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RHAPSODY

―高校受験―



「あんたねー、なんでこんな問題分からないのよ。」

「しかたないだろ、僕の頭はそんなに上等じゃないんだから。
それにアスカは勉強しなくていいのかよ、漢字全然だめだろ。」

「はんっ!そんなの昔の話でしょ今は完璧よ、こないだだって漢字のテストで100点とったのよ。」

「本当?」

「あたしが嘘ついたことある?」

「数え切れないほど。」

ぷちっ あっなんか音きこえた。やばいかも・・・

「あっあすか?」

「・・・・・」

「ごっごめん、いいすぎた。」

「・・・・・・」

「ごめんってば、何でもいうこと聞くからさ。ねっ、許して、ねえ・・・何とか言ってよ。」

「わかったわ、あんたがそんなに言うなら許してあげる。」

「ほんと!?」

「そのかわり・・・」

「そのかわり?」

「この後ちょっと付き合いなさい。」

「なんでだよ〜」

「さっきなんでも聞くって言ったじゃない。」

「そりゃ言ったけど・・・」

「なら付き合いなさい。大丈夫、そんなにたいしたことじゃないから、安心して。」

「・・・わかったよ。アスカには、かなわないなぁ。」

「よろしい。よーし、そうと決まったらそっこーでやっちゃうわよ。」

「そうだね。」

「じゃあこの問題からね。この問題はねぇ、まずここをこうするでしょ。」

「うん。」

「するとここがこうなって、こうすると、ほらっ簡単になるでしょ。」

「ほんとだ。」

アスカは教えるのがうまい、学校で習うのより何倍もわかりやすいし丁寧に教えてくれる。
アスカのおかげでかなり成績が上がった。このおかげでどうやらアスカと同じ学校に行けそうだ。
もっともアスカはもう大学を出てるし、もっといい高校にだっては入れると思うのだが・・・

「でねここがーって聞いてるのあんた。」

「えっ、きっ聞いてるよ。」

「ふう、まあいいわ。でもこんど聞いてなかったら許さないからね。」

「わかったよアスカ。せっかく教えてくれてるのにごめんね。」

そう言って僕はアスカを見つめた。

「ばっ馬鹿、なに見てんのよ。」

「アスカだよ。」

「ほっほんとに馬鹿なんだから・・・」

最近僕は結構こういうことに慣れてきたような気がする。
僕はあまり興味はないんだけど結構学校ではモテているらしく、
女の子としゃべる機会が多くなってきたりしたせいかもしれない。
それでも女の子は未だに謎が多い。最近、むかし加地さんにいわれた事の意味が分かってきた。
そういえば死んだと思っていた加地さんが、半年ほど前にひょっこり帰ってきた。



ピンポーン

「ミサトさーん、いま手が放せませんから出てくれませんか〜」

「あーい・・・は〜い、どちらさまですか〜?」

「お届け物なんですが、はんこお願いできますか。」

「ちょっちまってね〜すぐ開けるからね〜」

「どうも。」

どた

どた

どた
ガチャ 「おまたせ〜それで荷物は?」

「ここにありますよ。」

「どこ?」キョロキョロ

「ないじゃないのよ〜」

「ここですよ。」

「ああ、これねぇ。なんかえらく小さいわねぇ。
何これ?指輪のケースみたいねぇ、差出人は加地リョウジっと・・・
へっ・・・嘘でしょ、なんでこんなこと・・・いまさら・・・死んだはずじゃ・・・」

「おいおい、かってに殺すなよ。」

「あんた・・・」

「よっ、ひさしぶりだな葛城、
元気そうでなによりだ。」

「・・う・・そ・・・だって・・・死んだはずじゃ・・・」

「そんな報告受けたか?」

「けど・・・」

「俺はここにいる、それでいいじゃないか。」

「かじぃ・・・あんたどこで何やってたのよぉ・・・わたし・・・あんたが・・・死んだと思って・・・
なのに・・・なのに・・・なんで・・・」

「おっとそんなのは後だ、今はこれにサインとハンコをお願いできるかな?」

「ひっく・・・なんなの・・・」

「早く。」

「何これ?・・・婚姻届・・・ってあんた・・・」

「言ったろ、8年前に言えなかった言葉を言うって。あっもう9年前か・・・
葛城、結婚してくれ、俺のそばにいてほしい。」

「あんた大馬鹿よ、ほんとに大馬鹿・・・だからあたしがそばにいてあげる・・・」

「ありがとう葛城・・・・」

あんまり遅いので心配になって玄関に行った僕が見た物は、
泣きながら加地さんに抱きしめられるミサトさんだった。

実はこの日の事は前もって僕とアスカには知らされていたんだ。
それでアスカは委員長のとこに泊りにいき、僕も家を空けたかったのだが不自然なので残ったというわけだ。
この事はミサトさんは知らないので絶対の秘密だ。

それから二人は、最小限の人だけ集めてささやかな結婚式を挙げた。
ミサトさんは、夫婦別姓にして葛城のままいるんだと思ったんだけど、
加持と名乗る事にした。なぜかと聞いてみると「こっちの方が結婚した気がするじゃない。」
と言っていた。
ミサトさんは加地さんと住むことになった。
ミサトさんは、アスカと僕にマンションを譲ってくれると言ったが僕は断り、
一人暮らしをすることにした。
アスカは、僕が一人暮らしをすると言ったらその日は口を聞いてくれなくなったが、
次の日の朝僕がアスカの部屋に彼女を起こしに行ったら

「うふふふふふ、これよ〜これ以上の方法はないわ〜、カ〜ン〜ペ〜キ〜、ああ自分の才能が恐いわぁぁ〜」

と叫んでいた。僕が声をかけると「お・や・す・み・(はぁとまーく)」

と言って寝てしまった。
学校行かないのかなと思ったが、それより恐かったので僕はその日一人で学校に行った。



「シンジ、ねぇシンジってば。」

「なっなに?ちゃ、ちゃんと聞いてたよ僕。」

「じゃなくて〜終わったのになんで動かないの?」

「へ?あっああ、どっか付きあうんだったね。」

「そうよ、とりあえず出かけるから着替えてきなさい。」

「わかったよ。」

ほんとにアスカは子供なんだから。
あっそうそう、なんでアスカがここにいるかというと



「ねぇアスカ、もうそろそろどこに住むか教えてくれてもいいんじゃない?」

「だ〜め、明日のお楽しみよ。」

「ぶ〜 なんでだよ〜」

「それを言ったら答えじゃない。」

「あっそうか。」

「ほんとにばかねぇ。」

「・・・・」

「ふう・・・もうこんな時間じゃないの、明日は引越しで朝早いんだからもうねましょ。」

「そうしようか。」

翌朝

「それじゃあ荷物はこれだけですので、お願いします。」

「あんたたち荷物はこれだけだからしっかり運ぶのよ。」

「アスカそんな言い方・・・」

「金払ってんのよ文句は言わせないわ!」

「・・・・」

「さあいきましょ!」

「はあ・・・すみません、せっかく来てもらってるのに。」

「お客さんもこれからたいへんだねぇ、がんばりなよ。」

「どうも・・・」

僕はここで、この言葉の意味を深く考えるべきだったのだ。

「アスカは反対の方向なんだね。」

「そうよ、それじゃあまたあとでね・・・ふふ。」

「うん、それじゃあね。」

「いきますよ〜」そして僕とアスカの乗ったトラックは、別々の方向に走り出した。


「お客さん、こりゃ着くのは時間かかるかもしれませんよ。」

道路を見ればどこまで続くのかわからないほどの渋滞だ。

「別に僕はいいですけど・・・」

「そうですか、すみませんねぇ。」

結局僕が新しい家に着いたのは夕方の4時をまわったころだった。


新しい家は第二新東京市にある。
トウジやケンスケそして委員長などがいるという事が大きな理由だ。
みんなは、戦いが酷くなってきて第二新東京市に疎開した。
戦いが終わったら帰ってくるつもりらしかったが、
第三新東京市がほとんど壊滅状態になったのでそのまま定住する事になったらしい。

(いつもはこんなに時間はかからないのにな。)

「それじゃあ荷物を運びますよ。」

「はい、お願いします。」

仕事は速かった。さすがプロは違うなと思った。

「今度引っ越すときもうちを使ってくださいね。」

「お疲れさまでした。」

「それでは。」

「さてと荷物の整理でもするか。」

引越し業者が帰った後、僕はとりあえず荷物を整理し始めた。
さほど僕の荷物は多くなかったからすぐに片付けは終わった。

「隣に挨拶しとこうかな・・・最初が肝心だからね。」

そういって僕は右隣の部屋に挨拶にいった。左の部屋はあいているようだ。

ピンポーン ピンポーン ピンポーン
ガチャ
「はい。」

インターホンから声が聞こえる。どこかで聞いたような・・・・

「今度、隣に引っ越してきた碇という者ですけど。」

「あっそう、でなに?」

「いっいや、ただその挨拶に・・・」

「ふーん、それじゃあ私忙しいから。」

「あっ・・・・冷たい人なのかな・・・・帰ろう」

僕は、部屋に戻ると夕食を作り出した。
一人分だけだと、材料がたくさん余ってしまって困ってしまう。
それに、一人で食べると思うと作る気がなくなってくる。
そういうわけで、材料はいろいろあったが使わず、(前のうちから持ってきた。)
冷凍食品のチャーハンとトマトを切って添えただけにしてしまった。

「一人の食事か・・・久しぶりだな・・・昔は普通だったのに、さみしいもんだな・・・」

ピンポーン ピンポーン ピンポーン 「だれだろう・・・はい、碇です。」

最近のインターホンは、相手の顔がうつるのが普通なのだが、
さすがにこのやすい部屋ではそんないい物はついていない。

「隣の者ですけど、ちょっと玄関までいいですか?」

「はあ、
(さっきの人だろうか?なんか悪いことしたっけな?)
いまいきます。」

そういって僕は玄関を開けにいった。

プシュー ドアが開く。

「何ですか?」

「お邪魔しま〜す!」

「へっ?ちょっと勝手に入らないでくださいよ。」

「私が入っちゃまずいって言うの!?」

「ア、アスカ!?なんでここにいるのさ?」

「だって部屋右隣だもの。」

「うそ!?」

「嘘ついてどうするのよ。とりあえず、ご飯食べさして。」

「いいけど・・・たいしたもの作ってないよ今日。」

「わたし、アンタの作った物ならなんでもいいわよ。」

「またそんなこといって、からかうんならもうちょっと考えた方がいいよ。」

「・・・ほんとなのに・・・」

「アスカ、なにか言った?」

「・・・・・」

そういって僕はアスカを部屋の中に入れた。

「まだあんまり掃除してないけどね。」

「こんなのましなほうよ、私なんて荷物が多すぎて整理のしようがないのよ。」

「後で手伝うよ。」

「お願いするわ。」

「アスカ本当にこんな物しかないけど、いい?」

「なんでもいいわよ、食べれりゃね。」

「時間くれれば、なんか作るけど。」

「遠慮しとくわ、ご飯の邪魔した挙げ句、なんか作れなんていえないわよ。」

「あ!僕ご飯の途中だったんだっけ、忘れてた。」

「一緒に食べましょ。」

「そうだね、食べようか。」

そして、僕たちは他愛もない事を話しながら食事をした。

「ところでさあ、アスカはなんでここにいるの?」

「えっ・・・・そりゃ・・・その偶然よ偶然、
あんたなんかを追いかけてきたわけじゃないのよ、そうに決まってるじゃないの。」

「ふーん、別にいいけどね。」

「別にいいってどういうことよ!
私は、いろいろ業者と打ち合わせしたりして大変だったのよ。」

「業者って?」

「あ!何でもないのシンジ、世の中には知らないほうがいい事がたくさんあるのよ。」

そういってアスカは僕を睨み付けた。

「うっ、・・・けど正直言って追いかけてきてくれてうれしいよ。」

「おっ追いかけてきたんじゃないってば!」

「はいはい、そういうことにしときましょ。」

「もう!」



こんな具合に偶然右隣の部屋に住み、前と同じような生活をしているんだ。

コンコン 「シンジ、用意できた?」

おっと

「もうちょっとまって。」

「男のあんたの方が遅くてどうするのよ。」

「ごめんごめん。すぐいくから外で待っててよ。」

「早く来るのよ。」

「うん。」

それにしても何処にいくんだろう?買い物かな?
まあいいか、っとできた。

「さていくか。」

外はもう夕方だった。勉強してる間に結構時間がたったんだろう。

「で、何処に行くの?買い物?」

「違うわ、散歩よ散歩、公園までね。」

「公園かぁ、しばらく行ってないなぁ。」

「でしょ、たまにはいいと思って。」

「そうかもね。」

少し歩くと小さな公園に着いた。
もう夕方で人はいない。

「着いたね。」

「うん。」

夕焼けがすごく綺麗だ。

「夕焼けがすごく綺麗ね。」

「僕も同じ事考えてた。」

「そう・・・」

「ブランコにでものろうか。」

「うん。」

僕らは小さな古ぼけたブランコに腰掛けた。

「受験二日後だよね。」

「そうね。」

「今更遅いかもしんないけど、アスカはあの高校で本当にいいの?

もっといいとこ行けるんでしょ。」

「大学だってね・・・行ってほしい?」

「いやそうじゃなくて、僕なんかといっしょのとこでいいのかな?」

「シンジは嫌なの?」

「嫌なわけないよ。」

「じゃあ何でそんなこと言うの?」

「それは・・・アスカには最良の道を行ってほしいから・・・」

「なら問題ないじゃない、シンジと学校に行くのがアタシにとっての最良なの。」

「そう・・・ならもう何も言わないよ。」

「心配してくれてありがとう。」

「どういたしまして。」

だいぶんあたりが暗くなってきた。

「シンジは強くなったね。」

「そんな事ないよ、前とかわらないよ。」

「ううん、変わったよ。あ〜あ、おいてきぼりか〜」

「アスカ・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

沈黙が訪れる。

「シンジ・・・」

「なに?」

「・・・私の事どう思ってるの?」

「大切に思ってるよ。」

「・・・ホント?」

「ホントだよ。すごく大切な人だ。」

「じゃあ私のお願い聞いてくれる?」

「僕に出来る事ならね。」

「シンジにしか出来ないの。」

「どんな事?」

「・・・・・」

「言わなきゃわからないよ。」

「・・・あのね・・・私と・・・私と・・・つ・・・つきあってくれない?」

「どっかいくの?」

「そ・・・そうじゃなくて・・・その・・・恋人として・・・」

「・・・・・・」

「駄目?」

上目遣いで僕を見る。

「僕は・・・・」


アスカのこと『好き』なのか?


『好き』かもしれない。


女として?それとも家族として?


女として・・・だと思う。


彼女の恋人になれば一人も家族がいなくなるよ。
ミサトも失ってアスカも失うのか?


・・・・・・・


どうする?


「・・・・アスカのこと好きだよ。」


『好き』なんて僕の使っていい言葉じゃない。


「ありがとう、僕からも言うよ。 アスカ、僕と付き合ってくれない?」

「シンジ・・・」

「いいの?」

「悪いわけ・・・無いじゃないの・・・」

そういってアスカは僕に抱き着いてきた。

「アスカ・・・」

「アスカ、そろそろ帰ろうよ。」

「もう真っ暗だね。」

「帰ってご飯にしないと。なにがいい?」

「今日は記念日だからね〜。シンジの好きなのでいいよ。」

「僕の好きな物?僕って好き嫌いないからなぁ。」

「じゃあ、はんばーぐがいい!」

「また?こないだも作ったよ?」

「駄目?」

また上目遣いだ、今ではだいぶん僕の方が背が高いので、

どうしても上目遣いになるのだろうが・・・

「いやっ駄目って事は・・・」

「やった〜、はんばーぐだ〜」

「ふう。」

あんな事の後なのに、いつもとあんまりかわんないじゃないか。

女ってたくましい・・・

「じゃあ買い物していかないとね。」

「うん!」

僕らは近所のスーパーに向かった。

「ねぇシンジこれは?」

「そんなの使わないよ。」

「そうなんだ・・・」

アスカも少しは料理が出来ればいいんだけど、ぜんぜんだからなぁ。

ん?・・・あそこの女の子・・・あの銀髪・・・

「あやなみ?」

「ん?なんか言った?」

見失ったか・・・それとも目の錯覚か?

「いや何でもないよアスカ。」

「そお?なんか隠してない?」

「いや何にもないよ。」

「まあいいけどね。そのかわり・・・」

そう言ってアスカは僕の腕に手を絡ませてきた。

「あっアスカ?何するんだよ。」

「なにって、腕を組んでるんだけど。」

「そりゃわかるけど何もこんなところで、みんな見てるじゃないか。」

「いいじゃないアタシ達、恋人同士なんだし問題ないでしょ?」

「そりゃそうだけど・・・」

「早く買い物すまして帰りましょ。」

「そうだね。」

「結構遅くなっちゃったね。」

「今日見たいテレビあったんじゃないの?」

「忘れてた!早くカギ開けてよ、もう始まってるわ。」

「はいはい。ほんとに子供だねぇ。」

「ひっど〜い、気にしてるんだから。」

「はい、開いたよ。どうぞお入りくださいお嬢様。」

「ごくろうさま。」

「どういたしまして。」

中に入って僕はすぐ台所に向かった。

「アスカ〜ちょっと時間かかるけど待っててね〜」

「は〜い。」

「おいしかった?」

「すっごくおいしかった。」

「そう、よかった。」

「あたしも料理しようかな〜」

「教えよっか?」

「うん!受験が終わったらすぐね。」

「わかったよ。」

「それじゃあもう遅いから部屋に帰るね。」

アスカは自分の家のことを絶対に家と呼ばない。 なんとなくその気持ちもわかる。

「うん、おやすみアスカ。」

そういって僕はアスカのホッペにキスをした。

「あっ・・・もう、・・・それじゃあねシンジ・・・」

アスカはそういって部屋に帰っていった。

「アスカと恋人同士か・・・家族がいなくなったんだよね。 アスカ嬉しそうだったな・・・」

そういって僕は後片付けをはじめた。

カチャ カ 「これでよしっと。さーてお風呂入ろうかな。」

お風呂に入りながら今日の事を思い出してみる。
僕の心に一番ひっかかっているのは、
アスカの事ではなくスーパーでみた銀髪の少女の事だった。

「綾波だよな・・・生きてるのか?」

綾波はあの時から行方不明だ。

「あって話さなきゃならない事がいっぱいあるのに・・・」

僕は、風呂から上がって横になってもいろいろな事が頭から離れず寝れなかった。

「父さんも生きてるのかな・・・・」

その考えが出たとたんに眠気が襲い僕は眠りに落ちた。


受験当日

「シンジ、テストできた?」

「まあまあかな。」

「受かってるといいね。」

「そうだね。」


合格発表日

「アスカの番号あったよ。」

「シンジのは?」

「・・・・・・」

「まさか。」

「そのまさか。」

「・・・・・」

「・・・・・・」

「冗談ね、あんたが落ちるわけないじゃない。」

「あれっばれた?」

「だって私シンジの番号知ってるもん。さっき有ったよ。」

「しまった!そうだったんだ、忘れてた・・・・」

「ばかねぇ、そんなんでよく受かったわね。」

「あははは。」

「碇君。」

委員長だ。

「ヒカリは受かった?」

「うん。それでね・・・・その・・・」

「ああ、そう言えばトウジとケンスケも受かったんだよ。」

「ほんと!?」

「嘘言ってどうするのよ。」

「よかったぁ。それで鈴原は何処にいるの?」

「あっちの方にいるよ。」

「ありがとう碇君。」

「どういたしまして。」

僕がそういう前に委員長は行ってしまった。

「これでまたみんな一緒だね。」

「そうね。」

「あれ?うれしくないの?」

「私は、シンジといっしょだったら何処でもいいから。」

「僕もだよ、アスカといっしょ。」

「あっ、まだあれ言ってないじゃない。」

「そういえば。」

「ね!」

「それじゃあ、いくよ。せ〜の!」

「「合格おめでとう!!」」

to be continued


NEXT
ver.-1.00 1997-10/20公開
ご意見・感想・誤字情報などは masa01@big.or.jp まで。


あとがき

第一話完成です。
今回の話は日曜日って言う設定です。
もうちょっと長くするつもりだったんですが、あんまりだらだら書いても
だめかなと思い少し短くなりました。
ケンスケたちの出番が少ないです。もっと入れるつもりだったんですがねぇ、どういうわけか
ヒカリは少しだけ、トウジやケンスケにいたっては出番ゼロ。
次からがんばってもらおうと思ってます。
今回は少しレイらしき人が出てきました。3回ほど後に多分出てきます、一番書きたい人ですから
早く出したいです。
次回からマユミとマナに出てもらうと思います。結構マナ好きなんで頑張らせます。
とりあえず次回から高校編が始まります。
けど今週から学校がテストなので書くのはちょっと遅れるかもしれません。
楽しみにしてる方すみません。(いるのか?)
それでは!


 中田さんの『RHAPSODY』第一話、公開です。
 

 仲良く勉強して、
 同じ高校へ(^^)
 

 大卒でありながら
 シンジにあわせて、

 一人暮らしを始めるに当たり、
 隣に付いていったり、

 積極的ですよね(^^)
 

 さあ、訪問者の皆さん。
 感想を形にしましょう。中田さんの元へ!


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