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この作品のお召し上がりかた。

 

基本的に学園エヴァだと思って頂いてけっこうです

 

ただし、シンジとアスカには、仕事人をして貰っています

時代劇の必殺シリーズの現代版と思って頂いて結構です。

 

 

さらに、レイは壊れています(^^;

リツコはマッドで世紀末覇者で、キテレツ大百科です(^^;

 

そして最後にこの作品の基本コンセプトは……

 

 

LASです(^^)

 

 


 

アスカが斬る

第二話  都市伝説 2

 

 

「ウンウン……ま、こんなもんね」

 

宴会の後のかたづけを終え、満足そうに職員会議室を見まわすアスカ。

その横には、一人でこの部屋をかたづけた功労者がへたり込んでる。

 

「つ……疲れた……」

「なによ?だらしないわね!?あんた、それでも男?」

「アスカはなにもしてないからじゃないか!?」

「なにいってんのよ……あたしはこの掃除の総指揮を担当してたの」

 

それって、なにもしてないのと同じだろ……

 

そう言いたいのをグッとこらえるシンジ。

 

言えばどうなるか……

 

それが恐くて言えない。

この辺が、アスカの調教の見事なところだろう。

 

「だいたい、あたしのアイデアで、証拠隠滅できたのよ?感謝しなさいよ」

「そ、そうだね……」

 

証拠隠滅、そう、この掃除はまさに証拠隠滅だった。

 

飲んだビールやチュウハイの缶、ビン、煙草の灰、どれが見つかっても廃部決定ものである。

 

まさかゴミ収集所に捨てるわけにもいかない。

 

途方にくれるシンジ。

 

「へっ?そんなの簡単じゃん。あたし、いいとこ知ってるわよ」

 

それらの物的証拠は、顧問であるミサトのルノーの中に詰め込まれ……もとい、収納された。

 

ちなみに、翌朝、二日酔いで痛むこめかみを揉み解しつつ、車で家路につこうとしたミサトがそれを発見、仮眠室で寝ていたレイに奇声を上げつつ、全日の川田ばりのサッカーボールキック三十発を叩き込んだのだが、これはここでは関係のないことである。

 

「さてと……これからどうする?」

 

アスカが腕時計を見ると、午前二時を回ったところだった。

 

「さっき仮眠とったから、そんなに眠くないしね」

「そうね……バイクでどっか行かない?」

「……飲酒運転だよ?」

「大丈夫よ!あんたさっき仮眠とったじゃない?アルコールって、寝たら抜けるのよ!」

 

……うそである。

 

「そ、そうなのかなぁ……」

「そうよ。それに、あたしとドライブできるのよ!うれしくないわけ?」

「そ、そんなこと……そうだね。じゃあ、アスカもヘルメットとって来てよ」

「うん!」

 

アスカは嬉しそうに職員会議室を出て、部室棟の新聞部部室へ向かった。

 

注: 飲酒運転は、大変危険です……よいこはマネしないでください。

 

 

 

 

 

 

「んにしても……いつ見てもおっきいわね。このバイク」

 

アスカは駐輪場に止めてあるシンジのバイクの前であきれた声を出した。

 

「そうかな?」

 

シンジは、暖気するため、エンジンをかけようとキーを回した。

 

チュイーン

 

モーターが回るようなVブーストシステムの起動音が鳴る。

 

シンジは、この音を聞くのが、なによりうれしい瞬間だった。

 

セルを回すと、一発で1200CC V4エンジンが目覚めた。

 

低く太い、重低音が辺りに響く。

 

「V−MAXだっけ?存在感あるわよね……」

 

シンジとは、対象的なバイクよね……

 

アスカはネイキッドとも、アメリカンとも違う、どこか暴力的なイメージのあるこのバイクを見つめた。

 

「どこがいいのかしら……」

「どこって……コーナーで、曲がろうにも曲がれないバンク角の狭さとか……異常に重い車体とか……パワーバンドが異常に狭くて、コーナリングの時にちょっとでも回転数上げてVブースト入ったら、死にそうになるところとか……燃費が悪いところとか……」

 

嬉しそうに、どう聞いても欠点としか思えない点をあげていくシンジ。

 

「……あんた、マゾ?」

「えっ?どうして?」

 

不思議そうに聞き返すシンジ。

 

「もういいわ。さてと、とりあえず、出発よ」

「出発って……どこへ?」

「そうね……つまみ食いしてたから、お腹いっぱいだし……とりあえず、元締めのところにでも遊びにいきましょ」

「了解」

 

シンプソンのメットをかぶりつつ、シンジが答える。

 

アスカは以前シンジが使っていたショウエイ。

 

シンジが先にまたがり、アスカがタンデムに座る。

 

「しっかり掴まっててね。僕もまだこのバイクに熟れてないから……」

 

メットに内蔵してある無線でアスカに話しかける。

 

「ちょっと……大丈夫なの?」

「まぁ……こいつの慣らしも、もう終わってるから……」

 

そう、V−MAXの慣らしは終わっていた。

 

しかし……シンジはV−MAXに慣れていなかった。

そのため重大なミスを犯していることに気がついていなかった。

 

「じゃあ、いくよ」

「うん」

 

重低音を響かせ、シンジの操るV−MAXは夜の町へと走り出した。

 

 

そして

アスカは、バイクに酔った。

 

 

つづく




NEXT
ver.-1.00 1998+04/19 公開
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ども(^^)影技です

 

第二話 都市伝説 2を御送りいたしました(^^)

 

「……」

 

あ、アスカ?

 

「あんた……なんでシンジのバイクがV−MAXなわけ?」

 

なんでって……どうされたんですか?顔色が悪いですよ?

 

「お腹いっぱいで、V−MAXになんか乗せるから……加速のGで……オエッ、プ……」

 

あはは……(^^;

実体験を元に書かせて頂いてますから……(^^;

 

「それにしても……趣味まるだしの話ね?」

 

そう言われても……僕のポリシーは、その日にあったことをそのまま小説にすることですから(^^)

 

それにしても……ヤマハって無茶ですよね(^^;

 

カワサキのZZ−Rもかなりの加速だ思っていたけど、Vブーストは別物でした(^^;

 

「だーかーら!ここはバイクのホームページじゃないでしょ!ウッ……気持ち悪い」

 

あはは(^^;

 

でも……「アスカが斬る」って、ぜんぜんそのタイトル通りの話じゃないですよね……(^^;

 

では、次回こそ、二人には「仕事人」してもらいますので……

 

「……無理ね」

 

あうう(^^;




 影技さんの『アスカが斬る』第二話、公開です。



 でかいバイクですね。


 あちこちのEVE小説で
     (”あちこち”と言えるほど読んで回ってないですが・・(^^;)
 車・バイクに乗っているシンジをみますが、
 [ごくふつー]なものに乗っているのを見た事がない・・・


 地味なシンジに対する物を置いて、ギャップをみせる為なのかな?

   ・
   ・
   ・
   ・

 やっぱり作者さんの趣味が出ているんでしょうね。


 リッターバイクも
 影技さんの愛車なのかな。



 さあ、訪問者の皆さん。
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