TOP 】 / 【 めぞん 】 / [フラン研]FAQ:Q・フランス饅頭研究所って団体なの?:A・コーネリアスのような物です。T.M.レヴォリューションも確か1人だったよね。ところでシャズナのイザムはソロでもバンドでも変わらないような気がするんだけど、やっぱりああいうのってお金の問題なのかねえ。/ NEXT
バナー(高橋名人)
富永アナ結婚おめでとう記念(ウソ)
 
航星日誌、宇宙暦、47254.1。シムラー人の使節団がエバンゲリオンを訪問する事になった。彼等はヒューマノイドだが、純粋なテレパシーのみでコミュニケーションを取るタイプの種族である。その為私達と彼等の間を取り持つ通訳が艦隊から派遣されたそうだ。

ぼこぼこぼこぼこぼこ。
「むーーーーーーーー。」
浴槽から浮き上がったミサトが、額に縦線を入れながら唸っている。

「どうした、カウンセラー。」

「はあ…」溜息をつくカウンセラー。
「艦長、今日から一週間有給とっていいっすかあ。」

「ん、まあ良かろう、好きにし給え。」フユツキは面倒臭げに頷いた。
 

マヤがモニタを確認して言った。
「艦長。シムラー船がこちらに到着しました。」

「分かった。転送室でお迎えするとしよう。副長、レイタ、カウンセラー。」

「え゛え゛、私もっすかあ! 有給中でしょお!」

「来給え。相手はテレパシーを使うらしいからな、君がいた方が安心だろう。これは艦長命令だっちゃ。」

「…ふう…」


「転送。」
ぴぎゅいいいいいいいん。

転送室には4名の客が現れた。3人は額にソレ風の突起を持つ宇宙人だ。他の1人の少女は見た目は地球人と同じで、3人とは違う種族のようだ。この少女が「通訳」になるのだろう。

「皆さんはじめまして。私が当船、USSエバンゲリオンの艦長フユツキ・コウゾウ・ピカードです。」
微笑んで言うピカード。

「あ、あ、あ、あ、あああああああああああああ」
少女はカウンセラーを見ると顔を真っ赤にして声を上げた。ギョッとして彼女を見る艦長達。
「会いたかったですぅうううううう!」

少女はカウンセラーに抱き付いた。

「…そちらの方と、カウンセラー・トロイはお知り合いなのですかな?」

少女はその声に振り返り、満面の笑みでフユツキに頷いた。
「はいですぅ! わたしはカウンセラー・トロイの一人娘でミズホ・トロイと」
がすっ

「いったあああい。」
頭を押さえるミズホ嬢。

ざけた事言ってんじゃないわよ。あんた私の母親でしょ!」

「「え。」」
目を合わせる艦長と副長。


―宇宙。そこは最後のボランティア(意味不明)。これは、宇宙戦艦エバンゲリオン号が、新世代のクルーの下に、24世紀において概ね任務を続行し、未知の世界を探索して、新しい生命と文明を求めるふりをしつつ、人類未踏の宇宙に、アバウトに航海したりしなかったりする小話である―

Evan Trek -The Legend of Galactic Fools
Evan Trek The Next Generation
新エヴァントレック
 
Daiku Page
第二十六話「心の大工ページ」 

 
「バレちまった以上は仕方ねえってもんさあなのですぅ。わたしはみっちゃんのお母さんのミズホ・トロイと申したりするものなのでございますぅ。えーとあなたが、」

「フユツキ・コウゾウ・ピカード、当船の艦長です。」

ミズホはフユツキの目をしばらく見ていると、急に顔を真っ赤にした。
「な! 何て事をお考えになっているのですかあっ!」

「な、私は何も考えてないぞ!」

「きゃーっ、止めて下さい、恥かしいですぅ。」目をつむり、耳を押さえる大使。

副長はカウンセラーに目を向けた。「分かんないわよ」と言いたげに頭を振るカウンセラー。
「あ、あの、大使?」

「あのー、艦長、気にしないで続けちゃって下さい。」ミサトが申し訳無さそうに言う。

「そお?…あー、それから彼が副長のライカーで、」

ミズホはライカーの方を向くと、急にぶるぶる震えだした。
「こ、こ、こ、怖いですぅ」

「それからこちらが科学主任のレイタ少佐です。」

「…」
ミズホはレイタを見て、目を丸くした。
「こちらの方は、ユニークですぅ。」
 

「使節団の方の紹介が聞きたいわ。」
レイタの声にミズホは頷いた。

「あ、ええ。こちらの方がシムラー代表のタクミ・マキューさんですぅ。」

ミズホが中々の美青年を手で示すと、彼が微笑みながらクルーに近づき、口を開いた。
「あ、はじめまして。わたしがぁ、たくむ・まきゅうですうー。」

ミズホは嬉しそうに微笑んだ。
「少しわたしが口の言葉を教えたのですぅ。とってもお上手でしょう?」


ミサトは苛立った様子で回遊魚槽のカツオ達に餌をやっていた。生ペティタイプのカツオフードである。時速50キロにもなる人工海流の流れる巨大水槽の中から、時々鋭い口先が飛び出してくる。

ぽろろん。
「どうぞ!」怒った風に叫ぶミサト。

「あぅ、いま、じゃまですうーか。」ドアに現れたのはタクミだった。

「ああ、どうぞ、どうぞ、入って。」やや慌てた風に、水槽にたてかけられているはしごから降りるカウンセラー。
「どうかしましたあ?」

「あぅ、ああ…」

「…ああ、とにかく座って。」ミサトはソファーを指す。
 

ソファーに座ったタクミは、やや困った風に周囲を見回した。
「ああ…すこし、ありますききたいことですうー。」

「聞きたい事? ええ、どうぞ。」

「ああ、たいしがききたいことですうー。」

「大使? 母さんの事?」

「はい。かのじょは、とてもよいひとですうー。ですうーが、えー…」
言葉に困っている様子のタクミ。

「良かったら、テレパシーで聞きましょうか?」

タクミは手を振る。
「ああ、いえ。それはわるいですうー。たいしはいいました、このてれぱしーはきつすぎるみっちゃんにはですうー。」

「…そう…分かったわ、で、母さんがどうかしましたあ? 何かまた、迷惑かけたっすか?」

「あー、たいしの、こころ。あるいつもくろいぶぶんがありますうー。」

「黒い部分。」

「あー。くろ。かげ。あー…」

「陰になってて、よく見えないダークな部分があるって事?」

「あー、はいはい、そうですうー。ありますうー。」頷くマキュー。
「わたしたちは、くろいこころ、ないですうー。はなすときは、はなすあいてのこころがぜんぶみえますうー。ですうーが、たいしはみえないですうー。これは、あー、みなさんにはふつうですか?」

「うーん…」ミサトは顔をしかめた。
「母さんはそれについて何か言ってましたか?」

「あー、いいました。えー、「ぷらばいしー」?」

「…ああ、プライバシーね。」

「ぷらいばしー。ふつうですうーか?」

「あ、ええ、普通よ。私達にとってはそれは普通の事です。問題ないっすよ。」

「ああ。ふつうですうーか。でしたらよかったですうー。」
 

ミサトは頭を振った。



 
「よ、トロイ。薬の方は順調に入荷してるか。」
船内パチンコパーラー、「岸辺の目」では、リョウジが仕事をさぼってふ菓子をほうばりながらパチンキングっていた。

「…ああ。まあ、それなりに入ってるわよ。」
カウンセラーは肩を上げ、副長の隣りの席に座った。
「何か欲しいの。」

「最近年のせいか腰痛がひどいんだ。」

「そういう薬かい。」

「だから、モルヒネをね。」

「古風ね。」
特に驚く事も無く淡々と突っ込むミサト。

のどかな会話を続ける2人は、新喜劇風の場面転換SEに顔を上げた。誰かが店内に来たという事だ。
「あれ、レイタ! 珍しいじゃない、一体どうしたのお?」
カウンセラーは驚いて声を上げた。
「ま、まさか、麻雀に飽き足らず、ついに私のテリトリーのパチンコまで荒らすようになったとは…うーん、そろそろここも撤退する時かしら…」

「あなたの漁場を荒らすつもりは無いわ。」パチンコ店内に入ってきたレイタはずかずかとミサトの所までやって来た。
「トロイ大使が色々質問したいようなので、家族のあなたならより効率的に答えられるであろうと考えて連れてきたわ。」

「え?」
露骨に嫌そうな顔になるミサト。ミサトの頭に、レイタの背後から例の高周波テレパシーが響いてきた。
「(うう、こ、こ、怖いですぅ。皆の目がギラギラしていますぅ! けだもの達なのですぅ!)れ、レイタさあああん!」

ミズホがぶるぶる震えながらレイタに抱き付いてきた。おおむね無表情ながら一瞬眉間に力が入ったように見えるレイタ。
「…か、か、母さん一体何やってんのよ!」

「あ、あ、あああ」急に目を見開き大声を上げるトロイ母。

「な、何よ今度は。」

「はああ、はあああ!」
ずごーん。
ミズホが両手を付けて前に出すと人魂のような炎があがり、そのままリョウジに向けて発射された。ファイヤーがサラウンドの副長。

「ちょ、ちょちょちょちょっと!」

「お主我輩の娘に手を出すとは良い度胸ぞ?」
アフロ髪になって倒れた副長をミズホはがしっがしっと踏みつけている。

「ちょ、ちょっと何やってんのよ母さん、急にどうしたっていうのよ!」

「ミサト。この髭面代官はお主を手篭にしようとしたあくどい奴なのじゃ。

「あ、あ、あんた誰?」自分の母親に随分な事を言うミサト。

「大使。」レイタはいまだに妖気のオーラ漂うミズホの肩に手を置いた。
「副長に暴行を加えるのは特に構わないのだけど、ここでは船の施設が破壊される危険性があるわ。できれば続きはマギデッキの方で…」

はっ
「わ、私はどこ? ここは誰? サッチーのファン層ってどんな人達?」
急にオーラが元に戻ったミズホは、ふらふらーとパチンコ店から出て行った。
 

「…ずっとあんな調子で私の周りにいたわ。お元気な大使ね。」
レイタは(いつにも増して)とげのあるトーンで言う。

「…いいえ。今の母さんは、私も初めて見たわ。」
背後の元副長だった燃えかすをほっぽって、レイタはカウンセラーの戸惑った表情を見た。


カウンセラーは仕事に駆り出され、シムラー人達を食虫植物園に案内していた。
「当船USSエバンゲリオンは宇宙の探索を目的として建造された船ではありますが、同時にクルー達の心を休める施設も必要である、という事でこのような植物園が作られています。あ、そこ、植物には触らない方が良いわよ。かなりきつめの農薬が使われているから、手が溶けちゃうぞお。」

「ほ、ほんとに!」ミサトに注意された7、8歳の眼鏡をかけた女の子は驚いて手を引っ込めた。
シムラー人達といっても、その場にいたのはタクミと3、4人の子供達であった。

「本当よおー。もう既にここで27名が死んでるんだから。」微笑んで言うカウンセラー。

「えー、ほんとおおーっ! じゃあマイ絶対触らないようにするねっ!」
むんっ。
マイは手をぎゅっ、と握った。

「こどもたちはおとなとちがう。とてもうまいはなすですうー。」

「ええ。子供の頭の柔軟性にはかないませんね。」タクミに微笑むミサト。

「でもそれも全部私の教授(しかも篠沢)の賜物なのですぅ♪」

「か、母さん…」

「たいし。からだがわるいききました。だいじょうぶですうーか。」
タクミが心配そうに尋ねる。

「はいですぅ! もう全然問題ありません。」
植物園の向こう側からやって来たミズホはタクミにこくり、と頷いた。

「そうですか。それはよいかったですうー。」
 

「…」
カウンセラーは軽く溜息を付きながらマイ達の方に向き直った。

「ねえおばさん、おばさん達の種族は水に潜れるの?」

ふーーーっ。
「おばさんじゃないでしょ、お姉さんでしょ。」(^^##

「えぁーっ、大使が言ってたよお、大使は「お姉さん」だけど、それ以外の人は普通は「おばさん」ですぅ、って。」

「母さん、一体どういううわーーーっ」
ミサトが振り向くと、ミズホは植物園のボウフラ池にうつぶせにプカプカ浮いていた。きょとんとした様子のシムラー人達。

「トロイより医療班、至急植物園に来て!」


確か禁煙だったはずの医療室内にメンソールの臭いをくゆらせながら、ドクターは頭を振った。
「さっぱり分からないわ。スキャンによれば彼女の脳も、体も全て正常よ。脳神経活動も含め、どこにも異常は認められないわ。」

「でも、現に今こうして倒れてるじゃない。」

「つまり、私にはどうしようもないという事よ。」

か、母さん…」
目を閉じ寝台の上で寝かされているミズホに泣き付くミサト。

「…あら。あなたが素直に悲しむような人間だとは思っていなかったわ。」

「し、失礼ねリツコ、私にだって人間としての感情くらいあるわ!

「うーむ…」
顎に手をやるフユツキ。
…シムラー人のテレパシーが彼女に何らかの悪影響を与えたという可能性は無いのかね。」

3人は、やはり医療室にいたタクミを見た。
「あー、わたしたちげんいんちがうですうー。」

頭を振るマキュー。

「何故そうだと、分かるの?」尋ねるカウンセラー。

「なぜなら、かのじょがたおれるげんいんはちがうからですうー。」
一生懸命言葉を選んで話しだすタクミ。
「あー、かのじょのわるいこころがげんいんですうー。」

「悪い心?」

「悪い心とは、一体何かね?」

「あー、うー、わるいこころ…よくない、くろいこころですうー。それがげんいんですうー。」

「悪い心」と言われても、何の事だか分かりません。」
床に吸い殻を落し、足で火を消すドクター。
 

ミサトは頭を上げ、艦長に言った。
「…艦長。彼から直接テレパシーで聞けば、もっと意味が分かると思います。」

「しかし、彼等のテレパシーは君には荷が重いのではないかね?」

「リスクはありますが、この際なりふり構ってられません。

「…やってくれるか?」

「はいですうー、なるべくいたくないようにちいさくつたえるですうー。」

「ああそうしてくれ。ドクター、カウンセラーの脳神経活動を常に見ておいてくれ給え。」

「了解。」
ドクターは軽く頷くと、医療用トリコーダーを開きミサトの頭にかざしだした。
 

「それではいいですうーか。」タクミの言葉に頷くミサト。
タクミが目をつむると、ミサトは急に口を押さえだした。

「うううっ」

「カウンセラー!」

「うううっ、うっ、うっ。(訳:だ、大丈夫、大丈夫。)…ううううっ(訳:ううううっ)」

ドクターはカウンセラーの頭をモニタしているが、まだ問題は無いようだ。

数秒後、タクミが目を開くと、ミサトは限界が来たようでミズホの上に吐瀉物を顔射した。
「ぐええええ。ふう、ふう…」

「…大丈夫かね、カウンセラー。」酸っぱい臭いを手で払いながら聞く艦長。

「うえ…ええ、まあ何とか。修学旅行で5時間補助席に乗せられた(しかも一般道の山道)ような気分ですけど…」
カウンセラーは自分の胸をしきりにさすった。
「うう…何しろ彼の情報量が多くて…シムラー人のテレパシーは視覚的なんですね。まあとにかく、彼の言いたい事はほぼ分かったと思います。」

ふー。はー。
しきりにその辺を歩き回りながら頭を下げているカウンセラーは、深呼吸をするとようやく彼等に向き直った。
「彼が言うには、母は過去に何らかのトラウマとなるような事があって、それが今になって彼女の心を閉じさせているんだそうです。」

「何か心当たりは?」

「いいえ…私の母は物心付いた時から、いつもあんな調子でしたから…小さな事を気にするような、気に出来るような、頭じゃないんです。」

「うーん…」
 

「わたしは、たいしのこころをみれますうー。」

「マキューさん?」聞くピカード。

「いまもみることできますうー。たぶん。てれぱしーでかのじょのこころをさがす、さぐる?ことできますうー。」

ピカードはドクターを見る。頷くドクター。
「やってみてくれ給え。」

タクミはミズホのおでこに手を置き、目をつむった。
「うっ」
口を押さえるタクミ。

「ミサト、好い加減お母様の顔拭きなさい。」

「…」心底嫌そうな顔で雑巾を探しに行くミサト。

「ふう…」タクミは手を離し目を開いた。

「どうかね?」

タクミは難しい表情で、艦長に頭を振った。
「とてもくらいですうー。くらい。わたしにみせないですうー。あるですうーがみせないですうー。」

「心はあるのに見せないって事?」その辺の雑巾で非常に雑に母親の顔を拭きながらミサトが聞く。

「はいですうー。」タクミはその精悍な顔で頷いた。
「…たぶん、みっちゃんさんにはみせる、こころを、あー、かもしれないですうー。」

ミサトは集中した様子でしばらくミズホの顔を見詰めてみる。
「…だめよ。私には何も聞こえないわ。」

「きこえるうーではない、みえるうーですうー。」

「そりゃあなたはそうでしょうけど…」
言いかけたミサトは艦長に向き直った。
「艦長、もしかしたら、マキューさんに仲介してもらったら母の心を見る事が出来るかもしれません。」

「それはとてもあぶないですうー。」

「でも、」

「ドクター、その場合のマキューさんとカウンセラーの危険性は?」

「マキューさんは問題無いと思うわ。カウンセラーはかなり危険ね。

「え。」

「それではやめた方がいいかね?」
カウンセラーは艦長の言葉に考え込んだ。

「うーーーーーーーーーーーーんんんんんんんんんんんんんんんん…」
ぽく、ぽく、ぽく、ぽく、ぽく…(木魚)…ぴんぽーん。

「…やります。このまま死なれると何だか魚の小骨が喉に引っかかったような感じで余生を過ごす事になりそうですから。」
シルクハットから「?」マークの出ているミサトは答えた。

「分かった。やり給え。」

「それじゃあ頼むわ。」

「はいですうー。みっちゃんさん、そこのべっどでねてください。」
タクミはミズホの隣りの寝台をさす。頷くミサト。
 

タクミはミズホとミサトの寝る寝台の間に立ち、それぞれのおでこに両手をかざすと、また目をつむった。


ミサトが目を開くとエバンゲリオンの廊下だった。
「…母さん?」

周囲を見回すミサト。
「はーい、安いよ安いよ安いよー。蟻動力コイル一山50ラチナム円、50ラチナム円からだ! さあーそこの奥さん、こんな新鮮な物は他じゃあ手に入らないよー。」
姿は見えないが、廊下の向こうの方からダミ声の売り子の声が聞こえてくる。

「せ、え、らー服を(やん、やん、やんややんやんやん)ぬ、が、さ、ないで♪」
天井からは艦内放送のBGMが流れている。

ぱからっ、ぱからっ、ぱからっ…

風を感じたミサトが振り向くと、向こうの廊下を野良キリンが3頭ほど走って行った。

ミサトは頭を振った。

ミサトは廊下を歩くが、どこまで行っても何も無い。どうやらミズホの心が彼女を拒んでいるようだ。
「母さん、どこなの?」

廊下の向こうからふいにピカードが現れた。一瞬ぎょっとするミサト。
「カウンセラー、今すぐここから出給え。これは艦長命令だ。」

「…」

ばっ
「出て行かないと、こうっちゃよ!」
急にフリフリのドレスになってスポットライトを浴びるフユツキ。ミサトは無視して進む事にした。
「あーんフユツキ先生まいっちんぐー」何やら叫んでいるフユツキの幻影。
 

「母さん?」
今度は廊下の向こう側からエビチュの山が現れた。思わず立ち止まるミサト。
「母さん、これは気が利いてるわ。」取り敢えず近づいて一本飲もうとするミサト。

ぼごーーー。
ミサトが開けようとした缶から出てきたのは炎だった。
「…」
アフロミサトは無言で缶を捨てる。

「もう、母さん、好い加減隠れてないで出てきなさいよ!」
ミサトは一室のドアを開けた。


ミサトは懐かしい景色に目を丸くした。
「ここは…ビアゼットの昔の家ね…母さん、ここで何かあったの?」
つん、と鼻をつくビール酵母の臭いが故郷にいる実感をかきたてる。夕陽のあたるテーブルには、幼い日のミサトと父、母の写真がたてかけられている。

「ミサト。よく来たな。」

「…父さん!」ミサトが振り向くと、そこには防寒具に身を包んだミサトの父親が立って微笑んでいた。

「また会えて嬉しいよ。」

「父さん…」言葉を失うミサト。

「今まで、元気にやって来たか?」

…父さん。母さんはどこにいるの。」

「その事なんだが、今母さんはミサトには会いたくないんだよ。」
すまなそうに微笑むソロ越冬隊。

「会わなきゃいけない用事があんの。それさえすめばすぐに出てくわよ。」

「ミサト、待ちなさいがふっ」
父の幻影をエルボーで沈めたミサトは、居間のドアを開けた。


「…」
ドアの向こうはエバンゲリオンの食虫植物園だった。ミサトが振り返ると、既にドアは消えていた。

植物園の池の向こうから、少女が走ってきた。
「…マイちゃん?」
戸惑いながら呟くミサト。

次の瞬間ミサトの視界は暗転し、マイが炎に包まれているようなイメージが現れた。
「来ないで…来ちゃだめですぅ!」
ミズホの声が響く。

「母さん? 母さん? 母さん!」
ミサトは目を開いた。
 

「…どうだったかね?」
ミサトは荒い呼吸をしながら、医療室のミズホ、タクミ、フユツキ、リツコを見回した。



 
ぽろろん。
「どうぞ。」

ミサトの自室にやって来たのはフユツキだった。
「艦長。」

「構わんかね。」

「ええ、もちろん。」

ミサトは端末のモニタに向き直った。
「ビアゼットの個人データファイルにアクセスして母の情報をチェックしていたんです。でも、これといっておかしい点もなくて…いや、おかしな行動を記したような物だったら歴史小説にしてほしい位死ぬほどあるんですけど、母にとって何かトラウマになりそうな事っていうと、特にこれっていうのが無いんですよ。」

「基本的に悩まない方のようだからな。」

「…ええ、会う度ごとに、母にはかなわないって思い知らされてますから。」
ややむっとしながらも頷くミサト。

「…何か、彼女自身の記録はないのかね。日記とか。」

「アクセスしてみましょう。」
ぷぷー。
「…アクセスコードがいるみたいっすね。10文字の。」

「うむ…それではアクセスは無理か…」

「あ、入れました。」

「えええ。」

「「misatolove」って入れたら入れました。」

「そ、そうか…本当に大使に愛されているのだな…」

「嬉しくないっすよー。あんな母で良ければいつでも譲りますって。」
ミサトはぼやきながら日記の画面を操作する。
 

  
明日たはひさびさにみっちゃんに会える日ですぅ。きゃっ! ミズホは明日お心持ちにしていたのですぅ。あの連邦を代表するエバングリオンで、カンセラとして戦土達に安らぎを与えるみっちや、聖母のよおに皆に微笑えみと滋しみの心ろは与えるみちっゃん、いぎとゆう時には受と正ぎの偽に立ち上が、船を式し悪くを滅ぼすみっちゃん。でも本当が心ろ優しい、チョーとたはむれる小公女…明日たがそんなみっちゃんお励ましにやってきたのでしたですぅ。 
 
 
「何でこの女、書き言葉でも全部「ですぅ」になってんのよ。しかも何か最後過去形になってるし…」こぶしに力の入るカウンセラー。

「しかし内容は至ってまともだな。少なくとも悩みは無さそうだぞ。」

「ええ、確かに…その前の日も、更に前の日も大差無さそうですねえ…」
頭を振るミサト。

「最近の物でなく、昔の日記を見てみたらどうだろう?」
 

「ええ。」ミサトはパネルに触れ、日記の画面をスクロールさせる。

「待ち給え、今の所を戻してくれるか。」

フユツキは画面を指差した。
「見給え、ここだ。」

「何も書いてない。空白ですね。」画面を操作するミサト。
「あ、この辺ずっと空白になってる。」

ミサトのピックアップした部分は、ただ日付のみが並んで本文が全く書かれていなかった。
「えーっと…母が結婚して1年後から、7年間も空白になってる。……私が生まれた時から、日記が再開されてんだ。」
独り言のように呟くミサト。

「空白をわざわざ記載するとは思えんな。この間の日記は、後から大使が削除されたという事だろう。」

ミサトとフユツキは目を合わせた。


きゅいーん。ぎーごごごご…
「どうしたのかね。」

「大使の様態が思わしくありません。神経シナプスの崩壊が進み始めているんです。このままでは…持って5時間です。」
飽きたらしくどっかに行ってしまったドクターに代わり、ナース・ハルナが医療室にやって来た艦長とミサトに説明する。

カウンセラーは、とても三十路女の母親とは思えないあどけない顔の大使を見下ろし、顔を曇らせた。
「…艦長。」ミサトは顔を上げた。
「やっぱりもう1回、マキューさんに仲介してもらって母の心に呼びかけてみたいんですが。」


再びやってきたタクミは、ミズホと、ミズホの隣りの寝台のミサト、それぞれのおでこの上に手を乗せた。
「ドクター、先程と同じように二人の脳波をチェックしておいてくれ給え。

「分かりました。」軽く頷くドクター。

「はじめますうー。」
艦長が頷くのを確認すると、タクミは再び目をつむりだした。
 

ミサトは再びエバンゲリオンの廊下にいた。
廊下の向こうからやってきたのは、メガネの子供だった。
「マイちゃん?」

眉を上げ、不思議そうに言うミサト。
「(なんでこの子が母さんの心に出てくるの?)」
しかしマイらしき子供はニコリともせず、ミサトをじっと見つめると、急に向こう側から吹き上がった炎の中に消えて行ってしまう。
「ま、マイちゃん、待って、どこへ行くの?」

思い切って炎の中に飛び込むミサト。
 

ミサトは目を細め、周囲を見回す。
船の植物園のようだが、丘の向こうにはビアゼットの昔のミサト達の家が見えていた。
ミサトは池の向こうにミズホを見つけた。

ごごごごご…
ミズホは副長を燃えかすにした時同様、両目を光らせ口はひきつり、背後に何やら赤い妖気を漂わせていた。
「か、か、母さん…」
思わず後ずさるみっちゃん。

「お主は入ってはならぬ場所に侵入しておる。今すぐ退却するのじゃ!」

「か、母さん、さっきから聞いてるんだけどそのキャラ作りは一体何?」

「わらわがビアゼット王女ミズホ・トロイの真の姿ぞ! お主、今すぐここから退け!」

「そ、そういう訳にはいかないわ。

退け! 今すぐここから退くのじゃ!」
ミズホ(?)は両手を前に突き出す。彼女の手の前に、またあの火の玉が作られた。

「ま、ちょちょちょちょちょっち待って、私は母さんの可愛い一人娘よ?」

「ふはははほえあほえあほえあはふはふはふはふ…」
ずごーん。

ミズホの手から発射される火の玉。ミサトはボウフラ池に飛び込んだ。
じゅばあっ

「何ぃっ!」
火の玉は池の水に消える。

「か、母さん、話し合いましょ、お互い話せば多分分かるはずよ。ね、ね。ほら、懐かしい家でカレーでも食べながらさ。」
「うああああっ」
ミズホは急に苦しみだした。
 

ビクッと震えるミズホの様子にフユツキは尋ねる。
「何があったのだね。」

「さあ。…待って、大使のシナプスの崩壊が急速に減っているわ。」

「逆にトンコツィールの分泌量は増えています。」
パネルを見るハルナ。

「持ち直したのかね?」

「そうなら良いわね。でも何らかのショックを受けているという見方も出来るわ。」

「うむ…」
 

「か、母さん?」

「その言葉を言うなあっ!」

「母さん? 言葉…って何よ! 何の話をしているの?」
池から上がり、ミズホに近づくミサト。

「カレーの話は…するな…」
ミズホは気を失って倒れ込んだ。
「母さん!?」

池の向こう側、家の方から人が現れた。マイと、ミズホに雰囲気の似た、しかし遥かに大人の女性と、ミサトの父親だ。
「母さん、あれは、一体…」

3人は互いに笑い合いながら、向こう側でピクニックを始めた。サンドイッチやエビチュで昼食を取っている。
「ヒロシ様、今日もとても素晴らしい陽気ですわね。」
女性がミサトの父に向かって優雅に笑っている。

「ああ、本当にな。ミズホ、今日はやっぱりこっちの方が良かっただろう?」

「ええ、そうかもしれませんわ。」

「…もしかして、あれは昔の母さんなの?」呟くミサト。

その女性は池の方で1人で水をすくって遊んでいる子供を呼んだ。
「メイちゃん、こっちに来て一緒にお食事をしますわよ。」

「はい。」メイちゃん、と呼ばれたその子供は静かに頷くと2人の方に歩いていく。

「メイちゃん。今日はお母様特製のカレーサンドイッチを召し上がれ。お母様ね、腕によりをかけましたわ。」微笑む女性。

「はい、いただきます。」
 

「駄目ですぅ!」
ミサトの隣りで「眠って」いたミズホは急に目を覚まし、立ち上がった。
「それを食べてはいけませんっ!」

こちらの声が聞こえないらしく、メイはカレーを口にした。
ぱく。
「もが…もがあああああああ…」
一口カレーを口にしだした途端苦しみだすメイ。

「「メイ!」」ミサトの隣りのミズホと池の向こうの「ミズホ」が同時に叫ぶ。メイは倒れ、意識を失った。
「メイちゃあん…」泣き崩れるミズホ。

ミサトはミズホの肩を揺らした。
「ねえ母さん、答えて! あれは一体何なの? あの人は昔の母さんなの? メイって誰なの? 母さん!」
 

「そうですぅ…あれは昔のわたし。そして、メイちゃんは…みっちゃんのお姉さんなのですぅ。」

「私の…姉…」
ミサトが振り返ると、既に池の向こうの家族と家は消え、場所はエバンゲリオン内の植物園に戻っていた。

「はいですぅ。メイちゃんはみっちゃんとは違って、とっても素直で手のかからない良い子でしたぁ。」

「そ、そうっすか…」

「あの日、わたし達家族はお家の近くの公園でお弁当を食べていましたぁ。でも、メイちゃんは…私の作ったカレーのせいで…」
うるうる。
「カレーのせいで、命をおどじでじま゛っだの゛でずううう。」
ぶわっ。

ミサトに再び泣き付くミズホ。

「か、母さん、何でたかだかカレーで人が死ぬの? 何かの間違いなんじゃないの?」

「間違いじゃないのですぅ。メイちゃんはこのせいで…死んでしまったのですぅーーーーうううううーうーうーうううー。」

「(笑うべきなのか慰めるべきなのか…)」

「慰めるべきなのですぅうううう」

「そ、そうなの…」
母の頭を優しく撫でるミサト。
「…母さん、外の世界に戻りましょ。一人で悩んでいても何にもならないじゃない。それに今の母さんには…私がいるでしょ。」

ミサトがミズホを立ち上がらせると、植物園は消え、周囲には何もなくなった。
 

医療室の隣り合った寝台で、ミサトとミズホは同時に目を覚ました。
「「…」」
2人は無言で微笑みあった。



 
ぽろろん。
「どうぞ。」

「やはりここにいたのね。治られたようで良かったわ。」
ミサトの自室にやって来たレイタは、座っていたミズホに言った。

「あ゛あ゛ああああああーっレイタ様、有り難う御座いますぅー! わたしの事をそんなにも心配して下さっていたのですねえええっ!」
がしっがしっがしっ。
レイタに抱き付き振り回すミズホ。ミズホの背後でミサトが手を合わせ無言でレイタに謝っている。

「か、母さん、レイタも結構忙しいし、話はまた後でゆっくりと…」

ぴた。
「あら、みっちゃんもしかして妬いてらっしゃいますのね。まぉーこれだから売れ残りの三十路女は困り者ですぅ。」

「ほう…」

「まあー、確かにみっちゃんの言う事も一理あるのですぅ。レイタさん、後でゆっくり、2人っきりで愛について語り合いましょう。ああん、それ以上もだなんて、何て大胆な事をおっ!」

「…分かりました。それじゃ。」
レイタは部屋を出て行った。

ミズホはミサトに振り返り、頭を振った。
「うーん、何ともミステリアスな方なのですぅ。全然考えが読めないんですもの。間違いなく、レイタ様はミズホの運命の方なのですわあ。」

「ま、まあ、その事は後でゆっくり説明するとして…」
思わず視線をそらすミサト。
「ねえ。メイの事はもう…大丈夫?」
 

ミズホは何度も頷くと、ミサトの隣りに座った。
「はい、大丈夫ですぅ。……聞きたい事があるのでしょう?」

「うん、それはもう色々と…その、メイ姉さんはどういう人だったのかとか、何で、今の母さんの方が昔より若いのかとか…」

「メイちゃんはね。今も生きているのですぅ。」

「…私達の、心の中に?」

「もちろんですぅ。今夜は親子でゆっくりお話しするのですぅ。」

「うん、そうね。」
ミサトは微笑み、ミズホに頷いた。

つづく
 


次回に続くよどこまでも
 
ver.-1.00 1998+7/6公開
 
感想・質問・誤字情報・アキハバラ電脳組・マケドニア舞踊組・ジュディマリに疑問組・永井美奈子労働組合等はこちらまで! 

次回予告

夏は巡る。シンジは第三新東京大学経済学部に進学していた。大学で彼はケンスケと再会する。ケンスケはシンジの様子が変った事に驚くが、シンジは構わないで欲しいと突っぱねる。学業に面白さを見出せず、怪我の後遺症でもう走る事も出来ないシンジにとって大学に居場所はない。シンジは一年も経たない内に大学を休みがちになっていった。
ある日クラブで踊るでもなく佇んでいたシンジは女性に声をかけられる。それはヒカリだった。シンジは知らなかったが、彼女も第三東京に戻り、同じ大学に通っていたのだ。シンジは最初彼女を邪険に扱うが、トウジとの事に責任を感じていたヒカリは彼を執拗に追及する。苛立ちが最高潮に達したある日シンジは自宅に押しかけていたヒカリを押し倒すが、未然に終わる。ヒカリはそんなシンジを優しく慰めるのだった。
シンジは再び大学に通い始めた。そして2人は、互いに相手の部屋にいる事を自然に感じるようになっていった。シンジは彼女に運命を感じはしなかったが、何故か自分が大学に行っているのは自分の為でなく彼女の為であると思うようになっていた。
3年生になりシンジは専門科目を選択する事になった。講義の初日、「心理経済論」の講師は急病で倒れたので新任の研究員がしばらく代行を務める旨が伝えられる。そして壇上に現れたのは、アスカだった。
アスカは講義の後でシンジに気付き、再会を喜ぶ。しかし以前自分の前から去る事を選択していた彼女へのシンジの対応は冷淡な物だった。埒が明かないと感じるアスカはシンジのマンションを訪れる。そこで彼女はヒカリと鉢合わせするのだった。ヒカリはアスカが、シンジが本当に人を必要としていた時にドイツにいた事を指摘、あなたに彼を奪う資格はないと告げるのだった。
シンジは一応アスカの講義に出席はしていたが、積極的に内容に参加してはいなかった。ある日課題を忘れたシンジをアスカは手酷く批判する。シンジは「僕はあなたの理想とするような学生にはなれません」と言い教室を出た。シンジはその年一つ単位を落すのだった。
次回「真夏の子供達」第27話、「視界を遮るもの」。御期待下さい。

本当の次回予告:シンジの話。
 



 
後書きコーナー

「03:プリーチャーさん、言及有り難う御座いますぅ。ええと…あれ、どこだ、あれ、消えてる? まいいや。」
「ぶすーっ。」
「あっというまに夏ですねえ。時の過ぎるのは何て速いのでしょうか。」
「むすーっ!!」
「はいはい、何ですか。」
「何でわたしが、こ、こんななんですかあっ! 口調も好い加減ですし!」
「そういう連載なんだもん。」
「ああっ、開き直られましたね!」
「違うの。出てくるキャラクターの方々が毎回後書きで怒ってるんだけど、これはそもそもそういう話なのよ。つまり別に本物の描写をしている訳じゃなくて、本物をいかに崩すか、がテーマの話なのよ。」
「だからそれがお開き直りなのですぅ。」
「そうか。そうだな。」
「…(この方大丈夫?)…でも、お崩しになるにしても限度があるのですぅ。私の運命の方はあくまでシンジ様で、別に綾波さんが好きだなんて事はありませんし、」
「だからそういうのも全部架空の設定なのっ!!」
「逆ギレですかあっ!!」(^^;
「ブツブツ…全くモーニング娘のやつらと来たら…特にアレ! グラビアにどーん、と載るな! 怖いんだよお! お前プルガサリか!」
「(何だか良く分からないけど、怒っておられるのですぅ…)で、でも、とにかくこれだけは譲れない事があるのですぅ!」
「(素に戻る)え?」
「何故、ミズホが葛城さんのお母様になるのですかあっ! 他はよろしいですからここだけでもお書き直しになって下さい!」
「何か呼んだ。」
呼んでません。
「ふーんだ。何かさ、最近さ、皆私に冷たいんだもんなあ。「ミサト落ち」とか言っちゃってさ。「こういう話は僕達にとっては痛いから止めて下さい」位の事を言ってくれるようなミサラーはどこかにいない訳ぇ?」
「そもそもミサラーがいないじゃないですか。どこにも。全く。」
がぷっ
「きゃああああああっ」
「あら、フラン研君どうしたの、肺が潰れてるじゃない!」
「…(ぶくぶく)」(@o@)
「まあ良いわ。ごめんねフラン研、助けてあげたい所だけど、私は今から自分のファンを探す旅にでないと!」
「(何となくファンの方のいらっしゃらない理由が分かったような気が…)」6秒後作者死亡。(死因トキノのCMの白い人。)

以下次回





 フラン研さんの『新エヴァントレック』第二十六話、公開です。




 初めは「OK」で読んで、
 そのあとに「キャンセル」で−−ビックリしたな〜


 こういうの初めて体験した〜


 でも、「キャンセル」バージョンは
 斜め読みになっちゃったけど(^^;
  2度目になったから・・

 ・・・勿体ないことをしたなぁ
    最初にこっちを読んでおけば良かった。




 ミサトの作るカレーのルーツはこんな所にあったんですね(^^;
 ”こんな”と言うのは変か、親から子への自然な流れだし・・・・



 姉は死んだけど、
 ミサトは生き残っている。平気で。


 やっぱりミサトさん凄い〜



 常軌を逸した体、
 無茶苦茶な頭・・・

 それは子供の頃からカレーを食ってきたからなのかも、、






 さあ、訪問者の皆さん。
 次回予告も快調なフラン研さんに感想メールを送りましょう!



TOP 】 / 【 めぞん 】 / [フラン研]FAQ:Q・生活は大丈夫なの?:A・本当はセーブしているので大丈夫です。電波のなすびみたいな物ですね。ところで最近のからくりテレビのヤラセは目に余る物がなくないか?