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NEW TYPE EVANGELION
第四話
宇宙(そら)から来たもの


「バカシンジ!」

何のことはない。いつもの朝である。

「・・・・・・・・ぐー」

いつものことである、当然のことながらシンジはまだ起きない。
ちなみに時間は7時30分。始業は8時15分。そしてシンジの家から学校までは
普通に歩いて30分くらいである。もちろん、遅刻ぎりぎり。

「いいかげんにしなさい!」

いつもの布団めくり。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!えっち!ばか!へんたい!きゃぁぁぁぁぁ」

これもいつものことである。
ちなみにシンジは布団がめくられた時点で起きている。

「しかたないだろ、朝なんだから」

なんかこのシチュエーション、前にでてきたな。
まぁいいか、この方が楽だし。(をひをひ(^^;))
 
 
 

たったったったったった・・・・・。

もちろん走っているのは二人である。

「もぅ!バカシンジのせいでまたはしらなきゃいけないじゃない!」
「そんなこといったってしかたないだろ」

たったったったったった・・・・・。

走っていくうちにシンジは見覚えのある場所に来ていた。
そう、あの娘と初めてあった場所だ。

その刹那・・・・。

ぐぁちぃぃぃぃん!

「きゃっ!」
「どわぁ!」

シンジは妄想をしたために、昨日(昨日?なんか時間設定がめちゃくちゃ)
と同じ場所で同じことをしてしまったのだ。
当然ここはお約束、再びあの娘の登場である。

「あいたたたた・・・・・・」
「い、痛いわねー、だれよ!ちゃんと前見て歩きなさいよ!・・・て、あーーーーー!」
「あ・・・昨日の・・・」
「あ・・・パンツ覗き魔!もしかして待ち伏せていたとか?!」
「何でそんなことしなきゃいけないんだよ!それに僕にはちゃんと碇シンジっていう名前があるんだよ!」
「碇?・・・・もしかして碇司令の息子?!こんなのが?」
「こんなのとはなによ!」

そこに横からアスカが口を挟んできた。

「あら、あなたパンツ覗き魔改め碇司令の息子のことをかばうの?」
「う、うるさいわね・・・それにシンジはそんな変な名前じゃないわよ!」

ここで補足、今のアスカは真っ赤です。

「しょうがないわねぇ、じゃあ碇君って呼べばいいのかしら?」
「まぁそれならゆるしてあげれるわね」
「え?何を許してくれるの?碇君とつきあうこと?」
「な、何でここでその話になるのよっ!」
「冗談よ、冗談」

ものの見事に綾波レイにからかわれている二人であった。
とかいってこんな所で”つづく”なんてわたしはやりません。ご心配なく。
 
 
 

そうこうしているうちに・・・当然のごとくこんな事をやっていれば遅刻になるに決まっている。
3人は思いっきし走っていた。

「アンタがコイツとぶつからなければこんな事にはならなかったのよっ!」
「ご、ごめん・・・」
「また謝る。そうやっていつも謝ってもらっても困るのよ」
「ごめん・・・」
「碇君って惣流さんの尻に敷かれているのね」
「何であたしがこんな奴を尻に敷かなきゃいけないのよ。コイツはあたしの下僕よ、
 げ・ぼ・く」
「アスカァ」

事実そうなのだから仕方がない。
シンジはアスカにいいように使われているのだ。

ちなみに私(作者)はアヤナミストでもなければLAS人でもありません。
(今のところ。だけどどっちに傾くか分からない。噂ではLASに傾いているとも。)
強いていえば・・・・・・っていえるか、こんな事。

でも今現在(11/2)はY-MICKは完全なLAS人です。
でもLASを強化するためにLRSも入れるつもりです。
これもアスカちゃんのために・・・・・・・LAS度を高くするために!。(超爆)
 
 
 

きーん こーん かーん こーん

「あーっ!遅刻しちゃったのよ!どーしてくれるのよ、バカシンジ!」

むろん、怒られたのは言うまでもない。
 
 
 

その後は無事に過ごせた。
いや、アスカがおとなしかったと言うべきだろうか。
つまり、シンジにとってはものすごく平和な時間であったのだ。
だが、平和というものは破られるためにある(この小説では)。

う゛ーーーーーーーーーーーーー

そのサイレンには聞き覚えがあった。
学校の避難訓練の時になったサイレンだ。
当然、なったのだから僕たちは急いでシェルターに行かなければならないはずだった。

ぴーぴーぴー

突如僕のポケットベルが鳴った。
もちろんシェルターに行こうとしていたそのときだった。
このポケベルはネルフにもらったものだ。
そのポケベルには”すぐ来い”と言ったようなことがかかれていた。
(Y-MICKはポケベル持ってないんで詳しいことは分かりません)
そう、使徒が来たときにはポケベルで知らせると言っていたことを思い出した。

「バカシンジ!なにしてんのよ!さっさとシェルターに行くわよ!」
「ごめん、僕ネルフに行かなきゃ」
「ネルフにって・・もしかして!」
「うん、使徒が来たみたいなんだ。じゃあアスカ、行って来るね」
「分かったわ、シンジ、あの・・・、その・・・、き、気をつけてね」
「うん、行って来る!」

『また変なこと言っちゃったわ・・・。あたし・・・・・もしかして・・・』

シンジがその気持ちに気づくにはもう少しの時間がいるだろうと言うことは誰もが予想できた。
その第一の理由とは・・・・・・シンジだからである。
 
 
 

「遅くなりました」

シンジは極力急いできたのであったが、それでもかなりの時間を浪費してしまった。
現に使徒はもう強羅絶対防衛線を突破しようとしているところであった。

「シンジ君、急いでエヴァに搭乗して」
「分かりましたミサト先生」
「あ、シンジ君、ここでは私は先生じゃないから
 そんな風に呼ばないでミサトって呼んで(はぁと)」
「ミサト・・・、なにばかやってんの?」
「う、うるさいわね・・・、リツコ・・・。
 こうやってパイロットの精神を落ち着かせようとしてるんじゃないの」
「どうだか・・・」
「・・・・・・・・・・。」

ミサトとリツコの掛け合い漫才はおいといて・・・。

「使徒、強羅絶対防衛線を突破しました!」
「まずいわね。初号機の起動、急いで!」

シンジは初号機のケイジに立っていた。

『また、僕はこれに乗ろうとしているのか・・・・。
 でも乗らなくちゃいけないんだよな。そうしないといけないって母さんが言ってたし。
 乗って使徒とか言う奴を倒さないとみんなが死ぬって言うし・・・・。
 でも・・・・・、いやだな・・・・・・、怖いのは・・・・・・』

だが、シンジは初号機に搭乗していた。
無意識のうちに・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
 
 

「エヴァ初号機、発進!」

ミサトのかけ声と同時に初号機が地上に射出される。

「シンジ君、いい?目標をセンターに入れたらスイッチを入れればいいわ。
 センターに入れるのはこっちがやるからシンジ君はセンターに入ったらスイッチを押せばいいの、
 分かった?」
「分かりました」
シンジは目標の使徒を見る。
その使徒は一見すると”烏賊(いか)”の格好をしていた。
しかし、ただのイカとは違い、その使徒には触手のようなものがついていた。
そう、たとえていうなら、先の第参使徒サキエルの光のパイルを鞭にしたようなものだ。
シンジはATフィールドを中和しつつ攻撃の機会をうかがっていた。

『いける!』

シンジがそう思った瞬間に初号機は使徒の方に向き、パレットガンを一斉射撃していた。
だが、今回の使徒、第四使徒シャムシエルは簡単にはくたばらなかった。
当然、初号機はシャムシエルの光の鞭の格好の餌食になってしまっていた。
サキエル戦と同じように・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
 
 

『シンジ2が目覚める』

誰もがそのように思っていた。
だが、今回に限ってシンジ2が目覚めることはなかった。

「シンジ君の状態は?」
「生きていることは確かです、ですが気を失っている模様です」
「このままだと危険ね、でもこのままこっちに戻すこともできないし」

シャムシエルの光の鞭で攻撃を受けまくっている初号機を回収することは容易ではない。
このときは全員為す術がなかった。

「あなた!」
「分かっている、ユイ、だがこの状態では何もできん」
「零号機を凍結解除すればよいのではないか?碇」
「それはできん」
「じゃあどうすればいいんです?!このままじゃシンジが・・・・・・・・・・・」

ユイさんはすでにウルウルしてしまっていた。
だが・・・・・・・・・・・。
 
 
 

ぶしゃ!!!!!!!!!!

シャムシエルは突然まっぷたつになっていた。
そこにはもう一つの謎の物体が立っていた。
黒く、・・・・・・・巨大な、・・・・・・それでいて人工的な物体が。
 
 
 

黒く、巨大な人工物は第四使徒シャムシエルを一刀両断にしていた。

「碇、あれはなんだ?」
「奴め・・・・・、来るのが早すぎる」
「奴?奴とはいったい誰のことだ?碇」

冬月は碇に事の次第を尋ねていた。
だが、その答えをゲンドウは答えようとはしなかった。
だが、その沈黙を破るものがいた。

「碇司令、あの黒いロボットから通信が入っています!」
「つなげ」

『久しぶりですね、ゲンさん

「・・・・・・・・・・・・・ぷっ!」

発令所にはかすかな笑いが立ちこめていた。

「山崎か、来るのが早すぎるのではないのか?」

『それは問題ないだろう、早く来ちゃいけないとは約束していないからな』

「あなた!誰なんですか!」

会話の途中でユイさんが唐突に口を挟んだ。

「ユイ、今は山崎と話をしているんだ。口を挟まないでくれないか?」
「そんなこといっても私たちには何がなんだか分からないじゃないですか!
 教えてくれたっていいじゃないですか!」

『そこにいるのはユイちゃんか?ゲンさん』

「山崎、人の女房をちゃん付けで呼ばないでくれるか?」
「私は別にかまいませんよ。それよりあなたはいったいどなたですの?」

『俺か?俺は山崎キト、ニュー・エヴァのパイロットだ』

「山崎キト?・・・・・もしかしてあの山崎博士?」

唐突に話し始めたのは赤木リツコだった。

「知っているの?リツコ」
「ええ、1999年に世界で最初に冷凍刑になった天才科学者よ」
「えっ?!」
 
 
 

混乱していた、誰もが。

「山崎、さっきニュー・エヴァとかいったな。もう完成していたのか」

『ああ、そうだ。ところでそんなことよりそっちに行きたいんだが、
 許可はしてもらえるのかな、碇司令?』

「元からそのつもりだったのだろう。入ってきてもかまわん」
 
 
 

山崎キトはネルフ本部の会議室らしきところに案内されていた。
そこには碇ゲンドウ、ユイ、シンジ、葛城ミサト、赤木リツコ、
日向マコト、青葉シゲル、伊吹マヤ、冬月コウゾウがいた。

「とりあえずはじめましてかな、俺は山崎キト。よろしくな」

キトの風貌は至って普通であった。つまり普通の青年といった感じだったのだ。
だが、その風貌がどこかおかしいと感じたのは赤木リツコだけであった。
しかし、それがなんなのかまでは分からないでいた。そして、分からないままであったが、質問を開始した。

「早速だけどいいかしら」
「あなたは?」
「私は赤木リツコです」
「ほう、というと赤木ナオコ博士の娘さんか、大きくなったものだな」
「母さんを知っているの?」
「ま、人並み程度には。ところで質問があったんじゃないのかな」
「そうでした。ではお尋ねしますけどあなたはなぜここにいるのですか?
 確か冷凍刑で100年は刑に服すると聞いたのですが」
「セカンド・インパクトのおかげさ。
 セカンド・インパクトのおかげで冷凍カプセルがどこかに流されてね。
 おかげで自由の身となったという訳さ」

1999年に人間を冷凍保存できることが立証され冷凍刑は確立された。
山崎キトはその第1号である。

「ねぇねぇ、リツコ」
「何よミサト、質問中よ」
「山崎さんって何で冷凍刑になったの?」
「さぁ、私も知らないわ。確か日本政府のトップシークレットじゃなかったかしら」
「答えてやろうか?」

二人の会話にキトが入ってきた。

「えっ?!話しちゃっていいの?」
「別に隠すことでもないさ」
「でも日本政府のトップシークレットでしょ?」
「あぁ、そのことか、セカンドインパクトのごたごたでそんなのはなくなった」
「じゃぁおしえてくれる?」
「あぁ、俺は1999年に人を大量に事故で殺してしまってな。
 本来なら無期懲役にでもなるんだろうが政府が俺の頭脳に目を付けてな。
 俺はそのころ永久機関の研究をしていてな。その研究を政府がほしがったからさ。
 つまり冷凍しているときに俺の脳に直接語りかけて
 永久機関の情報を引き出そうとしたんだろうな。
 だから冷凍刑になったって訳だ」

すべての人間が固唾をのんでいた。だが、碇ゲンドウだけは別だった。

「他に聞きたいことはあるか?」

キトが口を開くと一人の女性が手を挙げた。

「君は?」
「私は伊吹マヤといいます。それで聞きたいんですけど、あの黒いロボットのことを山崎博士は
 ニュー・エヴァっていいましたよね。あれってどういうことですか?」
「ほう、聞き逃していなかったとはね。ゲンさん、話してしまっていいのかな」

ゲンドウは不服そうな顔をして答えた。

「いい加減その呼び方はやめてくれないかな」
「いいじゃないか、別に」
「仕方ない・・・・・。で、ニュー・エヴァの件だったな、別に話してしまっても問題ない」
「そうか、いいんだな」
「ああ、問題ない」

ゲンドウはいつもの格好でニヤリと答えた。


NEXT
ver.-1.10 1998-04/12訂正
ver.-1.00 1997-11/08公開
ご意見・ご感想は y-mick@japan-net.ne.jpまで!! 
次回予告

ニュー・エヴァとは?キトがエヴァを作った理由とは?すべての疑問がこのときに氷解するのか?

次回、
NEW TYPE EVANGELION 第伍話 漆黒のエヴァ

次回も、さーびす、さーびすぅ



あとがき

Y-MICKです、NEW TYPE EVANGELION 第四話公開します。
今回は短くせざるを得ないのです。すみません。
次回はちょっと複線張りまくりの謎解きまくりなんで。
(今回もそうですが(^^;)ところでいいのかな・・・・こんな風にして・・・・)
でも13KBでしたら短すぎるということはありませんよね?
そのかわり、第六話ではLASを書きます。
読者の方に気に入ってもらえるかどうか分かりませんが、
とりあえずそれで許してください。


 Y-MICKさんの『NEW TYPE EVANGELION』第四話、公開です。
 

 シンジ第2戦。

 今回はシンジ2の助け無しの勝利!(^^)

 ・・・ニューエヴァのサポートというか、
    ニューエヴァの勝利ですよね(^^;

 あぁ、がんばれシンジ!
 存在意義が無くなるぞ(^^;

 

 

 ニューエヴァの説明は・・次回ですね。
 引っ張りますね・・・
 

 さあ、訪問者の皆さん。
 LASに揺れるY-MICKさんに感想を送りましょう!


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