ハリアー(※1)がカザフスタンの上空をマッハ2.2で駆け抜けている
「こんな速度無茶ですよ!大体、燃料が持つかどうかもギリギリなんですよ!」
「うるさい!私に意見するなんて一万年早いわ!
最新型戦闘機でしょ!もっと速く飛べないの!私の親友が困ってんのよ!」
「・・・・・」
なぜこんな任務を引き受けてしまったのだろうか、
クラフト三尉は心からその事を後悔した。
ロシア駐在のイギリス空軍兵のエースパイロットの私が上司から受けた指令は
私の後ろに乗ってる、可愛い顔した悪魔の輸送だった。
同い年で、同じ階級なのになぜか敬語使っちゃうんだよなぁ・・・
黒髪に蒼瞳。その美しい女性は
強い決心を秘めた面持ちで、静かに呟いた
「レイ!今行くからね!」
対使徒特殊機動隊NERV
<04>もう一人
アスカはレミントン1100(※2)を構えると
敵に向けて立て続けに3発ぶっ放した。
************メモ***********
ショットガンは長い砲身を持ち、また火薬量の多い弾を使えるし、
接近戦にも強い。
また、ショットガンの場合装着できる弾のレパートリーも広い。
散弾なら一回トリガーを引くだけで、8個から27個のペレットを発射でき、
引きがねを引いても一発しか弾が出ないマシンガンなどに比べ、面の破壊力を持つ。
ゴム弾や催涙ガス弾などの、非致死性弾薬を使って弾幕を張る事だってできる。
(これは、しばしば暴動鎮圧などに使われるのでショットガンのことをライオットガンと呼ぶ事もある)
しかし、アスカが放った弾は・・・・・そんなに甘いものではない。
*************************
銃を構える暇も無く、男達は地に伏せることになる。
「さぁ、相田!さっさとやりなさい。」
「らじゃっ」
ぱたぱたぱたぱたぱたぱた
華麗なキーボードタッチと共に、画面は猛スピードで上にスクロールする。
さっきまでは相田のことを『胡散くさそう』と思っていたアスカも流石に目を見張る。
『ヤルじゃん!』
そのころ、別の場所では・・・
「おっそいのぉ、大丈夫なんか?ケンスケ・・・」
そう言いながら、トウジは赤外線のレーザーを見る。
これを遮断したら警報が作動する。
古典的なトラップだ。
「レイ、葛城さんに報告を頼んでくれないか?」
カヲルが言う。
レイはこっくり肯き、
「葛城1尉、相田ケンスケのハッキングの進行状況を報告して下さい。」
レイは無表情に時計モニターに向かい話す
【もぉーっ、レイちゃん。もっとフツーに喋ってくれない。】
「報告御願いします。」
【・・・はいはい、分かったわ。】
【どうなのケンスケ君。】
「もうすぐです。えーと、こうしてああしてよっしゃぁー」
ぶんっ
という音がしてトウジの目の前の赤いレーザーが消えた。
「・・・・・・突入します。」
「やっこさんが気付いても、30分は回復できないよ。」
MP5A5(※3)を構えたカヲルがセンサーがあった場所を抜け、
廊下を曲る。歩哨がいた。無論なぎ倒す
その音を聞いた兵士達が駆け寄ってきた。それを今度はレイがTMP(※4)で撃つ。
抜群のコンビネーションだ。
「何や何や、わいだけおいてきぼりか・・・」
トウジの顔に寂寥感が漂う
そんな下らん事言ってる間にぞろぞろと兵が集まってくる。
そして、向こう側の角に隠れ、SMG(サブ・マシン・ガン)を乱射してくる。
レイとカヲルは思わず角に隠れる。
そして、手榴弾のピンを抜き敵の方向になげる
ドォーン
轟音とともに爆風が、ようやく角まで来たトウジをぶっ飛ばす。
「な・ん・で・わいだけぇー」
カヲルはレイを庇うように抱きしめていた。
「大丈夫かい。レイ。」←なんでおまえはファーストネームで呼び捨てやねん
コクリと肯くレイ、その頬は赤い。
「さぁ、行こうか」
立ち上がった二人はもう一度角を曲る。
ババババババババババババ
二人は慌てて角に隠れる。
「ふぅ、いつの世でもゴキブリはしぶといもんだねぇ。」
「はぁはぁ、ようやく、はぁ、わいの、はぁ、出番やな。」
顔を真っ黒にし、なぜかどりふ爆発ヘアーのトウジが肩で息をしながら言う。
そして、おもむろに自分のズボンの中に手を突っ込むと、
”デザートイーグル・トウジバージョン+10inchロングバレルカスタムばーいリツコ”を取り出す。
あのトウジ自慢のブースター付きのデザートイーグルにマッドリツコがロングバレルを付けたのだ。
それによって威力は倍増する。
「ず、ずいぶんとトリッキーな場所に隠したもんだねぇ。」
そして、トウジは銃を敵がSMGを乱射している角に向けて放った。
弾は壁を突き抜いて、過度の向こうにある敵の頭部を貫いた。
「どうや、凄い威力やろ」
そういって、トウジはまた股間にその一物をしまい込んだ。
「は、はは。隠し場所を変えた方がいいと思うよ」
「いやいや、何せ大砲やからなっ」
「・・・・・」
「・・・はよいくで」
「もぉう、相田っ。さっさとしなさい。殺る時は躊躇わず!これ鉄則なり」
「・・・・・」
相変わらずレミントンをぶっ放しながら物騒なことを言うアスカ。
アスカが通った後は、血の海である
M16A2(※5)を抱えたケンスケはその1/10も殺っていない。
『・・・どうやったらこんな女が生まれるんだ』
ブンッ
何か変な音がした。
ケンスケはあたりを見渡す。
その目にとんでもないものが飛び込む
「何故赤外線センサーが復旧しているんだ!!」
その声に反応して、壁に取り付けられていたマシンガンがケンスケのほうを向き火を噴く。
ケンスケは咄嗟の判断で体をねじった。
おかげで損害は左手一本だけだった。
後ろの異変に気付いたアスカが戻ってくる。
「な!・・・・」
言いかけたアスカの口をケンスケの右腕が閉じる。
『音センサーが設置されている。』
『どういう事よ!センサーは破壊されたんじゃないの?まだ30秒しかたってないわよ!』
『まさにその通りだよ。破壊したんだ。しかもプロテクトもかけたのに・・・』
『どういうことよ!』
『敵を侮ってたんだ・・・敵側にも優秀なハッカーがいる。
このプロテクトを解くことができる者は世界でも片手で数えられる。』
『じゃぁ、ミサトに頼んで中性子砲を撃ち込んでもらえば・・・』
『こんな所で電波を送信したら、たちまち蜂の巣になるよ』
『なら、どうすんのよ』
『もう一回やってみる。』
『片手で?』
『あぁ。』
『たいした根性ね。じゃぁ、後は任せたわ。』
『え?行っちゃうの?』
『当たり前!じゃぁねー』
アスカはさっと消えた
「敵がここにきたらどうすんだよー!」
ケンスケは心の中で叫んだ
「勿論死ぬのよ!」
壁に掛けられ、音を立てる者を抹殺するマシンガンが、そう返事をしたような気がした
カヲルは嫌な感覚を感じ取った。
ちょっと前からいやに静かだ・・・。
敵もプツリと姿を消した。
「レイ、鈴原君。待ってくれ。」
「あぁ?なんや?」
振返ったトウジの目におぞましいものが映る
先ほどまで壁でシンとしていた重機関銃が赤い光を放っている。
「伏せろ!」
ドッドッドッドッドッ
重たい音を立てて、弾がとんでくる
「うぅーあぶないわー!」
トウジが目を上げると、其処には先ほどの重機関銃がコンニチハ
「うげっ!」
ドッドッドッドッドッ
自分達のいる所をよくよく見ると其処だけホールのようになっていて
壁に四つ機関銃が取り付けられている。広い場所には三本の柱だけ
「なんちゅうこっちゃ。袋のねずみやないか」
そんなこと言ってる間にカヲルは手榴弾を投げる
ドーンドーンドーンドーン
機関銃は吹き飛ぶ
無論、トウジも吹き飛ぶ。
(お決まりのパターンになります・そこ!メモとって!)
「な・ん・で・わいだけぇー」
カヲルはレイを庇うように抱きしめていた。
「大丈夫かい。レイ。」
コクリと肯くレイ、その頬は赤い。
「しかし、どうしようもないなぁ。さっき、鈴原君が言ってたように袋のねずみだ。」
「これでどうだ?サキエル」
「あぁ、ばっちりだ。ありがとう」
「敵のハッカーも優秀なものだ。あのプロテクトを掛けれるものは世界でも
片手で数えられるくらいしかいないぞ」
「なに、君より優れるハッカーは何処にもいないよ。イロウル」
「では、僕は帰らせてもらう」
「あぁ。」
「きちんと逆にプロテクトを掛けておいたから大丈夫だ。
こいつを解除出来るのは世界で俺とあいつだけだから」
「くっそー。なんてやつだ。こんなプロテクト初めてだ。何者なんだ」
カタカタカタカタ
ピーッ
不意にエラーを知らせる電子音がなった。
ドッドッドッドッ
端末は完璧に破壊された。
「なんてことだ!もう打つ手はない。」
ケンスケはこのまま死ぬのか、と思った。
こんな事ならアスカの言う通り、電磁パルスをぶち込んでおけば良かった。
ハリアーから降りてミニッツに乗ったエレナが東京の上空を飛んでいる。
「このあたりね。減速して。」
「はい。」
「停止できる?」
「はい。」
「私が降りたら即座に飛び去ってちょうだい。電磁パルスに捕まったら終わりよ。」
「はい。」
「じゃぁ、行ってくるわ。」
「はい。幸運を・・・」
ばっ
エレナは飛び降りる。AK47(※6) with中性子砲と共に、
中性子砲のねらいを一つの建物に定めると、
落ち着いてトリガーを引く。
ドゥン
強力な中性子弾が空間を蒼く歪めながら飛んでいき、そしてねらい通りの建物に当たった
「
[jhjij!(良し!)」
ドゥン
それはケンスケにとって救いの音であった。
ケンスケは不覚にも泣きそうになった。
目の前にあった赤外線センサーがジジジと言う音を出してから
ボンとショートした
中性子弾がほうり込まれたことは間違いなかった。
「これでみんなが助かるんだ。」
そんな事を言ってるのもつかの間
二発目の中性子弾が今度はすぐ近くで炸裂したらしい。
瓦礫ががらがらと落ちてくる。
先ほど壊れた端末で頭を庇う
すると、次はその方向に凄まじい銃声を聞いた。
「AK47?」
銃器に精通しているケンスケなら銃声で銃種が分かってしまう。
「ロシアか?」
銃声が近づいてくる
不意にすぐ其処の壁がぶっ飛ぶ。
そして、其処から一つの影が飛び込んできた。その姿は爆炎に隠れてみることはできない。
その影の主が自分に銃口を向けているのは確かだ。
「止めてくれ!味方だ味方。」
影は慎重に近づいてくるそして、姿をあらわした
女だ!しかも飛びきり美人の!
「証拠を見せなさい。」
高いが落ち着いた声で言う。
「わかった。これだ、NERVの腕章だ。」
ようやく納得したように女は銃を下げる
「で、そんな無様な格好で一体何してるの?」
「え?いえいえ・・・ははは」
「まぁいいわ。私はエレナ。ロシアからの援軍よ。」
「なっ、援軍って一人だけ?」
ボゴ
エレナはケンスケの股間を蹴り上げた
「レディが名乗ったら自分も名乗りなさい!」
「はひ・・・ケンスケです・・・・」
「ふんっ、それと・・・」
エレナは突然胸のポケットからアーミーナイフを抜き取ると振返りざまに投げた
「ぎゃっ」
後ろに潜んでいた敵の顔面に命中した
「女だからって、あまりなめない方がいいわ。」
「・・・はひ」
解説
※1
ハリアー
イギリスが開発した世界初の垂直離着陸戦闘攻撃機
※2
レミントン1100
代表的なセミオートショットガン、ショットガンの破壊力は文中にも示した通りである
(セミオートっちゅうのは、
コッキング――あの、ガシャッてスライド引く行為のこと――が不要だって事です
だから連発が可能です)
※3
MP5A5
ヘッケラー・アンド・コックという会社が作った、最高のSMG・MP5シリーズの
スライドストック版。非常に精密な射撃が可能で、人質救出などの際にもつかわれる
※4
TMP
オランダのスタイアー社が開発した次世代SMG。
タクティカル・マシン・ピストルの略。
SMGでありながら大型ハンドガン並の大きさになっていて携帯性が高い。
※5
M16A2
アサルトライフルの最高峰、コルト社のM16シリーズの一つで、その存在はあまりにも有名である。
中でもこのA2はとても銃身が長く、安定した狙撃が可能だ。
(ゴルゴ13として知られている、かのデューク西郷も使っている。)
※6
AK47
ロシアのカラシニコフが設計した旧ソ連軍用自動小銃で、その性能、信頼性から
第二次世界大戦後、最も優れた自動小銃との呼び声が高い。
その勢力はM16と共に市場を二分しているが、
そのパワーや機動性ではAK47の方が優れているとの声もある。
あとがき
いやはやこまったこまった
何が困ったかって言うとですね。P−31さんですよ。
心友のBパートですよ。順調によんでいって、最期に出てきたSOCOM!参りました!
エレナさんがカッコ良くあれで敵の頭をぶち抜くはずだったんだけれど・・・
急遽アーミーナイフに変更(ははは・・・)。
思えばロシアにSOCOMというのもおかしなコンビです。
ははは
気付いて良かった。エレナはAK47で充分だ!
だいたい、女がAK47をもてるか!と言うツッコミは男女差別につながるので止めましょう。
最近思いますけれどP−31さんてすごいっすね
F−14にJを付けて三菱にしちゃうんだもの(笑)
F−14・・・つおいですね。でもハリアーのほうがかっこいいっすよ
話は変わりますが・・・
つっついに!
受信可能になりました!
これからは応援のメール
----------までお願いします。返信率100%です。ちょっと遅れるかも・・・
さっさとシンジを出せー!この銃器マニアめ!等の叱咤
この銃出して欲しい!などと言うのも受け付けます。
後もう一つ
使徒になりませんか?
自分も使徒の一員になってNERVのメンバーを困らせ、華々しく散りましょう(笑)
誰の下につきたいか、誰にどのように殺されたいか、じこPRを明記の上
TOMY'S BROTHERまで(爆)
オオヤサン
こんな支離滅裂な文でゆるしてくれるかなぁ(弱気)
いいともぉ←自分で呟いている
P.S
俺発見・EVA小説に出てくる可愛い女の子は性格面に問題がある法則――!!
例外はあります・・・