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楽園、人が追われた安らぎの世界

人が逃げ出した鍵のない牢獄

 

 


NEON GENESIS EVANGELION ORIGINAL STORY

Canon 〜血染めの十字架〜

――― 第一幕 使徒襲来 ―――


 

 

 

西暦2000年 9月13日
突然、人類を襲った未曾有の天変地異。
安寧のぬるま湯に浸っていた人類になすすべはなく、
地軸の移動による生態系の崩壊、
水位の上昇による都市の崩壊、
天候不順による食料不足、
経済機構の崩壊、
世界人口は、半数以下に激減した。
公式記録には、大質量隕石の南極大陸への落下が原因と発表されている。
のちに、『セカンド インパクト』と呼称される悲劇の始まりである。  

 

◆  

 

時に、西暦2015年

「正体不明の物体、海面上に姿をあらわしました!」
オペレーターの声が発令所に響く。
各オペレーション毎に階層状に区切られ作られたブリッジの最上部、司令塔で二人の男が会話を交わしていた。
それは、その内容とは別に、まるで今日の株価について話すといった口調だった。
「やはりきたな、碇」
「ああ、使徒だ。間違いない」
幾分若い方が司令官席に座り、机に肘を突き指を組んでいる。暗い色の色眼鏡が、その表情を他人から隠していた。
「UN軍、攻撃を開始しました」
海岸線に陣取った戦車隊が、使徒に向かって発砲を開始する。そして、それをサポートするように、航空部隊がミサイルをつぎつぎと発射する。
水際に、白い大輪の華が咲き乱れる。
だが、液晶スクリーンから伝えられる現状は、決してこちらにとって有利なものとはいえなかった。
次々とUN軍を示す光が消えていく。
「駄目です!まったく効果ありません」
「目標は、依然第三新東京市に向かい進行中です」
発令所に戦況が次々と報告される。
「経費の無駄遣いだな」
初老にさしかかった男のほうが、顔をしかめ言った。
ゲンドウは姿勢を不動のものとし、状況を観察する。そして、次に対応するべく指示を飛ばす。
「葛城一尉、赤城博士に通達。例の物の準備を急がせろ」
「いいのか、碇」
「かまわん。そのために用意されたものだ」
白い手袋に覆われた手の下で、碇ゲンドウは口の端を歪めるようにして笑った。  

 

◆  

 

【UN軍 司令部】

慌ただしく人の出入りする中、オペレーターの報告が司令部にこだまする。
「絶対防衛線、突破されました」
「第一陸戦部隊、射程位置に入ります」
「全弾命中。―――だめです!まったく効果ありません!」
「第三、第五航空部隊全滅!」
「駄目です!航空部隊の戦力では足止めできません!」
ほとんど絶叫と言った報告が司令部に届く。その現状は絶望的といってよかった。
雛壇に座った士官の一人が、椅子を蹴飛ばす勢いで立ち上がりながら指示を飛ばす。
「出し惜しみは無しだ。厚木、入間からも出せ!」
「地上部隊はどうしている」
最年長と思われる士官が、硬い声でオペレーターに尋ねる。
「はい、現在海岸線にて25%が活動中。いえ、訂正します!湾岸戦車隊全滅しました!」
「目標は依然進行中!」
「第二次防衛ライン突破されました!」
次々と報告される現状は、すでに敗北の色が濃く現れていた。
「やもえん…。N2爆雷の使用を許可する」
苦渋の中、決断を下す。
「N2爆雷を使用するのですか?」
「ああ、もうそれしか手はないだろう」
UN軍が所持する最大の火器、核兵器と並ぶ、N2兵器。
「各パイロットに通達。780秒後にN2爆雷を使用。各機離脱せよ」  

 

◆  

 

「N2爆雷を使うつもりらしいな」
「UN、自慢の兵器だからな」
「しかし場所が悪いぞ」
「大丈夫だ。彼がすでに合流している。何とかするだろう」
「そうだな」  

 

◆  

 

「ただいま、特別非常事態宣言発令により総ての通常回線は使用できません。住民の方々は、速やかに指定のシェルターに避難してください。繰り返します。速やかに指定のシェルターに避‥‥‥‥‥」
「電話も駄目かぁ。電車は止まっちゃったし、どうしよう」
少年は、途方に暮れたように受話器を置き、空を仰いだ。街に一人、残されたような不安に取り付かれる。
見上げた空は、どこまでも高く青く澄んでいた。
「待ち合わせは無理かな‥‥‥」
気分を変えるように、少年は胸のポケットから一枚の写真を取り出した。
取り出した写真には、一人の男と二人の美女が肩を並べて写っていた。そして「シンジ君へ 俺が迎えに行くから 間違って美女に攫われるなよ。 加持リョウジ」と流暢な字で書かれていた。
ふと、視線を感じた。
少年の振り返った先には、赤い瞳の少女がいた。
二人の視線が絡まり合う。
不思議な沈黙が辺りを包む。
「君は‥‥‥‥‥、わぁ!」

ズオオオオオオオオオオオオオ!

戦闘機がすさまじい轟音をたて、ビルの間をすり抜けて行く。
少年は、おもわず耳を塞ぎ戦闘機を目で追った。

ズドオオオン!

ズドオオオン!

地に音を響かせ、丘陵の向こう側から、何か巨大な物体が姿をあらわした。
それは、人に似て在らざるものだった。
異様に長い腕、首のない張り出した上半身、頭の変わりなのか、仮面のような顔らしきものが胸に張り付いている。そして体の中央に埋め込まれた赤い、赤い深紅の光球。
それは、人が『怪物』、『化け物』、『悪魔』と呼び恐れるもの、そのものだった。

ゴゴゴゴオオオォォォーーーーーーーーー

「え、何。…巡航ミサイル?」
ミサイルは、目標に命中し、爆音を立てた。
朱色の炎を上げて化け物を飲み込んでゆく。
しかし、爆炎に包まれた影はひるむ事なく前進する。そして、おもむろに右腕を振り上げると、手の平から光の槍が発射された。

ズガワァアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーン!

光の槍はそばにいた戦闘機に命中した。戦闘機は、周りを巻き込みビルに激突する。
「‥‥‥‥‥!!」
倒壊したビルが少年に向かって落下してくる。少年は、両腕を振り上げ、頭を庇った。

キイイイイイイイイーーーーーーン

一瞬、赤い光が少年を覆った。
瓦礫が、少年の直前で崩れ落ちる。
触れてはならないものに触れてしまったかのように、瓦礫だったものは、強い圧力がかかったがごとく粉々になっていた。
しかし、目の前に迫る恐怖に目を瞑っていた少年には、自分の目の前に立ちはだかった八角形の壁に気づかなかった。
全ての現象を遮るように、真の闇を思わせる静寂が流れた。
「え?」
なんの衝撃も、痛みも無いのを不思議に思う。
恐る恐る腕を下げると、少年は、自分の周りに木っ端微塵になった瓦礫の破片があるだけなのを見た。
なぜか、少年は赤い瞳の少女を捜した。
どこか、懐かしさを感じさせる少女を。
しかし、少女はいない。
はじめから存在しなかったように、交差点には、ただ熱風が吹き抜けるだけだった。
「彼女は‥‥‥」

キキキキキキキキーーーーーー!

現状を忘れ、呆然としていた少年の前に、一台の四駆が走り込んできた。
ドリフトを決め、助手席側のドアが乱暴に開く。
「大丈夫かい。シンジ君」
助手席の向こう側、運転席側から無精ひげをはやした男が顔を覗かせた。
先程、シンジが見ていた写真の男だ。
「か、加持さん?」
シンジは驚く。
「ここは危ない!いいから早く乗るんだ!」
そういって、加持はシンジの腕を掴み、力任せに車内に引き込んだ。
「あ、はいっ」
言われるまま、シンジは車の助手席に座る。
「しっかり掴まってるんだ!」
「グッ!」

キルルルルルルルルルルーーーーーーー!

バックミラーとサイドミラー、前方を睨み付けながら加持は車を操る。普通では考えられない操縦で車首を回転させ、凄まじいスピードで化け物から離れて行く。
乾いたアスファルトに、タイヤの跡が焼け焦げていた。  

 

◆  

 

「すまなかったな、遅れちまって」
苦笑いしながら、加持がシンジのほうを向いた。
「いいえ、僕のほうこそ助かりました」
シンジはとりあえず、はにかむように笑顔を返した。
「それにしても、間に合って良かったよ」
「あのう、ところであれ、何なんですか?」
後ろを振り返りながら、先ほどから起こる不可解な出来事をシンジは尋ねた。
おもちゃほどの大きさになった人型を模した化け物は、いぜんまとわりつく戦闘機やヘリを鬱陶しげに振り払っていた。
だが、シンジの視線に気づいたかのように、ゆっくりと体を回らして、化け物が、視線をこちらに向けた。
二つの視線が重なり合った。
『見つけた』
シンジの脳裏に、声が聞こえた気がした。
視線が呪縛される。
無限に広がる時間という名の鎖が、シンジに何かを訴える。
「『使徒』…俺達は、あれを『使徒』と呼んでいる」
返された加持の言葉にシンジは我に返った。
何か思い出しそうだった事が、再び霧の中に覆われて行く。
「‥‥使徒?」
神の御使い?
「そう、使徒だ」

バシュウウウウウウウウウーーーーー!

一発のミサイルが、シンジたちの乗った車に向かってきた。
「‥‥‥‥!」
「ちっ!」
舌打ちをしながら加持はハンドルをきった。
シンジは、窓ガラス側に体を押しつけられる。
車は、急激な回避運動になかばスリップしながらミサイルを避けるべく動く。
ものすごい轟音が響いた。衝撃で車がバウンドする。
「うっ!」
重圧が体にかかる。
「大丈夫かい?」
周囲を確認しつつ、加持は尋ねた。
「あ、はい。なんとか」
首を軽く振り、顔をしかめつつシンジは答えた。
ふと、窓の先の光景が視界に入る。
「あれ?戦闘機が化け物から離れていく」
「なに!」
加持はシンジの言葉に、身を乗り出すようにして外の様子をうかがう。
外では、あれだけ使徒にまとわりついていた戦闘機達が、使徒を牽制するようにしながら徐々に戦闘区域を離脱していく。
「まずい!N2爆雷を使うつもりか!」
加持は急いで座席に座り直すとハンドルを掴んだ。
「シンジ君!飛ばすぞ!」
「え!」
加持はそう叫ぶと、シンジの答えを待つことなく、いきなりアクセルを限界まで踏み込み急発進した。  

 

◆  

 

「ねえ、リツコ。大丈夫よね」
紺色の艶やかな髪をもった妙齢の女性が、忙しく働く作業員たちを眺めながら言った。
まだ三十路には手が届いていないと思われる美女は、どこか手持ち無沙汰なのか、手に持った中身の無いカップをいじっている。
「あら、あなたらしくないわねミサト。敏腕の作戦部長ともあろうものが、心配?」
コーヒーを片手に、髪を金髪に染めあげた同輩と思われる美女は、パソコンの画面から目を離さず尋ねた。その手元は、忙しくキーボードを叩いている。
その口調は、どこかからかいを含んでいた。
「まあね。あの時の事はちょっち繰り返したくないわ‥‥‥」
しかし、彼女の声のトーンが明るくなる事はなかった。
「そうね‥‥‥」
釣られるように、リツコの手が止まった。

地獄
そう呼ばれて違いない出来事だった。
15年前
隠蔽された真実
突然、振り下ろされた光の槌
繁栄の絶頂にいた人類に下された神の裁き。
驕り、昂ぶった人の傲慢は、すべてを失わせた。
そう、人に与えられた知恵の実と、柩に残された希望だけを残して‥‥‥。

多感な思春期時代に起きた忌まわしい出来事。
忘れられない過去が、今なお、自分たちを縛っていることを彼女たちは自覚していた。
「第二次防衛ライン突破されました。UN軍、N2爆雷を使用する模様」
事務的な声が、二人の思考を過去から現実に戻す。
恐怖に縛られた子供の顔から、現実を直視し、立ち向かうことを覚えた大人の顔に変化する。
「あちらさんも、なりふりかまってないわね」
ミサトは、外で起こっている出来事に感想を述べる。それはどこか突き放したような言葉だった。
「もう、後が無いって分かっているからよ」
リツコも再び手を動かし始める。
「で、それで決着つくとおもう?」
「十中八九、無駄だとおもうわ」
立ち上がり、カップにコーヒーを注いでいたミサトに、リツコは自分のカップを差し出しながら無情な解答をだす。
「やっぱり、じゃあ出番まわってくるわね」
「ええ」
「エヴァ各機、準備急いで!」
作業員に命じるその姿は、先ほどまでの気弱な様子は欠片もなく、人を指揮することに自信を持った士官そのものだった。  

 

◆  

 

【UN軍 司令部】

「N2爆雷投下まで残り30秒」
「これで倒せなかったら、もう我々に残された手は無い」
「大丈夫だ」
その発言に、微かな希望が含まれている事は、隠しようもなかった。
「N2爆雷投下まで後、20秒」
発令所そのものが、硬い緊張と不安に包まれる。
静寂の内に、ただ、カウントダウンの音だけが響く。
「5、4、3、2、1、0、投下!」
使徒上空を旋回していた爆撃機から、ゆっくりとUN軍の切り札が投下された。
「‥‥‥‥」

ズゴオオオオオオオオオオオ!

真っ赤な爆炎と、膨大な量の砂塵が舞い上がる。
あまりの威力に、スクリーンの映像が焼き付けを起こした。
「電波障害のため、目標確認まで今しばらくお待ちください!」
「直撃のはずだ。ケリはついている!!」
「確認を急げ!」
「爆心地にエネルギー反応!」
「!!」
「映像、回復しました」
発令所に沈黙が降りる。
クレーター状に抉られた爆心地の中心に、いぜん使徒と呼ばれる物体は健在していた。
使徒のダメージは、わずかに表層を傷つけただけのようだった。
「我々の切り札が‥‥‥」
「なんて奴だ!化け物め」  

 

◆  

 

一級のドライブテクニックで市街地を抜け、街が山の陰に隠れた頃、後方から爆風が襲ってきた。
「シンジ君、伏せろ!」
そういって、加持はシンジを自分の下に抱き込んだ。
「わあああ!」
瓦礫が、ガシガシと車にぶち当たる。
飛んできたブロックに、サイドミラーが吹き飛ばされ、フロントガラスに亀裂が入る。
シンジは数瞬が数時間にも感じられた。
ありうるベからざる出来事の連続に、心が、感覚が飽和状態になる。そして、その隙間を犯すように、恐怖が忍び寄ってくる。
その時、シンジの心を守るように、刹那、極々淡い光がシンジの周りを加持ごと包んだ。
恐怖が、安心感に変わる。
「‥‥‥?」
なんだろう?すっごく懐かしい‥‥‥。
「ふう‥‥‥もう大丈夫みたいだな」
加持は爆風が収まったのを見計らい、身を起こした。自分の下で身を縮めているシンジを見、軽く笑みを浮かべる。
当たり前だ。彼はまだ14歳なのだから‥‥‥。
「シンジ君、平気かい?」
気遣いを見せる顔で加持が尋ねる。
「…ええ」
その気遣いは、シンジの強張った顔をほぐした。
そして、シンジはあらためて加持の男くさい、無精ひげを生やした顔を見た。
優しそうな人だ。どこか人を安心させる…。もし、兄がいたらこんな感じなのかな。
「じゃあ、急ごうか…。と、これじゃあ運転できないな‥‥」
シンジに軽く笑みを見せた後、ヒビの入ったフロントガラスを見て、加持は顔をしかめた。
「仕方ないな。シンジ君、悪いがそこのボックスから、ドライバーとテープを取ってくれないか」
「あ、はい」
シンジは言われた通り座席の前のボックスを開け、詰まれた工具の中からドライバーとテープを探し出し、加持に手渡した。
そんな物で何をするのだろう?疑問に思う。
そんな思いが、顔に表れていたのか、加持はシンジに軽くウインクしてみせた。
そして、加持はシンジが見つめる中、渡されたテープをフロントガラスに張りつけ、ドライバーを窓枠の隙間に押し付けた。そして、梃の原理を利用してドライバーの柄に力を込める。
「よっと」

ピシ ピシシッ パ パリリリイイイーーーーーーン!

既に亀裂の入っていたガラスは呆気なく割れた。
粉々になったガラスは、テープによって散らばること無く、下に落ちていた。
「これで見通しが良くなったとっ。じゃあ、改めて第三新東京市に急ごうか」
加持は、ドライバーを片手に持ったまま、再びウインクを決めてみせた。  

 

◆  

 

Rururururururuーーーーー
カチャ
「‥‥はい、分かっております。‥‥‥‥‥ご心配なく。そのための『ネルフ』です」
言葉づかいこそ丁寧だったが、どこか人に威圧感を感じさせた。
手元の受話器を置き、ゲンドウは発令所を見下ろした。
「UN軍もご退散か‥‥‥‥」
ゲンドウの背後に控えていた冬月が、他人事のように言葉を発した。
「今から本作戦の指揮権は、我々に移った。総員第一種戦闘配置‥‥。なお、現時刻より、目標を第三使徒と呼称する」
低い感情の見えない声が、これから始まる絶望的な戦いの幕開きを告げた。  

 

◆  

 

中央作戦室・第一発令所

座席に足を組んで座り、行儀悪く頬杖を就いたミサトが、隣に起立する黒ぶち眼鏡をかけたまじめそうな青年に尋ねた。
「日向君、現在の状況は?」
日向マコト、作戦部に所属するミサト直属の部下は、手元の書類を確認しながら答えた。
「現在、使徒は自己修復中です」
「そう。で、どのくらいの時間を稼げたのかしら?」
「データ不足のため、正確な数値は出せませんが、およそ3時間といったところでしょうか」
「パイロットの準備のほうはどう?」
「ファーストチルドレン、セカンドチルドレン共に整っています」
「青葉君、使徒の映像、出せる?」
頬杖を突いたまま、ミサトは長髪のオペレーターの方に視線を送った。
「はい」
手元のコンソールを操作しながら、青葉シゲル ―情報部所属、中央作戦室付きのオペレーター―は映像をだす。
スクリーン一面に映し出された爆心地の映像。
与えられた熱量により、いまだに、その大地からは、蒸気が濛々と発っている。
クレーター状に抉られ、灼熱の溶岩と化した大地に、光球を庇うように体を丸めた使徒が、唯一の生物として存在していた。
「予想していたとはいえ、N2爆雷が足止めにしかならないとわね。まいったわー」
「まったくですね」
マコトは、ミサトの隣で使徒の映像を見ながら同意する。
「UN軍との戦闘データ、解析の方終わってる?」
手に持ったシャープペンシルを振りながらミサトは言った。
「はい。第三モニターの方に出します」
空中に浮かぶようにして、モニターが映し出される。
UN軍と対峙する第三使徒。
腕から発射される光の槍が、戦闘機らを打ち落とす。
発射されたミサイルを素手で受け止める使徒。
勢いを止める事なく突き進むミサイルは、次第にひしゃげ始め、はぜ割れるように裂かれていく。
「通常攻撃はまったく効かないわね」
「はい、使徒はどうやら体表上に極薄のATフィールドを発生させている模様です」
「ATフィールドか。厄介ね‥‥‥」
ミサトは顔を渋くさせながら、クレーターの中心でうずくまる使徒を眺めた。

パシュゥゥゥゥゥゥーーーーーーー!

パッシ!

ザアーーーーーーーーーー!

「え!」
使徒をモニターしていたスクリーンが一閃の光の後、砂嵐に変わる。
「監視カメラ消滅!映像を切り替えます」
シゲルが、忙しくコンソールを叩く。
すぐに、いくらか遠目になった映像に切り替わった。
上半身を起こした使徒の胸に、顔が増えているのをミサトは見つけた。
「どういうこと?」
「使徒上空の静止衛星の画像データ、でます」
数秒前の光景が発令所に送られてくる。
丸々ようにうずくまる使徒の回りを、五月蝿く飛びまわるハエのように、監視ヘリが旋回する。
使徒の視線が、監視していたヘリに合わされる。その瞬間、使徒の目と思われる部分から白色の光線が発せられた。
「強くなっている‥‥‥?」
「進化したのよ」
「リツコ‥‥‥」
「どうやら、使徒は高い学習能力と自己進化能力を持っている様ね」
白衣をなびかせながら、リツコが伊吹マヤを連れて発令所の中に入ってきた。
その姿は、どこをとっても有能な科学者という風格だった。
「どうするの、ミサト?」
「どうするって、殺られる前に、使徒を倒すだけよ」
思案げに目を伏せていたミサトは、リツコの問いに顔を上げた。
その眼差しに宿る光は、歯向かうものを切り裂くような鋭い物だった。
「ミサト!こっちの準備は出来ているわよ!何時まで待たせるつもり」
突然、赤みの強いブロンドの髪に、青い瞳が印象的な少女がモニターに現れた。真紅のプラグスーツに身を包み、その表情は、やる気と自信に満ちていた。
「分かっているわ。アスカ。レイ!あなたも準備、いいわね?」
「はい‥‥」
アスカの隣にウインドウを開いた少女は、無表情のまま返答した。
太陽のような容姿と気性をうかがわせるアスカとは対するように、レイと呼ばれた少女のアルビノの容姿、感情をうかがわせない表情は、月を連想させる。
「リツコ。エヴァの方は‥‥‥」
ミサトは隣にいるE計画技術開発博士に尋ねた。
「ええ、いつでも出撃可能よ」
白衣に両手を突っ込み、リツコは返答する。
「わかったわ。日向君、使徒のほうはどう?」
「移動する気配はありません。いまだ自己修復中の模様です」
「兵装ビルの稼働率は?」
「現在、70%が稼動可能です」
「碇司令、よろしいですか」
ミサトは司令塔に座り、発令所を見下ろしているゲンドウに許可を求めた。
「かまわん。使徒の迎撃は君に一任している。好きなようにやりたまえ」
そう、使徒に勝てさえすれば良いのだ。どんな手を使っても‥‥‥。
ゲンドウは表情を崩す事なく、ミサトに使徒殲滅の許可を与えた。
ミサトは、ゲンドウに向かって敬礼すると、発令所を見渡した。
「敵にのんびり回復させてあげる義理はないわ。エヴァ零号機、弐号機起動!使徒が回復する前に叩くわよ!」
「了解!」  

 

◆  

 

「輸送機、使徒上空まであと150」
「アスカ、レイ。使徒上空30まできたら降下。降下後、電源補給。重火器を送るわ。受け取ったら、まず様子を試るわよ。いいわね?」
「そんなまどろっこしい真似はいやよ!」
頬を膨らませ抗議するアスカ。
「了解」
表情を変えることなく承諾するレイ。
「アスカ!これは命令よ」
「は〜〜い」
いかにも渋々といった様子でアスカが承諾する。
「使徒上空30」
「エヴァンゲリオン、リフトオフ!」
蒼い空、かすめる影のように飛ぶ二機の輸送機から、人型の人工物が降下していく。
それは、まるで地上に落された堕天使の姿ようだった。
土煙を上げ、二機のエヴァンゲリオンと呼ばれる、人がその希望を託し持てる総ての技術を注ぎ込んだ物体が地上に降り立つ。
その姿は、福音の名を持つ者とは程遠い、鬼のような姿だった。
一機は四つの目に全身に赤のカラーリングを施し、もう一機は単眼で黄色のカラーリングをしている。
「アンビリカルケーブル接続完了!送電開始」
二機のエヴァは、無言のまま背中に電源ケーブルを接続した。
その様は、怪物を人の手に繋ぎ止める鎖のごとくだった。
「アスカ、レイ!重火器を送ったわ。受け取って!」
エヴァの横に、荷台車が横付けされる。二人は、車両に詰まれたパレットガンと、バズーカを受け取った。
「アスカ、いくわよ‥‥‥」
「‥‥‥」
アスカは、自分に言い聞かせるように。レイは、なんの気負いもないかのように、戦いの引き金を引いた。
爆音を立てて、劣化ウラン弾が使徒に叩き込まれる。
使徒の姿が、撒きあがった砂煙で覆い隠された。
「ちっ!見えないじゃない!」
そのとき、煙の中から光線が零号機を襲った。
「!!」
零号機は反射で光線を回避した。
「レイ!」
「大丈夫です」
レイの様子に、焦りは感じられなかった。まるで感情そのものが無いかのように。
「熱量計算が出ました。使徒の目から発射される光線には、腕から発射される光の槍ほどのパワーはないと推測されます。至近距離からでなければ、十分エヴァのATフィールドで防ぐことが可能です」
「なるほど。あの光線は相手を近寄らせないためのものってとこか」
「どうすんのよ!ミサト」
アスカが慎重に間合いを取りながら怒鳴った。
「そうね‥‥‥、接近戦は危険か」
「でもミサト、パレットガンやバズーカでは使徒のATフィールドを破れないわ」
リツコが使徒のデータを見ながらミサトに告げた。
「絶対的にエネルギーが不足しているもの」
それは、科学者として希望的観測を排除したものだった。
砂煙のはれた中、使徒がゆっくりと起き上がり視線をエヴァに向けた。二機のエヴァと、使徒の視線が対峙する。
使徒が動き出した。目から光線が発射される。
「きゃあ!」
光線は弐号機の頭部直前、寸前に張られたATフィールドによって弾かれた。
「アスカ!」
アスカは、スクリーン越しに見える使徒を睨み付けた。
青い瞳に、危険なまでの怒気がこもる。
「こんのおぉー!」
アスカの言葉の後、弐号機が、バズーカを使徒に投付けた。そして、その投げつけたバズーカの後を追うように、使徒に突っ込んで行く。
「二号機、プログレッシブ・ナイフ装備!」
走りながら、二号機は肩部に収納されていた近接戦闘専用のカッター状のナイフを手にした。
「アスカ!近接戦は不利よ!」
「危険は覚悟の上よ!」
使徒は投付けられたバズーカを右腕で振り払う。
「レイ! 弐号機を援護して!」
「了解」
レイは零号機を操って、使徒を牽制するようにパレットガンを発砲する。
使徒の動きが鈍った隙に弐号機は使徒を間合いに詰めた。
「だああああぁぁぁぁぁーーー!」
アスカの掛け声が、マイクを通して発令所に響き渡る。
弐号機が操るプログレッシブナイフが、光の軌跡を描きながら使徒の腹部にある光球に迫る。

ガッッッッ!!!

狙いが光球から外れ、脇腹に刺さった。それは、プログレッシブナイフが刺さる寸前、使徒が腕を伸ばし、弐号機の頭を掴んだためだった。
そのまま、使徒は弐号機を持ち上げ、零号機に向かって投付けた。
弧を画くように、弐号機が空を舞う。
「くぅっ!」
アスカは、零号機にぶつかる寸前、弐号機の体勢を立て直し、膝から着地する事に成功した。
「大丈夫?アスカ」
「当然!」
弐号機を立ち上がらせながら答えた。
いちいちムカツク奴ね。
アスカは、使徒を睨み付けながら考えた。
何故、あいつはあたしの頭を掴んだときに攻撃しなかったのかしら?
絶好のチャンスだったはずなのに‥‥‥。
発令所では、慌ただしく情報が飛び交う。
「光球をかばった?」
リツコは、マヤに先ほどの使徒の動き分析するように指示しながら呟いた。  

 

◆  

 

地下へ
シンジを乗せた車は、静かな駆動音を響かせ、ゆっくりと地中の中へ沈んでいく。
「シンジ君」
「はい?」
「碇司令、君のお父さんからIDを預かっていると思うんだが」
「あ、はい」
シンジは後ろに投げ込まれていた鞄を取り出し、中を漁り出した。
そして、セロハンテープで修復されたIDの書かれたカードを取り出した。
そこに添えられた息子への言葉は、ただ「来い」と一言かかれているだけだった。
加持は、すばやく番号に目を通し、確認する。
「じゃあこれに目を通しておいてくれ」
渡された冊子は、部外秘と記され黒地に赤でNervと印刷されていた。
「…ようこそ、ネルフヘ?」
「そうだ。国連直属の非公開組織。君のお父さんが指揮する人類の砦となるところだ」
「何かするんですか?…僕が」
「お父さんの仕事、知っているのかい?」
「『人類を守る立派な仕事』て、聞いています」
『人類を守る』か、…本当にそうなのか?
「父さんは何のために僕を呼んだんでしょうか。もう、父さんは僕の事なんて忘れてるのかと思っていたのに‥‥‥」
それは、加持に尋ねているというよりは、胸のうちに隠しておいた事が零れ落ちたという感じだった。
「お父さんの事が嫌いなのかい」
「いえ‥‥‥。ただ、苦手なだけです」
さみしそうに、シンジは笑った。
加持は、シンジにかける声を持たなかった。
どこか、重苦しい雰囲気が車内を包んだ。
沈黙の降りた車内に、薄く淡い光が射し込んできた。
オレンジ色のナトリウム燈の光が、黄昏を模したような茜色の光に入れ替わる。
そこには、とても地中奥深くとは思えない空間か広がっていた。
「…!これ。本物のジオフロントだ!」
年相応の子供らしく、シンジは素直に感心する。
その様子に加持は少し感謝し、窓から身を乗り出す様にして、外の奇跡に目を凝らすシンジに、説明する。
「そう、そして下の中心に見える黒いピラミッド型のものがネルフ本部。世界再建の要、人類、最後の砦となるところだ」
人工の空間
隠されたオーパーツ
作られた森
作られた湖
すべてが夕暮れ色の光を享受する中、黒いピラミッドだけがその存在を強くアピールしていた。  

 

◆  

 

戦闘は膠着していた。
エヴァ両機が、同時に接近戦に持ち込もうとすると、使徒は光線を用いてエヴァを牽制する。だが、一機が使徒を牽制しつつ、もう一機が接近戦に持ち込むと、光の槍でもってエヴァを刺し貫こうとする。
「はあ、はあ」
初めての実戦は二人の精神に、強い疲労感をひいていた。
次第にその動きが鈍くなってきている。
「零号機、弐号機ともにシンクロ率が15%低下! 損傷率25%突破」
「まずいわね。このままじゃ二人がもたないわ」
モニターを凝視しながら、ミサトは唇を噛み締め、何も出来ない自分に苛立つ。
突然、単調だった戦闘に変化が現れた。
今までエヴァの動きに合わせて対処していた使徒が攻勢に躍り出たのだ。
「……!」
「え!」
エヴァとの距離、およそ100mを一気に飛び越し、間合いを詰める。反応が鈍くなった零号機の右腕を掴み、そのまま力任せに振り回し、光の槍を零号機の腹部に叩き付けた。
エヴァと神経接続がフィードバックされているため、エヴァの損傷はそのままパイロットに伝達される。
「くぅぅ‥‥!」
レイは、思わず痛みのために呻き声をもらした。
白い額に、脂汗がにじみ出る。
「零号機、腹部装甲に亀裂発生!」
「アスカ! 零号機を援護して!」
「分かっているわよ!」
走り出した弐号機に、使徒は零号機を持ち上げ弐号機に向かって放り投げた。
零号機を受け止める弐号機。その瞬間、エヴァの動きが止まる。
至近距離から光線が浴びせ掛けられた。
とっさに張られたATフィールドが、致命的な損害を防いだが‥‥‥。
「弐号機アンビリカブル・ケーブル切断! 内部電源に切り替わります!」
使徒によって切り裂かれたケーブルが空中を踊る。
「弐号機、活動限界まで残り5分!」
「相手もこちらを学習していたってことか‥‥‥」
苦みばしった表情でミサトが呟いた。
どうする。
これは明らかに私の作戦ミスだ。
使徒に学習能力がある事は分かっていたのに!
「先輩。使徒の行動パターンの解析でました」
先ほどから、使徒の動きをスーパーコンピュータ『マギ』にかけ分析していた、ショートカットに清楚そうな面差しを持った女性オペレーター、伊吹マヤが隣でモニターを覗き込んでいたリツコに報告した。
「で、どうだったの?」
「はい、やはり使徒は腹部の光球を庇っているようです」
「そこが弱点ね!」
頭の隅で、この会話を聞いていたミサトが勢いついたように叫んだ。
「アスカ!レイ!」
「OK!聞こえてたわ」
喜色を持って、アスカは答えた。再び、サファイアのような青い瞳に力が漲る。
「分かりました」
淡々とした形でレイも答える。
「残り時間がないわ!勝負に出るわよ」  

 

◆  

 

人気のない廊下を二人は歩いて行く。
照明灯だけがその存在を主張する。
無機質な空間。
時々、警報が聞こえてくる。
この音だけが、この建物の中に、人の存在を感じさせる。
シンジにとって、この事は先の見えない暗闇の中を歩く、そんな不安を感じさせる道程だった。
「加持さん。これからどこに行くんですか」
シンジは、沈黙に耐え切れず前を歩く加持に向かって尋ねた。
「ああ‥‥、これから第一発令所に連れて行く。そこで、シンジ君。碇司令、お父さんに会うことになるだろう」
加持は、後ろを振り向かず、ゆっくりとした口調で答えた。
もし、シンジがこの時の加持の表情を見ていたのなら、その表情がわずかに曇っていたことに気づいただろう。
俺は、この子を本当にあの人の元に連れて行っていいのだろうか。
手段がその結果を正当化する事はない。
このまま連れて行けば、きっとこの事を後悔するかもしれない。
だが‥‥‥‥‥。
「父さん‥‥‥」
シンジがいっそう暗い顔をして呟く。
その様子に加持は一層罪悪感を募らせた。
「シンジ君‥‥‥」
「すみません、加持さん」
「謝ることはないよ」
「はい‥‥‥」
儚く微笑む、その様子が、加持に決心させる。
「お父さんのところへいくの、やめるかい?」
「加持さん?」
「責任は俺が持つ。シンジ君が嫌なのならこのまま会わなくってもかまわない」
「加持さん‥‥‥」
自分をやさしく見つめる加持に、シンジは戸惑う。
今まで、自分のために優しい言葉をかけてくれるものなどなかった。
「なんで‥‥‥、何故なんですか?」
疑問に思う。
「そうだな、これから君はつらい選択を強いられる事になるだろう。たぶん、俺は君を助けてやれない。俺個人としては、子供にそんなつらい思いをさせたくない、てとこかな」
「何故、ここに連れてきたんですか?」
「それは、この基地が一番安全だと思ったからだ。だからここに連れてきた」
安全?
シンジは、先ほどの使徒の姿を思い出した。
「どうするんだい、シンジ君。お父さんと会うかい?」
加持は、シンジの目を見つめいった。それは、シンジを一人前の人間として対等に扱う姿だった。
「シンジ君、自分で考え、自分で決めるんだ」
加持の真剣な眼差しを見て、シンジは思わずうつむいた。
そして考える。
僕には何もない。何も欲しなければ、何も失う事はない。
辛いのは嫌だ。でも、きっと、辛いのは今じゃなくても同じ。
それに、逃げちゃいけない気がする。これから始まる何かから、僕は逃げちゃいけない気がする。
逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ!
シンジはうつむいていた顔を上げ、加持の目を見つめ返した。
「僕は、僕は、父さんに会ってみようと思います」
呟くように、だがはっきりとシンジは言った。
「そうか」
「それに、きっと、逃げちゃいけないきがするんです」
逃げ切れない。
エレベーターの扉が開く。
これから、シンジの身に始まる運命の扉が開くがごとく‥‥‥。  

 

◆  

 

「いい、二人とも。左右同時に使徒に向かってパレットガン発射。レイがATフィールド最大で使徒の光線を防ぎつつ、アスカが接近戦に持ち込み光球を破壊。二重のATフィールドでもって光の槍を防ぐ。いいわね?」
ミサトは、発令所から指示を飛ばす。
「「了解!!」」
応答と同時に、エヴァが左右に走り出す。パレットガンの発砲音が、高く響き渡る。
使徒はなんのダメージも受けないが、その動きを牽制される。
発射される光線は、二人のATフィールドによって防がれる。その度に、赤い八角形の波紋が映し出された。
その隙に、弐号機が使徒の正面に躍り出た。
勢いに任せて、使徒の顔面を殴りつける。そしてそのまま光球を殴り、破壊しようとしたところで、使徒の手の平から発した光の槍が、ATフィールドを突き破って弐号機の胸部に突き刺した。
「弐号機中破!活動に支障!」
「こんのおおおおおお!!」
弐号機はそのまま使徒の光球を殴り付ける。
「アスカ!」

ガッ、ガッ、ガッ!!!

使徒の光球にヒビが入り始める。
もう少し!
アスカは、痛みを気力で押さえつけ光球を叩き続ける。
「弐号機後方にエネルギー反応!この波長パターンは…、パターン青!使徒です!」
青葉の絶叫が発令所にこだまする。
「なんですって!!」
第三使徒と弐号機を挟む形で、新たに使徒が出現した。  

 


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ver.-1.00 1997-10/28公開
ご意見・ご感想は yumi-m@mud.biglobe.ne.jpまで!!

 本日二人目の御入居者ですね、

 ある意味参号館よりも縁起の悪い四号館(^^;も順調に埋まっていきます(^^)/

 めぞんEVA85人目の新住人
 弓さん、いらっしゃいませ(^^)

 

 

 アスカが初めから登場するEVA。

 シンジを迎える加持。

 使徒の弱点を知らないネルフ。

 派手で迫力ある戦闘アクション・・・

 etc

 
 

 何となく頭に浮かんだのが、

   ゲンドウが立ち上がり
   「立て! エヴァンゲリオン!!」
   と叫んでいる初期設定のイラストなんです。
 

 本編よりも”平日夕方6:30にふさわしいEVA”の世界を
 感じました。

 

 進め!エヴァンゲリオン!!
 倒せ!エヴァンゲリオン!!

 



 タイトル、シリアスですね。

 このコメントがおおぼけの可能性が高いぞ(^^;

 

 

 
 

 さあ、訪問者の皆さん。
 私のおおぼけコメントとは違ったバチッとした物を弓さんに送って下さい!


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