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NEW TYPE EVANGELION
第弐話
動き始めた運命の時計


第3新東京市から場所は変わって、ここは旧名古屋市の近郊。
一人の天才と言われていた男がこの世を去ろうとしていた。

「兄さん、すまない」
「いうな。私がこうして生きていられるのはおまえのおかげなのだ。
 それに私の長年の夢であるあの装置が完成に至ったのもすべておまえのおがげなのだぞ」
「でも私がこんな症状にむしばまれなければ・・・」

この世を去ろうとしている男の名は山崎アキヒロ、37歳。
そしてその男が兄と読んでいる男の名は山崎キト、39歳。
彼もまた天才と呼ばれていた男だ。
だがキトと名乗られている男の外見はどう見ても39歳には見えず、
むしろ25歳と言った方が当てはまっていた。
キトが25歳に見えるわけは追々話すことにする。

「アキヒロ、この装置が完成し、未知なる驚異に対抗しうるものとなったのは感謝する。
 だがこの装置のせいでおまえの寿命を縮めてしまったのには謝らねばならない」
「兄さん・・・」
「おまえはもう休め。ほぼ完成段階だが、まだ最終調整が残っている」
「分かったよ。兄さん・・・」

『この装置とこのデータがあれば・・・。驚異に対抗できるだけでなくこの世界そのものも破壊しかねない。
 慎重に取り扱わねば・・・』
 
 
 
 

「シンジ」

今日の授業がすべて終了し、帰ろうとしたとき、アスカが珍しく声をかけてきた。

「ん・・・。何?」
「何って、何か気のない言い方ねぇ。ま、いいわ」
「だから何なんだよ」
「ただ一緒に帰るわよっていいたかっただけよ」
「・・・・・?」

アスカは今日一日、いつもと違う感じがした。
僕にとってはぽこぽこ殴られる毎日よりはましだなと思っている程度なのだが。

「早く来なさいよ」
「あ、待ってよ。アスカ」
 
 
 

「アスカ、今日はおとなしかったね」
「何よ!私はおとなしくしちゃいけないっていうのっ!」

『やっぱりいつものアスカだ。何かこの方が安心するな』
『何やってんのよ!惣流アスカ!今日は自分で自分を見てもおかしいって分かるわよ!』

「でもおとなしいアスカも僕はいいと思うよ」
「・・・・・・(赤面)」

『あの女よ!あの女が変なこというから変に意識しちゃうじゃない!』

シンジはいつもと違うアスカもいいなーと思いつつ物足りなさも感じていた。
 
 
 

「アスカ。」
「・・・・・・」
「アスカってば」
「・・・・・・」
「アスカ!」
「・・・・・・! なによっ!」
「何って、家についたよ。」
「あ・・・・・」

そう、アスカは自問自答をしているうちに家についたことすら目に入っていなかったのだ。

「じゃあ、アスカ」
「うん・・・」

『やっぱりアスカ変だな。まぁいいか』

かなり鈍いシンジである。
 
 
 

「ただいまーってだれもいない・・・・どわぁ!」
「私の顔がそんなにこわいか?」

誰もいないはずの家にあのゲンドウがいたのだからシンジは思わずしりもちをついてしまったのだ。

「こわいも何もそんなところにいれば誰でも驚くよ!」
「そうか・・・。だが問題ない」
「何が問題ないんだよっ!」
「いいから黙って私についてこい」
「どこに行くんだよ!」
「ついてくれば分かる」

しかたなくシンジは黙ってついていくことにした。
アパートの前には一台の高級車が止まっていた。
ゲンドウは乗れとシンジに命令し、シンジはしかたなさそうにそれに従った。

「どこにつれて行くんだよ。そろそろ説明してくれてもいいじゃないか」
「ついたら分かる」

ここで問いつめても無駄ということが分かったシンジはこれ以上何もしゃべらなかった。
 
 
 

車はどんどん進み、20分ほどしたところで地下にはいっていった。
この間、ゲンドウとシンジは一言も口を交わさなかった。
車はさらに進み、いつしか巨大な空洞の中を車のエスカレーターのようなもので降りているのが分かった。

「ここは・・・・」

シンジはその空洞の巨大さに圧倒されてしまっていた。

「ジオ・フロント。人類に残された最大にして最後の要塞だ」
「・・・・・!」

シンジは、ようやく口を開いたゲンドウに驚きつつもその放った言葉に対しても驚き、
そして必死で意味を理解しようとしていた。

「驚いたようだな」
「あ、当たり前だろ。こんなところが第3新東京市にあるなんて思いも寄らなかったから」
「おまえ達に分かるように作ってあるわけではない」

当たり前である。人類最大最後の要塞が簡単にばれてしまったら意味をなさない。

「僕をこんなとこにつれてきてどうするつもりだよ」
「おまえにはここである計画に参加してもらうつもりだ」
「ある計画って?」
「こんな所でいえるわけがない」
 
 
 

シンジはジオ・フロントの大きさに驚きつつも自分にも参加させようとしている計画とは何か、
必死に考えていた。


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ver.-1.10 1998-04/12訂正
ver.-1.00 1997-11/02公開
ご意見・ご感想は y-mick@japan-net.ne.jpまで!! 
次回予告

シンジは、理由も告げられないまま見たことのないロボットに乗せられる。
そのとき現れた謎の生物とは?

次回、
NEW TYPE EVANGELION 第参話 死の恐怖

次回も、さーびす、さーびすぅ。



あとがき

Y-MICK です。
NEW TYPE EVANGELION 第弐話公開です。
いきなりオリジナルキャラを出してしまいました。
私の中ではもう少し後に出したかったのですが、
出さないとむちゃくちゃ本文が短くなってしまうのでここで出してしまいました。
まぁそれでも短いことに変わりはありませんが(^^;)
そんなこんなで次回も楽しみにしてください。


 Y-MICKさんの『NEW TYPE EVANGELION』第弐話、公開です。

 

 

 山崎アキヒロ
 山崎キト

 学園EVAのアスカとシンジに
 やってきた謎めいた登場人物。
 

 シンジを秘密基地に連れていくゲンドウ。
 

 あやしい奴らが出てきて、うごめいて・・・
 

 シンジが傷付く

 ・・・のは別にいいですけど(^^;
    アスカちゃんが泣くことになるのは辛いな(爆)

 

 

 

 

 短いときはですね
 特に連続ものの場合
 書き上げた2・3話をくっつくるんです(笑)

 今回の第弐話は前話ラストの続きですし、
 同じ日の出来事ですから
 まとめても大丈夫(^^)

 更新日が長く開くときなどは短くても仕方が無くもあるけど、
 連日更新の時などは・・・。

 頼みますm(__)m

 
 

 さあ、訪問者の皆さん。
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