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どうだ?そちらの調子は?

いろいろと調べてはいるが…どうもうまくいかん…

しかし、先週まで彼女を呼び寄せていたのは…

あぁ…適合検査とかいろいろとあってな…

そうか…

そちらに帰ってから何か変わりは?

ないな、今は旅行に行っている…

旅行…か…

…あと、半年…か…

もう、奇跡でも起こらない限り…

まだ、そんなことを言うのは早い。まだ半年もあるのだから。

それはそうだが…

私の方で集めた情報がある。その中に有力そうなものがあるから、一度当ってみてくれ。

わかった…ありがとう…

気にするな…

では、また連絡する。

こちらも何か起こったら連絡する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Time Capsule
TIME/99
 
 

第24話
ずっと傍にいたいよ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

アスカは窓辺に座って、空を見上げる。
まだ太陽が沈んだ方向は心持ち明るいが、それでも頭上には天の川が見て取れた。
出窓にもたれて座っていたアスカは髪をかきあげる。
風がレースのカーテンをゆらゆらと揺らしている。
アスカのとび色の瞳が目の前の穏やかにうねる稜線に向けられる。
段々暗くなる中でその稜線は徐々に消えていった。
小さく息をつき、アスカは視線をそらす。
その視線は中をさまよい、やがて薄く輝く月に向けられた。
あの時もこんな月だった…
アスカの思いは過去へと遡る。

ノックされて、シンジは慌ててドアを開ける
廊下にはアスカが立っている。
腰までの髪を二つに分けた編んだ髪が彼女のしぐさに会わせてゆらゆら揺れた。
そして、彼の顔を見るなり、開口一番こう言った。

ねぇ、蛍を見に行こうよ。

シンジはその言葉に少し驚いたように目を見開く。
彼の背後の窓からは波が打ち寄せる音が絶え間無く聞こえてくる。

え?この近くに蛍なんているの?

彼女はこくこくとうなずく。

うん、旅館の人に教えてもらったの。

窓から吹きこんだ潮風が二人の髪を撫でていく。
その香りが今いる場所が海のすぐ傍だと感じさせる。

そうなんだ…僕、蛍なんてまだ見たこと無いよ。

私もはじめてよ。

軽く首を傾げて微笑むアスカ。
そのしぐさは学校中の男子生徒を魅了するしぐさだが、
なぜかシンジには通用しなかった。
それだけ、二人が一緒にいる時間が長かったのだろう。
それとも、シンジがそれに気付いていないだけなのかもしれない。

父さんとかに言っていかなくて良いかな?

この近くだから大丈夫だよ。

軽く頷いてシンジは答えた。

そうだね…じゃあ、行こうか。
 
 

始めてみた蛍はすごく綺麗で、はかなくて。
アタシはずっと時を忘れて見入ってた。
あの時は別に意識していなかったけど、アイツといつも一緒にいたんだよね。
一番身近で大切な人。
それをもっと早く気付いていたら…
今こうしていなかったかも…

でも、もしもの話を考えても仕方ないよね…
結局、アイツから離れてしまったのはアタシ。
だから…
アスカの唇が小さく動いた。

「全てを受け入れるしかないのかな?」

顔を伏せるアスカ。
風が一瞬やみ、その後カーテンを大きく舞わせるほど強くなった。
その風にアスカの前髪がまたふわりを揺れる。
アスカの部屋のドアが遠慮がちにノックされた。
顔を上げ、壁にかかっている時計に視線を向ける。
時間を確認した後、軽く息をついて、床に降りてドアの方に歩いていった。
 
 
 
 
 
 

シンジが深い眠りから目を覚ましたのはもう10時になろうかという時間だった。
時間を確かめ、シンジはむっくりとベッドの上に起きあがる。
そして、大きく背伸びをして窓の方を見る。
もう日はかなり高くなってきていた。
今日は確か、ケンスケとトウジと一緒に渓流釣りに行くはずだったけど…
置いて行かれたな。
シンジは首を振ってベッドから降りると、服を着替えて1階に降りて行った。
そして、1階のダイニングには青葉とケンスケがいた。

「おはようさん。」

ケンスケに驚いたように表情を向けたシンジ。

「おはよ。もしかして待っててくれたの?」

軽く肩をすくめて見せるケンスケ。

「まぁな。トウジも起きてこないし。」

青葉が立ちあがってシンジに話しかける。

「じゃあ、朝食作ろうか。」

「すいませんお願いします。」

椅子に座って大きく背伸びをするシンジ。

「ところで、アスカ達は?」

先ほどと同じしぐさでケンスケが肩をすくめる。

「テニスに行ったよ。」

と、トウジがダイニングに入ってくる。
そのトウジにシンジとケンスケが挨拶する。

「おはよ。」

トウジは椅子に座りながらそう答えた。

「すまん、寝坊した。」

シンジは慌てて手を振って、答える。

「いや、僕も起きたところ。」

それを聞いて、少し笑って答えるトウジ。

「なんや。そんなもんか。」

「とりあえず、釣りは昼からにしたよ。」

「青葉さんの都合は?」

「まぁ大丈夫みたいだよ。」

「そうか…」

なんとなく黙り込む三人。

「おや、トウジくんも起きたんだね。」

「すいません。遅くなってしもて。」

トウジとシンジの前に朝食を並べながら青葉は言った。

「とりあえず、釣りは午後にしようか。」

「すいません。」
 
 
 
 
 
 

ドアがノックされる音でシンジは、
窓の外に向けていた視線をドアの方を方に向けた。
そして、ドアに向かって答える。

「開いてるよ。」

ドアが開き、そこからマナの顔がひょこっと出てくる。
シンジを見て少し首を傾げ話しかけてくる。

「今、いい?」

「うん、いいよ。」

マナは部屋の中に入ってきて、少し迷ったようにきょろきょろ見まわす。
そして、ベッドの上に座って小さく息をつき、にっこり微笑む。
シンジは窓際から離れずにマナに尋ねた。

「どうしたの?」

「ううん。特に用事は無いの。」

そう言ってマナは微笑んだままシンジを見つめる。
怪訝そうな表情を浮かべるシンジ。

「だったら、どうして?」

「なんとなく…じゃ駄目?」

無邪気にそう答えるマナ
それを聞いてシンジは苦笑を浮かべる。

「なんとなく…ねぇ。」

「そう…なんとなく、2階に来ちゃったから、なんとなくシンジの部屋に来たの。」

くすくす笑ってマナはそう答えた。

「アスカ達と一緒に行かなかったの?」

そう尋ねるシンジにマナは少しだけ首を振って見せる。
アスカとヒカリは午後はあたりを散策をするはずだった。

「うん、だってあまり二人の邪魔したくないし。朝一緒に散歩したしね。」

「そうかな?」

そう尋ねるシンジにマナを首を縦に振った。

「だって、私がいると話題が難しいじゃない。」

「話題…か。」

額にかかった髪をかきあげマナは視線をさまよわせる。

「だって、やっぱり中学の頃の話とか、最近の近況の話とかしたいじゃない。
そこに私がいるのって何か場違いな気がしない?」

「そう…かな?」

「そうなの。」

そう決め付けてマナはおおきく背伸びをして、ベッドに倒れこむ。
その時にマナのスカートが揺れ、まくれる様子をみてシンジはどきりとする。
マナは気持ち良さそうに息をついて天井を見つめる。
部屋の中を沈黙が支配する。
外でから聞こえてくるセミの声と、どこからか風鈴の音が妙に夏を感じさせる。

「何か、すごく気持ち良いよね。お昼寝したくなっちゃう。」

しばらく経ってからふいにマナが口を開く。
シンジはどうしようか迷ったが、そのまま窓辺に座ってマナを見つめる。
そのシンジの前髪とシャツの裾を部屋に入ってきた風が揺らした。

「二階の方が風がよく入ってくるのかな?すごく気持ちがいいな。」

「そうなのかな?」

シンジは肩をすくめる。
マナはくすくす笑って瞳を閉じる。
そんなマナの様子を見てシンジは小さく息をつく。
なにかすごく無防備なんだよな。
僕だからなのかな?
それとも、もともとマナはあまりそういうの意識しない子なのかな?

わかんないな。
最初から、そうだった気もするし。
当然、他の男とはどうかなんてわからないし。

今だって、部屋に二人きりなのに…

って、何考えてるんだ。
これじゃあ、まるで…

「シンジ…どうかした?」

その問いに我に返るシンジ。
やっぱり、ここから動かない方が良いかも。
どうも、いろいろな意味で自分に自身が持てない気がする。

と、マナが小さくあくびをして囁く。

「眠くなってきちゃった…」

その言葉通りに眠そうに目をこするマナ。
そんなマナを見てシンジは苦笑を浮かべる。
マナってば、なんだか…
そしてシンジはやさしく答えた。

「少しだけ寝れば?」

「う〜ん…邪魔じゃない?」

マナはとろんとした瞳でシンジを見る。

「大丈夫だよ、もうすぐ釣りに行くし。」

瞳を閉じるマナ。
今にも睡魔に負けそうな様子だった。

「じゃあ、少しだけ…」

小さく息をつくマナ。
シンジは窓辺から離れると、ドアを空けて部屋から出ていこうとする。
そして、最後のベッドにいるマナを見て囁く。

「おやすみ、良い夢を…」
 
 
 
 
 

そして、日が暮れて夜がやって来た。
夕食はシンジ達の釣りの釣果であるアユがメインディッシュとして出された。
幸い人数分釣れたので、行く前にアスカ達にひやかされたシンジ達もなんとか面目を保った。
夕食後花火をするまでの時間は各自自由に過ごしていた。
シンジの部屋に行こうかとアスカは思ったが、
なんとなく思いとどまって今は自分の部屋に戻っていた。
そして今はベッドに横になって天井を見つめている。
もう、この部屋ともお別れか。
明日の午前中にここを立って新東京に帰り、
そしてその二日後にドイツに向けて出発する。
楽しかった日もそれで終わり。
シンジともそれでしばらくは会えなくなってしまう。
シンジはアタシのこと好きだとは言ってくれた。
でも、その好きの意味は分からないとも言った。
シンジが私の事を好きでいてくれる。
それは嬉しいこと。
でも、二人の距離がそれを壊してしまうのではないかと思う。
もともと、壊すつもりでドイツに行くことを選んだわけだけど…

どうしてだろ?

アスカは首を傾げる。
それでも、自分はドイツに戻るだろう。
そう確信している自分がいる。
確かに、シンジから離れるために渡ったドイツではあるが、
それなりに知り合いはできたし、しがらみみたいなものもある。
確かにドイツにいるアタシはまるで別人のように感じるが、
それも変えられることができるような気がする。

どうしてだろ?
何故そう思うのだろう?
アスカは首を傾げる。
しばらく考えた後、アスカは一つの結論に達する。
そう、アタシはアタシが誰なのかを見つけたから。
日本に帰ってきて、今まで自分の心に奥底にあったものを見つけたから。
自分が何を望んでいたのか知ったから。
だから、アタシは本当のアタシでいられるんじゃないかと思う。
シンジの傍にいなくても本当のアタシのままで…
そして小さく息をつき起きあがるアスカ。
だからアタシは帰るんだ…
そこから始めないと何も変わらないから。
 
 
 
 
 
 

「しかしまぁ、このメンツで花火なんて中3の時以来だな。」

ケンスケが懐中電灯でろうそくの先を照らし、
シンジがそのろうそくに火をともす。

「確かに久しぶりだね。」

そんなケンスケとシンジの会話を聞かずに、
アスカは花火が入った袋を覗きこむ。

「やっぱり最初は打ち上げだよねぇ。」

それを見たケンスケが一言。

「聞いちゃいないし。」

そしてシンジを見て肩をすくめる。
シンジは苦笑を浮かべてうなずく。

「ほな、いくでぇ〜。」

いつの間にか少し離れたところからトウジの声が聞こえる。
固定式の吹き出し花火が3つ明るい光を放って輝き出す。

「きれいね〜。」

「なんの、アタシも負けられないわ〜。」

アスカは打ち上げ花火をいくつ抱えて離れたところに歩いていく。

「あいかわらず、打ち上げが好きなようだな。」

そんなアスカの様子を見て、ケンスケが批評する。

「まぁ、そう簡単に趣味は変わらないよ。だって、1年半だよ?」

実際はもっと時間が立っている気がしているが、口に出してしまうと
なんとなく短く感じてしまう。

「確かに。」

ケンスケも少しだけ遠い目をしてアスカを見る。

「ほら〜行くわよ〜。」

アスカの声が聞こえ、その数秒後、5つの打ち上げ花火から形も大きさも違う、
花火が夜空に打ち上げられ、開いた。

「たまや〜。」

これはアスカの声だ。

「なにか、アスカさんのイメージが…」

マナがきょとんとした表情ではしゃいでいるアスカを見る。

「まぁ、あんなものよ、アスカも子供だから。」

「そう言ういいんちょは手持ち花火やな。」

トウジがヒカリの持っている花火に火をつける。

「ありがと。」

ヒカリは花火を安全な方に向けてそのままじっとしている。

「だめだめ〜。そういう花火は持って踊らないと〜。」

アスカがそう言って、花火を持って踊りまわっている。
それを見てますます深いため息をつくケンスケ。

「どうして、惣流って、花火となるとああなんだ?」

「さぁ、本人に聞いてよ。」

こうしてそれぞれが思い思いの花火を楽しんだ後、最後に閃光花火をとりだす。

「やっぱり最後は閃光花火よね。」

「まぁな。」

「どうして、最後なんだろうね?」

「さぁ、誰が決めたわけでもないけどね。」

そう言いながら、それぞれが閃光花火に火をつけ、飛び散る火花に見入る。

「きれいね…」

シンジはふと隣にやって来たマナを見る。

「すごく、はかなげで切なくなっちゃうのはどうしてなんだろうね。」

「そうだね…」

閃光花火の光がマナの顔をや服を照らす。
ちょっと幻想的…いや、感傷的な雰囲気かもしれないな。
シンジはそう考えながらマナの横顔を見つめた。
 
 
 
 
 

「3日後だね…」

「そうよ…」

二人は並んで座って星を見つめていた。
ペンションのテラスで小さな円形のテーブルを挟んで二人は座っていた。
頭上には天の川が流れ、虫達の鳴き声に周りを囲まれている。

「帰るんだ?ドイツに。」

「そう、アタシの今の居場所に。」

少しだけ躊躇してシンジはアスカの尋ねた。

「今度はいつ帰ってくるの?」

返事は分かるような気がしたが、シンジはそう尋ねた。

「わからない。」

軽く首を振って答えるアスカ。
それはシンジの予想した答えだった。

「そう…」

そう答えシンジは視線を丘陵に向けた。
弱い月明かりで草原の草葉が揺れるのが月の光の反射で見て取れる。
いくつもに別れながら風は草原を渡ってきていた。

「アタシが選んだことだから。」

誰に指示されたわけでもない、自分で決めたことだから。
最後までやりとおしたい。
ここで、やめて日本に戻ってくるのは簡単だ。
でも、それではせっかく見つけた自分が壊れてしまう気がする。
だから…

「アタシは帰ることにするよ。」

「そうだね…」

シンジは軽く頷いて、アスカを見る。
月の光に照らされた髪がきらきらと輝き、
その瞳はシンジの瞳を釘付けにする。
アスカはにっこり微笑むと、風に揺れる髪を押さえ立ちあがる。

「帰るときは見送りいらないから。」

「…わかった。」
 
 
 
 
 
 

マナはとんとんと肩を叩かれて振り返った。
そしてそこに立っている人物を見て驚いた。

「アスカさん?」

アスカはうなずいてマナに微笑みかける。

「ちょっといい?」

「いいですけど。」

二人は近くの公園に入っていった。
しばらく並んで遊歩道を歩く二人。

「明日ですよね?ドイツに帰るのは。」

「そうよ。一応準備が終わったからみんなにお別れをね。」

「明日、見送りに行きます。」

そのマナの言葉に軽く首を振って、アスカは答えた。

「早い時間だから。」

「でも…」

「いいの。」

そう言いきってアスカはにこにこ微笑む。
そして、あるベンチを指差す。

「あそこでいい?」

「はい、いいですよ。」

大きな木陰のしたに置かれたベンチに座る二人。
そして、アスカはちいさく息をつく。

「しかし、やっぱり暑いわね〜。」

「…」

「でも、向こうに帰れば大分マシだし、もう少しの辛抱ね。」

「…」

アスカは黙り込んだマナを見る。

「どしたの?」

「どうして帰るんですか?」

マナはうつむいたままそう言った。
アスカは少しだけ空を見上げてから答える。

「アタシの決めたことだから。」

「アスカさんの?」

「そう…アタシは帰る、アナタはシンジの傍にいる。
それでいいじゃない?」

「どうして?」

「アタシが本当のアタシのままでいたいから。
ここに帰ってきてアタシ自身を見つけることが出来たから。」

「だから、帰るんですか?シンジのこと…」

「好きだから。」

そう言ってアスカは左手に身につけている時計に触れる。
マナはその時計に視線を向ける。
その時計にはシンジとアスカの間で何か曰くがあるのだろうか?
一陣の風で木陰がゆらゆら揺れる。
その風は二人の髪をかろやかに舞わせた。

「好きだから。だから、帰るの。」

「…」

「わかんない?」

「…はい。」

「そうね、確かに離れているよりも、一緒にいるほうが良いかもしれない。
できればアタシもそうしていたい。ずっと一緒にいたいよ。
でも、でもね。それじゃあ、駄目なの。」

「私には、わかりません。」

「そうね…アタシもよくわかってないから。」

そう言って苦笑を浮かべるアスカ。
マナはなぜかその笑みに引きつけられるように見入った。

「だから…帰るの。今こうしているのは、
あなたと二人っきりでお話したこと無かったから。」

小さくため息をついて、アスカはベンチから立ちあがる。

「お話、終わり!」

アスカに習って立ちあがるマナ。

「とりあえず、これからもよろしくということで。」

アスカが手を差し出す。
マナはにっこり微笑んでその手を取った。
二人は握手を交わして、微笑み合った。
 
 
 
 
 
 

そしてアスカはドイツに帰った。

僕はかなり迷ったが、見送りには行かなかった。

アスカが来なくていいと言った理由がわかる気がしたから。

もし見送りに行って、僕が行くなと言ってしまったら。

アスカが僕に会って行きたくないと思ってしまったら。

それは二人にとって避けなければならないことだったから。

僕はアスカが決めたことを覆すようなことは言わないと決めているし。

アスカは自分が決めたことを覆すようなことはしたくないと思っているだろう。

だから僕は空港に彼女を見送りに行かなかった。

それが正しかったかどうかはわからない。

それがわかるのは、たぶんこれからずっと先のことだろう…
 
 
 
 
 
 


NEXT
ver.-1.00 1999_08/20公開
ご意見・ご感想は sugimori@muj.biglobe.ne.jp まで!!


あとがき

どもTIMEです。

Time-Capsule第24話「ずっと傍にいたいよ」です。

今回でアスカ編は一応終了です。
なんとか終わらせようとして、結構省略した部分がありますが、
そのあたりは今後、サイドストーリー風に書ければと思っています。

結局アスカは帰ってしまうことを選びますが、
以外と早く帰ってくることになるかもしれません。

今後はですが、夏休みの後半のお話を数話、
その後秋編のお話を何話か公開する予定です。

話数では半分は来たと思いますが、話としてはこれからが
本番なので、これからもお付き合いの程を。

次回は以前とあるSSで少しだけ書きましたが、
夏休みのある一日のお話です。
ちなみにタイトルと内容は全然関係ありません。
#ちょっと内容を変更したので。
では、次回Time-Capsule第25話「星々の彼方」でお会いしましょう。
 






 TIMEさんの『Time Capsule』第24話、公開です。








 旅行が終わって、
 アスカが帰って、


 一区切り
 二区切り

  ってところかしら。


 いえいえ、まだまだ、

  ってかんじかしら。





 1歩進んで2歩下がって
 3歩進んで2歩下がって

 結局何も−−−

  ってふうなのかしら。





 まあまあどうにかなるでしょう





 さあ、訪問者の皆さん。
 一区切りTIMEさんに感想メールを送りましょう!










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