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広い空間を、風がひとすじ渡る。
辺りを静寂が支配する。
芝生の見事な青が降り注ぐ陽光に映えている。
他に何もない公園の中央にそびえる樫の木。
立派な幹、青々と繁り空の高さに溶け込んでいる。
木もれ日が眩しい。
その根元に一人の少女が座っている。
すっと背を伸ばし両手を軽く両脇に垂らし、少しうつむきがちに目を閉じている。
少女の髪が風の通り道を可視化する。
空色のショートカットの髪が陶磁器のような白い頬を隠すように動くと、少女は少し首をかしげる様な仕草をする。まるで、遠くの物音を聞き取ろうとするかのように。
そして、また静寂。
少女は瞳を閉じ座ったまま動きを止めている。もし、この公園で誰かが少女のその姿を見ても、俄にそれが人間であるとは思えないだろう。まるで、人形の様なたたずまい。一枚の完成された絵画を彷彿とさせる美。
空間を再び風が渡る。
少女はそれを肌で感じると、静かに目を開ける。
(…………)
微かに唇が動いた様な気がする。
少女は顔を上げると真直ぐ、そして少し目を細めて遠くを見るような表情を作る。
次第に細く、その真紅の瞳を彼方に向ける。






EPISODE
少年−シンジ−の場合



Stage 1 始動






「・・・カ・ンジ・・・」
(んうん……)
「バカシンジ!」

「はっ!」


はじかれた様に少年が目を覚ます。まだ少しぼんやりする頭で回りを見回す、こっそり。

(誰かに呼ばれた様な気がしたけど……)

声の主は見当たらない。そして、今の状況を思い出す。

(そうか、授業中か……)

少年が目を覚ます前から途切れる事なく教師の授業が続いている。

(よかった、先生に注意されたのかと思った……)

居眠りしていた窓際の席の少年は、心の動揺を静める様に深く息を吸うと、窓の外に目を移す。
校庭で行われている体育の授業が一望に見渡せる。微かに笛の音と体育教師の掛け声が漏れてくる。


ここは、新武蔵野市立第二中学校。2年A組の教室。今は3時限目が半ば過ぎた頃だろうか。
つまらない授業。少年の無感情な目が窓の外から教師に向けられる。もう一度、ため息と共に心の中でつぶやく。つまらない授業。理由は簡単。授業内容が理解出来ないのだ。

(ふふっ、おちこぼれ、か。)

少年は自嘲気味に一人ごちる。2年生に進級してから2ヵ月、やる気はすでに萎えている。
そして、また窓の外に目をやり、さっきの声に思いを巡らす。

この春から、よく見る夢。何もない公園。一本だけ高くそびえる樹の下に見知らぬ少女がいる。
自分と同じ年頃だろうか。やはり見知らぬ学校の制服を着ている。人形のように端正な容姿。
少女は、何もしていない。ただ座っているだけ。時々少女の短い髪が風に揺れる。暑い日差し、風に乗って流れてくる気持ちよい芝の香。音もない情景。少年はただそれを感じる。たぶん、自分自身もその公園にはいないのが分かる。

最初は2週間に一度位、それから段々その夢を見る頻度が高くなり、最近は2日に一度位の割合で見ているような気がする。眼が覚めても、不思議に印象に残る夢。そのうち気にもならなくなった夢。

そして、その夢を見る様になってからか。いつも誰かが自分を見つめているような、妙な感覚を覚えるようになったのは。ごくたまに、今の様に突然声が聞こえる様な感覚。誰かが自分のすぐ傍にたたずんでいる様な感覚。

(頭がおかしくなったのかな。)

誰かが自分を見ているはずがないのだ。自分の傍にいるはずがないのだ。自分に声を掛けるはずがないのだ。

だって、と少年は思う。(僕は、ひとりだから)

友達もいない。恋人もいない。親もいない。いや、本当の、親は。

今の両親に引き取られたのは少年が8歳の時。それから6年この新武蔵野市で暮らしてきた。自分の親が自分を捨てたのは多分、3〜4歳位だったか。物心ついた時には施設にいた。

何故自分がここにいるのか、何故窓の外を親と歩く同年代の子供と自分は違うのか。何故自分には「おとうさん」や「おかあさん」がいないのか。

答えの出ない問を何度も繰り返した。ただ自分は捨てられた子供なんだという思いが心を支配する。自分はいらない子供なんだ、と。

だから。

もう捨てられたくない。自分をいらない、なんて周りに思われたくない。

御願いだから僕を捨てないで!
僕はここにいてもいいんでしょ?
御願いだから今の僕の居場所を取り上げないで!
ここから蹴り出さないで!

血が出るほどの叫びは、周りの意思に迎合する「いいこ」を演じる事で表現される。ちょっと見は人の言うことを素直に聞く少年は、にもかかわらず次第に自分の膝を抱えるように縮こまり心を閉ざす様になっていた。

そして8歳の時少年の引き取り手が見つかった。「間宮」と名乗る夫婦はここ新武蔵野市に住む開業医だった。子供の出来ない中年の夫婦。よくあるパターン。
「いいこ」を演じれば演じる程に思い知らされる周囲との乖離をかみしめながらも、もう止めることも出来ない少年はその内気で素直な物腰と、施設で測定されたIQの高さを気に入られたのか、とんとん拍子で養子の手続きが進んでいった。

そして、少年は、施設の「シンジ」から「間宮シンジ」になった。昔の姓は覚えている。でも余りにつながりが希薄過ぎた。記憶の彼方の実の両親はまるで影法師の様。少年は生まれて始めて出来た「家族」の味を心の底から堪能した。
少年はこのやっと手に入れた「家族」を失いたくない。捨てられるのは2度といやだった。だから二人の期待に答えようと必死にまた「いいこ」を演じる。そして、ほぼそれは成功を収めていたのだ。

この春までは。

この4月、中学2年生に進級した少年が、はじめてあの夢を見るまでは。不思議に透明感のある、眼が覚めてぼんやりした頭に染み渡る様な世界。
自分でも意識していない。何なのかは分からない。
でも、それを境に少年の中で、何かが捻れた。ような気がする。








少年−間宮シンジ−がぼんやり窓の外を見るともなくながめている時。

中学校の校舎の屋上に一つの人影がある。
封鎖されて立ち入り禁止になっている屋上。
数年前、苛めの果てに投身自殺を図った生徒が出てから、ここは閉め切られたままだ。

屋上の端に貯水タンクが並んでいる。どうやって上がったのか、その上に無造作に立っている少女。

背中まで伸びた赤い髪が風になびく。腰に手をあて、教室内を覗き込むように屋上の床に眼を落とす。

その眼はマリンブルー。陽の光を受けて上質の宝石のように輝く。
勝ち気な性格を覗かせるまなざしと張り付いたような冷笑をその唇の端に表現しながら一言、

「やっとお目覚めね、バカシンジ」

そして、少し首をかしげる。見るものを思わず微笑ませる可愛らしい仕草。

「また、感度が上がってるのかな。アタシの「声」にでもちゃんと反応するじゃない、アイツ。」

誰に言うでもなくつぶやく。
そして、空を見上げて目を閉じる。
そのまま、何かに聞き入っているようだ。

「……分かってる。うん。ちゃんとやるわよ、言われなくっても。……それよりもトレースは?そっちこそちゃんと出来てるんでしょうね!」

目を開けて山の向こうに目をやりながら、

「どっちにしてもあとわずか、か。」

自分に言い聞かせるようにつぶやいている。








昼休み。
クラスメートは三々五々それぞれのグループになり、あるものは弁当を広げ、あるものは購買へ行く為に教室を出て行く。午前中の授業の疲れをほぐすかのように笑い声と話声が弾ける。
その中で、シンジは一人、義母の作ってくれた弁当を自分の席で食べ始める。

周りに誰もいないのはいつもの事。
彼に声を掛けるクラスメートがいないのもいつもの事。
自分から声を掛ける事もしない。

彼は淡々と目の前の食事を消化していく。

彼があらかた食べ終わった頃、校内放送が鳴る。

「2年A組の間宮シンジ君、2年A組の間宮シンジ君、至急生徒指導室まで」

瞬間的に顔を上げるシンジ。教室内の視線が一瞬シンジに集中する。
僕?なんだろう、一体……
彼は視線が集中した瞬間萎縮し、そのままぎこちなく席を立つ。
教室の扉までがやけに長く感じる。視線が、物言わぬプレッシャーが彼の動きと共にまとわりつく。
その間、彼の頭の中は真っ白になる。








校内放送が、研ぎ澄まされた感覚に耳うるさく響く。
顔をしかめながら、

「やっと来たわね、さっきの黒塗のベンツがそうね、レイ」

遠く山の向こうに「声」を掛ける、屋上の少女。
少女−惣流・アスカ・ラングレー−の待ちくたびれたかの様な瞳に輝きが宿る。
静かに目を閉じる。少女の端正な身体が宙に浮く。








間宮シンジは校内放送の指示に従って、廊下をゆっくりと歩いている。
生徒指導室。
シンジにははじめての部屋。
今までの噂話などを総合すると、やはりそこは普通一般の生徒には無縁の場所であろう。
何らかの問題を起こした生徒、問題を抱えた生徒、ある種の生徒達の間で勲章の様に語られる場所。

なんなんだろう、一体……

視線を落とし廊下を進むシンジ。
思い当たるものは、何もなかった。
やがて、生徒指導室の前にたどり着く。
いくらか躊躇した後、大きく息を吸い込み扉に手を掛ける。

「失礼します。2年A組、間宮シンジです。」


運命の扉が重々しく開かれて行く。








暗闇。
静寂。
何も無い広い部屋。
微かに床が光を放っている。
それが、椅子に腰掛けた少女の姿を浮かび上がらせる。
背筋を伸ばし、両手は胸の前で合わせられている。
赤く輝く瞳は、今は閉じられている。空色のショートカットがうつむき加減の少女の顔をわずかに隠す。
少女−綾波レイ−は身動き一つしない。じっと何かに集中している。華奢な身体から圧倒的な迫力をにじませる。
「狼が、シマリスに接触。ビーナスはシマリス確保の準備を開始」
感情の感じられない、しかし澱みない「声」。
綾波レイの唇は一ミリも動かない。一声も発していない。
でもその「声」は待機していた全ての人間に伝わり、それにより全ての者が緊張を走らせる。
(これが、はじまり……)綾波レイは自分の胸の中だけでつぶやく。








その少し前。
新武蔵野市立第2中学校。

昼休みに入った直後、職員室に背広姿の二人の男が現われた。

二人とも特徴の無いダークグレーの背広と地味な単色のネクタイ、ただ一つの特徴は二人共余りにも表情が無い、という所だろうか。張り付いたような笑み。

一人が先に職員室の扉を開け、来意を告げる、2年A組の担任教師にお目にかかりた い、と。

二人の男は応接ソファーに形だけくつろいだ姿を見せ、担任教師が来るのを待つ。

「あの、わたし、2年A組担任のXXXXですが。」
来訪者に覚えの無い教師は、幾分とまどいながら近づいてきた。
すっと二人が立ち上がる。機械を思わせる無駄のない動き。一人が丁寧に突然の来訪を詫び、自己紹介する。
「突然お時間を取らせてしまい、申し訳ありません。実は私共は……」
そう言って静かに名刺を差し出す。
そこには、
「内閣情報局第3課」の肩書き。二人の背広の襟には政府関係者を示すバッジが輝く。
二人の来意が掴めない教師が質問しようと口を開く、その前に、
「貴方の担任しておられる、間宮シンジ君の事で、お伺いいたしました。」
そう声を掛け、懐から一通の書類を出し、広げる。
「彼には、政府特別治安維持法第9条の3項が適用される事になりました。本日1200より彼の身柄は日本政府が保護する事になります。つきましては、速やかに彼の安全を確保致します。彼は今日は……?」
「あ、あの、出席しています。が……」
「シンジ君を呼び出して頂けますね」
「あの、ま、間宮が何か、したんでしょうか?」
「特別治安維持法第9条は日本政府にとって重要な人物の安全を確保するための条項です。本来、手続きは第三者には極秘理に行われるものですが、間宮シンジ君はまだ未成年でもある為、今日は特別に学校まで足を運びました。ですがご安心下さい。彼の安全は日本政府が責任を持って守りますし、すでに校長先生や彼の御両親には説明済みです。これは彼の身柄を拘束するものでは無く、あくまで万一に対する備え、とお考え下さい」
感情のこもらない低いが、圧力を感じさせるしっかりとした声。教師は声も出ない。
「出来れば、彼とは個室で面談したい。そういった場所をお貸し願いたい」
もう一人がはじめて口を開く。
「わ、分かりました。今なら生徒指導室が空いているはずです。そこに呼び出しますが、それでよろしいでしょうか?」
「結構です」
「それでは」
教師が立ち去ろうとすると、一人が呼び止める。
「言うまでもありませんが、この事は内密に願います」
事態の突飛さと二人の迫力に気圧され、教師は黙ってうなずく。

間宮シンジ……もの静かで積極性に欠ける内気な男子。特に成績が良い訳でも悪い訳でもない目立たない少年。そんな彼を日本政府が?なんだか訳が分からない。もしかしたら、悪い冗談か?担がれてるのかな、俺。校長に話を付けてあると言ってたな。まずは聞いて見るか。

そう思い、教師はまず校長室を訪ねる。

しかし、校長の反応は、二人の話を裏付けるものだった。出来るだけ協力するように。そして、終わったら全て忘れる事。校長は、教師を見つめ言葉少なノそれだけを告げた。

ふと、教職員組合の会合での噂話を思い出す。日本政府が、裏で10歳から18歳までの少年少女を集めている。ある特定の基準で選出されたチルドレンが特定の理由で全国から集められていると。そんな三文小説の様な事、現実にあるわけねぇよ、と皆で笑ったのを覚えている。

まさか……本当に?

しかし、教師は、軽く頭を振る。

(たかが一教師にわっかるわけねぇよな……)

そして、黙って放送室へ向かった。
自分の教え子を呼び出す為に。








間宮シンジは、生徒指導室の前にたどり着いた。
頭の中を、生徒指導教官の姿が去来する。あの筋骨隆々の体躯、鋭い眼光。竹刀を持つ太い腕。この学校のどんな跳ねっ返り者もかなうことがない存在。
(こ、怖い……)
シンジは、すでに汗をびっしょりかいて震えている。
「逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。」
口の中でぶつぶつとつぶやくと、決心したように扉に手をかける。








屋上。
今日も日差しがまぶしい。
すでに惣流・アスカ・ラングレーの姿は屋上のどこにもない。
無人の屋上にわずかにかげろうが立つ。








「し、失礼します。2年A組の間宮し、シンジです」
シンジは弱々しくつぶやく様に声をかけると、生徒指導室に滑り込んだ。
「!?」
しかし、そこで待っていた者は、あの生徒指導教官でもなければシンジの担任教師でもない。そこに見たものは、
「間宮シンジ君だね?」
「は、はい」
先程職員室に現われた二人組の男であった。

二人は、シンジに椅子を勧め、自分達も座ると、先程職員室での説明をざっとした後、
「とにかく、これから直ぐに一緒に来てもらうよ、シンジ君」
と、優しく、まだ戸惑っている少年に声を掛ける。
シンジの頭の中はすでにパニックに陥っている。それはそうだろう。あまりに唐突で突飛な申出。日本政府?特別治安維持法?身柄の安全?保護?それは、今までの平凡な少年の生活からはとても想像出来るものではなかったのだから。
だが、それらも今の彼にはそれほど感銘を与えなかった様である。実はシンジは男達の説明の中のただ一つの言葉にからめとられ、それを何度も反芻しているのである。

「君の御両親にも、もう説明済みだよ。きっと御両親も喜んで下さるだろう」

自分にとって生まれて初めて出来た「家族」。義父は厳しく、かつ優しく自分を導いてくれた。義母はいつでも自分にとても暖かい笑顔を向けてくれた。血は繋がっていなくても、自分は彼等に素顔を隠したままだったにしても、彼等が自分に与えてくれた家庭という自分の居場所。「家族」と離れて、彼等と離れて、自分はそれでいいんだろうか。やっと手に入れたのに、やっと夢が叶って、これからだったのに。
いつの間にか、シンジは涙をこぼしてうつむいている。
でも、とシンジは考える。もし、本当に彼等が喜んでくれるのだったら……自分がここで目の前の人達と一緒に行くことが彼等にとっても喜ばしい重要な事だったら……これが彼等への恩返しにもなるんだったら……

二人の男は、一生懸命思案し続けるシンジの邪魔をすることなく、黙って椅子に座ったまま少年の様子を見つめ続ける。いずれにせよ、答えは決まっているのだ。目の前の少年がどの様な結論を出そうとも、政府特別治安維持法が適用された以上、本来は本人に選択の自由などはないのだから。


コンコン。
そこに、ノックの音。
室内の三人は同時にドアの方に目を向ける。
シンジは気付かないが、瞬間に二人の男は体をずらす。いつでも立ち上がれる様に。不測の事態に備える為に。
「あ、あの……」
ノックの音に思考を中断されたシンジが、どうしたものかと、二人に伺う。
「今、ちょっと取り込み中です。何でしょうか」
一人が優しい声を出す。教師の一人だろうか、我々がここの部屋を使っていることは職員は知っているはずだが……
わずかの間が空く。そこに、
「あのぉ。間宮君そこにいますか?」
同級生か。女の子の声がシンジを呼ぶ。
「あ、はい、何?」
クラスメートの女子の声にしては聞き覚えがないが、誰だろう。シンジは急いで眼をこすりながら、答える。
「今話中だから後にしなさい、いいね」
二人が緊張をゆるめる、しかし声や態度には現われない。軽くいなす様にドアの向こうの女子生徒に声を掛ける。
「でも、ちょっと急ぎの用なんですけど……」
声はあきらめない。シンジが立ち上がりながら二人に話しかける。
「あの、ちょっと聞いてきます そう言って振り向きながらドアを開ける。
すると、
「あ、あれ?」
ドアの向こうには誰もいない。ドアのノブを片手で持ちながら左右の廊下を見回してシンジはつぶやく。
「おっかしぃなぁ、誰もいないよ……」
と、その瞬間。


パチッ!


背後で何か鋭い音がする。静電気の様な、でももう少し大きい。
同時に、重いボストンバッグを床に落とした様な鈍い音が重なる。
急いで振り替えると、






















「ハーイ。グーテンダーク。サードチルドレン、間宮シンジ」

いつの間に、どうやって中に入ったのか、女の子が笑って立っている。
その足元には、先程の二人が倒れている。
シンジは驚きに声も出ない。





「はじめまして、バカシンジ」




NEXT
ver.-1.00 1997-09/04公開
ご意見・感想・誤字情報などは ishia@hk.nttdata.net まで。



次回予告
少年−シンジ−の前に突然現われた美少女、惣流・アスカ・ラングレー。
彼女は彼に何を告げるのか。
彼女は彼に何をもたらすのか。
そして本人の意思に関わらず、少年の周りで何が画策され、うごめいているのか。
二人に音もなく忍び寄るチルドレンの影。
次回、Episode/少年〜シンジ〜の場合 Stage 2
「彼女」



どうもはじめまして、ishiaです。
今回は私の初めての投稿作品にここまでつきあっていただいてありがとうございます 。
いきなり何の説明も無しに勝手に登場人物達が話を進めておりますので
戸惑われた事と思います。いずれ回を重ねるうちにいろいろ説明する機会もあると思いますので、今後共宜しくお願いいたします。


 ishiaさん、ようこそめぞんEVAへ(^^)

 めぞんEVA72人目の新住人、ishiaさんの第1作、
 『Episode/少年〜シンジ〜の場合』公開です!
 

 テレパシー? :教室で居眠りするシンジを起こしていた。
 透視? :屋上からそのシンジを見ていた。
 電撃?? :内閣情報局の二人を倒した。
 

 ESP物ですね(^^)

 政府がその手の資質を持つ者を集めているようですし、
 それに対抗している組織もあるようですし・・・

 シンジの前に現れたアスカ。

 彼女は彼の生きる道に何をもたらすのでしょう。
   ・
   ・
   ・
   「次回予告」と同じ事言ってしまった(^^;
 

 さあ、訪問者の皆さん。
 新たな住人、ishiaさんに今そうメールを送って下さい(^^)/


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