「レイったらどうしたのかしら、ポーっとしちゃって。」
ミサトは長年の友人に聞いた
「さぁねぇ。」
「さぁねぇってあんた。心理学の博士号持ってるんでしょ。」
「さぁねぇ。」
「な、なめてんのあんた。」
「恋でもしてるんじゃない?」
ブハッ
隣で話す三十路直前女の会話に何気なく耳を傾けていたマヤが、
口に含んでいたコーヒーを威勢良く吹き出す。
「えー、ほんとですか?」
「まさか、レイに限ってそんな事無いわよぉ」
「ふふふ、そうかもね。」
「なぁーんだ先輩、からかっただけですか?」
「そうよね、あのレイに限ってまさかね・・・」
胡蝶と修羅
前編―――THERE'RE HOPES,I THINK―――WRITTEN BY TOMY'S BROTHER
どうしようもない気持ち
頭の中はフィフスの事でいっぱいだった。
この気持ちは、『二人目の私』が碇君に対して持っていた気持ち
しかし、その昂ぶりは以前のそれとは比べ物にならないものだった。
一目惚れ
『二人目』が碇君に夢中だった頃に読み漁っていた小説の中に良く出てくる言葉。
DESTINY
これも良く出てくる言葉・・・・
身体が内側から熱くたぎってくる
「私は、あの人に・・・・」
「何考えてるんだい?」
振返るとあの瞳があった。
「あの人って誰?」
クスリと冷やかすように笑う。
『それは貴方』
口に出そうになるのをぐっとこらえる。
「一緒に・・・帰らないかい?」
驚くレイ。
『自分が言おうとした事を先に言ってくれた。』
何も答えないレイにカヲルは悲しそうな顔で問う
「嫌なのかい?」
レイはぶるぶると首を横に振る。
顔を真っ赤にしながら。
カヲルの顔がパァッと明るくなる
「じゃあ、いいんだね」
レイはぶるぶると首を縦に振る。
帰り道、カヲルはずっとレイに話し掛けていた。
レイはそれを肯きながら聞いている。
フゥ
ため息を吐いて、カヲルは言った。
「何故君は、僕に話してくれないんだ?僕の事が嫌いなのかい」
レイは驚いてぶるぶると首を横に振る。
「じゃあ、今度は君の話をしてくれよ」
レイは俯いて呟く
「できないわ」
「なぜ?」
「私の話なんて面白くないわ。」
それきりカヲルも黙り込んでしまった。
気がつくと目の前に自分のマンションが・・・
「ありがとう」
「楽しかったよ、また今度ね。」
そう言いレイに背を向けるカヲル。
「まって。」
その声に振返るカヲル。
「あの、その、わたし、その、はなしをやっぱり、聞いてもらいたいから、
その、部屋へ来て」
「いいのかい」
レイはうんうんと肯いた。
どうやら勇気を振り絞っての告白だったらしい。
手足は震え、顔は真っ赤だ。
「君がいいと言うのなら。喜んで上がらせてもらうよ。」
カヲルはにっこりと微笑んで答えた。
何とも殺風景な部屋だカヲルはそう思った
「君の話を聞こう。」
そういって、カヲルは椅子に腰掛けた。レイはベッドに腰掛けた。
レイは話しはじめた。
自分の出生も何もかも
NERVの機密だろうが関係なかった。
「だから、私人形なのよ。命の入った人形。」
さみしげに呟くレイ
「そんな事は無いんじゃないのかな。」
えっ、とレイは顔を上げる。
「もし君がそういう存在であったとしても、命を持った、意志を持ったモノは人形ではないよ。」
なぜか、カヲルも辛そうな顔をしている。
「・・・ありがとう・・・・・」
ポチャン
太股の上に何か、水滴が落ちた。
「ナミダ・・・」
二人目が流したナミダは悲しさのナミダ。
寂しさのナミダ。
だけど、わたしのは違う。
喜びのナミダ。
そして、それをくれたのは渚君
「・・・ありがとう・・・・」
「今の君はとても綺麗だ。行為に値するよ」
「えっ?」
「好きってことさ。」
次の瞬間、レイはカヲルに抱きしめられていた。
強くとても力強く
「うっ」
最初は驚いて、突き放そうと思ったが、
腕はそれに反してカヲルの背中に回っていた。
そして、強く抱きしめ返す。
一旦離れる二人。
「私、シャワー浴びてくるわ。」
そういって、レイはベッドを立った。
「貴方に抱かれたい。それが・・・私の願い」
その姿をカヲルはボーッと見ている。
そして、涙を流す。
「やっと会えたね、君に・・・会いたかった。」
カヲルもまた、シャワーを浴びてきた。
レイはバスローブを羽織り。
カヲルも同じ物を貸してもらい羽織る。
沈黙・・・・・
レイはカヲルの手を握り、恥ずかしそうに言った。
「あんな事を言ったけれど、わたし・・・何をすればいいか判らない。」
「僕もだよ。キスでもしようか」
次の瞬間
カヲルはレイに口を塞がれていた。
『さっきの仕返し』
先制攻撃を受けて、押され気味だったカヲルも徐々に調子を取り戻す。
そして、カヲルの舌はレイの唇を割り・・・・・・・・・
長いこと重なっていた影が離れる。
レイは恍惚した表情を浮かべている。
「困ったな。何をすればいいのか判らない。」
「私たぶん基本的な事なら判るわ。」
「えっ?」
「二人目の私が良くそんな本を読んでいたから。」
「けれど詳しい事は判らない。」
レイが悲しそうな顔をする。
「これから、学習していけばいいじゃないか。それなりに・・・」
「そう・・・それなりに」
書いた後に書いたもの
何だろうこれは・・・。
わから無い。
どうしましょう。
LRKですか?
濡れ場はかけません(爆)。話バラバラや・・・
恥ずかしすぎる(爆爆)
濡れ場を得意とする人、かわりに書いて下さい(大爆)。
あと、私のメールアドレスは
----------なんですが、受信できません。メールをくれてやるぜと言う貴重な方は
Tomy1200@aol.comまで御願いします。
話変えますけど、次で完結します。たぶん。
ラスト?もう読まれてますか?
よめた!という人はAOLのアドにメール下さい。