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[影技]の部屋
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この作品のお召し上がりかた。
基本的に学園エヴァだと思って頂いてけっこうです
ただし、シンジとアスカには、仕事人をして貰っています
時代劇の必殺シリーズの現代版と思って頂いて結構です。
さらに、レイは壊れています(^^;
リツコはマッドで世紀末覇者で、キテレツ大百科です(^^;
そして最後に……この作品の基本コンセプトは……
LASです(^^)
……このバイクだけだろうなぁ。ここまで乗りにくいの。
シンジは、アスカをタンデムに乗せてさらに扱いにくくなったV−MAXで、深夜の街を走る。
1200CC、V4エンジンは、3,000回転付近で安定、しかし、それでも平均速度80キロは出ている。
加速を楽しもうと、二回ほどVブーストを使ったが、二回目からアスカの反応がなくなっているので、止めた。
まぁ、CCバーをつけているから、振り落とされたということはないだろうけど。
まぁ、乗りにくいといっても、深夜のため他の車も少なく、すり抜けをしなくていいので、今夜はそんなに不便を感じない。
正直、いつもならタンデムでのすり抜けは、命懸けである。
シャフトドライブのために、横ブレが……って、また作者の趣味にはしりそうなので、この辺でおいといて……
しばらく夜の町を走った後、シンジは町外れにあるビルの前にバイクを止めた。
「さぁ、ついたよ。アスカ……っ?どうしたの?」
メットを脱いで、振り返るシンジ。
そこで彼が見たものは……
「……ごめん……降ろして……ぷりーず」
あちらの世界を覗きつつ、うわごとを呟くアスカだった。
アスカが斬る
第三話 都市伝説 3
「ったくもぉ!もう少しまともな運転、できないわけ!?」
ぷぅっ、とほっぺたを膨らませるアスカ。
ビルのエレベーターに乗り込んでから、ずっとこの調子である。
「そんなこと言っても……アスカが飛ばせっていうから……」
シンジは、怒られた小犬のような目でアスカを見る。
「飛ばせっていっても限度ってもんがあるでしょう!?」
なんだよ、もう復活してるじゃないか……
そう思いつつも、口には出さない……いや、出せないシンジ。
やはり見事なアスカの調教。
……彼氏の調教本を出したら、売れるかも。
チンッ
軽い鈴のような音がして、エレベーターのドアが開く。
デジタルの表示板は、21階を表示している。
アスカとシンジは、エレベーターを出て、廊下に出る。
少し暗めの間接照明の中、しばらく歩くと、一軒のバーの看板が出ていた。
こんなビルには似合わない、古めかしい木のドアを開ける。
「こんちは……って、もぅこんばんは、よね」
午前三時。もうすぐおはようの時間である。
「よぉ、二人とも。久しぶりだな」
グラスを布で磨いていた加持がこちらを向いて白い歯を見せた。
これがマンガならば、歯にホワイトで星を出すところである。
「どういう風の吹き回しだい?うちに来るなんて」
「ひっどぉーい。加持さーん、あたしが来ちゃ、迷惑ぅ?」
カウンターの席につきつつ、少し唇を尖らせてアスカが言う。
「はは、そんなことないさ。もちろん、可愛い女性の来店はいつでも大歓迎さ。さてと……二人とも、何にする?」
「あたしは、ドライマティーニ」
「僕は、烏龍茶でいいです」
「シンジ君は、飲まないのかい?」
慣れた手つきで、注文の品を用意しつつ、加持が聞く。
「ええ。僕、今日はバイクですから」
「そうか。V−MAX、買ったばかりだったな?今が可愛い盛りか……」
「ええ」
はにかんだ笑いを浮かべるシンジ。
「でも、あんまりバイクにばかりかまっていると、焼き餅焼かれるぞ?」
「だ、誰がぁ!?」
「誰もアスカが、なんて言ってないだろ?」
ニヤッと笑いつつ、加持がアスカにグラスを差し出す。
「も、もぉ。加持さん……」
真っ赤になってうつむくアスカ。
「ところで……ほんとに今日はどうしたんだい?こちらから連絡して来てもらうことはあっても、君たちから来るなんて、はじめてじゃないか?」
「本当に暇だったからなんですよ……」
「暇か……じゃあ二人とも、仕事するかい?」
ピッと、一通の封筒を取り出す加持。
「仕事……」
「どういったモノなんですか?」
シンジは、出された烏龍茶を飲みつつ、封筒を受取る。
「ボディーガードの依頼でギャラは、一日につき、五万円。必要経費は別途支給」
「いい条件ね」
勝手にカウンターにおいてあったバナナを頬張りつつ封筒を覗き込むアスカ。
「依頼者は……矢島 瞳さん……あ、僕達と同じ年だね」
「却下」
マンゴーを口にしつつ即答するアスカ。
「どうして!?いい条件じゃないか!?」
「だめよ。そんな依頼」
メロンをカプカプとかぶりつつ、首をブンブカと振る。
「アスカ……」
「駄目といったらダメ!」
「そんな……」
「シンジ君……じゃあ、君一人で受けるかい?」
加持が契約書をシンジに差し出す。
「そうですね。V−MAXのローンもあることだし……」
「そ、それもダメ!」
あわてて、契約書を奪い取るアスカ。
「アスカ?」
「だって……」
うつむいて、契約書を見つめるアスカ。
「……わかったわよ。加持さん、あたしもやるから」
「OK。じゃあ、ここにサインしてくれ」
サインをするアスカの手元を覗き込むシンジ。
「しかし……アスカ姫のナイト役とは、シンジ君もたいへんだなぁ?」
「えっ?ええ……」
シンジは顔を上げて苦笑いする。
「でも、アスカのわがままは、今に始まったことじゃないですから」
「わがままって……シンジ君、本気で言ってるのかい?」
シンジはキョトンとして加持を見る。
「ええ、そうですけど……?」
「これは……アスカ、君のほうが、たいへんそうだな?」
額に手を当てつつ、アスカを見る加持。
アスカが思わず吹き出す。
「何がそんなにおかしいんです?」
二人して笑い続ける加持とアスカ。
シンジはそんな二人をキョトンとした顔で見続けていた。
つづく
はぁー……長かった
あ。どうも(^^)影技です
いやあ……就職試験が忙しくて……大変でした(^^;
ばきっ
「アンタバカァ!?何が就職試験よ!?どうせ鉄拳ばっかりやってたくせに!」
「ア、アスカ……だからって、いきなり後ろからマッハパンチは……」
「いいのよ。どうせ生きててもろくなことにならないんだから。大体知ってる?こいつ、公務員なんかになりたいんだって。は、こいつに給料払うなんて、税金をドブに捨てるようなもんね」
「いや、そこまで言わなくても……(^^;」
「ま、とりあえず、やっと続きみたいね>長かったわね……前回から、うーんと……ほぼ、一ヶ月半も経ってるのね」
「うーん……読者の皆さん、忘れてなきゃいいけど……(^^;」
「しかも、あたしの話を書かずに書いていた、バカレイを題材にした話のほうがうけてるそうじゃない!?世の中馬鹿ばっかね……」
「アスカ……(^^;」
「ま、とりあえず、続きはすぐに書かせるから、こんな奴でも見捨てないであげてよね」
「よろしくお願いします(^^;」