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「トウジすまない。
俺のせいでヤヨイちゃんがこんな事に・・・・・」


「あやまらんでええ、ケンスケ。
おまえのせいやない。」


「だけど俺があんな所に連れ出したりしなければ・・・・・。」


「おまえのせいやない・・・・・・。」


「おまえのせいやないんや・・・・・・・・・・。」









黄昏

第二話

「沈みゆく心」











「二人共、もう上がっていいわ。」


シンクロテストが一通り終わったのを確認しながら、リツコはモニターにうつるトウジとアスカに声をかけた。


「「はい。」」




「トウジ君、ちょっち話があるから着替えたら私の所まで来てくれる?」


ミサトが回線に割り込んでくる。


「何か問題でもあったんですか?」


「いえ、少し話があるだけだから。」


「解りました。」


回線が切断されたのを確認してから、リツコはミサトに話し掛けた。


「話って、トウジ君の妹の事ね。」


「ええ。
トウジ君に妹をネルフの病院に移してくれって頼まれて以来、何も話してくれないから。」


リツコは机の上に置かれていたさめたコーヒーを一口飲んでから、ミサトに眼を向ける。


「話す必要性を感じないからじゃないの?」







「話って何ですか、ミサトさん?」


ジャージに着替えたトウジは、部屋に入って来るなり聞いた。


「トウジ君の妹、大丈夫?」


「問題無いみたいです。
1日中、ネルフの人が見てくれとりますから。」


「そう・・・・・・。
トウジ君、私の所で一緒に暮らさない?
一人暮らしは大変でしょ?」


「もう慣れました。
それに、家におる時まで監視されるちゅうのは好きやありまへんから。」


「・・・・・・・。」


「話が終わったんなら帰らしてもらいます。
メシ作らなあきませんし。」


そう言ってトウジは出ていった。




「・・・・・・ここにプライベートなんて、ないわ。」









第三中学校の屋上で、トウジはケンスケと一緒に昼飯を食べていた。

二人の間にはほとんど会話が無い。

たまにケンスケが思い出したかの様に話しているぐらいだ。

トウジはそれに肯くだけ。




二人が半分ほど昼飯を食べ終わった頃、アスカが屋上に上がって来た。


「非常招集よ。
連絡用の携帯は何時も持ち歩きなさいよ!!」


そう怒鳴るとすぐにアスカは屋上を下りていく。


「そんな大きな声で言わんでも聞こえとるがな。」


誰に言うでも無く呟くトウジ。


「ほなケンスケ、行ってくるわ。」


「ああ。
必ず帰って来いよ。」










戦闘機が飛び回り目標たる使徒に絶え間無く攻撃を加えていた。

当然の事ながら全く使徒にダメージを与えてはいない。

使徒の繰り出す二本の光の鞭の様な物で真っ二つにされ落ちてゆく戦闘機。


「攻撃しても無駄って解ってるのに・・・・・。
人の命を何だと思っているのかしら。」


ミサトはモニターをみながら呟いた。

リツコはミサトから眼をそらす。


(少なくとも私達よりは人の命と言う物を、大切にしているのは間違いないわね。)








第三使徒の時と同じように地面が割れ、使徒の前方に姿を現す二体のエヴァ。

即座に参号機がパレットガンを撃ち、二号機がソニックグレイブを手に間合いを詰めていった。

使徒の光の鞭が二号機を狙う。

二号機はかわしてはいるが、その攻撃の激しさに自分の間合いに入る事ができずにいた。

参号機がプログナイフを手に特攻してくる。

二本の光の鞭の内、一本が参号機に向かって来た。

その光の鞭を空いている手で掴み、自らの方に引く参号機。

使徒が参号機の方に引き寄せられる。

プログナイフが使徒のむき出しのコアに突き刺さった。

捕まれてはいない方の光の鞭がひらめき、参号機のプログナイフを持つ腕が半ばで切断される。

動きを封じられている光の鞭の逆の方で使徒はプログナイフを引き抜く。



――――その瞬間――――



参号機は掴んでいた光の鞭を放し、拳を使徒のコアに叩き込んだ。


砕け散るコア。


それと共に使徒は活動を停止した。







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ver.-1.00 1998+06/12公開
感想・質問・誤字情報などは seisui@mtci.ne.jp まで!





あとがき

ども〜西垂です。

第一話から一月以上たってしまいました(^^;
文章を書く、と言うのはやっぱり難しいですね。

今回の話はトウジを中心に進めてみましたが
トウジの関西弁、良く解りません。
関西の人に怒られそうですが、許してください。
また、アドバイスなど有りましたらお願いしますね。

感想を送って頂いた皆様、本当にありがとうございました。
頑張ります。

でわでわ(^^)/~






 西垂さんの『黄昏』第二話、公開です。





 お、参号機が大活躍だね。


 弐号機はそこそこ。。



 零号機や初号機は・・・

   どうなってたっけ(^^;


 頭の中で
 あちらこちらの小説と話が混乱している

 読み直し要ですね(^^;;;




 さあ、訪問者の皆さん。
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