TOP 】 / 【 めぞん 】 / [タカ]の部屋に戻る/ NEXT


『EVANGELION SIN』

2.REI

第三新東京市 第一中学 2年A組

綾波レイは誰よりも早く教室にきていた。
同居人の葛城ミサトはNERVより戻ってきていない。先日の侵入者騒ぎで雑務におわれているらしい。
朝食も簡単に済まし、学校へと登校した。
昨日一日、考えていたのはあの時出会った少年のことである。
『なぜ気になるの? わからない』
あの少年は自分を助けてくれた。あの時、兵士の撃った弾は自分に当たるはずだった。間違いなく重傷を負っていた
はずだ。しかし結果は少年の左腕に当たった。
『なぜかばったの? 私を……』
これの繰り返しであった。
他人の命よりも自分の命を優先する、レイが知っている人の行動であった。いやそう教えられていた。そして自分が
生まれた理由もこの行動そのものからということを知っていた。
『私の命は人を守るためのもの。私は人ではないのだから』
人を守るための道具、これがレイであった。……葛城ミサトと出会うまでは。そして少年と出会うまでは。


葛城ミサト。NERV作戦部長。階級は一尉。直属の上司。そして同居人で保護者。彼女と同居しはじめたのは、彼女がNERV本部に配属された1ヶ月前。
その日、突然ミサトはレイの部屋を訪れてきた。
彼女とは先日NERV本部で赤木リツコ博士より紹介された。赤木博士の親友らしい。直属の上司になるらしい。レイにとってはそれ以上でもそれ以下でもなかった。

「私は葛城ミサトよ。よろしくね」
「…よろしく」
「あれそれだけ?」
「…赤木博士。用件は?」
「もうすんだわ。ミサトを紹介しときたかっただけよ。あがっていいわ」
「はい」
これが二人の出会いであった。レイにとってミサトは上司。それだけが二人の接点。
そのミサトが部屋に訪れてきた。何の用件だろうか。
「葛城一尉、何か?」
「ちょっちね。夕食、食べに行こうと思って。リツコを誘ったんだけどね、仕事だって。それで白羽の矢が立ったのが、レイあなたよ。いっしょに食べにいかない。おいしいお好み焼き屋、教えてもらったのよ」
「……いかない」
「あらどうして?」
「肉嫌いだもの」
「肉無しもできるわよ。お餅とか納豆とか具なんていろいろあるわ」
「でも、いい」
「そんな事言わずに、さあて行くわよ」
ミサトはレイの腕をつかむと強引に自分の愛車まで引っ張っていく。そしてレイを助手席に乗せる。
「葛城一尉」
「ん、ミサトでいいわよ」
車は第三新東京市環状線を中心部へ向かっている。
「なぜ?」
「そうねえ、やっぱ一人の食事より誰かとの食事の方がおいしいからかな」
ミサトはレイのその問いにニコッと笑い応える。
「どうし……」
「どうして私をかまうの?でしょ」
そのミサトの言葉に肯くレイ。
「かまってほしいって顔してたからよ」
「えっ!?」
レイはミサトの言葉に驚く。その様子を見てミサトもニコッと笑う。
「さあて着いたわよ」
『関西風お好み焼き 寅吉』ここが目的地らしい。
ミサトは車を駐車スペースに止め、二人は車を降りる。
「くんくん」
ミサトはあたりに漂うおいしそうな匂いを嗅ぐ。
「よーし、匂いは合格ね。入りましょ」
二人は入り口の暖簾をくぐり店の中に入る。
「へい、らっしゃーーい!」
威勢のいい声が二人を出迎える。二人は鉄板付きのテーブルの一つを陣取る。
「らっしゃい。これはこれは美女と美少女の揃い踏みだねえ」
先ほどの威勢のいい声の主が注文を取りにくる。
「あら、ありがと。えーと店長さん?」
「へい、店長の花山虎雄といいます」
「あれ店の名前は……」
「ああ、あれは親父の名前なんです。ここは2号店で、本店は第二の方にあるんです」
「そうなんだ。寅吉に虎雄ねえ、もしかして阪神ファン?」
「ええ親父が大の阪神ファンでして、あっしの名前まで虎をつける始末です。そのうえ、バッタもんの関西弁をしゃべってます。で、ご注文は?」
「そおねえ、店長にお任せするわ」
ミサトはメニューを見回して、一寸考えた後そう応える。
「お任せですか、わかりました。腕によりをかけましょう。でそちらのお嬢さんは?」
レイはメニューを見てるが決められないようだ。
「この娘にはねえ……。レイ、魚介類は大丈夫なの?」
レイはその問いに首を振って応える。
「肉、魚介類無しでお願いするわ。後は好きにぶち込んじゃっていいから」
「肉、魚介類無しでお任せですね」
「後、生中一ね。ギンギンに冷えたやつよろしくね。それとこの娘には烏龍茶を」
「生中一つと烏龍茶を。じゃあ火つけときますので」
注文を取ると店長は店の奥に消える。
「生中と烏龍茶。お待たせしました」
店長は素早く飲み物を運んでくる。
ミサトはジョッキを持つとすごい勢いでビールを喉の奥に流し込む。
「ぷはあああ! やっぱこれよね」
至福の表情を浮かべるミサト。対照的に無表情なレイ。
ミサトは注文の品がくるまでしゃべり続ける。レイは黙って聞き、話の途中での問いかけに、肯定はうなずきで否定は無言で答えていた。
『葛城ミサト、不思議な人。この人と居ると暖かく感じる。どうして』
『こんなに長く、人と一緒、はじめて。なんかうれしい』
レイは自分の心の変化に戸惑いを感じていた。相変わらず無表情だったが。
「お待たせしました」
店長は熱くなった鉄板のうえにそれぞれのお好み焼きを乗せる。
「うーん見た目もバッチしね。グーよグー」
「味も保証しますよ。ではごゆっくり」
ミサトはすでに切られたお好み焼きの一切れを口に運ぶ。
「うーーーん。おいしい。……レイ」
「はい」
「これからは食べることに集中するわよ。おしゃべりなしね」
というと豪快に食べはじめる。もっとも彼女のおしゃべりは止まらなかったが。
レイはネギのたっぷり入った特製のお好み焼きをミサトとは正反対にゆっくりと上品に食べる。
「おいしいでしょ?」
ミサトはレイに微笑みながらたずねる。
「えっ」
「誰かと一緒の食事。一人で食べるよりもずっとおいしいでしょ」
「………」
ミサトはレイの雰囲気が変わったように感じた。無表情ではあったが。

二人は食事を終え、一息ついていた。
「ねえレイ」
「はい」
「あなた一人暮らしよね?」
「(コクッ)」
レイは肯く。レイに家族というものは存在しない。
「私と一緒に暮らさない?」
「えっ?」
「私と同居、いや?」
「(ふるふる)、…なぜ」
「そうね、ずっと家族がほしいって思ってたから」
「家族」
「そう家族よ。あたしね、一人暮らしの寂しさはちゃんと知ってる。仕事で夜遅く疲れて帰ったとき、出迎えてくれる家族。本当に暖かいものなのよ」
『家族、私を……』
「そしてね、レイあなたが遅くなった時はあたしが出迎えてあげる」
「でも……」
「碇司令とリツコね。大丈夫よ、もう許可は取ってあるわ」
「………」
「レイ、あなた次第よ。他人の言いなりじゃなく、自分で決めなさい」
ミサトは優しげな目でレイを見つめる。
レイは迷っていた。ミサトは自分で決めろといった。他人の言いなり、道具でしかなかったレイに対して自分で選択しろと……。
「レイ、あなたは道具なんかじゃないわ。ちゃんとした人間よ。可愛い14歳の女の子よ」
レイはこのミサトの言葉に反応した。
『私を道具じゃなく人間として……。あれ、これは………
『涙、私泣いてるの。もう涙なんて出ないと思っていたのに』
レイは自然に涙を流していた。
「私が家族で良いんですか?」
レイはミサトに不安げにたずねる。
「ええ。決まりね。これからよろしく、レイ」
ミサトは右手をレイに差し出す。
「はい、ミサトさん」
この日の夜から、二人の同居が始まった。


「おはよう、綾波」
クラスメイトの男子がレイに挨拶をする。
おはよう、相田君
レイに挨拶したのは、『相田ケンスケ』。
彼は一月ほど前にこの学校に転入してきた一人。気さくで、周囲の人の気持ちを素早く察しする気配りな性格のためか、すぐにクラスに溶け込んだ。
レイに話し掛けるのはこのクラスでは3人。そのうちの一人である。
「よう、綾波。おはようさん」
おはよう、鈴原君
彼は『鈴原トウジ』、3人のうちの一人。
彼も一月ほど前に転入してきた。感情がそのまま行動に直結している熱血漢。彼とケンスケのどつき漫才はA組名物である。関西なまりがある。毎日ジャージを着用。
「おそいよ、トウジ」
「なんやて、まだHRまで時間あるやないか」
「トウジ、今週は週番だろ。委員長に怒られるぞ」
「しもた、忘れとったわ」
情けない顔で応えるトウジ。そのトウジの背後から近寄ってくる者がいる。
す・ず・は・ら!
「はいな!」
その人物はトウジの耳をつまむと教室の出入り口の方へ引っ張っていく。
「いたいがな、委員長。堪忍してや」
「あなた週番でしょ、日誌をさっさと取りに行きなさい!」
トウジは教室を追い出されると一目散に職員室へ日誌を取りに行った。
「まったく、世話のかかる」
そうつぶやきながらレイの方へやってくる。
おはよう洞木さん
[おはよう、委員長」
レイとケンスケの二人は委員長『洞木ヒカリ』に挨拶する。
彼女はこのA組の委員長。その性格は典型的な学級委員長そのもの。ケンスケ曰く、一中美少女ランキングで上位に位置しているらしい。トップは今のところレイである。
「おはよう、二人とも」
ヒカリは機嫌を直し二人に挨拶を返す。
「朝からまったくあきないもんだね、委員長」
「相田君、どういう意味?」
「夫婦喧嘩ってことさ」
「な、何言ってるのよ。私と鈴原はそんな仲じゃ……
ヒカリの顔は真っ赤になっている。
「まったく気づかないのはトウジと綾波ぐらいだな」
「?」
レイはまったくわかっていない。もっともわかっていても口に出すことはおろか顔にも出さないであろう。そういう少女である。
「綾波とわしが何に気づかんのや、ケンスケ」
トウジが帰ってきたようだ。
「ん、早かったね、トウジ」
「ああ急いでとってきたさかいな。なんや委員長、顔が赤いで?」
「な、なんでもないわよ、す、鈴原」
ヒカリは明らかに動揺している。
「ん、そうかあ。まあええわ」
ケンスケは二人の様子を見てニヤニヤと笑っている。レイは無表情である。
「あ、そうそう、今日このクラスに転入生がくるわよ」
ヒカリは必死で話を変える。
「知ってるよ」
「わいも知っとるで
「………」
どうやらヒカリの計略は成功したようである。レイはどうやら知らなかったらしい。3人はレイが肯定ならうなずくなり声をだすなりし、否定なら無言でとおすということをわかってきていた。
「えっ、鈴原はともかく相田君が知ってるの?
「なんだよ委員長
ケンスケは明らかに不満があるように話す。
「だって、転入生、男子よ
「仕方ないよ、俺たちが知ってる奴なんだから」
苦笑しながら応えるケンスケ。
「そうなんや、わいらの仲間なんや」
「そうなんだ。じゃあその転入生も変なのかしら」
「委員長、そりゃどういう意味や」
「まったくだよ」
ヒカリの台詞に明らかに不満そうな二人。まあ仕方ないかこの二人なら(苦笑)
「だってねえ、綾波さん」
レイに同意を求めるヒカリ。
「大丈夫よ、悪い人じゃないと思う」
無表情であったがちゃんと応えるレイ。ミサトの教育の賜物か
「くすっ、そうね悪い人じゃなさそうね」
男子二人を見て小さく笑う。
「なあトウジ、俺たちが変だとは否定されてないよな、綾波の台詞は」
「まったくや」
女子二人の会話に大いに傷つく男子二人。その様子を見てますます小さく笑うヒカリ。レイも無表情であったが、その紅玉の目がかすかに微笑んでいるように思える。
『キーンコーンカーンコーン』
教室に予備鈴が響き渡る。
「さあ鈴原も相田君も席に着きなさいよ。じゃあ綾波さん後でね。」
男子二人は「へいへい」といいながら席に着く。
『しかし平和だね、ここは。あの地獄とはまったく別だね』
ケンスケは窓際の自分の席につき、外をボーっと見ながら考える。
『ガラッ』
教室の扉を開け担任の老教師が入ってくる。
「起立、礼、着席」
ヒカリの号令のもと始まりの礼が行なわれる。
「えー、では今から皆さん知ってるようですが、転入生を紹介します。入ってきなさい」
教室に転入生が入ってくる。男子である。緊張のためなのだろうか、無表情であったがその顔立ちは整っていて、美少年に位置づけられる。左腕に包帯を巻いている。クラスの女子たちはヒソヒソとお喋りをはじめる。それに加わってないのはレイぐらいだ。男子は転入生が男だったので関心が薄いようだ。
レイは窓の外をボーっと見ていた。転入生に興味がないようだ。
「じゃあ、簡単に自己紹介を」
「碇シンジです」
その一言で終わる。しかしその一言はレイを反応させるのに十分であった。
『あの声』。
先日聞いたあの少年の声である。レイは教卓の横に立つ転入生を見る。あの少年だ。左腕に包帯がまいてある。間違いない。レイは心を奮わせる。
『私うれしいの?また逢えたから?わからない。でも不思議な感じ。嫌じゃない』
「それだけかね? ふむ、えー碇君は海外に長くいたそうで日本の知識が薄いそうです。力になってあげてください」
「はい、あの海外ってどこにいたんですか?」
老教師の台詞を聞いた女子の一人がシンジに質問する。
「先生、席はどこですか」
その質問を無視したシンジは老教師にたずねる。
「あ、ああ、そうだね綾波さんの横が開いてますね。あそこに座ってください」
シンジはその言葉を聞きおわらないうちに、その席へ歩いていく。
『碇シンジ君か。碇、まさかあの人の……」
レイは自分に関わりのある髭親父を思い出す。
「彼の質問は休み時間にしてください。では………」
老教師はHRを進めていく。クラスメイトのシンジに対しての反応は、男子『愛想のない奴だなあ』、女子「無愛想だけど、そこがいいわ」「クールよクール。やっぱ男はこうじゃないと」「実夏ファイトよ」さまざまなものがある。女子には概ね好評を、男子には不評を買ったようだ。
『まったく予想通りだね(やな)』
シンジの対応にケンスケとトウジは苦笑している。
『碇君か、やっぱり変わってるはね。でも鈴原のいろんなこと知ってるのかな。教えてくれないかしら。』
ヒカリもシンジのことじゃなくトウジのことで関心を持ったらしい。
HRは誰も聞くことなく、終了する。

次の休み時間。
「碇く……」
レイはシンジに話し掛けようとしたが、続けられなかった。クラスメイトたちがシンジの周りに群がってきたからである。
「ねえねえ碇君、海外ってどこにいたの」「趣味は」「恋人いるの」「日曜日暇?」
など様々な質問が浴びせられる。がシンジはおもむろに席を立ち人波をかき分け、いやこういうとおかしい、シンジのむいた方の人だかりが開いて行く。そして教室を出ていく。その間呆然と見ているクラスメイトたち。
「まったく予想どおりだね(やな)」
人だかりから離れてそれを見ていたトウジとケンスケがつぶやく。
「相田君、鈴原君、知り合いなの?」
それを聞いていた女子の一人が二人にたずねる。
「ああ、前にいたとこが一緒にやったさかいな」
「じゃあじゃあ、碇君のこと教えて」
今度はトウジとケンスケの周りに人だかりができる。二人は苦笑しながらもシンジの個人情報を教えていく。ケンスケはついでにシンジの写真を売り捌いている。
『まったくもお……。あれ綾波さん。……そっかがんばってね。ファイトよ綾波さん』
ヒカリはその様子を見てあきれていたが、レイが教室を出て行くのを見てちょっと勘違いをする。
レイはシンジを追って教室を出た。廊下には見当たらない。
『どこ』
レイはシンジを捜す。ふと目に入った中庭のベンチにシンジの姿を見掛ける。そっちへ走るレイ。
「碇くん」
シンジはベンチに、目を閉じて座っていた。
「君は……」
シンジは目を開け、レイを見る。
「綾波レイ。左腕、大丈夫?」
シンジの左腕を気にしながら話し掛けるレイ。
「ああ気にすることはない。俺のミスだ」
「でも…」
「これは君を巻き込んだ俺のミスだ。それにあそこで君に弾が当たった方が俺にとっては痛いよ」
シンジは淡々と話す。彼も無表情であった。
「そう、でもありがとう」
レイはシンジに対して礼を言う。そこで二人の会話は止まる。
『キーンコーンカーンコーン』
「予備鈴、先に行くから」
レイは教室へ戻ろうとする。
「綾波!」
「何」
「俺のことはSINと呼んでくれないか。これまでずっとその名で通してきたから」
シンジはレイを引き止める
「どうして」
「あの時の答えさ」
『あの時? あっ『あなたは誰?』の答えなの』
「俺はSINだ」
「うん」
二人の間を風が通り過ぎる。



NERV本部 赤木リツコ研究室(で、いいのか?)

そこには赤木リツコと葛城ミサトの二人がいた。二人はリツコの作ったコーヒーを飲んでいる。
「ねえミサト」
「何リツコ」
「もしこれからの戦い。勝ち目がないとしたらどうするの?」
「どういう意味?」
リツコの言葉に怪訝そうな表情をするミサト。
「初号機の専属パイロット。本来ならレイじゃないわ」
「ん?」
「いたのよサードチルドレンが」
「えっ?」
「マルドゥック機関の選出方法でね、状況的にみてサードチルドレンと選ばれる子がいたのよ」
「いったって」
「そう過去形よ」
「どうしたのその子?」
「行方不明。5歳の時に行方不明よ。現在もマルドゥック機関とNERV諜報部が捜索してるけど」
「まだ見つからないのね」
「そう。その子じゃないと初号機の真の力は引き出せないわ」
「幻のサードチルドレンってわけね」
「で、どうするの?」
「そーね、どうもしない」
「えっ?」
「どうもしないってちょっとおかしいかな。まだすべてが終わったわけじゃないわ。まだ始まったばかり、諦めるには早い。全部やることやって、あと何もすることがないってわかったなら運命を受け止めるわ。そうじゃないなら、精一杯生きるつもりよ」
「あがき続けるってこと?」
「そう、今は勝ち目がないかもしれない。でも戦わずに諦めたら後悔するだけよ。後悔はしない。私はそう決めたもの」
ミサトはコーヒーを見ながら話す。
「でも珍しいじゃない。そんな重要なこと教えてくれるなんて」
「ただの気まぐれよ。それとね覚悟ができてるのか聞いときたかったの」

 

 



第二話「REI」終了

第三話「SIN&MISATO」続く


NEXT
ver.-1.00 1997-11/01公開
ご意見・ご感想は takasan@mail.interq.or.jpまで!!


後書き兼用座談会

タカ「全国一億人のアスカファンの皆さんお待たせしました。天災もとい天才美少女惣流・アスカ・ラングレーさんの登場です。パチパチパチ
『ばきっ』
アスカ「ちょっと作者、あたしの出番いつなのよ!」
タカ「いきなり木刀の一撃とはひどいじゃないか」
アスカ「じゃあ真剣にしとけばよかったかしら」ニコッ
タカ「(この微笑みはマジに恐い)……アスカちゃんの出番ね、当分先だよ」
アスカ「作者、覚悟はいい」シャキィィィン<br> タカ「ア、アスカちゃん、落ち着いて」
アスカ「問答無用!」
たか「あががががが」
ミサト「あーあ、作者こんなにしちゃって。アスカますます出番先になるわよ」
アスカ「えっ、どうしよう」
ミサト「さあてねえ、私シラナーイ」
リツコ「無様ね」
タカ「さて気を取り直して」
アスカ「は、早い」
タカ「この話の時間は第三使徒が出てくる直前です。ですのでアスカちゃんがドイツから出てくるのは当分先です。アスカ人の皆様、どうもごめんなさい」
リツコ「でも、第二話の割には話し進んでないわね」
ミサト「そーね、第一話のラストを長くしたって感じよねえ」
タカ「グサッ!」
アスカ「そーよ!、いつになったら私の出番なのよ!」
タカ「多分7話辺りだとおもう」
アスカ「その多分ってはっきりしないわね。まあ仕方ないか、行き当たりばったりで小説書いてるんだから」
ミサト「構成もプロット考えずに書いてるのよね。1話なんか思い付いたらいきなりキーボードを打っていたらしわ」
リツコ「そして、誤字の確認もせず勢いで大家さんに送り付けたらしいわよ」
タカ「う,ううううう」
アスカ、ミサト,リツコ「無様よ!(よね)(ね)」
タカ轟沈

アスカ「で、あそこで簀巻きにされてるシンジは何」
ミサト「ああ、あれね。本当のシンちゃんが出てこられると困るって作者がね」
アスカ「で、その横のファーストは何なの?」
リツコ「シンジ君が 逃げ出さないよう見張り」
アスカ「ふーーん、……ちょっと、ファースト」
レイ「何」
アスカ「あんた出番いっぱいあるのに、ここで何してんの?」
レイ「問題無いわ。私、3人目だと思うから」
アスカ「あっそう」
リツコ「でもミサト、あなた性格変わってないかしら」
ミサト「ちょっち、ユイさんが入ってるらしいわよ」
アスカ「そうよね、あのミサトがあんなにやさしいわけないじゃない。大酒呑みだし、がさつだし、料理は殺人的だし、行後れだし、そしてショタコンだもんね。それに……」
レイ3「2号機パイロット」
アスカ「あによファースト」
レイ3「もう止めといたほうがいいわ」
アスカ「どうしてよ!」
レイ3「後ろ」
アスカ「後ろって……。ど、どうしたのミサト恐い顔して。それにリツコまで」
ミサト「アスカ、覚悟はいい?」
リツコ「ミサト、殺してはだめよ。改造するんだから」
アスカ「いやあああああああ」
ミサト「待ちなさい!アスカ」
リツコ「ふふふふふ。どんな風に改造しようかしら」

タカ「復活!って誰もいない」
レイ3「私がいるわ」
タカ「レイちゃんか、仕方ないそろそろ終わりにするか」
レイ3「そう、よかったわね」
タカ「じゃあレイちゃん締めをお願い」
レイ3「了解。この話を読んでくださった皆様、作者に代わりお礼を申し上げます。それといきなりメールをくれた砂漠谷 麗馬さん、どうもありがとうございました。これからもお互いがんばりましょう。あと、店長マヤちゃん活躍しそうにないそうです。ゆるしてやってください」
レイ3「それから大家さん、素敵なお部屋どうもありがとうございます」
タカ「ではではおつかれさまでした」


 タカさんの『EVANGELION SIN』2.公開です。
 

 NERVを舞台にした「1.」から、
 今度は学校でしたね(^^)
 

 ケンスケ・トウジ・ヒカリの
 クラス脇役3人集も勢揃い!
 

 この3人はほぼ同じですが、
 シンジはちょっと、いや、かなり変えてきていますね。

 「俺のことはSINと呼んでくれ」
 一歩間違えば−−−−−−−のセリフ?!(^^;
 

 アスカ人の勢力が強いめぞんでさっそくアヤナミストの同士を得ましたね(^^)

 

 

 さあ、訪問者の皆さん。
 2歩目を踏み出したタカさんに感想メールを送りましょう!


めぞんに戻る/ TopPageに戻る/ [タカ]の部屋に戻る