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 ここは宇宙のとある所。


 「将軍ミサートンと将軍カジーンをここへ」
 「ははー、帝王ゲンドロドン様」


 ここは聖魔帝国エバントンの帝王の間であった。


 「「ははー。御用でしょうか、帝王ゲンドロドン様」」


 ヒゲ面の大男が座る趣味の悪い玉座の前に、いきなり二人の男女が表われた。
 一人はピンク色の詰め襟の様な服を着ている、長髪を後ろで縛ったにやけ顔の男だった。
 もう一人は肌もあらわなボンテージルックのFカップ年増である。


 「将軍ミサートン・ボヨヨン・キョニューン。将軍カジーン・スケベ・スイカーン。地球侵略作戦の方はどうなっている」


 「ははー、帝王ゲンドロドン様」
 にやけ顔が言う。


 「超進化チルドレン達の準備も着々と行なわれています。後もう少しで攻撃が開始できます」


 今度はFカップが前に出る。


 「侵略ロボ、エバゲルゲの開発も着々と進んでおります。こちらもさほどの時間はかかりません」


 ゲンドロドンは趣味の悪い色眼鏡の下の目をにやりとさせ言った。


 「そうか。では一ヶトリュ後攻撃開始とする」
 「ははー。帝王ゲンドロドン様」


 登場と同じように2将軍は忽然と消えた。


 「ふふふ。今に見ておれ。赤木博士。地球は私のものだわっはっはっは」

























   科学戦隊
               
ハクインジャー











 ぼん


 「わーまっこうまた失敗したなぁ〜〜〜〜」
 「無様ね」
 「不潔」


 ここは赤木人間工学研究所、第一実験室である。


 「お前加減と言うものを知らないからなぁ」


 またぎの様な男ががわめく。


 「まっこうさん。汚いです。しっし」


 童顔の女性が鼻をつまんで手で追い払う。


 「まっこう、その壊した実験道具代給料からさっ引くからね」


 金髪美人が冷たく言う。


 「そりゃないですよ〜〜」


 大男がぼやく。




 赤木人間工学研究所、それは知る人ぞ知る最先端の研究施設であった。現在の所長である赤木リツコ博士の母、赤木ナオコ博士が設立をした小規模の研究所である。
 しかし小規模とはいえ、研究結果は素晴らしく数々の発明及び開発を通して資金は潤沢である。所員は4人+1匹+1台である。


 今日も寝たきり老人用パワードスーツの「ひとりでできるくん」の試着実験をしていた。その部屋には4人の人間が居た。


 実験を指揮している美人が当研究所の所長赤木リツコ博士である。彼女は数々の博士号を持ち、開発した大発明数知れず。その特許で億万長者である。外見は細身の均整のとれたナイスバディーに、絵にも書けないほどの美貌が乗っている。髪が金髪で瞳が緑なのは、祖先にイスパニア人の血が流れていて、先祖返りした為である。いつも青いボディコンの上に白衣をトラッドに着こなしている、小粋な小唄のお師匠さん……もとい小粋な年増(3?才)である。


 そして本日の実験台となっている悲惨な大男が居る。彼は松向博士。これは名字ではなく「まつむかう」と読む。普段はみんなからまっこうと呼ばれている。いかつい無口な大男である。大柄なくせに妙に指先が器用で機械工作等は全て彼が行っている。ちなみにリツコ所長にプロポーズ中である。(28才)


 横ではやし立てているのがディオ・ネア博士。本人はフランス系カナダ人と言っているが、外見はどう見ても東北のまたぎである。生化学及び生体工学が専門分野で、解剖と外科手術は得意中の得意である。医師の資格も持っている。やはりリツコ所長にプロポーズ中である。(26才)


 最後にしっしとやっているのが伊吹マヤ。彼女は赤木博士の遠縁の娘である。まだ若いが既に博士号を三つも持つ秀才である。小学校中学校高校大学と全てリツコ所長の後輩である。リツコ所長の事を御姉様と呼び慕っている。(2?才)




 今開発中の「ひとりでできるくん」は寝たきり老人用のパワードスーツである。この一見ただのシャツと股引の組み合わせにしか見えないパワードスーツをつけていれば、寝たきり老人でも日常の用が足りると言う代物である。今日はそれを試着して、逆立ちしながら牛乳を飲むという実験を行っている。この実験にどうゆう意味があるのかは、リツコ所長しか知らない。しかしこの研究所の所員は、所長の愛の奴隷である。彼女の為なら命もいとわない。それこそがこの研究所の活力であった。


 「さてっと。今日の実験はこれでお終いにしましょ。じゃまっこう汚したんだからかたずけお願いね」
 「僕だけですかぁ〜〜」
 「そうよ。それとみんな後でお茶会よ。では解散」


 お茶会と言う言葉を聞いて所員全員の顔が一瞬引き締まる。がすぐに普段の表情へと戻って行った。


 「ディオ少しは片付けるの手伝ってくれよ」
 「いやだね。自分でやんな自分で」
 「そうですわ。早くしないと間に合いませんわ」


 まっこうは舌打ちをしつつも片付け始めた。
 他の所員も自分の持ち場を整理し始めた。


 ようやくかたずけが終わった所員達は、エレベーターに向かう。到着したエレベーターに入るとまっこうは1階のボタンを長く3回短く2回また長く4回押した。
 エレベータが下がっていく


 2階
 1階
 地下1階


 そして無いはずの地下2階についた。


 所員達がエレベーターを降りると、そこには世界地図が浮き出ている大型モニター、何の為に付いているかわからない色電球が一杯付いたコンピュータ、紙テープを吐き出したりやたらアナログメーターが一杯付いた通信機があった。その他にも色々な機械があった。


 その大型モニターの前にリツコ所長が座っていた。


 「全員そろったわね」
 「「「ハイ」」」


 まっこう、ディオ、マヤの3人が答えた。


 「NASAからの情報なんだけど月面で異常なエネルギー放射があったのよ。しかも波長パターンは青よ」
 「するとエバントンの奴等がとうとう……」
 「たぶんそうね」


 リツコは眼鏡を押し上げながらまっこうの質問に答えた。


 「お母さん。データはやっぱりエバントンの奴等?」
 「私の解析結果もそうよ」


 コンピュータのディスプレイに、リツコ博士に似た女性が出て答えた。
 リツコ博士の母、つまり赤木ナオコは10年前エバントンとの戦いで体を失った。しかし死の寸前、全ての記憶をこの研究所のスーパーコンピューターMAGIに移したのだ。彼女は今この研究所の統べての機能を管理していた。


 「あれリツコ上に侵入者だわ」


 ディスプレイのナオコが言う。彼女の目や耳となっているセンサー類に研究所に忍び込んだものがいるのが検知された。


 「へえ。あの鍵を開けるとはなかなかのものね。でもID兼用のブレスレットがないとねばれるのよねぇ」


 所員の手首にはそれぞれ色の違ったブレスレットがあった。リツコは赤、まっこうは黒、ディオは緑、マヤはピンクである。


 「じゃお母さん、始末して」
 「わかったわ。出番よ。クワッククックワクワッククックワク…………」


 鳴き声の様な声が部屋に響いた。








 一方、こちらは地上の研究所。ここの最先端技術を狙って進入してくる愚か者が絶えない。今日も二人組の賊が忍び込んで来た。


 「日向の兄貴うまく入れやしたね」
 「シゲル油断するなよ。なんせここは難攻不落の赤木人間工学研究所だ。今までここに押し入って生きて出た奴はいないと言われているからな」
 「そんなオーバーな」
 「とにかく用心にこした事は無い」


 が、ロンゲと眼鏡の二人の用心のレベルは所詮その程度だった。彼等は誰もいない廊下をそろそろと進んだ。


 クワ


 「ん、シゲル何か言ったか」
 「いや、なんにも」


 クワクワ


 「ん?さっきから変な音しないか?」
 「しないっすよ」


 パタパタ


 「やっぱりなんか音がするぞ」
 「確かに今パタパタ音がしたような」


 パタパタパタパタパタパタパタパタ


 二人は恐る恐る振り返った。
 そこには白と黒の塊が立っていた。


 「「へ?」」


 二人は呆けた声を上げた。そこにはペンギンがいた。
 二人が唖然としているとそのペンギンはいきなりロンゲに向かっていった。


 クワクワクワクワクワクワクワクワクワ


 ぎゃぁ〜〜〜〜


 ロンゲはペンギンにマシンガン突っつきを急所に食らっていた。あえなく撃沈。完黙状態となる。


 「うわっななんだ」


 横で慌てたメガネが、手に持っていたナイフをペンギンに突き出す。


 がき


 真剣くちばし取り


 ナイフをくちばしでつかむ為体をひねってジャンプしたそのペンギンは、その勢いを利用してメガネの手よりナイフを捻り取った。軽やかに着地した後もう一度ジャンプしくちばしのナイフの柄をメガネの頭頂に叩き込む。半分気絶しかかり前のめりとなったメガネの顎にサマーソルトキックが炸裂。メガネも完黙した。


 念の為、泡を拭いて気絶している二人を突っつき、意識が無い事を確認したペンギンは合図をするように鳴いた。


 クククワクワクワククワクワクク


 その声に応えるように廊下の向こうから一機のロボットがタイヤの音を響かせ向かってくる。そのロボットは二人を肩に担ぐと廊下の隅のダストシュートにに運び捨てた。






 「片付いたようね。あいつらは警察に突き出す?改造する?」
 「元が悪いと改造してもしょうがないわ。警察に連絡して母さん」
 「わかったわ。ペンペンにはご褒美あげなくっちゃね。角の魚屋さんにおいしそうなカツオが入ったみたいだからそれね」


 ナオコのセンサーは街中に広がっておりそんな情報も入ってくる。


 「わかったわ。あとでまっこう買って来てね。さてと話を戻すわ。エバントンの奴等は前も月を前線基地にして侵略して来たわ。前回は母船を母さんが壊して撃退したけど、今度はどんな手段で出るかわからないわ。それに対抗するため例の装備を開発したのよ。この研究所も全てはその為にあるのだから。みんなこれから当分警戒態勢よ」


 「「「ハイ」」」


 皆は顔を引き締めて頷いた。


 「じゃ解散。今日の業務はこれで終わりよ」


 今度は皆がリツコ博士を取り囲んで口々に言う。


 「リツコさん明日は私と上野の博物館めぐりをした後お食事を……」


 とまっこうが迫る。


 「いえ僕とテニスで汗を流した後ビアガーデンというのはどうでしょう……」


 とディオが言う。


 「先輩渋谷にいい猫グッツのお店を見つけたんです。一緒にショッピングしませんか……」


 とマヤ。
 いつもの光景に困りながらも、リツコ博士は微笑みながら答えた。


 「あとで誰かに電話するわ。電話が来なかったら許してね」


 パチ


 リツコのウィンク


 3人はへろへろとなった。






 ビービービービー


 突如室内に警戒音が鳴り響く。


 「母さんどうしたの」
 「町に高エネルギー反応が出たわ。この波長は…………エバントンよ。場所は角の八百屋さんのそばよ。あそこいいジャガイモいれてるお店よ。すぐ行かないと」


 スパコンになっても主婦根性が抜けないようだ。


 「早速出撃よ」
 「「「ハイ」」」


 三人は答えた。


 「マヤここで母さんとオペレート頼むわね」
 「ハイ」
 「場合によっては出撃もあり得るからアレの用意もしといてね」
 「了解です」


 リツコ、まっこう、ディオの三人は白衣のままエレベーターに向かった。
 ゲージに入ると地下一階に移動する。地下一階は駐車場になっている。リツコはレガシィGTワゴン改の助手席に乗り込む。運転席にはまっこう、後部座席にはディオが乗り込んだ。


 「じゃ出発して」
 「ハイ」


 まっこうはエンジンをかけるとアイドリングも省いてワゴンを動かす。地下の駐車場から研究所の出口まではスロープになっている。ワゴンはスロープをかけ上がり町に出て2km離れた八百屋へと向かった。





 「ほらほらもっと暴れるんだ超進化チルドレンアーズカ。この町を廃墟にするんだ」


 ピンク色の詰め襟の様な服を着ている、長髪を後ろで縛ったにやけ顔の男が言った。エバントンの将軍カジーン・スケベ・スイカーンである。


 その前にはウエットスーツみたいな体にぴったしの服を着た14〜5才の少女が立っている。赤いその服の上から見ても見事なプロポーションをしている。髪は赤みがかった金髪、瞳はスカイブルーである。服の胸の間には赤く光る光球がある。


 少女は頷くと大きく口を開けた。


 あんたばぁかぁ〜〜〜〜〜〜〜


 どぉ〜〜ん


 少女の口から出た声はフォノンメーザーとなって傍の五階建のビルを瞬時に粉々にした。


 ばーむくーへん〜〜〜〜〜〜〜
 じょおうさまとおよび〜〜〜〜
 えっちすけべへんたいぃ〜〜〜



 次々と放たれるフォノンメーザーにより町はどんどん壊されていく。


 「ふははははははその調子だ超進化チルドレンアーズカ」


 キキキキ


 そこに脇腹に「赤木人間工学研究所」と書かれたレガシィGTワゴン改がブレーキングドリフトをきめ止まった。
 白衣を着た3人の男女が降りてくる。


 「やめなさいエバントン」
 「お前は誰だ」
 「赤木研究所所長赤木リツコよ」
 「赤木?あの赤木ナオコの娘かぁ」
 「そうよ母さんのかたき取らせてもらうわ」
 「なんの返り討ちだ。やれアーズカ」


 アーズカはリツコ達の方へ振り向くと叫んだ


 ばっかじゃないのぉ〜〜〜〜


 どぉ〜〜ん


 ワゴンが爆発した。
 しかし間一髪で皆は散開していた。


 「まっこう、ディオ変身よ」
 「「お〜〜」」


 三人はリツコを頂点とした正三角形の位置に立つ。


 「「「チェンジハクインジャースタイルワン。とぉ〜〜」」」


 三人が同時に叫びジャンプする。空中で光に包まれると着地した。
 そこには赤、緑、黒の白衣?に同じ色のフルフェイスヘルメットとグローブ&ブーツを付けた三人が立っていた。


 「ハクインジャーレッド」
 「ハクインジャーブラック」
 「ハクインジャーグリーン」
 



 きめ


 ハクインジャーレッド(リツコ)を先頭にハクインジャーブラック(まっこう)、ハクインジャーグリーン(ディオ)はそれぞれポーズを決めていた。




 どぉ〜〜ん




 爆発音と共に背後に上がる七色の煙。
 いつのまにかに富士の石切り場に移動している。




 ここで変身過程&ポーズを説明しよう。



 まず両手を前に突き出す。右手を左手首のブレスレットにあて

 「チェンジハクインジャー」



 次に右手で左手首を掴んだまま左手を水平に引き

 「スタイルワン」



 次に左手首を離し右手も左手と同じく水平に引く。
 そして両手を振り上げジャンプ。




 さあ君もハクインジャーに変身だ




 「そのにやけ男。その子をすぐ普通の子に戻してあげなさい」


 レッドが指を指しカジーンに言う。


 「ふふっ。誰がそんな事するか。変身した所でやはり皆殺しには変わらん。やれアーズカ」


 バカシンジ〜〜〜〜


 超音波がレッド、ブラック、グリーンを襲う。


 どぉーん


 あたりが土煙に被われる。


 「ふ、たあいの無い奴等め。さあアーズカいくぞ。ん、なに……なんだと」


 土煙が晴れた後には無傷の三人が立っていた。


 「なぜだ。全力は出して無いにしろあの超音波には耐えられないはず」


 カジーンは驚いていた。


 「我々には正義の力がある。ATフィールドが」


 ブラックが言う。


 ここで説明しよう。ATフィールドとは、「あかぎのりっちゃんとってもらぶりぃふぃーるど」の頭文字をとってATフィールドと言う。才能と努力と根性と美貌の人である赤木リツコと彼女を心から崇拝する人達が、特殊強化白衣を着ると使えるフィールドである。このフィールドはあるエネルギー量までならどんな攻撃にも耐えるのであった。説明終わり。


 「なに我々の科学力でも解明できないと言われたATフィールドを使える者が三人もいるだと」
 「そうだ。我らに愛と正義とらぶりぃりっちゃんがある限り無敵だ」


 グリーンが言う。


 「今度はこちらからいくわ」
 「「おー」」


 ブラックが地面に向かい拳を降りおろす。


 「大地拳」


 どぉ〜〜ん


 ブラックの拳に当たった地面からひび割れが広がり大地が裂けた。その裂け目はアーズカとカジーンに向かって伸びていった。


 こんちくしょ〜〜〜〜


 アーズカは口から吐き出した超音波の反動で空中に逃れた。


 「うわ〜〜〜〜〜」


 カジーンはあっさり割れ目に落っこちた。


 「大地拳返し」


 ブラックの拳がまた別の地面を叩く。大地の裂け目は閉まっていった。そう、ブラックは大地の力を操るのであった。


 「ぎゃ〜〜〜〜」


 カジーンの悲鳴が聞こえそして消えた。 カジーンは滅びたが問題はアーズカであった。アーズカは元は普通の少女である。あまり致命的な攻撃は出来ない。


 「所長どうします。直接彼女を攻撃すると彼女の命が危ないです」


 グリーンはヘルメット内の無線でレッドに話しかける。こうしている間にもハクインジャーに対して、アーズカは攻撃をしかけている。


 「まず彼女の弱点を探しましょう。マヤ聞いてる?」


 彼女は無線を通じて本部に残るマヤに連絡をとる。


 「なんですか所長」
 「今から交戦中のチルドレンの姿を送るから母さんと協力して弱点を洗い出して」
 「了解です」


 レッドはヘルメットに内蔵されたテレビカメラとマイクをアーズカむけデータを本部に送る。
 すぐ返事は帰って来た。


 「所長その子の本名及びデータが判明しました。ナオコさんが今皆のヘルメットにデータを転送します」
 「わかったわ」


 ハクインジャーのヘルメットは網膜透写型ディスプレイも兼ねている。皆はアーズカのデータを受け取った。


 「そうなの。これがあの子の弱点なのね。みんな…………に変身よ」
 「「おー」」


 「「「チェンジハクインジャースタイルエイト。とぉ〜〜」」」


 ハクインジャー二段変身である。












 彼等はドリフの少年少女合唱隊の格好をしていた。


 は〜〜〜〜れるや
  は〜〜〜〜れるや
   はれるやはれるや
    はれえるや〜〜〜〜


 彼等はハレルヤを歌い出した。
 そのとたん


 「きゃ〜〜やめてぇ〜〜私の心を覗かないでぇ〜〜〜」


 アーズカが苦しみ出した。


 「チャンスよ」


 「「「チェンジハクインジャースタイルワン。とぉ〜〜」」」


 ハクインジャー多段変身である。


 前のスタイルに戻った途端、ブラックがしゃがみ掌を組む。その掌にレッドが乗るとブラックはレッドを空中に跳ね上げる。怪力のブラックとレッドの跳躍力のおかげでレッドは空高く舞い上がった。そこでグリーンが踊るように手を振り回した。


 「グリーン・ウインド・ロード」


 突風がレッドを後押しし、レッドはアーズカに向かって飛んでいった。
 そうグリーンは風を操るのだ。


 空を飛んで来るレッドに気がついたアーズカはふらふらしながらも立ち上がった。


 そこへレッドが飛び込んで来た。


 「レッド・ダイナマイト!!」


 レッドの拳がアーズカの胸の光球を叩いた。アーズカの光球にひびが入る。レッドはATフィールドを自由に操りどんな固い物や大きい物でも破壊する事ができる。またその破壊力も自由にコントロール可能だ。


 アーズカは跳ね飛ばされた。


 どぉ〜〜〜〜〜〜〜〜ん


 アーズカの体が爆発した。


 が


 土煙が治まった後には全裸の美しい少女が無傷で眠っていた。


 「所長やりましたね」
 「そうね。我々の初勝利ね。でも油断は禁物よ。エバントンはこれだけでは諦めないわ。さああの子を連れて本部に帰りましょう」
 「「ハイ」」








 「マヤちゃん結局あの子、え〜〜とアスカちゃんだっけ。どうゆう子なの?」


 戦いの一週間後、まっこうはマヤに聞いた。


 「あの子の本名は惣流・アスカ・ラングレー。日独のクォーターね。五十年前四つの時にエバントンにさらわれたみたい。人工冬眠や超進化を無理矢理させられたおかげで今の肉体及び精神年齢は十四才ぐらいだわ。胸の光球が壊れたせいで超進化は打ち消されて普通の女の子に戻ったわ。でももう親戚は全員鬼籍に入っているわ。可哀想ね。ただとても利発な子で助けてくれた私達に恩返しがしたいって言っているの。だから来週あたりから手伝いに来るわよ」
 「ふぅ〜〜んそうなんだ。それじゃ可愛がってあげないと」
 「おいおいまっこうはロリコンの気があるから隔離しておかないと」
 「そりゃないよ。私は所長一筋なんだから」
 「そうだったわね。でも私だってまっこうさんに負けないからね」
 「おいおい所長は僕がもらうぞ」


 三人の間に火花が飛ぶ。


 「ところでアスカちゃんはどこに住んでるんだい?」
 「今は社宅の管理人の神田さんに預けているわ。神田さんとてもアスカちゃん気に入って養子にするだのこの際少し待って嫁さんにするだの言っていたわ」
 「そうかアスカちゃんも苦労したんだ。これからは皆で可愛がってあげないとね」
 「そうねマヤ、まっこう、ディオ」
 「「「所長!!」」」
 「エバントンがいる限り、悲しむ人達が増えていくわ。これ以上不幸な子供達を出さない為にもエバントンをやっつけるのよ」
 「「「ハイ所長」」」




 行け行けハクインジャー、地球の平和の為に悪のエバントンをやっつけろ。


 進めハクインジャー。


 さあみんなで


チェンジハクインジャー






おわりかな?





NEXT
ver.-1.00 1997-09/20公開
ご意見・感想・誤字情報・らぶりぃりっちゃん情報などは akagi-labo@NERV.TOまでお送り下さい!




 あとがき


 みんな、楽しんでくれたかい!!これはHP 「らぶりぃりっちゃん」のお部屋 開設記念の作品だよ。主役は大きいりっちゃんだけど皆楽しんでくれたかい?



 さあみんなで


チェンジハクインジャー










 まっこうさんの『科学戦隊ハクインジャー』、公開です。
 

 エバントン幹部達の名前にぶっとび、
 赤木人間工学研究所の職員達に驚き、
 戦闘シーンの流れに翻弄され。

 パロディ爆発ですね(^^)

 

 

 

 エバゲルゲ・・・このネーミングは「バロムワン」だ!
 2段階の変身・・・これは「イナズマン」だ!

 とか楽しみながら読んでいたのですが・・・

 全裸の美しい少女、アスカを連れ帰るとは!!
 アスカ人たちよ、悪はハクインジャーの方なのだ!
 

 リツコさんは悪いんだ〜〜
 

 立ち上がれ!
 そして打ちのめすんだ、ハクインジャーを!!
 さあみんなで

打倒ハクインジャー

 あ、あれ?

 アスカちゃんを預かったのは・・・神田??

 リツコさんありがとう〜〜
 
 さあみんなで

チェンジハクインジャー!!


 

 さあ、訪問者の皆さん。
 貴方も 「らぶりぃりっちゃん」のお部屋 で所員になりましょう!


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