ジャー
バシャバシャ
「困ったなぁ・・・なんて説明すればいいかな。」
シャワーが顔に当たっているのも気にせず考え込むシンジ。
「考えててもしょうがないな。」
キュッ
「さて行こうかな。」
シャワーを浴びて着替えを済まして正面ゲートに向かうシンジ。
シンジはふと腕時計に目をやる。
「あれ?30分もシャワー浴びてたかな?」
いつのまにか結構時間が経っていた。
「これならそんなに待たなくてもいいや。」
シンジがそんな事を考えていると正面ゲートに人影が出てくる。
「あれ?綾波だ、お〜い綾波。」
顔色も変えずすたすたとレイは歩いてくる。
「なに?」
相変わらず感情がこもっていない返答が返ってくる。
「いや、なんでここにいるのなかなって思って。」
「もうすぐ零号機の起動テストがあるから。」
「あ、そうなんだ。」
「ええ。」
「綾波は心配じゃないの?」
「問題ないわ。」
「そ、そう。」
しれっと答えるレイにシンジは困惑する。
「そういえばトウジとケンスケに見なかった?」
「まだ保安部の所で調書を取られてるんじゃないかしら。」
「まだ時間かかるのかな。」
「さぁ・・・それじゃ私行くから。」
「え?う、うん。」
そしてすたすたとレイは行ってしまった。
「・・・なんか昔の彼女からは全然想像がつかないな。」
−待つ事数十分−
正面ゲートから二つの人影が出てきた。
「あっ、トウジ達だ。」
トウジ達の元に歩み寄るシンジ。
「お〜シンジやないけぇ。」
「わざわざ待っててくれたのか?」
「まあね、責任の一端は僕にもあるんだし。」
「なんでや?」
トウジとケンスケは不思議な顔でシンジを見る。
「だって僕がちゃんと二人に説明しとけば地上には出てはこなかったろ?」
「まぁそれも有るけど、興味本位かな。」
「半々やな、せやからシンジが気にすることやない。」
「・・・ありがとう。」
「まっ、おかげで俺はネルフの中に入れたからいいけどな。」
さすがケンスケ転んでもただでは起きない。
「おかげでごっつう怒られたわ、こっちは良い迷惑やで。」
「ははは・・・」
これにはシンジも苦笑いしかできない。
「ところでシンジ、聞いたぜエヴァのパイロットなんだって?」
「え?うん、そうなんだ・・・」
「いいよなぁ、エヴァに乗れるなんて。」
「いいことなんてあるかい!」
「あんまり僕もお勧めできないな。」
「君たちにはわかならいかなぁ男のロマンってやつを。」
そういって遠い所を見るケンスケ。
苦い顔をするシンジ。
「(あれに乗ったって何もいいことはないのに・・・)」
呆れ顔のトウジ。
「(ほんまこいつはわからんやっちゃなぁ。)」
「なぁシンジ、また乗せてくれよ。」
「あ、あんまり期待しないでよ、一応頼んでみるけど。」
「アホな事抜かすな、ケンスケもう帰るで。」
「ちぇっ。」
「じゃ、じゃあ。
この後シンジはミサトに頼んでみたがきっぱりと断られ事は言うまでもない。
−三日後−
先の戦いで倒したシャムシエルのコアをシンジが見つめている。
「これがシャムシエルいや、使徒となったあいつのコアか・・・」
「(こんな物がなければマテリアルプレーンに出現する事が出来ないのか・・・)」
「(・・・それは僕にもいえる事だな。)」
仮設所ではリツコがシャムシエルのデータを解析している。
「あれから彼との共同生活はうまく行ってるのミサト?」
「まぁね、なんて言うかあの子ほんと冷静に物事に対処するのよねぇ私生活でも。」
「ミサトよりも精神年齢高いんじゃないかしら?」
「ふん、悪かったわね、で?敵さんのサンプルから何かわかったのかしら?」
自分に分が悪くなったので慌てて話をそらす。
「見ての通りよ。」
そういってミサトの視線をディスプレイの方に向けさせる。
「・・・何これ?」
「解析不能を示すコードナンバー・・・」
「つまりワケわかんないってコト?」
「そう、でも・・・ひとつだけわかったわ。」
一息いれようとリツコはコーヒーの入ったマグカップに手を伸ばす。
「使徒の固有波形パターンが構成素材の違いはあっても人間の遺伝子と
酷似してるってことが・・・99.89%ね・・・」
「99.89%!!それって・・・(エヴァと同じ・・・?)」
「・・・ええ、劣化が激しくサンプルとしては完全とは言えませんが・・・」
そこには説明を受けるゲンドウの姿があった。
「父さんもここに来てたんだ・・・」
ついつい気になりシンジはゲンドウの姿を追ってしまう。
「あれ?火傷してる・・・」
「何見てんの?シンちゃん。」
「うわ?!驚かさないで下さいよ〜もうっ。」
「あら、シンちゃんでも驚く事あんの?」
「そんな人を冷血漢みたいに言わないでくださいよ。」
「あらあら、で、なんでお父さんを見てたの?」
「え?あの・・・父さん手に火傷してるようだから・・・」
「ヤケド?」
「ねーリツコォ、なんか知ってる?」
コーヒーを飲みながらリツコが答える。
「司令の手のヤケドのこと・・・」
「あなた達がまだここに来る前・・・起動実験中に零号機が暴走したの・・・・・・」
「聞いたことあるでしょ?」
「あ・・・はい・・・(綾波のあの怪我はその時の・・・)」
−32日前−
ネルフ本部
第二実験場《零号機起動実験》
「パルス逆流!!」
ピー
「中枢神経素子にも拒絶が始まっています!!」
ギギギギギギギギ
バキャッ
拘束具を破壊し動きはじめる零号機。
「コンタクト停止!6番までの回路開いて。」
「信号拒絶っだめです!!」
グァオオオオ
「零号機制御不能!」
「実験中止!電源を落とせ!」
バキョン
ゲンドウの命令でアンビリカルケーブルが切断される。
「零号機予備電源に切り替わりました!」
「完全停止まであと35秒!」
グワッ
ドカン
零号機がゲンドウ達のいる場所を殴りはじめる。
「司令っ危険ですさがってください!」
リツコが慌ててゲンドウに呼びかけるがゲンドウは微動だにしない。
バガーン
「オートエジェクション作動っ!!」
「いかん!!」
バシュ
開閉部が吹き飛びエントリープラグが発射される。
ガンッ
ガガガガガガガガガ・・・
「レイッ!」
「ワイヤーケージ、特殊ベークライト急いで!!」
ヴァシュウウウ
リツコの命令で実験場をベークライトが満たしはじめる。
ガンッ
「レイッ!」
急いでゲンドウが落下したエントリープラグの元に走り寄る。
ガッ
ジュウウ
「ぐわあっ。」
手が焼けるのもかまわずハッチをこじ開けようとするゲンドウ。
「うぐあああああっ。」
「(司令っ・・・)」
上からゲンドウの行動を見つめるリツコ。
ガバッ
「レイ!」
ハッチを開けてエントリープラグの中に横たわるレイに呼びかけるゲンドウ。
「大丈夫かレイっ!」
レイはゲンドウの声を聞いてゆっくりと顔を上げる。
「はい・・・」
「そうか・・・よかった。」
「碇司令が・・・レイを助け出したのよ。」
「加熱したハッチを素手でこじ開けてね。、てのひらの火傷はその時のものよ。」
リツコは淡々と語った。
シンジとミサトは今まで知らなかった事実に少々驚いている。
「(父さんが・・・あの父さんがね・・・それもそうだな何たって綾波は・・・)」
「(母さん・・・・・・)」
「(一刻も早く母さんを・・・助け出して見せる。)」
秀真:できたナリ〜
SL:お疲れ〜
秀真:そういえば、細工に気づいた人いるのかな?
SL:細工って?
秀真:細工を作った人が何故言うナリ?
SL:ああ、あれの事ね・・・さあ?
秀真:メールは?
SL:まったく来ない
秀真:普通のも?
SL:そうだよ。
秀真:寂しいね・・・
SL:そだね・・・
秀真:誰か救いの手を〜〜
SL:この際、剃刀メールでも可。
秀真:切実な問題ナリ、でないと・・・
SL:でないと・・・どうなるんだ?
秀真:もっとオカルトテイストになるナリよ・・・
SL:返事もかきますから・・・
秀真:返事を書く人も選択可!
SL:そゆこと!!
秀真:今回の内容はないよう・・・
SL:・・・殺れ!(--メ)
秀真:あんたの為に今回は話を繋げたのに・・・
SL:ちっ・・・しゃーねーな、おい!その辺に埋めとけ!
秀真:二人の様々な思惑で話は進んでいく・・・ぐふっ
SL:進んでないやんか・・・ま、いいか。
SL:じゃあ、次回でお会いしましょう。さよ〜なら〜(^^)/~
秀真:さ、さようナリ・・・