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シンジは、入ってきた男達が手に持っているものを見て眉をひそめた。

彼等は、銃を持っている。

「碇シンジ、惣流アスカラングレー、綾波レイ、並びに渚カヲル。」

ゲンドウがもったいぶった様に口を開く。

ゲンドウの顔を見る4人。

「現時刻をもってエヴァンゲリオンパイロット、適格者チルドレンとしての

君たちの登録を抹消する。」

「なんですって?。」

しばしの沈黙が司令室に続いた後ミサトが、最初に口を開いた。

 

ピカードはデイタの報告を聞き首を傾げた。

「空間湾曲だと?。」

「はい、しかも反応が現われた時に次元流が5%程弱まりました。」

「今は?。」

「もとの数値にもどりました。」

「もどった?。」

ライカーが不満そうに聞いた。

 

 

「捨て看板、って、今度は何処です?。」

ユウコのことばに聞き返す。

「そうね、第壱中学校を中心に半径3kmくらいかしら。」

「不動産の広告のおけるような場所じゃないですね。」

「そうね、でも、おかなきゃならないわ。

神矢と林を呼んでおいて。」

 

 

第7章 許されざるもの PARTT

 

 

ミサトの声に軽くわずかに顔を上げるゲンドウ。

「聞こえなかったか、葛城三佐。」

「充分聞こえていました、司令。

ですから、…」

「話はまだ終わってはいない。」

ミサトの更なる抗議をはねつける様にゲンドウは言う。

「4名は、これよりエヴァンゲリオンパイロット特務三尉として登録。

これ以降、それ相応の待遇と規則を持ってもらう。」

あまりに急なことなのでシンジ、アスカ、レイの3人はどう答えていいものか

わからなくなり、無言のまま立っていた。

カヲルは何処吹く風、といった感じで見ている。

「人の話は最後まで聞いた方がよかったろう、葛城。」

加持が面白そうに呟く。

その加持を横目で睨みながら、ミサトは

「では、司令、所属はどうなるのでしょうか。」

と聞いた。

「慌てるな、葛城君。」

冬月が代りにミサトに答える。

「今月一杯は、従来通り作戦部所属だよ。

ただ、来月1日からは戦略作戦指揮部所属。

つまり、君と加持君の部下だ。」

「ということは、私の命令は絶対と言う事ですね。」

冬月の説明を聞き、ミサトはアスカとシンジのほうを見てにやにやしながら

言う。

「基本的にはそうだ。」

答えたのはゲンドウである。

「聞いたぁ、二人とも。

今度は命令違反に対する処罰はきついからねえ。」

「なによぉ、ミサトの作戦だと命がいくつあっても足りなそうじゃない。」

「大丈夫だ、その為に司令は俺を副部長にしたんだから。」

アスカに対し、加持が笑いながら答えた。

「ですが司令、一般職員に近い扱いですと今迄のような護衛は?。」

加持はこれみよがしにわざとらしく聞く。

「護衛をつける方が危険かもしれん。

そのために、パイロットは各自自分で身を護ってもらう事になるだろう。」

そう言ってゲンドウは、先ほど入って来た男達に目配せした。

彼等はシンジ達の前に来ると先ほどから手に持っていた拳銃をケースごと彼等に渡す。

「各自の体格などから最適と思えるものを選びました。」

リーダー格の男のことばに各自がその手渡されたものに、目を向ける。

「今時、ウッズマン?」

アスカに手渡された銃を見てミサトが意外そうに言う。

「そうです、綾波特務三尉にはベレッタ・ブリガディール、碇、惣流両特務三尉にはこの

コルト・ウッズマンを使用してもらいます。

また、渚特務三尉…」

「僕には、必要のないものだよ。」

その説明を遮るようにカヲルが言う。

「ですが、これは命令ですし、護身…」

「だけど、僕には必要のないものだよ。」

カヲルは頑としてそう言い張る。

困ったように顔をゲンドウに向ける男に

「かまわん、ウォン二尉、続けろ。」

と答えた。

かれは、頷くと説明を再開した。

「銃弾は各自共通で使える物を、ということであえてこれらを選びました。」

「でも、これって人が死んじゃいますよね。」

シンジが震える声で聞いた。

強く成りたいと望んでいたが、いざ自分に人を殺せる力が手に入るとなると躊躇する。

シンジは他の二人、アスカとレイの方をうかがい見るが二人とも顔を強張らせている。

そのため、表情からはなにも感じとることはできなかった。

その様子をみてミサトは

「司令、いくら危険とはいえこのような物よりはスタンガン等のほうがいいかと

おもいますが。」

ミサトのことばをうけてウォンは

「無論、彼等に殺人は無理でしょうし、第一にメンタル面での問題が発生すると予測され

ましたので。」

当然、とばかりにミサトは彼に答えを返す。

「ならば他の…」

「他の武器も考慮しましたが、むしろこちらの方をやはり我々は進めます。」

ウォンはミサトの話を途中で遮った。

「弾頭は全て麻酔弾にしてあります。

相手を殺してしまう可能性はこれでほとんど無いはずです。」

「当たり所が悪ければ、死ぬわ。」

そう言うとミサトは、ウォンを睨む。

ウォンも負けじとミサトを睨む。

二人が睨み合い続けるかとおもわれたが、ミサトの方から矛を収めた。

「いいわ、貴方のことばを信じましょう。

そう言われ、ウォンもここにきて初めての笑顔を見せた。

「よかった、そう言われると安心します。」

そうして。子供達に視線を戻すと

「確かに、今葛城三佐が言われた様に当るところによっては相手を殺してしまいます。

ですので、これからは私たちの部署が実際の射撃の訓練を行うようにします。」

「え?、今からぁ?。」

アスカがいやそうな声を出す。

これからEVAのシンクロテストだというのに、という抗議が込められた様に。

「シンクロテストの前に今回は少しだけです。」

微笑みながらウォンの隣の男が答えた。

彼は、カヲルの担当であったが、カヲルが銃を受け取らないので彼の分の銃をまだ

抱えたままであった。

「でも、カヲル君、ほんとうにいいの?。」

シンジがカヲルを気遣って聞いた。

「いいんだよ、シンジ君。

僕にとって、そんなものは無価値なんだから。」

とらえどころのない笑顔で彼は言う。

「だけど、それじゃあ危ないよ。」

シンジは尚も心配そうに言う。

「あんたも、たまには人の言う事に耳をかたむけなさいよ。」

アスカが苛立たしげにカヲルに言う。

レイもまた、抗議の視線を彼に投げかける。

シンジやレイやアスカにとってみればこの数日で嫌というほど生身での危険さを味わって

きたつもりである。

それなのに、その危険を判ろうとしていないのか判っていないのかカヲルはまるで自分を

別物としているようだった。

だが、カヲルはやはり笑顔をうかべて銃を手にはしなかった。

 

 

ユウコは、自分の席に着くと電話をかけはじめた。

「情報マーケティング部?。

広報宣伝部の三笠だけど。

エイジス部長はいるかしら。」

ユウコの問いかけに担当部署の者が取り次いだ。

『やあ、ユウコか。

ひさしぶりだな。』

少しの間をおいて部長ロバート・エイジスの返事が返ってきた。

「そうね、3ヶ月ぶりかしら。

ボブ、少し捨て看板を使いたいんだけど。」

『…、今度はどの辺にまくつもりなんだ?、三笠大尉。』

ほんの少しの間を置いてボブ、ロバート・エイジスは聞いた。

「第壱中学校の近くよ。」

『じゃあ、家族向けの物を用意しておく。』

ユウコの答えに少しは予感していたのか、ボブはすぐに答えた。

『明日には渡せるはずだ、誰が取りに来る?。』

ユウコは少し考えてから

「そうね、白瀬に取りに行ってもらうわ。」

そう答えると、返答を待たずにユウコは電話を切った。

 

 

砂漠谷は三笠ユウコが出て行ったあとも漠然とその手渡された資料を眺めていた。

とはいえ、現状ではまだ何も出来ない。

なにが起きていて、なにをやるのかがはっきりしない状況が彼をなんとなく落着かない

気分にさせた。

「主秘回線でつないでくれ。」

彼は受話器をとるとすぐにそう伝えた。

手早く番号を伝えて、暫くまったときに相手が答えた。

『なんだ、電話をかけてくるなんて君らしくないなあ。

困った事になってるのか?。』

「准将、相変わらずですね。」

その年齢、階級に似合わず普段は軽い応対をしてくるその男に砂漠谷は相変わらず

疲れた様に返した。

「まあ、特に困ったことではないんですがね。

少々こちらの方で変な事がありまして。

できれば、一人、NERVにもぐりこませたいんですがね。」

特になにが有ったと言わずに自分の要求を述べる。

無論、これで事が済むとは思っていなかった。

『そうか、わかった。

だが、すでに潜り込ませている者がいたんじゃないか?。』

「彼等とは違い、もっと適格者達に近づける立場の者が欲しいんです。」

今、潜り込ませているもの達だけではたどり着けない所。

そこの情報が欲しいのは砂漠谷だけではなかった。

『そうだな、NERVも少し組織変えが在るようだしなんとかやってみよう。』

「感謝します、准将。

法務関係で送り込むのですか?、それとも別の。」

砂漠谷達の部隊、国連軍第6特務部隊は国連軍法務部直属の組織である。

他にもあと6つ、同じような部隊を法務部は抱えている。

したがって、そういう者を送り込むのかと思い聞いてみたのだったが

『ああ、パイロットを送る。』

という、予想しなかった答えであった。

「パイロットですか?。」

『そう、パイロットだ。』

そう言うと向こうから電話を切った。

パイロット、まさか自分がくるつもりじゃないだろうな。

元パイロットだった准将の事を考えると一瞬そんな考えが頭をよぎったがいくら

なんでもそんなことはすまい、と思い直して砂漠谷は部屋からでていった。

 

 

 

エンタープライズの機関室では、バークレイの設置したセンサーの再試験が

ラ・フォージュとバークレイの手で行われていた。

故障、誤動作、その他の可能性を構造的な部分から調べるのが目的であった。

「少佐、これで3回目ですがなにも見つかりませんよ。」

バークレイが言う。

「わかってる。

だが、そうなると大変な事になるな。」

その答えに、

「大変な事って、なにがおきるんですか?。」

不安げにバークレイが聞く。

「まだ、わからない。

だが、この世界に干渉する事に変化が起きる事は確かだ。」

未だ機密扱いのオメガ分子。

そのために、ラ・フォージュはことばを濁した。

もっともバークレイにしてみると、干渉の度合いの変化は個人的に大事件になる。

あからさまに、困惑の色を浮かべるバークレイの顔をみてラ・フォージュは雰囲気を

和らげるように笑いながら

「だいじょうぶだ、レッジ。

今以下の接触になることはまずないよ。」

といった。

「では今以上になる可能性が高いのですか?。」

少し、耳を紅潮させながら聞く。

「その可能性もあるってことだ。」

そう話ながら、二人はメインセンサー部分のチェックに向かっていった。

 

 

モニターのグラフ表示を見ながら、リツコとミサトは目を見あわせた。

「コアの換装も、パーソナルデータの書き換えも無しにシンクロ率がこの数値?。」

ミサトが先に口を開いた。

「たしかに、驚異的ね。」

ミサトに答えると、マヤの方に顔をむけ

「MAGIへの外部からのアクセスは?。」

急場しのぎに作った観測ブースのマヤに聞く

「現時点での予定外のアクセスはありません。」

「大丈夫ってことね?。」

ミサトがリツコに聞く。

「今のところではね。」

そういう、二人の会話を背にアスカはそのシンクロ試験の様子をみていた。

未だ偽装の松葉杖とギプス。

それを付けている限りはパイロットとしての復帰はない。

それは、頭では理解している。

だが、心の奥の方ではまるでおいていかれたような不安感。

あるいは、疎外感というのか?。

放り出されたような孤独感のような思い。

それらよりは、はるかに軽いが似たような感覚が心の奥底にわずかに感じられていた。

「アスカ?、どうしたの?。

なぁんか怖い顔しちゃって。」

ミサトがその様子をみて声をかけた。

「なんでもないわ、ミサト。」

「そう?、ならいいけど、変に焦ったりしないでね。」

「そうね、大丈夫よ。」

そう答えたものの、アスカはこのところあまり感じなかったこの感覚に襲われた事に

僅かな感じ方であっても一抹の不安を感じていた。

「エヴァってあんな簡単な互換性があるかしら?。」

「それは、あなたの専門よ、赤木博士。」

二人は、そんな様子をみながらテストを慎重に見守った。

 

 

ミサはベッドに文字どおり縛り付けられているままぼうっと天井を眺めながら

考えていた。

「ヘカテ…。」

「今は、まだ動けないぞ、ミサ。」

いつのまにか入ってきたのか、黒井サトルはミサの呟きに対して答える。

「でも、今のうちに何とかしないと…。」

「今のお前に何ができる?、せいぜいその子供たちの足手まといになるだけだ。」

「そう、もね。」

ミサはそう答えると黙ってベッドの中で天井を睨みつけていた。

 

「ミサ、お前がそう簡単に死ぬとは思っていないよ。」

ヘカテはそう言って、屋上の一角から歩き去った。

前回の苦杯を飲むつもりはもうない。

たとえ、今黒井ミサを感じる事が出来なくても完全に死んだと確証を持つまでは

ヘカテもまた、気をゆるめるつもりはなかった。

 

 

シンジは、その手に持つ銃の冷たさと重さに少なからず畏怖を感じていた。

僅この程度の物で人の命を奪う事もできる。

それは、誘惑の様でもありまた、重荷のようでもあった。


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ver.-1.00 1999_04/04公開
ご意見・ご感想・つぎはいつなんだよ!とかなんとかは スペースレンジャーズ本部まで!!

ずいぶんと間があいたわねえ。

まったく、なにやってんだか!

アスカ、アスカ。

なによ、バカシンジ!

SOUさん寝てるよ。

な、起きなさいよこのばか!!。

うーん、みやむーは戦隊ものに出ちゃ駄目ですよね。

わけのわかんない事を!!。

仕事やめてふりーになったんでしょ!。

とっとと仕事しなさいよ!

ベリーすぃーと!、アぁスカちゅわん。

な、あんただれよ!。

わたぁ〜しの名前はピクシーミサ!

歌って踊れる魔法少女よ。

そのインド人がなんの用よ!。

インドは関係ないと思うけどな。

ま、お馬鹿なあなたのためにこの私せつめいしてあげましょ〜

誰がおばかよ、だれが!

あなぁ〜たよ、アスカちゅわん。

いいから聞いててね。

このおばかな男は、いま開き直ってフリーになったものの

この不況に仕事なんてナッシングよ。

それで、ねるしかないのよ。

そ、それはわかったわ。

でもなんであんたがいるのよ、脈絡なく。

んふ〜ん、脈絡のナッシングといえば宮村優子の戦隊物准レギュラーも

同じよぉ。

いいこと、お二人さん。

今や黒井ミサはベッドで養生するのみ、この先ヘカテからあなた方を

護る事ができるのはこの愛と正義と勇気の魔法少女しかいないの。

あんだっすたぁーん?。

なんで、あんたみたいな能天気なのがでてくんのよ!!。

とってもいーじぃな答えよ。

黒井ミサとピクシーミサでミサつなが、はう

ミサ!、そんなことばっかいってないで帰るわよ!

いたいわね!、サミー。

せっかくこの私の素晴らしさにSOUがきづいたってのに!。

いいの!、帰るのよ!。

じゃあ、どうもおさわがせしました。ははははは。

 

な、なによSOUってばまたなんか引っ張り込むつもり?。

いくらなんでもそれはないよ、SOUさんいっぱいいっぱいだって

この間、いってたもん。

あいつのいっぱいいっぱいはユースケサンタマリアのネタと同じよ!。




 SOUさんの『FIRST CONTACT』第7章PartT、公開です。




 NERVと
 日本政府と
 空とで

 あっちもこっちも

 色々色々
 企んで準備して−−


 こりゃあ、
 レイシンジアスカ達も銃を持たないといけない
   ・・・・・・・かな?



 ミサさんの方も、まだまだありそうだし、
 どうにもこうに求まらないげ〜




 さあ、訪問者の明さん。
 1999年度のスタートを切ったSOUさんに感想メールを送りましょう!





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