき状況だね、これは」
ヘリから勢いよく飛びだして辺りを撮りまくるケンスケ。
トウジは彼の言葉に言いたいこともあったが、またうるさいことになるので黙っていることにした。
そんなトウジの帽子が海風にあおられて飛ばされてしまう。
「ああっ!・・待てぇ!待たんかい!」
最後に降りたミサトは、ちょっとばつが悪そうにしている。
そして、ひたすら転がっていくトウジの帽子。
「とほほ・・・・止まれぇ!止まらんかい!」
帽子に言っても聞くワケがない。
だが、ひょっとしたら聞こえたのか、帽子はすらりと伸びた細い足にあたって止まる。
ホッとするトウジ・・・・だが・・・
ぐしゃっ!
そんな音がするほど見事に踏みつぶされる帽子。
ちょっとショックのトウジ。
「へろぉー・・・・ミサト、元気してた?」
踏みつぶした当のご本人は・・・・まっっったく気にしていない。
レモンイエローのワンピース。
長く伸びた栗色の髪。
明らかに純粋な日本人ではない顔立ち。
歳はトウジやケンスケと同世代だろうか?
”目の醒めるような美少女”というのをカタチにするとこんな具合だろうか?
「ま、ねー・・・・アナタも背、伸びたんじゃない?」
「そ、ほかのところもちゃーんとオンナらしくなってるわよ」
「紹介するわ・・・・エヴァンゲリオン弐号機専属パイロット、セカンドチルドレン・・・・」
そこまでミサトが言うと、その少女は誇らしげに顎をクイッと上げる。
「惣流・アスカ・ラングレーよ」
アスカは内心で、
『決まった!!』と思っていた。
このために一番お気に入りのワンピースを着て、
普段はまったくしない化粧も(ほんのわずかだが)して、
気合いを入れてこの場に臨んだのだ。
だが・・・・
彼女は完璧にあることを忘れていた。
『ここは海の上である』ということと、『自分が立っているのは航走中の船舶の上である』ということ。
つまり・・・・
『常に風が吹いている』ということを・・・・・
めくれあがる裾。
点になる目。
回るビデオ。
赤くなる顔。
はじけ飛ぶビンタ。
「なにすんのや!!」
トウジがケンスケの分も代弁して言う。
頬には真っ赤なもみじが・・・・
「見物料よ・・・・安いモンでしょ?」
「なんやてぇ・・・・そんなモンこっちも見せたらぁ!」
トウジとしてはズボンを降ろして、男らしい縦縞のトランクスを見せてやるつもりだった・・・・・のだが・・・・
あまりにも勢いが良すぎた。
年頃の少女にはちと目に毒なモノまで見せてしまう。
「!@%&$#?・・・・なにすんのよ!!」
ふたたびはじけ飛ぶビンタ。
そして彼女は両頬を真っ赤に腫らしたトウジの脇をすり抜ける。
「で?・・・噂のサードチルドレンはどれ?」
「え?・・・・あ、いや、そのー・・・」
冷や汗かきまくりのミサト。
「まさか今の・・・・!」そういってアスカはトウジを睨み付ける。
「い、いや・・・・違うのよ・・・・」
「じゃあコイツ?」
今度はケンスケを見る。
「えーと、そうでもなくて・・・・・」
「???・・・・どーゆーことよ!?」
「・・・・・後で紹介するわ・・・・・・・・・・・」
「・・・はあ?」
「・・・・来てないのよ、今・・・・」
ミサト達が『オーヴァー・ザ・レインボウ』に降り立ったとき、シンジも目的地に到着していた。
奇しくもシンジが降り立ったのも航空母艦。
航空護衛艦『しょうかく』。
セカンドインパクト後に建造された軍艦として最大のものだ。
どこの所属かは問う必要もない。
艦尾に翻る旭日旗がそれを物語っているからだ。
「シンジ!よく来たな!」
ヘリから降りたシンジをフライトデッキまで出迎えに来たユウジが声を掛ける。
「先生!」
シンジがユウジを見つけて駆け寄る。
「この前はゆっくり話せませんでしたから・・・・・でも、お邪魔じゃないですか?」
「なあに、俺の本業は陸だ・・・・海のことはさっぱりわからん・・・・業務連絡に来たんだが暇を持て余してな」
「はあ」
「ま、それに知り合いも何人かいるしな、あとで紹介するさ・・・・立ち話もなんだな、上に行こう」
ユウジはシンジを連れてアイランド(島型艦橋)のトップへのぼる。
その道すがら。
「どうだ、向こうは慣れたか?」
「ええ、まわりはいい人ばかりですし」
「・・・・・・・・ふん、そうか・・・・」
鼻を鳴らすユウジ。
言いたいことがあるようだ。
「先生の言いたいことはわかります・・・・でも僕は納得して戦っています」
「・・・・・・・・・・・」
「この戦いは僕の戦いです・・・・・負けるつもりはありません」
ユウジはそれを黙って聞いていると、微笑を浮かべる。
「・・・・それならいい・・・・・・・・友達はできたか?」
「はい!・・・・学校の同級生です」
「なんだ、まだ中学校に通ってるのか?」
「ええ・・・・僕が学校で教わらなきゃいけないのは、勉学よりも複雑なことですから」
「確かに、な・・・・最近の学校(いや・・昔も、か!)はその”勉強以外のこと”を教えることに関してとんと無頓着だからな・・・」
「今日も同級生がミサトさん(あ、今の僕の保護者です)と船に乗りに行ってるはずですよ・・・・僕もあとから行かなきゃいけないんですけど」
「船?・・・・どこのフネだ?」
「さあ?・・・・聞くの忘れたんです・・・あとで本部に電話して聞いてみます」
チルドレンには地球上どこにいようと連絡がとれる携帯電話が支給されている。
そんな会話をしている内に二人は空母の航海艦橋に出る。
慌ただしく動く乗員達。
窓の外では搭載機の発着艦訓練が行われているようだ、轟音を立てて飛行機が降りてきたかと思うと次の瞬間には飛び立っていた。
怒号が飛び交う、というほどではないがそれなりに忙しそうな人間達の間で妙にゆったりと構えた男がいた。
「武、連れてきたぞ」
ユウジがそう声を掛けると悠然と構えていたその男は振り向いて二人に近づいてくる。
そしてユウジとシンジを面白いものを見ているような視線で見つめると口を開く。
「野分、お前と違って随分と男前じゃないか?」今にも笑い出しそうに言う。
「やかましい!」
「えーと・・・・」
わけがわからないシンジ。
「おっと、自己紹介が遅れたな・・・・海上自衛隊一等海佐、護衛艦『しょうかく』艦長、武ユタカだ・・・よろしくな、碇シンジ君」
「あ、はじめまして!」律義にぺこりと頭を下げるシンジ。
「ふふふ・・・・いい子じゃないか、これがお前のここ数年の”戦果”か?」武はユウジに問い掛ける。
「ああ、経歴を棒に振った甲斐があったさ」
「???」
「いや、なシンジ君・・・・ここ数年・・・もう10年以上になるか・・・・コイツが自衛隊を離れていたのは知っているだろう?」
「はい」
「そんな時でも連絡は取り合っていたんだが、コイツが口を開くと君のことしか話さないんだよ」
「え?」
「『シンジがあんな事をやった、こんな事をやった』ってね」
ユウジはそっぽを向いている。
彼なりの照れ隠しだろう。
「先生・・・・でも・・・・『経歴を棒に振った』って・・・・」
ユウジになにか迷惑を掛けたのではないか?
そんな思いが言わせた言葉だった。
「あー・・・それはな・・・」
「コイツの言うことは話半分に聞いておいた方がいいぞ?・・・・なにせ10年も現役を離れていたクセに、階級は俺と変わらず、しかも配置は統幕会議の首席幕僚とでもいうべきところだ」
「おいおい、俺はただの何でも屋だよ」
「俺は信じないぞ」
「僕も信じません」
三人は顔を見合わせると大笑いする。
「はっはっはっ!・・・・・・さすがお前の”息子”だな?」
「まったく・・・・誰がこんな風に育てたんだか・・・・」
「先生です」「お前だろ」
武はまだ笑っている。
「そういえばシンジ、何時までここにいられるんだ?どこかに行くとか言ってなかったか?」
「あ・・・・忘れてた・・・・すみません、ここで電話を使ってもいいですか?」
「ああ、かまわんよ」
「じゃ、失礼して・・・・」
シンジはポケットから小型の携帯電話を取り出すと短縮ダイヤルを押す。
電話はすぐにつながった。
「あ、もしもし・・・・シンジです・・・・青葉さん、忙しいのにすみません・・・・ちょっとお聞きしたいことが・・・・」
シンジはミサト達がいる場所を聞く。
「『オーヴァー・ザ・レインボウ』?・・・・なんです?それ」
それを聞いたユウジが眉をピクッと上げる。
『・・・・・・・・兄貴め・・・・またロクでもないことを企んでるな?・・・・』
「・・・・・はあ・・・・姫様が御立腹?・・・・なんですかそれ?・・・・・ミサトさんからの伝言???」
シンジはため息をひとつつく。
「わかりました・・・・急いで向います・・・・」
ピッという音と共に通話は切れる。
「先生、すみません・・・・これからすぐに行かなきゃいけないみたいです・・・・」
「そうか・・・・まあ、いくらでも会う機会はあるからな」
「・・・・そうですね・・・・」
「武!シンジに”自転車”を貸してやってくれないか?」
「”自転車”??・・・・・ああ、そういうことか・・・・わかった、本艦で一番の『自転車』をみつくろってやるよ」
武は最初は何のことかわからなかったが、ユウジの意を察するとニヤリと笑う。
「先生・・・・自転車って?」
「まあ、見てのお楽しみだ」
「おやおや・・・・ボーイスカウト引率のお姉さんかと思っていたが・・・・」
国連海軍空母、『オーヴァー・ザ・レインボウ』のブリッジで、この船の艦長が年齢やB・W・Hが黒マジックで塗りつぶされたミサトのIDカードと本人を見比べる。
「・・・・それはどうやらこちらの勘違いだったようだな・・・・」
口調は嫌味たっぷりだ。
「ご理解いただけて幸いですわ、艦長」
ミサトもこんな事ぐらいでは動じない。
伊達や酔狂で”あの”碇ゲンドウの部下をやっているわけではないのだ。
「いやいや、私の方こそ久しぶりに子供たちのお守りが出来て幸せだよ」
ケンスケは窓の外にカメラを向け、トウジはミサトの横に張りついている。
アスカは・・・・なんかどうでもよさそうに立っている。
「この度はエヴァ弐号機の輸送援助、ありがとうございます・・・・こちらが非常用ソケットの仕様書です」
艦長はペーパーを受け取ると軽く読み流す。
「ふん!・・・・大体この海の上であの人形を動かす要請なんぞ聞いちゃおらん」
「万一の事態に対する備え・・・と理解していただけますか?」
「その万一に備えて、我々太平洋艦隊が護衛しておる・・・・いつから国連軍は宅配屋に転職したのかな?」
艦長はかたわらに控えている副官らしい男にたずねる。
「某組織が結成された後、だと記憶しておりますが」
「玩具ひとつ運ぶのにたいそうな護衛だよ・・・・太平洋艦隊勢揃いだからな」
「エヴァの重要度を考えると足りないぐらいですが・・・・ではこの書類にサインを・・・・」
「まだだ」
さすがに顔がひきつるミサト。
「エヴァ弐号機及び同操縦者はドイツのネルフ第三支部より国連海軍が預かっている・・・・君らの勝手は許さん」
「ではいつ引き渡しを?」
「予定通り、新横須賀に陸揚げしてからになります」副官がかわりに答える。
「海の上は我々の管轄だ・・・・黙って従ってもらおう」
「わかりました・・・・」
ミサトはファイルケースをパチンと閉じる。
「ただし、有事の際は我々ネルフの指揮権が最優先であることをお忘れなく」
「かっこええ・・・・」トウジがほれぼれしている。
「よっ、相変わらず凛々しいな」ブリッジの入り口から声がかかる。
「加持センパイ!」出す声が黄色くなっているアスカ。
ミサトは非常に悪い予感がしながらも、ゆっくりと顔を入り口の方に向ける。
そこにはおよそこんな場所には似合わない男が立っていた。
少しくたびれたYシャツとズボン。
伸びた無精髭。
長く伸ばされた髪はうしろで束ねられている。
なによりもミサトには、その男が浮かべているヘリウムガスよりも軽そうな笑みに見覚えがあった・・・・
「!!!」驚愕の表情から、いかにもイヤそーな顔になるミサト。
「加持君、君をブリッジに招待した覚えはないぞ」
「それは失礼」
艦長のイヤミも飄々といなしてしまう。
ミサトが口を開きかけるが、ブリッジに駆け上がってきた伝令に先を越されてしまう。
「艦長」
「なんだ?」
「SDFのCV、『ショウカク』から連絡です・・・・こちらに連絡で1機飛んで来るそうです」
「?・・・・連絡事項などあったか?」
「いえ、予定にはありません」副官も”さあ?”という表情をしている。
「なにか、ネルフからの預かり物があるとかいう話でしたが」
艦長は振り向いてミサトを見る。
「どうやら君たちへの届ものらしい・・・・SDFも宅配屋稼業らしいな」
「・・・心当たりはありませんが・・・・わかりました。届いたらお知らせ願います」
「『ショウカク』とは200マイルほどしか離れておらん・・・・すぐに着くだろう」
《CICから艦長!レーダーに反応です》
「早いな、もう着いたらしい」
排水量10万トンを越える正規空母でも、上空から見ると大海原に浮かんだ針にしか見えない。
「先生・・・・ホントにあそこに降りるんですか?」
シンジがちょっと情けない声を出す。
「当たり前だ、あそこに降りなきゃどこに降りるんだ?」
バックシートに座るユウジ。
二人が乗るのは100億円以上はする、ゴージャスな『自転車』。
F/A−14J艦上戦闘爆撃機。
海上自衛隊母艦航空隊が採用しているマルチロールファイターだ。
前世紀に”世界最強”と謳われたアメリカ製、F−14の進化した姿。
「大丈夫だ、『しょうかく』で1回練習しただろうが?」
「それはそうですけど・・・・」
ちなみにこの機体には前席にしか操縦装置が備えられていない。
つまり、すべてシンジが動かしているのだ。
ユウジはともかく、機体を貸した武や『しょうかく』の連中もかなり度胸がある。
「ふう・・・・・・じゃあ着艦しますよ・・・・」
「おう、いつでもいいぞ」
シンジは機体を左にロールさせ、『オーヴァー・ザ・レインボウ』の艦尾を目指す。
《『ショウカク』搭載機・・・・こちらUNS(United Nation Ship)『オーヴァー・ザ・レインボウ』・・・・着艦を許可する・・・・風、右35度20ノット》
「了解・・・・これより着艦する」
キャノピーで徐々に大きくなる灰色の空母。
「ギアダウン」
機体下面から着陸脚が出る。
「アレスティング・フック、ダウン」
最終的に空母と飛行機をつなぎ止めるフックが降りてくる。
この時点でシンジは灰色の艦尾は見ていない。
視線は艦尾の脇に設けられた”ミラー”と呼ばれるフネと機体との角度を示す表示板に釘付けになっている。
そして高度とエンジン出力を落としながら・・・・・・着艦。
脚を甲板に着けた瞬間にシンジはスロットルを全開にする。
着艦に失敗した場合、すぐに機首を上げないと甲板を通り過ぎて海に落ちてしまうからだ。
だが、シンジのF/A−14Jは真ん中のワイヤを見事に捉えていた。
ホッと安心するとシンジはゆっくりとスロットルを絞っていく。
この一連の作業を完全に傍観者の立場で眺めていたユウジがぼそりとつぶやく。
「お見事」
「ほう・・・・いい腕をしておる・・・・」
シンジの着艦を眺めていた艦長がつぶやく。
「ですね・・・・少し悔しいですが、あれほど見事な着艦が出来るのは本艦にはいませんな」
副官も(結果的に)シンジを誉める。
「・・・・しかし皮肉なもんですな、空母の本家の我々がSu−37を使って、セカンドインパクト後に空母を取り戻した彼らがF−14を使っているとは・・・・」
「おいおい・・・・原設計はロシアだが、F−37はれっきとしたボーイング社製造・・・・アメリカ製だよ・・・・それに降りてきたアレはF−14じゃないぞ?」
「わかっていますよ・・・・F−14をミツビシが徹底的に改良したF/A−14J・・・・ま、パイロットの腕は関係ありませんがね・・・・」
そう言って副官は双眼鏡を構えて着艦したF/A−14Jのフロントシートに焦点をあわせる。
「?・・・・?・・・・!?・・・・か、艦長・・・・」
副官はそれだけ言って艦長に双眼鏡を渡す。
「ん?・・・なんだ?犬が操縦していたとでも言うのか?」
艦長は軽口を叩きながら双眼鏡を受け取り、副官と同じモノを見る。
「!!!!・・・・な、なんだあれは!?」
艦長も自分の見ているものが信じられないらしい。
無理もない。
艦載機の運用でもっとも難しい着艦を見事にやってのけたのが年端もいかない少年なのだから・・・・
「シ、シンジ君!?」
「センセやないか!」
「えぇ!?」
ミサト、トウジ、ケンスケは思いっきり驚いている。
「??」
アスカは何がなんだかわからないようだ。
「ほう・・・・彼が・・・・」
加持はひとりで納得している。
「アスカ、紹介するわ・・・・彼がサードチルドレン、碇シンジ君よ」
ミサトはヘルメットを脱いでシートから立ち上がったシンジを指し示す。
「ず、随分派手な登場じゃない・・・・」
さすがのアスカもちょっと引いている。
「ま、シンちゃんに関しては驚かない事の方がすくないわねえ・・・・まだ序の口よ、こんなのは」
「??・・・・なによ、それ」
「そのうちわかるわ」
ミサトはアスカの追及をかわすと歩き出す。
「ちょっとミサト!どこ行くのよ!?」
「決まってるでしょぉ?・・・アスカとシンジ君の顔合わせよん」
「あ、ミサトさん・・・・すみませんでした遅れちゃって」
「いいのよん、ちゃんと来たんだから何も言わないわよ」
フライトデッキに出たミサト達は機体から降りてきたシンジと鉢合わせした。
シンジはフライトスーツを着込んでヘルメットを小脇に抱えている。
ユウジはこの場にいない。
気が付くと加持もいない。
「ふーん・・・・これがサードチルドレン?」
アスカがミサトを押しのけるようにしてシンジの前に出る。
果たして二人は気付いていたのだろうか?
これが運命の出会いだということに・・・・
「ミサトさん??」
「ああ、こっちは惣流・アスカ・ラングレー、セカンドチルドレンよ」
「!・・・・そうなんですか・・・・はじめまして、惣流さん・・・・碇シンジです」
シンジはネルフ女性軍を陥落させた”あの微笑”を浮かべて自己紹介する。
アスカはちょっと顔を紅くする。
「・・・・・アスカよ・・・・」
「え?」
「『惣流さん』なんて呼ばれるのはキライなのよ・・・・私のことは『アスカ』って呼びなさい!・・・・そのかわりにアンタのことも『シンジ』って呼ぶからね!」
シンジは少し面食らうが、また笑みを浮かべると、
「うん・・・・わかったよ、これからよろしくね『アスカ』・・・」
ちなみにアスカがこれまで14年間生きてきて、同世代の男の子にファーストネームで呼ばせたことはない。
『『ん?・・・・・・・・どこかで会ったような気がするんだけど・・・・』』
二人が考えているのは偶然にも同じ事。
『『・・・・・気のせい(かな?)かしら??』』
「ふーん・・・・なんかいい雰囲気ね・・・・」
「お会いするのは初めてでしたね・・・・お噂はかねがね・・・・・」
「噂?・・・・俺の噂なんてどうせろくでもない事だろう」
「いやいや、この世界で『死神』を知らないのはモグリですよ」
加持はユウジを見つけるなり、小部屋に引っ張り込んでいた。
加持が生きる世界で伝説と化している男を見たかったからだ。
「買いかぶりだよ・・・・おれはしがない特別職国家公務員さ」
「出るところに出れば救国の英雄と呼ばれる人が、ですか?」
加持は笑みを浮かべながら言う。
「おいおい・・・・俺はアーサー王か何かかい?」
ユウジも笑いながら答える。
「英国人にとってアーサー王が英雄なら、日本人にとってあなたは間違いなく英雄でしょうね」
「・・・・・・・・・」
「セカンドインパクト直後、混乱を極める日本を植民地にしようと企んだ某国の策謀を叩き潰しましたよね」
「若かったんだよ・・・・もう一度やれと言われても断るね」
「あなたが予備役に退く直前、各国の諜報組織がズタズタにされましたよね・・・・なぜでしょう?」
「さあ?・・・・世の中奇妙なことがあるもんだな」
「時間稼ぎ・・・・あの子、シンジ君が一人立ちできるまでの・・・・違いますか?」
「飛躍のしすぎだよ・・・・まあ、面白い話ではあるが」
「・・・・そういうことにしておきましょう・・・・また今度ゆっくり話したいですな・・・・」
「・・そうだな・・・・」
「それでは私はこれで・・・・」
「ああ、そうだ」
ユウジは何かを思いだしたように、
「内務省から正式に辞令が届くと思うが・・・・君はクビだ」
「は?」
さすがの加持も意図が読めない。
「国際公務員と国家公務員の二足のわらじはまずかろう・・・・そういうことさ」
加持は背筋に冷や汗が流れた。
『”二足のわらじ”を始めたのはドイツを出る1週間前だというのになぜ情報が掴まれている!?・・・・しかも、本来筋違いなはずの内務省の人事になぜ口が出せる?・・・・』
加持は、伝説がいまだ生きている事に今更ながら気が付いた。
「・・・・・・わかりました・・・・・・」
「恋人を泣かすなよ?」
加持はフッと乾いた笑いを浮かべる。
「・・・・真実が知りたい・・・・考えるのはそれだけなんですよ・・・・」
「知ってどうする?」
「・・・・わかりません」
「・・・この世の中ですべてを知り尽くしてるのは、雲の上にいるかもしれない全知全能の誰かさんだけだ・・・・知らなくていいこと、知ってもどうしようもない事の方が多いさ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「変な話になったな・・・・それじゃ”息子”をよろしく頼む」
それだけ言うと、ユウジはきびすを返して部屋を出ようとする。
「野分さん」
「ん?」
「・・・・”雲の上にいるかもしれない全知全能の誰かさん”・・・・いると思いますか?」
真面目な表情で加持が尋ねる。
「おいおい・・・・また突拍子もない質問だな・・・・」
「すみません」
「まあいいさ・・・・・・・・神様ねえ・・・いるかもしれないが、俺にはあまり関係がない存在だな」
「・・・・・・・」
「神さんがいようがいまいが・・・・俺は俺の進むべき道を進む。危険と安全の天秤を見計らいながら、な」
「参考になりました」
「ん?・・・・こんなんでいいのか?・・・・んじゃ、またな。ネルフの指令によろしく伝えてくれ」
「わかりました」
そう言うと、ユウジは小部屋を出ていく。
「あれが『死神』・・・・全世界の裏の世界で恐れられる伝説の男、か・・・・」
加持はそこで表情を一変させ、気持ちも切り替える。
ミサトがこのフネではじめてみたときの加持の顔だ。
その顔はどこまでもとぼけているように見える。
「さて・・・・葛城をからかいにでも行くかな・・・・」
「・・・・今、付き合ってるヤツいるの?」
艦内の士官食堂に陣取った一行は雑談に興じていた。
「それがアナタに関係あるわけ?」
・・・・というよりは加持とミサトのトークショーになりつつある。
加持はどこまでも軽く、ミサトは彼を見ようともしない。
「あれぇ?・・・・つれないなあ・・・・」
ちなみにテーブルの下では足のつつきあいが行われている。
そして加持は視線をシンジに向ける。
「君は葛城と同居してるんだって?」
「ええ」
「彼女の寝相の悪さ・・・・直ってる?」
「「「えええぇー!!!??」」」
シンジ以外のお子様三人は変なポーズで固まっている。
どちらかと言うと、いにしえの『シェー!』のポーズに近い。
「な・・・な・・・なに言ってるのよ!!」
ミサトは顔を真っ赤にしながらテーブルを叩きつける。
「相変わらずか・・・・碇シンジ君」
「そりゃもう、ヒドイものですよ・・・・・・・・って、なんで僕の名前を?」
「そりゃあ知ってるさ・・・・この世界じゃ、君は有名だからね・・・・何の訓練も無しにエヴァを実戦で動かしたサードチルドレン・・・・」
それまで固まっていったアスカがシンジをじろりと睨む。
だが、シンジの返答はアスカの予想外のものだった。
「好きで戦ってるわけじゃありませんけどね」
どこかしら自嘲気味な口調。
『・・・・とても14歳とは思えんな・・・・これが”死神”流の教育の成果か?』
『なんで・・・・なんでこんなヤツが選ばれたチルドレンなのよ!!』
EVAに自分の持てるものの50%をつぎ込んでいるアスカとしては納得できないだろう。
あとの50%については後述する。
「君達に頼らざるをえない事は我々の力不足だ・・・・否定はしない・・・・だが、君達が少しでもやりやすいように努力している・・・・これからもそうするつもりだ・・・・」
シンジは加持の瞳をのぞき込む。
『・・・・・・・・・・・・・嘘は言ってないみたいだけど・・・・ホントのことも言ってないみたいですね』
昼行灯をよそおう加持も、シンジの目はごまかせなかったようだ。
加持はサッと立ち上がる。
「それじゃまた後で」
「冗談じゃない・・・・・悪夢だわ・・・・」
あとにはぶつぶつとひとりごとを言うミサトと固まったままの2バカが残された。
「どうだ?・・・・碇シンジ君は?」
空母の甲板上で、ひっついてきたアスカに加持が尋ねた。
「つまんない子!・・・あんなのが選ばれたサードチルドレンだなんて・・・・幻滅・・・・」
自分の心の奥底にあったかすかな好意は黙殺する。
「しかし・・・・いきなりの実戦で彼のシンクロは70を越えてるぞ」
「嘘お!?」
「しっかし・・・・いけ好かん艦長やったなあ!」
上へとあがるエスカレーター。
軍艦にこんなものがあるのも珍しい。
「プライドの高い人なのよ・・・・皮肉の一つも言いたくなるんでしょ」
実際に皮肉を言われたミサトよりもトウジの方が憤っている。
ケンスケといえば・・・・まだビデオを回している・・・・
ここまでくれば大したモノである。
「にぎやかで楽しそうな人ですね、加持さんって」
「むかしっからなのよ・・・・あのぶわぁか!」
とりあえずシンジは加持の瞳の奥に見た冷徹な部分については黙っていることにした。
ミサトは古い付き合いのようだし、わかっているのだろう。
それに、”にぎやかで楽しそうな人”という感じがしているのも事実だ。
そんな思考を巡らせていると・・・・
「サードチルドレン!!」
エスカレーターの上からお声がかかった。
そこにはアスカが仁王立ちしていた。
「ちょっと付き合って」
「弐号機!?」
「そ、アタシの専用機・・・・見せてあげるわよ」
「へえ、この船に積んであるの?」
「ここじゃないわ・・・・向こう側の専用の輸送船よ」
「・・・・・・・・」
それを聞いて小首をかしげるシンジ。
「そこまでどうやっていくの?」
「決まってるじゃない!ヘリよ」
そう言って二人はフライトデッキの連絡ヘリの前まで来る。
「・・・・・・パイロットの人、いないね・・・・」
「・・・・いなきゃ探してきなさいよ!」
理不尽もいいところである・・・・が、
シンジは大きくため息をつくと、そのままヘリに乗り込んで操縦席につく。
「ちょっとアンタ!・・・・なにしてんのよ?」
「へ?・・・・なにって・・・・飛ばすつもりだけど」
そこまで言われてアスカは目の前の少年が最新鋭艦上戦闘機を操っていた事を思い出す。
そしてアスカもヘリのドアを開けてシンジの隣に乗り込む。
「揺らしたら承知しないわよ!!」
『・・・・・・・ヘリコプターが揺れるのはしょうがないと思うんだけどな・・・・』
そして特設輸送船、『オセロ』。
「紅いんだ、弐号機って・・・・・知らなかったな」
「違うのはカラーリングだけじゃないわ」
弐号機のてっぺんまでよじ登ったアスカ。
危ないからやめてくれと何度もシンジは止めたのだが・・・・
「所詮、零号機と初号機は開発過程のプロトタイプとテストタイプ・・・・訓練無しのアナタなんかにシンクロするのがそのいい証拠よ・・・・」
どーでもよさそうな感じで聞き流すシンジ。
「けど、この弐号機は違うわ!・・・・これこそ実戦用に作られた世界初の本物のエヴァンゲリオンなのよ!正式タイプのね!」
どうだ!と言わんばかりのアスカ。
「ふーん・・・・」
暖簾に腕押し、糠に釘。
「なによアンタ!これがどんなにスゴイことだかわかって・・・・・」
アスカは最後まで文句を言うことができなかった。
低いうなりとともに衝撃が襲ってきたからだ。
「水中衝撃波ぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!」
前のめりにバランスを崩して落下するアスカ。
あんな所に立っていたら当たり前である。
落ちる先は弐号機の頭部。
「きゃあああああああああ!!!!!・・・・・・・・・・・・???」
まともに落ちたら大怪我は免れなかったはずだが・・・・・
「んもう・・・・・・だからあんな所に登ったら危ないって言ったのに・・・・」
シンジがしっかりとキャッチしていた。
アスカのバランスが崩れたのを確認すると、助走ナシで弐号機の頭に飛び乗ってアスカを受け止めたのだ。
「・・・・・・・・・・はっ!」
やっと自分の置かれた状況に気付くアスカ。
どんな状況かというと・・・・
シンジの右手はアスカの首に、左手はアスカの両足の膝の裏あたりにかけられている。
要するに、恋愛映画などで男が恋人を抱き上げるあの体勢である。
「は、は、早く降ろしなさいよ!!」
顔を真っ赤にして怒鳴られても迫力に欠ける。
「はいはい」
シンジはそっとアスカの足を降ろす。
「貸しだなんて思わないでよ!」
ビシッと指をシンジに突きつけるアスカ。
でも顔はまだ真っ赤である。
「はいはい。お転婆なお姫様・・・・・・さ、外の様子を見に行こうか」
そう言うとシンジはアスカをエスコートして弐号機の頭を降り、船の外へ向かう。
シンジとアスカが『オセロ』の甲板に出たその時、輪型陣の外側にいたフリゲート艦が吹き飛んだ。
艦の中央部から大爆発を起こして沈んでゆく・・・・
「まさか・・・・使徒!?」
シンジがうめくようにつぶやく。
「あれが?・・・・本物の!?」
実戦経験のないアスカには使徒がどんなものかわからない。
そうこうしている間にも、ロシア製の空母の舷側に大きな水柱が立つ。
『くそっ!・・・・・どうする!?』
乗機の無いシンジとしては悩むところだろう。
アスカはそうでもないようだ。
彼女は不敵な笑いを浮かべ、顔だけを背後にある弐号機に向ける。
「・・・・ちゃーんす・・・・」
あ・と・が・き
みなさまこんにちわです。
P−31です。
洒落にならないくらい更新が遅れました。
えーと、理由はいくつかありますが・・・・仕事とPSソフト「メタル・ギア・ソリッド」のせいとでも言っておきましょう(爆)
それは置いといて・・・・
やっとアスカ嬢、ご登場でございます。
今まではプレストーリー。ここからが本番です。
乞うご期待(←してる人いるのかなあ?)
最近恒例になりましたお詫び。
文中で、艦載機の着艦シーンがありましたが・・・・
全部適当です(笑)。
嘘がありましたら教えて下さい。
それと私の作品での自衛隊について。
戦略自衛隊は陸海空3自衛隊とは別物です。
第4の自衛隊と言ってもいいでしょう。
1話〜2話でちょろっと言ってましたが、陸海空自衛隊は日本政府の直轄指揮下に、戦略自衛隊は国連軍の指揮下に入っています。
戦自と他の自衛隊の仲はめっちゃ悪いです。
3自衛隊が戦自を
「国連軍の丁稚」と呼び、
戦自が3自衛隊を
「旧態依然とした政府形態にとらわれている犬」と・・・・
こんな感じでお互いを嫌悪しています。
ですが、国民一般の受けとしては3自衛隊の方が良い傾向にあるようです。
兵員の募集もままならない戦自は一部の部隊に傭兵を雇っているほどです。
と、まあ自衛隊に関するバックグラウンドはこんな感じです。
本文に載っければ良かったんですが、「量は多くて中身は薄い」というのにするのがイヤだったもので(笑)
それはそうと・・・・
TV版の8話に出てくる国連太平洋艦隊の艦船の名前は一部を除いてシェークスピアの戯曲からとられているのは周知の事実(なのか?)。
それはいいんですが・・・・
出てくる戯曲の名前、ほとんどが悲劇ですよ・・・・まあ、EVA”らしい”といえばそうなんでしょうが。
あとがきでこんなにでかくなっていいんだろうか・・・・(汗)
ま、いっか(笑)
さて・・・・次回はドンパチです。
どんな戦いぶりを見せてくれることでしょう?・・・・・
P−31さんの『It's a Beautiful World』第8話Aパ−ト、公開です。
今度はタンデムだ〜
いい感じでこれまでの使徒達を倒してきたシンジが、
こんどはアスカはんとのタンデムで使徒に挑む(^^)
レイちゃんとは違ったタイプの女の子、
アスカちゃんとどの様にいくのかな。
無意識に女の子をくすぐっているシンジどん。
ユウジさんもそっちの方向の訓練をして上げれば良かったのに。
これから加持さんがする?
変に教えると持ち味が消える?
・・どのみち、遅かれ速かれ、そっち方面でもいっぱしになるでしょう♪
将来の彼女は大変だよね。
さあ、訪問者の皆さん。
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