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筑波国連G対策センターでは、三枝未希と手塚ミドリの持ち込んだその黒い生物の破片を解析していた。

「わからないわ。」

表示値をみて三枝は、首をかしげた。

そのモニターを覗き込んだ手塚もまただまって首をひねった。

「スペクトル解析、成分解析、共に生物とはいえないんです。」 

「たしかに、これを見る限りでは、ただの土ですね。」

解析員の言葉u員きながら三枝は答える。

だが、ただの土が動き強力な酸で物を溶かしたり、人や船を襲ったりはしない。

「ただの土ともいえないんですよ。」

その疑問に答えるかのように解析員は言葉を続ける。

手近の端末に何ごとか打ちこむと正面の巨大なモニターに一つの画像を写し出した。

「これは?」

ミドリが雅臙な顔で聞く。

「これが、この破片の電子顕微鏡写真です。」

そこには、ミクロン単位の単細胞生物のような結晶細胞と、それを取り囲むようにつつむG細胞に酷似したもの

そして、その中心に幽かに赤く輝くような光球がうつっていた。

「まさか…。」

「可能性はあります。」

三枝の言葉をさいごまで聞かないうちに、解析員はその可能性を肯定した。


土曜日のけだるい午後。

中学校の下校時間になるとその週の憂さをはらすかのように生徒達は競って家路に向かう。

むろん、部活というものに精をだすものもいるが、大半はそのような事には興味ないかのように道を急ぐ。

「ねえ!、碇君は明日あいてる?」

かわいらしく語尾を跳ね上げて聞く、マナ。

それを戸惑ったような、憂鬱そうなどちらとも着かない顔で答える。

「あしたは、ちょっと、その用事があるんだ、ごめん。」

「ふーん、じゃぁしょうがないかぁ、あ!」

「なに?」

そこでマナはにやっといたずらっぽくわらうとシンジに顔をくっつきそうな位に近付けて言った。

「もしかして、惣流さんとでぇと?」

ただでさえ、マナの顔が視界いっぱいにちかづいていることで赤くなっているというのに

その言葉でシンジの顔は、熟れたトマトもかくやという程に赤くなった。

「ちちち、ちがうよ、アスカとはそんなんじゃないぃんだよ!!」

と、ただでさえ高い声をさらに高くして否定する。

「やーねぇ、かわいいんだから、もう。」

といってシンジにほおずりすると、またねと声をかけて走っていった。

「なんや、せんせ、もてもてやな。」

自称硬派のトウジが難儀そうな顔を向けて言う。

もはや、顔を限界以上に赤くして答えることもできないシンジ。

「てんこうせいとずいぶんと仲良くなったもんねえ、シンジ。」

うしろからぼそっと聞こえたその声にぎょっとして振り向く、ケンスケとトウジ。

返答のないシンジにふんっと鼻をならしてわざとぶつかるようにして去っていくアスカ。

「あの、転校生、喧嘩うったな。」

「だな。」

二人はその様子をみて、これ以上はないという災厄を迎えたようにつぶやいた。

シンジの関係ないのに、という意思表示の溜息は黙殺されたのだが。


時田は、自分のオフィスにやってきた戦略自衛隊幕僚の数人を目を細めてみながら

内心の喜び、というかおかしさをかくせないでいた。

むろん、表情にでないように気をつけてはいるが、それでも雰囲気からそのことは微妙に

相手に伝わっていたのだろう。

が、相手とて先に時田のJAを笑ったという経緯があるいじょうそれに対しあからさまな

敵意はみせられないでいたのだが。

「で、今回はなんのご用ですかな。」

しれっとして言う時田にむっとした表情をみせながらも気にしてはいない、という仕種を

みせて、おもむろに口を開く。

「君達の作ったジェットアローンだが、どのようなものか見せてもらえるだろうか?。」

決まり悪そうに言葉を紡ぎ出す。

「今さら、ジェットアローンですか?、そちらにはもっと低コストで性能も申し分ない物が

あるのではなかったのですか?。」

時田は、笑い出しそうになるのを押さえながら慇懃無礼に聞き返す。

「まあ、その、なんだ、たしかに性能的には問題はなかっただがこう、」

「ゴジラ相手では、歯が立たなかった、と、そういうことでしょう。」

時田の言葉に相手の目が宙を泳ぐ。

この間の借りをかえそうとばかりに時田の言葉は刺が含まれている。

「まあ、その通りだ。」

観念したとばかりに、そう答える。

ここまできたのだからトライデントが役に立たなかったことは明白であるし、またその時の

状況を時田が知らないことはないはずである。

「それで、ジェットアローンを使いたいということですか?」

「そうだ。」

一瞬だが、長い沈黙が訪れる。

「お断りいたします。」

時田の答えを聞き、全員が憤りをあらわに椅子から腰を浮かせる。

「前回のテストでの評版も回復できていない物に予算がおりるとは思っていないからですよ。」

タイミングを見計らい時田は、そう話を続けた。

「ましてや、2回目のお披露目を行おうというのに、それを見ずにきめるのもいかがかと思いますしね。」

意地悪く、時田はそう結んだ。

ここまで言えるのは、実際戦略自衛隊に他の手段が無いことも、Gフォースに次の主要戦力の表記も無い事を

知っているからだが。

「いや、設計による性能の予測はされている、これにスーパーX3かガルーダの様な支援戦闘機のような

物との連係機能を付け加えれば全く問題はないと思っている。」

その言葉に無関心を装っている時田だが、心の内では答えをきめていた。

だが、もう一押しだ。

「しかし、そのような予算もでますまい。」

ここで、相手は

「いや、予算は我々の方で容易できる。

是非やっていただきたい。」

と、時田の希望通りの答えを言ってきたのだ。

ほぼ予測通りにことが運び、時田はここで自分の手の内の一つを見せることにした。

「スーパーX3の方はよくは判らないのですがね、ガルーダなら設計図は有るんですよ。」

そして、してやったりというようににやっと笑いをうかべた。

戦略自衛隊にしてみれば、やられたという感も強くのこるがそれでも強い味方を得る可能性を持ったことに

安堵感をかくせないでいた。

「NERVに、一泡ふかせられるかね?。」

その問いに、時田は自信満々に

「それ以上のことができると思いますよ。」

と答えた。


同時刻、欧州スペースガード観測基地。

「チーフ、これを見てくれませんか?」

衛星軌道からの遠隔レーダーから転送されてきた画像をみていた観測要員の一人がただならぬ様子で言う。

「何ごとだ?。」

自分の席から立ち上がり、その観測ブースに向かう。

「これです、見て下さい。」

そういわれて、モニターに目をとおすと、木星の当たりに不規則な動きをする小天体が写っている。

だが、その動きは天体の通常の動きと異なり、自由気侭に動いている。

「自分の意志で動いているみたいだな。」

「まさかとは思いますが、ひょっとして。」

そういうと、二人は顔を見合わせた。

「あり得ないことではないだろう。」

無言で頷きあうと、チーフは自分の席に戻りホットラインに手をのばした。

「ああ、私だが、司令官に是非つないでほしい、緊急の用件だ。」

そういうと、電話が繋がるのをまつあいだ、先程みた画面の様子を思いかえしていた。

まるで、追い掛けあうように木星の衛星の影に隠れたりあらわれたりする3つの小天体。

「ああ、司令、こんな時間にすいません。

実は、おかしな動きをする小天体がありまして。」

事の子細を報告しながら、それが地球にこないことを祈ってはいたがそれがかないそうに無いことも

かれは、おぼろげに認識していた。


NASAでもまた北米防空司令部でも確認されていたその小天体は、その動きの不自然さから国連宇宙局の

委員に非常召集がかけられた。


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ver.-1.00 1999_08/23 公開

ご意見・ご感想は国連G対策センターまで!!



まあ、なんだウルトラマンガイア完結一個前記念かな。

なにわけの判らないこと言っているの?。

う、まあ、間が開き過ぎたしなんか言い訳言っておこうと思って。

続きを書くのはいいけど、私が全然でてないわ、どうして。

さあ。

さあって、なによ。

ま、そう言う話しだししょうがない。

・・・

なんでしょうか?

別に。

ふーん、まあいいや。

ウルトラマンティガの映画ロードショー前に完結できるといいわね。

できなかったりしてね。

意味、ないじゃん





 SOUさんの『怪獣聖書』六、公開です。






 ゴジラだけでも大変なのに
 謎のどろどろが−−

 それだけでもてんてこ舞いなのに
 更に木星付近では−−


 ピン〜チッッです〜



 いやっ

 こちらにはNERVがある、エヴァがある、

 そんでもって

 戦略自衛隊がある、時田がいるっ


 強いぞぼくらのJAっ  ってことになっちゃえ!


 相手の弱みにつけ込む時田さん・・・  素敵(^^)       (^^;




 最後まで決められるのか?!
 結局「やっぱり時田は」となるのか!?


 




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