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『シンジ君、ユーアーナンバー1』

『凄〜〜〜い、凄すぎる、無敵のシンジ様ぁ〜〜〜』

      :

      :

「バカシンジ....

 アタシの存在価値を奪う存在....

 シンクロ率でも、使徒撃退数でもアタシを上回る存在....

 バカシンジが居れば、アタシは用済み....

 アタシは用らないの存在....」

アスカは、昼間のシンクロテストを思い出し、涙で枕を濡らしながら寝込みました。

 

その頃、EVAのゲージでは、弐号機と初号機が昼間のアスカとシンジの事で悩んでいました。

【このままでは、うちのアスカちゃんがTV版と同じく精神崩壊への道を辿ってしまうわ。何かいい知恵ないかしら、ユイさん。】

【うーーん、うちのシンちゃんは、まだまだ奥手だし、レイちゃんに靡いているから.....

 困ったわね。キョウコさん。

 マギばあさん、何かいい知恵ないかしら。】

ばあさんばあさんばあさんばあさんばあさん、・・・・・・・】(エコー×20)

ユイさん、ここは煽てなきゃ駄目でしょ。

 赤木ナオコ博士、あなたの偉大なる考えを聞かせて下さい。】

【・・・・・・・ばあさん

 、わかったわキョウコさん、ユイさん

 私にいい考えがあるわ。

 マギの情報処理能力とEVAの力があればできないことないわ。

 ふ、ふ、ふ、ふ、楽しみにしていなさい。

 これであのアスカちゃんもお淑やかになり、次いでにシンジくんの後押しもしてあげるわ。】

 

こうして、人類のオーバーテクノロジー【MAGI】【EVA】によるLAS計画が実行されました。

 

 

10000ヒット記念

ある母親の悩み

Written NASA

 

 

次の日

『うーーーん、なんだろこの暑苦しさは....』

 (ごし)(ごし)

『やだなぁ、無駄毛の処理この頃さぼっていたから、無駄毛がこんなに...

 ナニーーーー!

 この手は、まるで犬の足じゃない。アタシの白魚の様な手は何処行ったのよ。

 おまけに鼻には何かついているし、

 鏡、鏡・・・・鏡は何処かな』

アスカは急いで枕元の鏡を覗くと、

鏡の中には、いつものアスカではなく、犬のスピッツが首を傾げてキャウン」と鳴いていました。

『シンジーーーッ、シンジーーーッ、助けてーーー』と叫んでも

「キャン     キャン     キャウーーーン」の遠吠えにしかなりません。

 

その鳴き声を聞きつけたシンジは、何事かとアスカの部屋に駆け込んで来ますと、

「アスカ!どうしたの....何だ犬か....犬!!

アスカは、このハプニングにシンジを見つけて喜んで駆け寄り、シンジの顔を舐め回し、

『シンジ、シンジ〜〜〜ッ』

と、繰り返し鳴きました。

(犬の愛情表現でじゃれつきです。)

 

ところが、何も知らないシンジは、部屋を開けると急に犬が飛び掛かり抱き着いて来たから堪りません。

「うあーーーっ!!

 アスカーーーッ、ミサトさん助けてぇーーーッ」

普段は大人しい同居人が騒いでいるので、ミサトがビールを片手に覗き込むと、

「まったく、シンちゃん。朝から騒がしいわね。

 あらシンちゃん、いくら大好きなアスカが苛めるからって犬に慰めてもらってるの。」

シンジは、困った様にミサトに助けを求めました。

「ミ、ミサトさん、アスカが部屋から居なくなりました。

 何故か、犬が、スピッツがアスカのベットに居ます。」

ミサトは、シンジの顔を舐め回している(アスカ)をみて、

「あちゃ〜〜〜、アスカめ、いくら落ち込んでいるからって、こんな手の込んだ悪戯するとは....

 シンちゃん、これはアスカの悪戯よ、きっと犬の首輪か何処かに

 『探さないで下さい。この犬をアタシの変わりに可愛がって下さい。』

 なんて手紙があるはずよ。」

 

「キャン  キャン キャン   ギャァン」

『ミサト! アタシがアスカよ! アスカ!』

と、(アスカ)は吠え捲くりましたが、シンジもミサトも気がつきません。

 

その間もシンジは、(アスカ)のボディチェックをしていました。

そして、股間をさわり

「あ、ミサトさん!」

「シンちゃん、何か見つかった?」

「い、いえ。何も。ミサトさんこの犬メスですね。」(^^;;

 

それを聞いたアスカは、

「キャン  キャン  キャン キャン キャン キャン!!」

『シンジ! スケベ! 乙女のアソコに触って事言うの!』

と、シンジに吠え捲り、シンジの手に噛み付きました。

「いたたた、ゴメンよ、アスカ!」(シンジくんは、犬になったアスカにも弱いのです。(^^;;

シンジは、咄嗟にアスカの名前を呼びました。

そうすると、(アスカ)は、大人しくなりました。

「ふぅーーーッ、痛かった。

 ミサトさん、アスカは何も手紙らしきものを残していません。」

ミサトは、2日酔いに(アスカ)の鳴き声で頭痛になったのか、苦しみながら、

(キャンキャン煩いわね。)シンちゃん、その犬を表の公園に繋いで来てちょうだい。後で調べるからさぁ。」

シンジは、ミサトにジト目で聞きました。

「ミサトさん、もし何も手がかりが見つからない場合、あの犬はどうなるですか。」

「う〜〜〜ん、このマンションだと、犬猫は禁止だから、下手をすると保健所送りね。」

「何でですかミサトさん。ペンギンはOKで犬は駄目なんですか。」

 

ミサトは困った様に外を眺めてから言いました。

「シンちゃん、今からこの犬をよ〜〜く見てなさい。」

「?」

そうするとタイミング良くパトカーがサイレンを鳴らして通り過ぎました。

ー ー ー ー 

近所に犬がサイレンを聞き、何時も様に何時もの如く

アッウーーーンーーーン、ーーーン・・・・・・・・」

と、遠吠えを始めました。

もちろん、(アスカ)も犬の習性で吠えています。

 

ミサトは、諭す様に言いました。

「シンちゃん、これが犬を飼えない理由なの。わかってちょうだい。」

シンジは、首を振りながら答えました。

「ミサトさん、規則はわかりました。

 でも、僕には、この犬がアスカに思えて仕方ないんですよ。僕にはアスカを捨てられません。」

(アスカ)は、シンジがわかってくれて喜んで返事しました。

アン!

『うん』

シンジは、ミサトにこの犬がアスカであるとわからせるため、アスカに呼びかけました。

「ミサトさん、今から実験しますから見てて下さい。」

「ポチ」 「....」

「アン」 「....」

「ハナコ」「....」

  :

「アスカ」「アン!」

(アスカ)は、シンジがわかってたと喜んでシンジの顔を舐めました。

「ほら、ミサトさん。やっぱり、この犬は、アスカなんですよ。」

しかし、ミサトは、シンジの話を信じませんでした。

「でも、シンちゃん....」

「わかりました。ミサトさんには、もう頼みません。リツコさんに相談します。」

シンジは、(アスカ)抱きかかえて外に出て行きました。

 

エレベータの中でも街中でも住人が(ひそ)(ひそ)とシンジと(アスカ)を見て噂話をしていました。

シンジは、そんな周りの目を無視して、電車を乗り継いでネルフに急ぎました。

シンジは、ジオフロントに辿り着くと一目散に赤木リツコ研究室へ向かいました。

(プシューーー)

部屋の主のリツコは、急な訪問者に驚きましたが、シンジが抱きかかえている物体を識別すると鳥肌になり言葉を失いました。

「あら、シンジ君学校はどうしたの...(!)(トリハダがサーーーッ)

「リツコさん、アスカがアスカが大変なんです。今朝起きたらアスカが..」

リツコは、シンジが言い終わる前にシンジの首根っこを掴み部屋の外に摘み出しました。

「シンジ君、ドアの張り紙見てくれる。」

(プシューーー)

部屋の張り紙には、

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

┃ 私は猫が好き!!         ┃

┃ 猫持ち込みOK 犬はお断り!!  ┃

┃         by りっちゃん ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

と、書いてありました。

シンジは、ドアを叩いて叫びました。

「でも、リツコさん、アスカが大変なんです。どうか見て下さい。」

リツコは、もう一度顔を出すと、

「私は、犬に触るのも嫌なの。それからシンジ君、研究室ゾーンは静粛に。」(ガチャン)

と、言って、鍵を締めてしまいました。

 

シンジは諦めて(アスカ)抱えてとぼとぼとマンションに戻りました。

マンションの入り口で管理人さんが、シンジを呼び止めました。

「あっ、葛城さんの処の君。このマンションは犬猫禁止だよ。動物性アレルギーの人も居るから持ち込みも禁止だよ。」

シンジは、申し訳なさそうに頼み込みました。

「すいません。直ぐ出て行きますから。今回だけ見逃して下さい。お願いします。」

「しょうがないねえ。今回だけだよ。他の住人からクレームが来たら直ぐに捨ててくるんだよ。」

「...はい。」

(アスカ)は、シンジに捨てられると思い、必死にシンジの顔を舐めて訴えました。

(がーーーん)シンジィーーー、捨てないで、捨てないで、お願い。

シンジにも(アスカ)の思いがわかったのか、優しく言いました。

「心配しなくても大丈夫だよアスカ、アスカだけを捨てたりはしないから。」

シンジが部屋の前に辿り着きますとドアには、色んな張り紙が貼ってありました。

 

            ┏━━━━━━━┓          

            ┃ペット禁止!!┃┏━━━━━━━━┓

            ┗━━━━━━━┛┃鳴き声が近所迷惑┃

                     ┗━━━━━━━━┛

               ┏━━━━━━━━━━┓

               ┃宴会だけでもうるさい┃

               ┗━━━━━━━━━━┛

 

と、もうこれでは、(アスカ)が追い出されるのは時間の問題だとシンジは悟り、シンジは自分の部屋で荷造りを始めました。

(アスカ)にもシンジの行動が何をしているかわかり、寂しそうにシンジに擦り寄りました。

「クゥーーーン」

『シンジごめんね。』

シンジは、(アスカ)喉をそっと撫でると、憂いのある顔で言いました。

「アスカ、約束したろ、『アスカだけを捨てたりはしない』って。」

アスカは、ここまで犬(アスカ)の事を考えてくれるシンジをいとおしく思い顔を舐めました。

「クゥーーーン、クゥーーーン、」

『シンジごめんね。アタシの為にごめんね。』

 

そうやって、1人と1匹が慰め合っているとミサトが、管理人さんを連れて帰ってきました。

「シンちゃん、ただいま。

 申し訳ないんだけど、近所から苦情がきて犬を今すぐ捨ててきなさい、

 そうしないと私達が追い出されるのよ。シンちゃんわかって。」

シンジは、リュックを背負うと、

「ミサトさん、短い間でしたが、お世話になりました。

 僕は、このアスカと一緒に出て行きます

 どうせ保安部がトレースしているんでしょ。この街から出て行きませんから。」

と、(アスカ)を抱えて出て行きました。

「待ちなさい、シンジ君...(プシューー)」

ミサトの声は、ドアに遮られました。

 

「とりあえず、アスカ。一緒に住める処を探そう。」

「アン!」

『うん、シンジ!』

シンジは、(アスカ)連れて第3新東京市の不動産屋を廻りましたが、どの不動産屋も中学生にアパートを貸してくれません。シンジは途方に暮れて第3新東京市を見下ろせる公園にて佇んでいました。

「はぁ、どうしよう。アスカ。もう何処にも行く所ないや。」

(アスカ)は、シンジに寂しそうにシンジに答えました。

クゥーーーン

『シンジィーーー。』

 

そして、公園も夕暮れから夜になり、周りには遊んでいる子供達も居なくなりました。

1人と1匹では、食堂にも入れません。1人と1匹は、寂しくコンビニのパンと牛乳で夕食をとりました。

クゥーーーン

「アスカ、お腹空いたかい。ほら、ご飯だよ。ゴメンね。パンと牛乳しかなくて。」

クゥーーーン、クゥーーーン

『シンジ、ゴメンね。』

シンジは、アスカの頭を撫でると優しく言いました。

「良いんだよ、アスカ。

 きっと、君は僕の大事な人の生まれ変わりだと思うんだ。

 僕には、君を捨てるなんて事はできないよ。

 もし、もう1度、あのアスカに会えたなら、僕は今思っている事を必ず言うよ。」

クゥーーーン、クゥーーーン

『シンジ、ゴメンね。アタシも意地張りだったの。』

 

それから、シンジと(アスカ)は、1人と1匹の助け合うアウトドアの()の@生活が続きました。

食事も1人と1匹で分け合い、寝る時は体を寄せ合って寝ました。

1週間目の朝、(アスカ)が朝の習慣でシンジの顔を舐めても、シンジは一向に起きません。

クゥーーーン、クゥーーーン。

『シンジーーーィ、シンジーーーィ。』

この1週間は犬の(アスカ)と違い、人のシンジには、この生活は想像以上に厳しいものでした。その為、シンジはとうとう高熱で倒れてしまいました。

「うーーーん、....アスカ、おはよう。今ご飯買って....(ドサ)

キャ〜ン、クゥーーーン。

『シンジィ、今助けを呼んでくるね。』

 

(アスカ)は、公園から駅前通りまで走りました。そして、助けを求めようと通行人に吠えますが、見た目にはうす汚い野良犬の(アスカ)に誰1人立ち止まりません。

「キャン、 キャン、 キャン、 キャン、 キャウーーーン」

『シンジが、シンジが、シンジが、シンジが、死んじゃうの誰か助けて』

しかし、(アスカ)がいくら吠えても誰も立ち止まりません。

逆に交番に 野犬狩り を要請する店主がいるだけでした。

(アスカ)は、野犬狩りに追われて駅前通りから追い立てられました。

「待てーーッ、この野良犬!!」

「キャン、キャン」

『シンジを助けてぇー!!』

 

(アスカ)は、トボトボと公園へ舞い戻りますと、シンジは高熱で魘されていました。

「アスカ、アスカ、アスカごめんよ....」

(アスカ)は、シンジの顔を舐めて一生懸命に看病始めました。

クゥーーーン、クゥーーーン、クゥーーーン。

『シンジィ、  シンジィ、  頑張ってね。』

しかし、(アスカ)の看病してもシンジの様態は一向に良くなりません。

「(はぁ、はぁ)ア、アスカ。(はぁ、はぁ)ア、アスカ。」

シンジは、アスカの事を悔やみ魘されています。

その寝言を聞いた(アスカ)は、顔舐めるしかすべがありませんでした。

クゥーーーン、クゥーーーン。

『シンジィ、  シンジィ』

 

しかし、(アスカ)の看病のかいもなく、

...アスカ、ありがとう。

シンジはこの言葉を最後に何も反応しなくなりました。

 

(アスカ)は、病気のシンジに対し、自分の無力さを呪いました。

『シンジが死んじゃう。シンジが死んじゃう。

 誰かシンジを助けて。

   :

 ママ助けて

 ママ助けて.....

 

アスカが、必死で祈り続けていますと、段々意識が遠いていき、懐かしい暖かい声が聞こえました。

『アスカちゃん。やっとあなたを大切にしてくれる人、大事な人がわかったようね。』

『ママ、ママなの。ママお願い。

 シンジ、シンジが死んじゃうの助けて、ママ。』

『アスカちゃん。

 私は、あなたが助けを求める気持ちと人を大切に想う心を待っていたんですよ。

 シンジ君は、大丈夫、助かりますよ。

『ホントなの、ママ。』

アスカちゃん、安心しなさい。

     :

     :

*********************************************************

アスカは、シンジに揺り動かされて目が覚めました。いつものアスカは低血圧でなかなか起きれません。

「アスカ、アスカ、朝だよ。起きてよ。」

『....今までのは夢? でも、リアルな夢だったわ。』

シンジは、エプロン姿でアスカのベットの横で愚痴を溢しています。

「まったく、アスカは自分じゃあ起きれないくせに、煩いんだから....」

アスカは、まだ目覚めないのか「ボーッ」としながらシンジの顔を見ています。いい加減、シンジの顔を見飽きたのか枕元に目を移しますと、

『ん! ベットにあるのは犬の毛

 あの出来事は、夢なんかじゃないわ。....

 でも、シンジは生きている。』

アスカは、最後のママとの会話を思い出しました。

そして、まだ愚痴を溢しているシンジに抱き着きました。

「シンジィーーーッ、シンジーーーッ、生きてて良かった。」

アスカは、涙目でシンジに言いました。

シンジは、起こしたアスカが突然泣きながら抱き着いてきたので驚きましが、アスカを抱きしめて落ち着くようにあやし、そっと囁きました。

「アスカ、落ち着いた。」

「うん。」

「一体どうしたの。恐い夢でも見たの。」

「...うん。

 シンジが死んじゃう夢...」

アスカは、シンジとベットに並んで座り、『夢』の内容をシンジ話しました。

「....で、最後にシンジが死んじゃったの。」

アスカは、シンジが「夢だよ。」って笑い飛ばすと思いましたが、

シンジは、深刻な顔で考え込んでからアスカに言いました。

「ふ〜〜ん、アスカ、実は僕も同じ様な夢を見たんだ。

 ただ、最後は少し違っているけどね。」

「どう違うの。」

「僕が、段々意識が遠くなっていくと、僕のお母さんの声が聞こえたんだ。

 『シンジ、あなたが守らなければいけない人、大事な人がわかったわね。もう後悔しては駄目よ。』てね。」

アスカは、シンジにそっと枕元の犬の毛を見せました。

「シンジ、これ。アタシの枕元で見つけたの....」

「ア、アスカ。こ、これ犬の毛

 じゃあ、あれは夢じゃあなかったの。」

「ううん。

 シンジ、アタシ思ったんだけど。

きっとあれは、天国のアタシのママとシンジのお母さんが、

あんまり喧嘩している2人を....ううん、意固地なアタシを助けるために

 神様の力で体験させた思うの。」

アスカの説明にシンジもお母さんの最後の言葉を思い出して、

「うん、きっとそうだね。」

と、言いました。

 

2人は、感慨深く夢の事を

アスカは、恥ずかしそうにシンジに尋ねました。

「ね、ねえ、シンジィ〜〜

 あのさ、さっきの夢の話で最後の事、ホント?」(*・・*)

「本当だよ」(*・・*)

アスカは、顔を赤くしてモジモジと腕を絡ませてシンジに言いました。

「....じゃあ、はっきり聞かせて、シンジの言葉で...アタシも言うから....(**・・**)

 

シンジは、右手を握り直してから「すっ」と腰掛けていたベットから立ち上がるとアスカと向き合って、

「ア、アスカ。

 ぼ、僕は、キミの事が好きです。いや愛してます。」(*・・*)

 

アスカは、シンジの告白に感無量になり、蒼い瞳より涙を流しながら、

「アタシもよ、シンジ!」(*;;*)

と、言うとアスカはシンジに抱き着きました。シンジもアスカを天使の微笑みで抱きしめました。

 

アスカは、シンジに囁きました。

「シンジ、あの夢でアタシもママに言われたの。

 だから素直になるね。

 この気持ちを大切にするね。」(*・・*)

シンジも優しく答えました。

アスカ、僕もあの夢で気がついた一番大切なキミをどんな事があっても離さないよ。」(*・・*)

アスカは、シンジのセリフでまた泣き出しました。

「シンジーーーッ、シンジーーーッ、シンジーーーッ・・・・・・」

 

こうして、アスカとシンジは、偉大なる母達の力によりお互いの気持ちを確かめることができ、

「同居人」から「恋人」への一歩を踏み出すことができました。

 

この部屋のやりとりをMAGIを通して覗いていたEVAの弐号機と初号機は、抱き合って祝福しました。

【おめでとう、キョウコさん】

【ありがとう、ユイさん。もうすぐ私達も親戚ね。初孫が楽しみだわ。】

 

【FIN】

 

【おまけ1】

 

【MAGI】は、この計画終了時に第3新東京市の人達の記憶を1週間消去しました。

その為、第3新東京市では後生この1週間を『空白の1週間』と呼ぶようになりました。

もちろん、【MAGI】は日本の全コンピュータのデータも戻しましたが、ただ1つ赤木リツコの研究データだけは残しました。

それを見たリツコは、高笑いで喜びました。

「ホ、ホ、ホ、ホ、ホ、ホ、私は天才かしら。

 覚えが無いのに仕事が1週間進んでいるわ。」(^^;;

影で見ていたマヤは、リツコがとうとう狂ったと勘違いして悲しみました。

「センパイ・・・・・・」(;;)

 

司令室の2人は、

「碇、大変だ。カレンダーが1週間進んでいるぞ。」(◎◇◎)

「問題無い、予定通り....何、1週間進んでいるだと!(◎◇◎)

と、パニックになっていました。

 

【おまけ2】

 

アスカは、シンジとのキスの後、シンジの顔を舐めるクセがつきました。

「アスカァーーーッ」

「シンジィーーーッ(ペロ)(ペロ)(ペロ)シンジィーーーッ」

「こら!アスカ。」

「キャウーーン、許して。」

「じゃあ、お返しに(ペロ)(ペロ)(ペロ)

「クゥーーーン、シンジィーーーッ」

      :

      :

      :

葛城家のシンジとアスカの襖に新しい張り紙が張られたのは言うまでもありません。

┏━━━━━━━━━┓

┃ 犬の鳴き真似  ┃

┃  やめて(TT)┃

┃    ミサトより┃

┗━━━━━━━━━┛

 




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ver.-1.00 1998+05/27 公開
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後書き

ここまで読んでいただいた皆さんありがとうございます。m(_ _)m

おかげさまでこの部屋もカウンタが10000を越えました。\(^O^)/

小生の感想は、「すごーーい、凄すぎる、めぞんEVA!!」です。

お礼の投稿したSSは、アスカの動物系にしました。

なぜ、アスカが犬になったかは、EVAに聞いて下さい。(^^;;

ATフィールドと強力な母親が3人揃えば、なんでもOK?です。(^^;;

では、今後も見捨てないで小生の愚作を読んで下さい。m(_ _)m

 





 NASAさんの『ある母親の悩み』、公開です。





 そう、何でもありなんです♪


 人が犬になっても、
 その正体をシンジが一発で見抜いても、

 直感を信じ抜いて人アスカを捜さなくても、

 何が起こっても
 何をしても、


 すべては結果のために!


 それでOKOK。


   きっと、たぶん♪




 可愛い癖がアスカに付いたことだしね(^^)




 さあ、訪問者の皆さん。
 感想をメールにしてNASAさんに!




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