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新銀河世紀特務警察エヴァンゲリオン! #2
I'm just now!
ぶっつけ本番の協奏曲<コンチェルト>

1

ガチャ

「お、最後のやつが来たで。」

扉の向こうには、黒髪を短く刈った少年と少し茶髪のメガネをかけた少年が座っていた。

「ああ、君はさっき…
「よろしうな。今日からわしらルームメートや。」
メガネの少年が何か言う前に黒髪の少年がずいと出てきて左手を出した。
どうやら2人とも日本人のようだ。

「あ…どうも。碇シンジです。」
シンジが左手を出すと少年はぐっと握ってぶんぶんと上下に振った。

「わしの名前はトウジ=スズハラや。トウジでええで。ほんでこっちのメガネのやつが…
「ケンスケ。ケンスケ=AIDA。よろしく。」
「そうや、ケンスケや。ま、よろしうしてやってな。」
ケンスケは少しむっとしたがトウジは気付かなかったようだ。

「よ、よろしく。」
「なんや、シケた顔してぇ。もっとこう、笑わなあかんで?」
「う、うん…。」
シンジはトウジに引っ張られながら約12畳の部屋へ上がった。

「な、な、な、」
ケンスケが四つんばいで寄ってくる。足元にはコンピュータ関係の部品が散乱している。

「ケンスケ、おのれは先にその足元を何とかせえや。何をやっとるんや?」
「判ってるよ、それより、なあシンジ。」

ずずずいと顔を近づけてくるケンスケ。シンジは思わずのけぞった。

「何かお前だけ階級が違ってたみたいだけど、一体何になったんだ?」
「え?うん…僕もよくわからないんだけど、シークレットファーストって…。」

シンジはIDカードを2人に見せた。

「へえ…俺らのGreen Privateと掛け持ちかあ。なんか大変そうだなあ。」
「おう、シンジはJPN3出身か?」
トウジは別のところを見ていたようだ。

「え?うん。トウジ…くん達はJPN2?」
「トウジでええって。わしはJPN2や。」
「俺はJPN1。JPN3っていったら常夏なんだよな?」

G.C.1999。第4次移住計画に伴い、旧日本国は3つのコロニーを建設した。
JPN1、JPN2は火星表面に建設され実質的に遷都計画が立てられたのに対し、 JPN3は研究目的施設建造のため月表面静かの海沿岸に建設された。 その際に設置された気象安定装置により、JPN3は季節変化のない、 一年中、春と夏の中間のような気候になったのだ。

「うん、でも12月から1月にかけては雪が降るんだ。積もるほどじゃないけど。」
「へえ、日本の風流ってやつか?」
「…なあ。それよりも、」

シンジとケンスケが振り返ると、トウジはあぐらを掻いてしっかり腕組みをしていた。
「わしら3人でこれからやってくにあたって、きっちり決めとかなあかん重大なことがあるやろ?」
「え?」
「何?」
「何でもええ。ともかく、…最初はグーっ!」

トウジがびしっと握りこぶしを出したので慌ててシンジもケンスケもグーを出す。
「じゃんっけんっ!」





「…どうして君は後に出して負けるかなあ。」

結局、問題にされた3段ベッドの割り当ては上からトウジ、シンジ、ケンスケの順となった。

「…うるさいわい。ええ作戦やと思ったんやけどなあ。」

三人三様に個人の荷物を片づけていく。


トウジはどでかい毛布を持参してきていて、それをベッドに押し込む事に格闘していた。

トウジ「おかんや妹が宇宙はきっと寒いやろう、てくれたんや。それを裏切るなんて出来るかいな(ガツン)あでっ!」


ケンスケは何やらたくさんの段ボール箱から色々な器材を次々と取り出して何やら組み立てている。

トウジ「…おまえなぁ、その訳の分からん器材何とかせえや。おまえだけの部屋やないんやで!?」
ケンスケ「わかってるよ。でもこの手の機械は組み立てよりその後の微調整の方が大変なんだよお。」

片手でドライバーをいじりながらしぶしぶケンスケは他の組み立て途中らしい機械や部品をベッドの下の隙間に押し込んでいく。

トウジ「何でそんな仰山持ってくるんや?」
ケンスケ「生活必需品だよ。もちろん。」
そう言ってケンスケはデジタルポラロイドのケースをぱちん、と閉めた。


シンジの片づけは簡単だった。
持ってきた着替えなどは専用の棚にきちんと納まったし、布団の直しも終った。
シンジは楽なTシャツとジーンズに着替えると制服の埃を払い始めた。

(…煙やらガレキやらに結構当たったしなぁ……)

制服をきちんとシワを伸ばしてハンガーにかけ、ベッドの支柱にかけると、シンジはトウジの毛布をかき分けてベッドに潜り込んだ。

ベッドの中には電気スタンドと小さな棚がある。
シンジはその中に写真立てを置いた。
ほとんど空になったバッグの底からS-DATをを取り出してイヤホンを耳に付けた。

曲が、流れ出す。

聞きなれた旋律はシンジの思考を緩やかに紡ぎ出す。

今ごろ、どうしてるかなあ………。
シンジは写真立てをちらりと見た。思い出す、出発の日。
シンジは、首元から十字架を取り出して眺めた。
光の加減で中央のコランダムにシンジの顔が映っている。

「………。」






ピンポーン…

『………。』

「おっしゃあっっ!!!メシの時間や!」

シンジの思考はチャイムと同僚の罵声でさえぎられた。















(… 助けて………)




















2



「整列っ!」


翌日。眠気が一発で吹き飛ぶミサトの一喝。
少年たちは慌てて背筋を伸ばして並んだ。

「…あら?碇シンジ君は?」
点呼の途中でミサトは同僚2人に声をかけた。

「あ、シンジ…あいや、碇ならさっき、昨日の渚とかいう人が来て…
「『今日はこっちだよ。』とかゆうて連れて行きよりましたです。ハイ。」
トウジとケンスケは直立不動でそれに答えた。

(ちいっ。してやられたわ。おのれリツコ…!!)
ミサトは心の中で舌を打った。








「さあ、着いたよ。」

エレベータの扉が開くと、そこは薄暗い部屋であった。
部屋の中心に白いもやのようなものがあり、それを中心にして赤や緑の灯かりが妖しく点滅している。

カヲルはつかつかと白いものに近寄ると、ぽん、と叩いた。

「きゃっ!」

「おはようございます。AKAGI博士。電気ぐらいつけたらどうですか?」


明かりがつくとそこは重硬な機械の並べられた研究室になった。
テープの巻き返る音やランプ点灯の際の電子音等が騒がしく鳴り響いている。

「…また昨日も徹夜したのかい?」
カヲルはシンジを促して手近なソファに腰掛けた。カヲルは足を組んで座っている。

「美容に良くないって言いたいんでしょ。」
「集中力と思考力にも影響を与えると思うよ。

AKAGI博士と呼ばれた金髪の女性は3人分のコーヒーを運んできた。
「はい、どうぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
シンジは出されたコーヒーを受け取り、スプーンでかき混ぜた。

「あなたが新入りの碇シンジ君ね。」
「あ、はい。」
「私は技術開発部特務課主任のリツコ=AKAGI、あなたの上司にあたる者よ。」
「あ…よ よろしくお願いします。」

シンジは慌ててコーヒーカップを置いてお辞儀をした。

「リツコでいいわ。…カヲルもそろそろリっちゃんって言うのやめたら?」
「リっちゃんはリっちゃんじゃないか。何処がいけないんだい?」
にっこりと微笑むカヲルにリツコは苦笑した。

「ま…いいわ。それで、昨日の『使徒』への対処効果は。」

『使徒』の言葉にシンジは驚いてリツコを見上げた。

「…ミドルキャノン2発にニュートリノバズーカ1発。どちらも全く使えなかったね。ミドルキャノンの方はATフィールドには全然通用しないし、中和してもダメージは少ないよ。ニュートリノの方も防がれて効果無し。まあ、反動でふっ飛ばすことは出来るみたいだけど。」
「そう。…他には?」

リツコは手にしたボードにすごい速さで打ち込んでいく。

「唯一使えたのはプログナイフだね。でも耐久力が弱すぎる。斬り合いは出来そうも無いよ。」
「改良の余地あり…、ね。」

そこまで言うとリツコは顔を上げ、あ然としているシンジを見た。

「シンジ君、ここは新人訓練場じゃないんだから聞きたいことがあったら言わなきゃ駄目よ。」
「え、あ…あの…」
言われてシンジはどもりながら口を開いた。

「あの…ここって、…何をする所なんですか?」







「…ここは『使徒』を倒すための役職だよ。シンジ君。簡単に言えばね。」











パアン!
パァン!
パン!


訓練用の模擬銃の音が幾度も鳴り響く。
弾は出ない。皆、VRE(Virrual Reaction Experience)システムの中で発砲訓練を行なっている。

目の前に並べられたスコアボードが、次々とデータを映し出していく。
葛城ミサトはホットコーヒーをすすりながらそれを眺めていた。

(本当に、映画じゃあるまいしねえ…こんなの役に立つのかしら。)

ミサトは懐から自分用のレーザーガンを取り出した。

(『トリガー』…か…)

ミサトは引き金にぐっと指をかけた。安全装置は作動している。

ミサトは銃を戻すとウィンドウに寄り掛った。空になったカップをダクトへ投げつける。
ダクトは難なくそれを飲み込んだ。

「………。」



休憩の合図を送ろうと思ったミサトはふと、ウィンドウの外に目を向けた。

(赤い光…!?)

ミサトは目を凝らした。

ピシッ

とたんにウィンドウ全面にクモの巣状に亀裂が走る!

「!!!」

WOO〜ooWWOO〜ooWWOO〜




『警戒警報発令。警戒警報発令…

「警報が遅すぎる!!」
「仕方ないでしょ!データ不足なんだから!!」

カヲルは既にソファを飛び越えて壁のロッカーへ走っている。

リツコは大きなコンピュータへ走りとてつもない速さでキーを叩き込んだ。

「出現位置は!?」
「出たわ。ステージA10、VREセンターよ!」

ロッカーの中から大きなキャノンを出して担ぐカヲルにリツコが二つのアタッシュケースを放り投げる。

「行くよ!シンジ君!!」
「え?あ、はい!」
「シンジ君!!」

駆け出そうとしたシンジにリツコが黒い棒のようなものを投げ渡した。

「こ、これは?」
「武器よ。早く行って!!」

黒い棒を握りしめてカヲルの後を追うシンジを見送ったリツコは、すぐにコンピュータのモニターを立ち上げる。

「こちらSecret First。そちらの分析出た?」
『こちらSecond。解析終了。パターン『ブルー』です!」






ガッシャン!!


「はやく!早く脱出を!!」

ミサトは最後尾になって新米警官たちを先にセンターから退避させる。

バカァン!

派手な音を立ててダクトが爆発した。

「くっ!」

ミサトは『それ』に向き直った。

『シュウウウゥゥゥ………』

『それ』はゆっくりとフロアの中を蠢いている。
イカのような形をした赤褐色の体躯の中に大きな赤い球体が埋め込まれている。

シュン!

鞭のような白く光る触手がしなる!

バババババン!

並べられたスコアボードが一文字になぎ払われた。

『フシュウウゥゥゥ………』

ミサトの頬に汗が流れる。

異形の怪物。 その動作こそが破壊。 その存在こそが自らの破滅。

これが………『使徒』なの……!?

『フシュウウゥ……―――!!』

ミサトと『使徒』の視線が絡む。

「くっ!」
ミサトはとっさに懐からレーザーガンを取り出し、撃った。

キキキキキイン!キン!

「なっ!!」

目の前に突如出現した八角形の壁にミサトは一瞬、注意をそらした。

シュン!

その隙を突いて光の鞭がミサトへ伸びる!

「!」



(……さ……と……)





ドオン!



目の前での爆発。ミサトは思わず顔を覆った。

「葛城一尉!早く非難を!!」

聞き覚えのある声にミサトは顔を向けた。

カヲルは更に今度はガトリングガンを乱射する。

ガガガガガガガガガガ……!!!

『使徒』が粉塵で見えなくなる。

「早く!」
「ありがとう!任せたわ!!」

レーザーガンを手にしたまま、ミサトはドアへと走り込む。
ドアを潜り抜ける瞬間、ミサトはもう1人の見知った人物が現れたのを見た。

(え…?シンジ君!?)










「…ずいぶんとまあ、派手にやってくれたねえ…!?」
ガトリングガンを叩き込むカヲルの顔はうっすらと微笑している。

爆煙が充満し、視界がさえぎられた。

「!シンジ君、左!!」

とっさによけたシンジの左脇に光るムチの軌道が残った。

「シンジ君!僕があの腕を止めるから『それ』で叩き斬って!!」

「え?これ?? 」
シンジは手にしている棒を見た。

丸い、楕円状の棒だ。わずかだが弧を描いているように見える。
左端から30センチぐらいの所に切れ目が入っている。


スウッ

シンジはそれを抜いた。

(…片刃の…剣!?)

レイピアのように細い刀身だが両刃のそれと違い厚みがある。「カタナ」に分類されるもののようだ。
刀身は鈍い銀色でほのかに光を発している。

(これは…!)


バアン!

はっとして顔を上げると、カヲルが『使徒』の触手をかわした所だった。

「渚さんっ!」

しかしカヲルはまるでリズムを取るかのように軽々と攻撃をかわしていく。

タン、タン、とステップを取ってカヲルは再びガトリングガンを構えた。
シュン、とそれを防ぐように触手がガトリングガンを絡め取るように巻き付く。

「シンジ君!」

「っ!…わああああぁぁぁ―――っっっ!!!!」

シンジは動きの止まった『使徒』めがけて走り出す。

「あああああぁああぁぁぁっっっっっ!!!!!」

剣を上段に振りかざし、一気に振り下ろす!

ガション

「え?」

剣にあわせるように触手がぐにゃりと曲がっている。

ガトリングガンを真っ二つに斬った触手は今度はシンジに向かって動きを変える!

「うわああっ!」
「危ない!シンジ君!!」

とっさにカヲルが触手に向かって手を伸ばす。
素手で握った触手を力任せに引っ張った!

『!』

ズダーン!

バランスを崩した『使徒』がシンジの前へ倒れ込む。

仰向けになった『使徒』の赤い球がむき出しになる。

「シンジ君!!コアを壊して!」

コア!?

シンジはとっさに逆手に剣を握り、突き刺すように『使徒』の赤い球へと振り下ろした。

ブォン!

一瞬、周りが赤くなり剣に抵抗感が走ったが、

「ああああああああぁぁぁぁっっっ!!!!!」

ガシィン!

『シャアアァァァァ………!!』

コアを貫かれた『使徒』が触手をシンジに向かって振り下ろす!

「!」



斬!









2本の光る縄が床へ落ちる。
それはどんどん光を失い、跡形もなく消えてしまった。

「え…?」

シンジは『使徒』を見た。

切れ目の入ったコアは、光を失っている。


「お疲れさま。よくやったね、シンジ君。」

カヲルがにこにこしながら近寄ってくる。

シンジはふらりと立ち上がった。少しよろめいたところをカヲルが支えてくれた。

「あ……。」

カヲルの笑顔に緊張がやっと解けたのか、シンジは大きなため息を吐いた。

カヲルは胸ポケットの通信機をとった。
「終わったよ。リっちゃん。」










3





「…本当、大したものね。これだけ原形が残ってるなんて、助かるわ。」

クレーンで釣り上げられていく『使徒』を眺めながらリツコは呟いた。
「ありがと、シンジ君。」
「え…そんな…。」

シンジは照れくさくなって下を向いた。右手に握った剣が目に入る。
剣の刀身は傷一つ血一つ付かず、淡い光を発している。

「…で、ガトリングガンを壊したのね。」
「弾に威力がないよ。…相手がどういう奴なのかきちんと認識した上で武器を開発してほしいな。」
カヲルとリツコは何か言い争っている。。

「プログソード、うまく扱えたかしら?」
「え?あ、はい。」

シンジは剣を鞘に戻してリツコに渡した。
リツコは再び剣を抜き、光具合を見ている。

「…やはり高振動粒子系は効果があるのね。これはシンジ君専用の武器とします。」
「え?…僕の!?」
「そう、近接戦闘用のね。何か不便があったら言ってね。改良していくから。」
「あ、はい。」
「…ところで、カヲル!?」

優しい目つきだったリツコが急に目をつり上げて振り向いた。

「この被害状況…どうしてくれるの!?」
「そんな事言われても…警報が遅れたのにも一因があるんだよ。 それに殆どシャムスがやったんだし、昨日のサクの方が異例なんだよ。何故僕に責任を問うんだい?」
カヲルが少しむっとする。

「あなただって攻撃したでしょう。見てよこれ、復元するより新設した方が安いくらいよ。」
リツコは右のこめかみを押さえている。

「だからなんで…
「ああ…どうやって言い訳しようかしら。あの頭の固い連邦委員会がそう簡単に静まるはすないし…」
「は?」
「…こっちの身にもなってよね。」

それにこれ、とリツコは2つになったガトリングガンを取り上げた。

「いくら使い物にならないからって、もう少し大切に扱ってもらわないと困るわ。これ一体いくらかかると思ってんのよ。」

「そ、そういう…
「問題なのよ。この仕事の予算はね、開発費、諸経費、補修代等と共に 職員の給料も込みになってるのよ。あんまり派手にやると給料無くなるわよ。」

「え…ええええ!!」
思わずシンジは声を上げた。
カヲルは硬直している。
「大体解ったようね。私だって困るんだから。ホラ、笑ってないで、 事後処理が残ってるの手伝いなさい!今日は逃がさないわよ!!」

「………(^_^;;)」

シンジとカヲルはお互いに顔を見合わせながらリツコに引きずられていった。



ちなみに事後処理とは、俗に言う“始末書”の事だったらしい。




















「大丈夫なのかね、あの子は。」



真っ暗な空間。暗闇の中に誰かの声が反響する。


「大丈夫ですよ。間違いなく彼は『彼女』の…子供ですから。」

それに答えるように暗闇の中で2つの赤い光が一瞬、煌いた。






Continued!
ver.-1.00 1997-06/30公開
ご意見・ご感想・質問などなど、 こちらまで!

次回予告!

「僕は、逃げ出した。」
立ち止まれ
「ねえ、知ってるかい?」
目をそらすな
「感じ方の問題だよ。」
己の運命を後悔するな

「見て…シンジ君。…本当の…『僕』を。」


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#3 Nocturne

ちょっとした対談

駆夏「どうも、駆夏(♀)です。今日はゲストをお迎えしています。」

冬月「どうも、冬月コウゾウです。」

駆夏「今日はよろしくお願いします。」

冬月「いや、こちらこそ。しかしこの手の場所では普通レギュラーが来るのではないのか? どうして一番最初が私なのかね?」

駆夏「いやあの、はっきし言って順番は関係ないんですけど、上の話は主要人物には伏線張りまくってますので、うかつに呼ぶとネタばれになるんで…」

冬月「と言うことは私には何の設定もないのか?」

駆夏「いや、あの、冬月副総監には田んぼの広がる田舎町で勤勉少年として育った後、警察学校を卒業して地方警察に就任、その後「ネルフ」に派遣されて見事に副総監にまで昇進し、自分から見ればまだまだ尻の青い新総監の尻拭いをせかせかとしながらも、円満な家庭を築き、今は同じ職場の少々熱血な孫の扱いにちょっと心を痛ませてるって言う、 立派な設定があります。」

冬月「………そ、そうか。」

駆夏「それでですね、実は私が本格的にEVAを知ったのが今年の2月ぐらいからなんですけど、結構公開されているキャラクター設定とかで、私と「2」に関する事で妙に一致しているなーと思う所があるんですよ。他愛のない事なんですけどね。」

冬月「ほう、どんな事かね?」

駆夏「例えばですね、冬月副司令とうちの母が2つ違いだとか、カヲル君の誕生日と2日違いだとか、もう少し言うとカヲル君とは設定年齢で2つ違いですけど、実際に年を合わせてみるともしかしたらユイさんの2年後輩かもしれないとか(大学はよく分かんないんで)ついでに言うと上の話もEVAについて考えた話の2つめ!!」

冬月「…内輪ネタは思いっきりバラしているな。」

駆夏「まあ、こんな事は他の人にも当てはまると思いますし、 これが私がEVAを好きになった理由じゃないから良いんですけどね。」

冬月「その通りだな。…そろそろ終わりにした方が良いのではないのか?だいぶスペースを取ってしまっているぞ。」

駆夏「そうですね。今日はありがとうごさいました。なんか私ばっかし喋ってましたけど。」

冬月「それに上の話の説明も全っ然しなかったな。これも君の力量不足だよ。精進したまえ。」

駆夏「はい…。あ、最後に上の話について『ふっ、読めたぜ!』とか『このキャラクターはどうなってんの?』とか言う人はお手紙くれれば少しなら教えてあげます。
それでは、次は#3でお会いしましょう。」

冬月「次もこれをやるのか?」

駆夏「明日には明日の風が吹くっ!」

 飛羽駆夏さんの『新銀河世紀特務警察エヴァンゲリオン!』#2、公開です。
 

 開発費・諸経費・補修代と職員の給料も込みの予算・・・・
 なんて可哀想な給与体系(笑)

 引き金を引く度に弾代を考えてしまうんでしょうか
 主夫シンちゃんなどは家計簿が頭の中でめくられていくんでしょうね(^^;

 それはともかく、
 剣一本を手に使徒に突っ込んでいくシンジ。
 見事殲滅!
 でも、予算オーバー気味(^^;

 めげるなシンジ。
 不幸は君の専売特許だ・・・・可哀想・・・(笑)
 

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