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謹賀新年SS



「A Happy New Year! and...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごーん




ごーん




ごーん




除夜の鐘が鳴る。

第3新東京市に神社仏閣は無いが、管理者の粋な計らいで音が再現され、どこかにあるスピーカーから流れている。


12月31日、大晦日。




「ほぉらぁ、シンちゃんももっと飲みなさ〜い」

すでに泥酔状態レッツラゴーのミサト。

「...え〜、まだ飲むんですかぁ〜」

それに無理矢理付き合わされてかなり酔っているシンジ。

「こぉらバカシンジぃ、新年と言えばめでたい事じゃないの、飲みなさぁい」

こちらも同様に泥酔のアスカ。

立派な酔いどれが3人、すっかり出来上がっていた。



今ここに使徒が来たらまず間違いなく世界は壊滅であろう。


が、死海文書の記述には大晦日に使徒が来るとは書いてない。ゼーレの連中も休みたいのだ。
遠い外国の地で孫と戯れるキール議長の姿があったとか。余談ではあるが。





「あ、もうすぐ年明けちゃいますね〜、って、あれ?ミサトさん?」

ぼんやりと時計を眺めるシンジ。

「Zzzzzz....」

酔いが完全に回ってしまい、ご就寝めされたミサト。

「ミサト寝ちゃったのぉ?...ほら、シンジ、飲みなさぁい」

なぜか酒に強いアスカ。

「え〜、でも、これ以上飲んだら...」

「!?アタシのお酒が飲めないってぇのアンタはっ!...ふぇぇぇん」

怒ったかと思えば突然両手で顔を覆って見え見えのウソ泣きをぶちかますアスカ。
その泣き方はどうやら某K氏の「つよシン」を参考にしたものらしい。(余談)

「ご、ごめん、ほら、飲むから、ね」

でも酔ってるシンジはそれに気付かない。しかもアスカには弱い。

「わっかればいいのよ、ほらほらほら〜」

ごぽごぽごぽごぽ...
盛大な勢いで注がれるビール。


「(とほほほほ....)」


 

 







!!!CAUTION!!! 
ここより先、ゲロ甘です。
転がる方は、周辺の危険物にご注意下さい。








 

 


「........ねぇシンジ」

「ん?」

「今年も色々あったわね」

「.....そうだね」

「ねぇ、シンジは今年一番良かった事って何?」

「え?良かった事?」

「そう。悪かった事思い出してもしょうがないでしょ、あんたバカぁ?」

「そりゃそうだね。んー.....」

「そんな深く考える事じゃないでしょ?」

「....あ、1つあった」

「?」

「.......」

「えっと、その...」

なぜかモジモジしだすシンジ。それを怪訝な目で見るアスカ。

「何よ?早く言いなさいよ、ほら」

「いや、でも...」

「...怒るわよ」

「!...その...ア...」

「ア?」

「アスカに、そ、その、会えた、事、かな....」
 OOOOOoooooooOOoooooo................................

(初の試み、声の大きさを字で表現してみようの巻(^^;;)


「!!」

「...うーん、やっぱり、それが一番、だったかな」

「そ、そうなの...」

「ア、ア、アス、アスカ、は、ど、どうだったの?」

「え?アタシ?...え、えーと...」

両者顔真っ赤。

「シンジと..あ、会えた、事が....(ボソボソ)」

「!!」

「な、何よ、おかしい?」

「いやっ、そ、そんなんじゃなくて、そ、その、嬉しい、よ」

「あ、アタシだって...」

「.....」

「.....」

「.....」

「.....」





ドォォォン




「わっ!何だ何だ!?」

「うわぁ、花火!」

外の方に目を向けると、夜空に大輪の花が咲いている。

どうやらこうしているうちに年が明けてしまったようだ。

「奇麗....」

「うん....」







しばらく花火を眺める二人。









「....シンジ」

「...ん?何?」

「明けましておめでとっ!」

そう言って突然シンジに飛び付くアスカ。
有無を言わさずシンジの唇を塞ぐ。

「あ、おめで...むぐっ」









まさに一瞬の出来事。




突然の出来事に魂が抜けたかのような表情のシンジ。

真っ赤になりつつゆっくりと離れるアスカ。

「.....」

「........」

「....ア、アスカ?い、今のは...」

先程を遥かに上回る赤い顔のシンジ。

「...アタシからの、お、お年玉よ」

「は、はぁ....」

「今年もよろしくね、シンジ」

「え?...あ、うん。今年もよろしく」




そして沈黙。






「え〜、お取込中悪いんだけど〜」

「「!!!!」」

「そ〜ろそろアタシ、起きてもいいかしらん?」

二人が声のした方向に目を向けると、そこには満面の笑みをたたえたミサトの姿が...

「ちょ、ちょっと、いつから起きてたのよミサトっ!!」

「え〜?そうねぇ、花火が上がったあたりから。ふっふ〜ん」

「(げ...)」

「アスカもだ〜いたんねぇ、このこのぉ、シンちゃんの果報者っ!」

「や、やめて下さいよミサトさん...」

「今年はさ〜らにアツアツになりそうねぇ〜(ニヤリ)」

ゲンドウ笑い全開のミサト。
ゆっくり二人の顔を交互に見て一言。






「今年もよろしくねん」














「今年もこの人にだけは勝てない」、そう感じる二人であった。









 

 

 

 

 



おわり。


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Version-1.00 1998+01/06公開
感想・叱咤・激励・「ナ〜イス」等は こちらへ


 

あとがき


「あ〜、とうとうキスシーン書いてしまったぁぁぁ〜!!」

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ.....
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ.....(ガンッ)

あいたたたた...

あ、どうも、明けましておめでとうございます。さんごです。
今年はより一層熱い(笑)文章書きとして精進しますのでよろしくお願いします。

ま、挨拶はこのへんでよしとして。

ここ2週間くらい、まともに文章書いてなかったので、リハビリも兼ねて書いてみました。あ〜、やっぱLASはすんなり書けていいなぁ〜(笑)

ブランクがあると結構キツいものがあります。
LAS師匠、K-tarowさんもチャットした際に言ってました(笑)
今回、どうだったでしょうか....

ご意見、ご感想等、お待ちしております。

それでは。



今回のBGM−CD:「HAPPY HARDCORE」


 さんごさんの『A Happy New Year! and...』、公開です。
 

 
 年が明けてもアスカとシンジは絶好調〜

 年明け早々のラブラブ雰囲気に、
 今年初めてのキス(^^)
 

 ぐぅぅ・・

 素晴らしい”お年玉”だーー
 

 こんな姿を間近で見せられているミサトさんは
 世界一の忍耐力人間かも知れないですよね(^^)
 

 

 

 さあ、訪問者の皆さん。
 新年記念のさんごさんに感想メールを送りましょう”

 


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