嘘をついた狼少年は
誰にも信じてくれなくなりました
でも
今度は本当に狼が出たのです
少年は何も言いませんでした
誰も信じてくれないからです
傷つきたくないからです
村人は
みんな狼に食べられました
ただ一人
逃げていた少年は助かりました
少年はつぶやきました
「信じてくれなくても言っておけば良かった………」
「終焉の果てに」第拾弐話 罰を与えしモノ
アスカは僕のことが好きなんだ…………
僕もアスカが好きだ…………
よかった
アスカとずっと一緒にいられる
いつまでも一緒なんだ
アスカ………
そろそろアスカが起こしに来るかな
今日はアスカが来るまで寝ていようっと
んっ
アスカの声だ!
寝た振りをしよっと
アスカが僕の頬を撫でてる
気持ちいい
えっ!
どうして僕の上に乗るの?
アスカ、急に大胆になったな…………
僕の顔をさわって
キスでもしてくれるのかな?
そのまま手が下にいって
えっ!!
ア、アスカどうして僕の首を絞めるの
アスカ泣いてる………
どうして?
どうして?
どうして?
昨日、好きだってお互い言って、キスしてしたのに
僕が何かしたの?
どうして?
どうして?
どうして?
僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?僕が何かしたの?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?
ナゼ?
僕は…………
何もしなかった……
そう、何もしなかった
他人を恐れて何もしなかった
それでみんなが死んだんだ
みんなを殺したんだ
それは夢の話だろ
そう、夢
悪い夢
僕を壊す夢
違うよ!
アスカが僕に好きなんて言うはず無い!
それが夢だ!
嘘だ!嘘だ!嘘だ!
僕はアスカと一緒にいるんだ!
約束したんだ!
ずっと一緒だって約束したんだ!
分からない
分からない
分からない
分からない
僕は誰なの?
碇シンジ、エヴァンゲリオン初号機パイロット
違う!
僕は碇シンジ、普通の中学2年生だ!
僕はみんなを殺した
違う!
アスカを傷つけた
アスカを汚した
アスカを殺した
アスカは好きだっていってくれたんだ!
昨日、告白して、両思いだったんだ!
嘘
アスカは僕を憎んでる
アスカは僕を嫌ってる
死ねばって言ってた
僕には生きる価値がない
僕には存在する意味がない
早く死のうよ
早く死んじゃえ
僕なんか死んじゃえ
死ねば誰も傷つかない
死ねば誰も苦しまない
死ねば誰も悲しまない
アスカが悲しむよ
だから僕は死ねない
またそうやって逃げるのかい?
アスカから
自分から
父さんから
綾波から
ミサトさんから
カヲル君から
みんなから
逃げるのかい?
僕は此処にいたいんだ!
アスカが僕を好きだって言ってくれる
優しい母さん
不器用な父さん
みんな僕を見てくれる
ごまかしだね
僕は誰にも必要とされてないんだよ
最初からいらない存在なんだ
だから
誰も見てやくれはしない
アスカは僕を憎んでたよ
母さんは死んだよ
父さんは僕を捨てたよ
僕はみんなを殺したよ
僕は誰も見てくれないよ
ほら
アスカが首を絞めてる
やっと死ねるんだ
僕はこれを求めていた
アスカに殺されることを
そうだろ?
嘘だ………………
だって、そのアスカが首を絞めてるじゃないか
僕を好きだって言ってくれたアスカが
僕の首を絞める
そうだろ?
そうさ………
僕はこれを求めてた
僕は人殺しさ
当然の報いだよ
そうだね
そうさ
そうだね
そうさ
僕は人殺しだ
僕は人を殺した
僕は
僕は
僕は
これを求めていた
アスカに殺されること
僕の願い
僕は何をしたの?
みんなを傷つけて殺したんだ
アスカを傷つけた
僕は他人を傷つけて喜んでる
楽しい
自分を壊すこと
楽しい
アスカが好きなんて嘘だ
どうして?
僕は欲望の対象でしか見ていない
だからあんなことしたんだ
そうだ
僕は最低だ
僕が何をしたの?
悪いことをした
誰に?
アスカにみんなに
僕は最低だ
人を傷つけるのは楽しいだろ?
アスカの側にいたのも見返りを求めるためだろ?
人を殺すのは楽しいだろ?
アスカを汚すのは楽しいだろ?
そうさ僕は頭の中でアスカを幾度も汚した
僕はそれを正当化するためにアスカを好きって思いこんだんだろ?
悪いのは僕
悪いことをした
悪いこと?
とても悪いこと
僕がしたの?
何もしなかったから
僕は悪いんだ
そう悪人だよ
生きている価値もないの?
ないね
存在自体が罪なんだ
ふーん
そんな奴死んじゃえばいいのにね
そうだよ
だから殺されるんだ
誰に?
アスカに
アスカじゃなきゃだめなの?
アスカに殺して欲しい
どうして?
好きだから
好きなんだ
僕はアスカが好きだ
嘘
違う
本当だ
欺瞞だね
僕はアスカに負い目がある
だから殺して欲しいの?
そう
僕は死ねるんだね
そうだよ
やっと死ねるんだ
死ねるのさ
堕ちようよ
堕ちようか
どこまでも
どこまでも
一緒に
堕ちていこう
堕ちていこうよ
深い闇に
闇の中に
堕ちていこう
堕ちていこう
堕ちていこう
堕ちていこう
堕ちていこう
堕ちていこう
堕ちていこう
堕ちていこう
堕ちていこう
堕ちていこう
闇の中へ
また分けわかんないモノになりましたね。
感想、たぶん書きようがないと思います。書けたらすごいです。
でわ、次回「第拾参話 寛容な世界、どうしようもない僕」で、お会いしましょう。
佐門さんの『終焉の果てに』第拾弐話、公開です。
うう (;;)
やっぱり重たくなっちゃった・・・
反動大きいですよね(^^;
ううう。
感想どう書こう(^^;;;
アスカが戻って
シンジが終わり無く・・。
ここから二人はどうなるんでしょう。
二人以外の人達はどう関わっていくのでしょうか。
さあ、訪問者の皆さん。
感想メールを佐門さんの元へ!