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第壱話 嫉妬しよるわい
ピ〜ンポ〜ンパ〜ンポ〜ン・・・・
ホームルーム開始のチャイムがなって5分後にミサト先生はやって来た。
いつもこんな所である。
「きりーつ、れい、ちゃくせき」
ミサトが声をはりあげる。
「よろこべ、男子!今日は噂の転校生を紹介する!」
その言葉を合図に転校生がはいってきた。
「綾波レイです。よろしく」
シンジはにっこり笑ってあいさつする少女を見てびっくりした!
「ああーーー!」
「あ〜んた!今朝のパンツのぞき魔!」
(パンツのぞき魔・・・ぱんつのぞきまだってえ!)
まさかそんな言われ方をするとは思いもよらなかったシンジはかたまってしまう。
(パンツのぞき魔・・・ぱんつのぞきまですってえ!)
自分が言う分ならともかく、人にシンジをコケにされるとなぜか腹が立つ。
アスカはつい、立ちあがってレイに言い返してしまった。
「ちょっと、言いがかりはやめてよ!あんたがシンジに勝手に見せたんじゃない!」
煥発いれずにレイが反撃する。
「あんたこそ何?すぐにこの子かばっちゃってさ!何できてるわけふたり?」
しまった!墓穴を掘ってしまったことに気付いたアスカは一瞬、引いてしまう。
「う・・・・た、ただの幼なじみよ!うっさいわねえ」
「ちょっと授業中よ!静かにしてください!」
委員長らしく止めに入るヒカリに先生らしくない言葉でミサトが返す。
「ま〜楽しそうじゃない、あたしも興味あるわぁ、続けてちょうだい!」
クラスが爆笑につつまれる。
(こんなこと続けたくないよ!なんでパンツからこんな話に・・・・)
パンツの話ならいいわけでもないが。
とにかくシンジはどうしていいかわからなくなり赤面して立ちつくすだけだ。
「で、どうなの、パンツ覗き魔くん」
レイがシンジの方を向き、悪戯っぽくのぞきみる。
「なによ、さっきからパンツ覗き魔って・・・そこまで言うならシンジ、アンタの覗いたパンツの柄を言ってしまいなさいよ!」
「えっ?」
「えっじゃないわよ見たんでしょ?」
アスカが話をパンツにもどして逆襲する!今度はレイが引く。
(やっぱり見てたのね!でもあの外人女、手段選ばないわねえ。普通女がそんな事聞くか?)
「先生、止めさせてください!なんでこんな不毛な言い争いにならなきゃいけないんで
すか」
ミサトに懇願するヒカリ。
「あ〜ら、不毛だなんて、考えようによってはとっても中味の濃〜い会話よ」
「そんなわけないでしょう、それにすでに膠着状態ですよ」
見るとアスカとレイがにらみ合い火花を散らしている!
一方、シンジは困り果ててなにもできないでいる。
「仕方ないわね、ここらでお開きにすっか!はあ〜いそろそろ授業はじめるわよん、みんな席について」
ミサトの声を合図にクラスから一気に緊迫した空気が抜けていく・・・
後でミサトはすぐ授業に移ったことを後悔する。
転校生に対する生徒の自己紹介でもすれば、授業をつぶせたからだ。
(ふ〜、助かった・・・)ほっとして席につくシンジ。
アスカはというと、すわりながらもレイから視線を離さない。
そんなアスカを無視してミサトの方に向くレイ。
「先生、私の席はどこでしょうか?」
「あ、そーね、じゃあ・・(やっぱしこれしかない!)・・シンジ君のとなりにすわって」
(な〜〜〜〜んですってえ!あの年増女、完全に職権乱用してるじゃないの!)
アスカの表情がみるみる険しくなっていく。
シンジが後ろのアスカの様子に気をとられてると、横からレイの声が。
「さっきはごめんねー、つい調子にのって言いすぎちゃって。ホントにごめんね。」
そう言いながら着席するレイ。態度がコロッと変わっている。
「ねえ、シンジ君、名前は?」
「シンジだよ」
「それは知ってるわよ、姓は?」
「碇」
「そう、じゃあ碇君、あたし教科書まだないから見せてね。」
「うん・・・いいよ」
シンジはいつの間にかレイのペースにはまってしまっている。
と、レイはシンジの机にはでな落書きが書いてあるのを発見した。
マジックで上から消してあるけど、あいあい傘にアスカと碇と書かれてる。
その左上にあんたバカァ。これで誰が消したかわかった。
さらに右上にいや〜んな感じ、右下におもろい夫婦(はぁと)。
(ぷぷぷぷ、おもしろ〜い。そうか、あの子アスカっていうのか・・・)
口元が緩んだまま、ちらりと後ろの席のアスカを見る。
(彼女の机にもこーゆー落書きがあるのかしら、見て見たいわ〜)
そう思って見ただけだったのだがアスカには挑発としか見えなかった。
(ううううううういい根性してるわね、あの転校生!)
アスカの顔は紅潮し眼が血走っている。
「おいトウジ、すごい展開になってきたな。」
ケンスケが声をひそめて話しかける。
「惣流もあんな所見せられりゃ、そら・・・」
トウジは視線をアスカからシンジとレイに移した。
教科書を見るためレイはシンジにピッタリくっついている。
「嫉妬しよるわい・・・・」
第壱話完
次回予告
理科室のマッドサイエンティスト、赤木リツコ。
シンジは彼女の研究成果を目撃し、恐怖する。
次回、大ぼけエヴァ
「見知らぬ群獣」(仮題)
この次も、
「ホホホホ、サキエル、シャムシェル、ガギエル・・・お〜きくなってねえ〜」
解説
この大ぼけエヴァは26話をもとに書かれたものですが、あまりに元ネタの通りに書いたもんでボケられず、しかたなく前半をぶった切った次第です。
したがって、切った前半部分は26話のまんまと考えてください。
第弐話から本格的にぼける予定です。
よろしゅうに。 えいり
めぞんEVA42人目の住人、
[えいり]さんいらっしゃいませ(^^)
26話の学園EVAの世界ですね。
いきなり現れた恋敵(?)に嫉妬の炎をめらめら燃やすアスカ(^^;
教室の法の先生はあのミサトでは収まる物も収まらない。
ヤキモチアスカの前にシンジの命は風前の灯火・・・・
次回からどんな「大ぼけ」が展開されるんでしょうね。
さあ、訪問者の皆さん。
新人えいりさんに色々アドバスを送って下さいね!
ついでに。
今日1日で小説8本UPして、
Gallery開設&第1作展示までこなした私にねぎらいの言葉を(^^;
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