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「ウ、ハウー、グスッ…」
USSエバンゲリオン艦長、フユツキ・コウゾウ・ピカードは、艦長室でテレビを見ながら男泣きしていた。モニタにはアニメのエンディング、スタッフロールが映っている。

「な、なんと健気な少女なのだ…沙南ちゃん! 秋人君への想いを断ち切るために芸能界の仕事に専念するとは…グス…これで本当に風花ちゃんは納得したのだろうか…まあ、それもよかろう。そろそろ自室に戻るか。」

今まで流れていた「こどちゃ」に引き続き「スレイヤーズ」が始まる時間だ。ピカードはその短いCMの間を利用して移動するつもりらしい。彼は艦長室を離れた。
 
 
 
エバンゲリオンに着任したばかりの女性エンジニア、ユミ・シノハラ・ゴメスは快活な性格なのだが、同時にそそっかしいのが珠に傷であった。彼女はキッチンからココアを持って来て、エンジンデッキでマコトと休息をとろうとしているところだった。

がちゃっ
「あっ!」「おっ」

「す、すいません艦長! だ、大丈夫ですか?」

ゴメスとピカードは角でぶつかってしまい、ゴメスの持っていたココアが艦長の服にかかってしまった。
「ああ、いや、どうということはない。」

「でも、服を洗われた方が…」

「大丈夫だ、構わんでくれたまえ。」
急がないと「TRY」が始まってしまう。ピカードはそっちに気が取られている。

「は、はい…分かりました…」

艦長は自室のドアを開ける。そしてシートに座る。
 
 
次の瞬間、彼は自分が小型のシャトルの操縦席にいることに気付いた。


―宇宙。そこは最後のボランティア(意味不明)。これは、宇宙戦艦エバンゲリオン号が、新世代のクルーの下に、24世紀において概ね任務を続行し、未知の世界を探索して、新しい生命と文明を求めるふりをしつつ、人類未踏の宇宙に、アバウトに航海したりしなかったりする小話である―

EvanTrek The Next Generation
新エヴァントレック

K Who
第七話「無限のタイム中」                            



 
マコトはユミを慰めていた。綾波レイに負けない位の包帯姿だ。
「まあ、それは今悔やんでも仕方無いさ。これからそう言った事を繰り返さないように努力する、それしかないんじゃないかな。」
 
しゅんとしているユミ・シノハラ・ゴメス(ナイスな名字)。
「私、やっぱり宇宙船勤務なんて向いてないのかもしれない。田舎に帰って、美容師を目指そうかな…」

「何落ち込んでんだ、ココアこぼした位で。艦長だってそんな事気にしちゃいないさ。そうだ。」

マコトは立ち上がった。
「テンフォワードにでも行こう。こういう時は飲むのが一番だ。」
そうだ! 俺っちにもとうとう春が来るのだ! 内心歓喜の歌を鳴り響かせる怪獣イカデビル、ことマコト。
 
 
2人はバー・テンフォワードにいた。ここはバーとはいっても、サービスは高速道路のパーキングエリア並だ。つまりセルフサービス。なにしろマスターがおよそ仕事をしていないのだから、自分達で作るしかない。

逆に言うと、ここでは何でもし放題である。本来本物のアルコール飲料はエバンゲリオン内には置いてないはずなのだが、あるカウンセラーの密輸によってその規則は有名無実と化し、相手を酔わせた上で楽しいことをしたい男女はここの奥まった席に座るのが定番となっていた。

しかしこの日は雰囲気が違っていた。いつも本に夢中で周りに全く気を払わないマスター、マユミ・ガイナンにどうも落ち着きがないのだ。

「どうしたの、マスター。本を読まずに置いているなんて、何か気になることでもあるの。」
さすがにいきなり奥の席に連れて行くのはまずいと判断したマコト・ラ=フォージ。ゴメスとまずはカウンターで健全にやっていた。

「ええ。何か様子がおかしいです。それが何かが、よく分からないのですが。」

ユミがグラスを傾けながら皮肉っぽく言った。
「ふうん。マコト君はマスターみたいな人が好みなんだ。」

「な、何言ってるんだよユミちゃん。…ただ、ここのマスターは、地球人には分からない異変を感知する能力があるんだ。」

「どうも、嫌な予感がします。」マユミは眉をひそめた。


自分の部屋に来たはずなのに、何故いきなりこんな所に? ピカードは向いにいた乗員に声をかけた。
「一体、ここはどこかね?」

「もちろんシャトルの中ですよ。フユツキ・コウゾウ・ピカード艦長。」
振り向いたのは、大佐の階級章を付けた銀髪の少年だった。

「き、君は…」

「お久しぶりです。艦長。」
少年は表面的な微笑みを艦長に向ける。

「K! 一体何の用かね。我々人類は無罪放免となったはずだぞ。…君に差し出したWシンジ君で。」
K連続体を睨み付ける艦長。

「ええ、まあ彼とはうまくやってますよ。」髪を掻き上げる連続体。
「でも、そろそろ飽きたかな…」

「な、何という勝手な奴!」

「言動に慎みを持って下さい、艦長。あなたは今誘拐されているんですよ。」Kの赤い目が光る。

「そんな事は関係ない。」

Kは気にせずに話を続けた。
「僕も本拠地?の男子高でその種の刺激にも慣れましてね。最近はギャラリーまで…おっと、これは他で漏らしてはいけない事だったな。しかし、刺激に慣れるという経験は、艦長、あなたも思い当たる節があるんじゃないですか? エヴァントレックの第1話。今見ると心底おっかなびっくり書いているのが分かる。エヴァ小説のパロディも特に見当たらない。それが今では、オリキャラを無断で借りても少しの罪の意識も感じられない…」

痛いところを突かれた艦長。返す言葉がない。
「そ、それはこっちの事情だ。そういう部分が好評だったのだ。」

「成程。僕はちょっとしたお願いをしたくてここに来ただけです。いや、たいした事じゃありません。…もし私の言うことを聞いて下さらないのでしたら、私にも考えがあります。」

Kは一枚の写真を艦長の前にはらりと落とした。

「こ、これは!!」

艦長が新世紀エヴァンゲリオンの冬月副司令のコスプレ?で(ピー)ちゃんと戯れているときの写真ではないか。

作者注:分からない人は当めぞんのGallery参照。

「貴様! で、望みは何だ。」
自己保身モードへの切り替えが速い艦長。0.2秒で変身可能だ。

「え? あ、ええ。バーにでも行きますか。」



 
リョウジ・ライカーは不機嫌に不精髭をさすっていた。全く収穫無しか…どうせこんな事になるなら、もうちょっとミヌエットっちと楽しんでおけば良かったのだ。

「本当に、どこにもいないんだな。」

「ええ。コンピュータは、艦長がこの船に乗船していないと示しているわ。」
計器を操作するレイタ。

「そんなはずは無いんだ。全力で捜索してくれ。」

「分かりました。」

「一体どういうことなの。もう捜索して6時間も経っているじゃない。」
シリアスな表情で椅子から身を乗り出すミサト。

凍り付くクルー。

シンジ・クラッシャーは考えた。
何故だ! 何故ミサトさんがしらふなんだ! しかもまともな台詞を言っているじゃないか! かあさん(=リツコ)が休暇中の間にクールな科学者の役も分取るつもりなのか? でも、でも、ちゃんと椅子に座ってるだなんて!

「ミサトの領地(はあと)」を見やるシンジ、そこにはもちろんぐでんぐでんのゲル状物質に変化しているミサト嬢。

「え、あ、えええええ!?」
「何故カウンセラーが2人いるのだ!」ゲォーフが困惑して言う。
この時点まで誰も気付かないというのもかなり問題である。

「なぶぁーーーーほぅーーんが。だぁぁっくーなあ。んんん!」
「いやあ、そこの本物の私が仕事が嫌になったらしくて、リツコの部屋から冷凍クローンの私が起こされたのよ。。皆もどう? 各クルー一体分位なら、確実に全員の冷凍サンプルがあるわよ。」
にこやかに話すクローン。

ブリッジを氷点下の吹雪が吹き荒れる。



 
「何故、あなた達がいるのですか。」

閉店したはずのバー・テンフォワード。読みかけの本、「部下に好印象を与えるユーモア話術・中級編」を置いたマユミ・ガイナン。突然カウンターにはピカード艦長とKが座っている。

「艦長。どこにいらっしゃっていたのですか。」
ガイナンが尋ねた。

「ああ。取り敢えず水を頼む。」

「ご自分でなさって下さい。」
絶対に自分が動かないことを誇りにしているガイナンは、艦長であろうが当然相手にしないのだ。
自分でサービスコーナーで緑茶を入れる寂しい艦長。

「僕は、ドライマティーニでも頂こうかな。」Kはそう言うと手に中身入りのグラスを出現させた。

「艦長は、彼にさらわれていたのですね。」Kに鋭い目を向けるガイナン。

「さらったとは失礼だな。僕は、君ほど礼をわきまえない人間ではないのでね。」

「あなたは、元々人間ではありません。」

「そうかもしれないね。しかし君はどうなんだい? 君のようなメガネー人に、リリンの心が分かるのかい?」

「エル・サターン人です!」

水を取って戻って来た艦長。
「何だ。君達は知り合いなのかね。」

K連続体が冷笑を浮かべる。
「そういうことになりますね。」

マユミ・ガイナンは厳かに答えた。
「ええ。彼こそ、私達エル・サターンを滅ぼした張本人ですから。わずかな生き残りがこうやって生き延びていますが…自分達種族を離散させられた怨みは、200年経った今でも消えることはありません。」

エル・サターン人は長寿人種で、約600年の寿命を持つ。しかし彼等の母星は滅亡し、数少ない生き残りを残すのみとなっていた。

「そうか。連続体が原因とは…」
 
 
 
Kは全く気にせず艦長に言う。
「艦長、それで僕のお願いなんですが…」

ふーっ。深呼吸をする艦長。
「何だね。」

「この船、エバンゲリオンのクルーにして頂けませんか。僕の能力があれば、この船の大きな力になると思いますが。」

「艦長。」
フユツキが答える前に遮るガイナン。
「聞かないほうが身の為です。何か企んでいるのは明白ですから。」

艦長は威厳を持って答えた。
「Kよ。私達人類は、自分達の力で充分今までやって来た。君の力を借りずとも、この船は問題無く運航可能だ。」

「写真。」知らないうちにカウンターに腰掛けているお行儀の悪い連続体が、思い出したようにつぶやく。

「うぐっ。か、構わん。とにかく君の力など必要無い。私達人類の力で、充分だ。」

「ほお、そうですか。」


次の瞬間ピカードとKはブリッジにいた。

驚くクルー達。
「艦長! 御無事でしたか?」ライカーが近寄る。

「安心してくれ。艦長さんに傷は付けてないよ。」ライカーが座っていた席に悠々と腰掛けているK。

「彼に誘拐されていたから、機械が探知できなかったのね。」
レイタはKをいまいましげに見た。
全く、SFのシナリオ運び的にはあなた位都合の良いキャラも無いわね。何でもありなのだから…

レイタは計器を見直した。
…またご都合主義だわ…
「…エバンゲリオンの現在位置が変わったわ。」
余程レイタを良く知る者でない限り、彼女の口調が動揺したものであることには気付かないだろう。

シンジ・クラッシャーが叫ぶ。
「信じられません。先程の地点から7000光年離れています!」

「連続体! お前何をした。」
つかみかかりかねない勢いで言うライカー。実際につかみかからないのは、それが無駄だと知っているからだ。

「僕は艦長さんにお願いをしたんだ。いつも本物のシンジ君と一緒にいたいから、ここのクルーにしてくれないかってね。でも、彼は嫉妬深いのかな。僕がクルーになるのは色々困るらしい。」

艦長、小ショック。
そんな理由は聞いてないぞ! でも、確かにその意味でも困るではないか!

ライカーが即座に答える。
「誰がそんな事を認めるものか!」

「こうも言っていたかな。「私達人類の力で充分だ。」だからちょっと君達人類の力を試してあげたくなってね。」「あ、あひっ、ああ」
「説明をしながら何気なくシンちゃんの大事な所を触るな!」怒り心頭の艦長。

「おっと、これは失礼。しばらくは自制するよ。君達の心と体は、繊細だからねえ。」笑う連続体。

シンジ・クラッシャーは「もうやめちゃうの?」と哀願するような目でKを見つめる。
艦長大ショック。ああ、魂が抜けて行く…
 
 
「それで、一番近い宇宙基地はどこになる。」ライカーがレイタに尋ねた。

「スターベース185ね。この船の最大ワープで到達まで2年かかるわ。」

「うむ…仕方あるまい。スターベース185を目指してくれ。」

「了解。」

「いいのかい? 僕に一言頼めば、すぐに元の場所に戻してあげるよ。」
微笑むK。さっきから前方のシンジがうるうるとした目で見つめているように見えるのは気のせいか。

「お前の力は借りずとも、我々の力で何とかして見せる。」リョウジは憤然と言い放った。

艦長は何故か抜け殻になっているようだ。何があったのだろう。
 
 
突然ブリッジの扉が開く。
「失礼します。」入って来たのはマユミ・ガイナンだった。

「マ、マスター…一応、ここは民間人立入禁止なんだが…」
困惑するライカー。

「と、どっどーぉ、むう。だっ、ううううう。」
「あなたがここに来たという事は、何か重大な問題があるのね。」
2人のミサトは同一人物なのでしゃべるタイミングは同じである。期せずしてシリアスミサトが「本物」の通訳代わりになっているようだ。

マユミはうなずいた。
「申し訳有りません。でも、この船に危機が迫っています。」

「艦長!」呼びかけるゲォーフ。しかし艦長の体は現在「魂の留守番♪」中だ。(フラちゃんに座布団一枚!)
「…いや、副長。未確認の星系が確認される。」

「ええ。…おかしいわ。高度に機械的な星系のようね。」

「機械的な?」聞き返すライカー。

「ええ。私達の知るどのタイプより進んだ新しい形の」「副長。」ゲォーフがレイタを遮った。
ぶうぅーーん、ぎろっ。
凄い勢いで睨むレイタ。彼女は自分の説明を無下に扱われるのを最も嫌うのだ。
「ふ、ふふ副長。」声が裏がえるゼレンゴン戦士。

気を取り直し「一機の宇宙船が我々を追跡しているようだ。」

「宇宙船? スクリーンに出せるか。」

「スクリーン、オン。最大望遠。」
 



 
前方には不思議な形の物体が浮かんでいた。その物体には窓や翼のような物は無く、色は黒く煤けている。表面はむき出しのパイプ等のパーツに覆われている。

そして全体としての形は、巨大な黒焦げの焼き魚そのものだった。

「い、一体何だ、あれは…」つぶやくリョウジ・ライカー。

恐ろしげな声でマユミ・ガイナンが言った。
「あれは、ペングです。」

「ペング?」

「はい。Kがペングを呼び寄せ、彼等が私達エル・サターン人の母星を滅ぼしたのです。彼等に説得は通用しません。遭遇した生命体は全て攻撃・略奪し、それで自分達の科学技術を上げる、それがペングのやり方です。見た目はペンギン型ですが、間違いなく宇宙で最も凶暴な種族です。」

「さあ、ライカー君。君なら彼等からどうやって逃れるのかな。」鼻歌を歌いながら言うK。

その間にもメザシ型のペング・シップはエバンゲリオンにみるみる近付いていた。

突然オンにされる宇宙回線。
「ク、クエッ、クックッ、クワァッ、クックエ」
黒いアダプターのような物を装着したペンギンが何か話している。まもなく言語が惑星連邦の言葉に切り替わった。
「お前達愚かな地球人よ、私に降伏せよ。私に統合されるのだ。」
返事も聞かずに回線は切れた。

「ゲォーフ! 防御シールド張れ! 攻撃体制に入る。」

ライカーに言われシールドを張るゲォーフ。

ブリッジに突然ペングの一匹が転送されて来た。くっくあっくあっく。

「な、何故だ! シールドを張っているのに!」

「ミサトの領地(はあと)」付近のペング。クルー達を気にも止めずにコンピュータに近付く。

ゲォーフがすかさずフェイザーを射った。ペンギンはあっけなく倒れて、消滅した。

すると、違う場所からまたペングが現われた。今度はライカーがフェイザーを射つ。またもやあっけなく倒れる。
すると更にペングが現われる。ゲォーフがフェイザーを射った。するとフェイザーのビームは跳ね返ってミサトを直撃。ペングは無傷でコンピュータに近付く。

「まさか!」
「A.T.フィールド?」レイタのつぶやきにKが答えた。

「そのようだね。彼等は学習能力が強いから、同じ武器は何回も使えないよ。もうフェイザーは効かないんじゃないかな。一体どうするんだい?」

やや考えて、レイタがライカーとゲォーフに言った。
「フェイザーのコードパターンを変えて。」

ライカーがコンピュータを調査しているらしいペングにフェイザーを射つ。ペンギンは消えた。

全員ミサトさん(本物)の事を忘れてます。(丁寧語)

それはともかく、ペンギンはもうブリッジに現われなくなった。

「もう必要な事は全部分かった、と言う事か?」自嘲気味に言うライカー。

エバンゲリオンは最大船速で逃げているはずだ。しかしスクリーンのペングシップは段々大きくなっている。

「何故だ、どんどん近付いて来るぞ。」

「副長。彼等はトラクター・ビームを使用可能のようね。つまりこの船は捕らえられているわ。」

「何だと!」

メザシの口から捕獲ビームが発射されている。それによりエバンゲリオンは逃げることが出来なくなっていた。むしろ徐々にペングシップ(和名デカメザシ)に引き寄せられている。

「魚は良いねえ。和食文化の極みだよ。」何故か目の前に中トロを出現させて舌鼓を打っている連続体。

その時エバンゲリオンを大きな振動が襲った。
数秒暗闇に包まれるブリッジ。すぐに電力は回復したが、余程の打撃が有ったという事だ。振動はまだ続いている。

「何が起きている!」

「彼等のビームで、エバンゲリオンの円盤部が切り取られつつある。」自分で言っていることが信じられないゲォーフ。

「何だと!」

ようやくエバンゲリオンの振動が収まった。
「被害状況は。」

「…E-17ブロックの居住者、18人、死亡。」シンジ・クラッシャーが悲痛に報告した。
「および3頭のホルスタイン、7頭のサラブレッド、27匹のアメリカザリガニと3421匹のダンゴムシ、2頭のハヌマンラングールを失いました。」

「何という事だ…」

「恐らく先の惑星連邦前哨基地の破壊も、彼等によるものでしょうね。」
冷静にコメントするレイタ。

「我々が、彼等に対抗できる武器は…」

「光子魚雷しか無いと思います。」シンジが進言する。

「そうだな。マコト君、準備してくれ。」通信機で呼びかけるライカー。

「し、しかし、それではエンジンへの危険が大きすぎますが…」

「緊急事態だ。急げ。」

「分かりました。」

間もなく出力が上がる。ゲォーフが光子魚雷のスイッチを押した。「発射。」

魚雷の効果はてきめんだった。ペングシップは正面のかなりの部分が破壊され、攻撃は止まった。クルー達はほっと肩をなで下ろした。
 
 
 
その時クローンミサトは本物がフェイザーで射たれていたことをようやく思い出した。「大丈夫、本物?」あわてて駆け寄る。
「…」「本物?」「…」「ほんものぉっ! 返して! 私の本物を返して!(意味不明)」泣き叫ぶミサト。

「みぎゅ?」「え?」「んが、ぐぅっうおぇえええ」「き、汚ねーよコラ!」
フェイザー位で死ぬはずもないスライムミサト、気持ち良くさっき食べてたお食事を反芻した。本物をげしげし蹴るクローン。
「まあ、これ位で死ぬ訳無いか、なにしろ私だし。あはははは」
誰も彼女(達)の方を見ようとしない。



 
ライカー・レイタ・ゲォーフの3人は乗船班を組みペングシップの中に乗り込んでいた。

内部の壁は、表面同様パイプや機械類で覆われている。あまり人間的な環境とは言えない。

壁からコンピュータを調査するレイタ。
「これは、他の宇宙人から略奪した物が主でしょうけど、本当に進んだ技術を持っているようね。」

そう言ってライカーの顔を見ようとして、彼女はやや目を見開いた。
向こうからペングが来る!
彼女に気付いてライカー・ゲォーフも振り返ってフェイザーを向ける。

しかしペンギンは彼等には全く目もくれず通り過ぎて行った。

3人は顔を見合わせた。

そのペンギンが歩く方向をつけて行くと、多くのペンギン達が頭部にアダプターを付けて静止していた。そのアダプターは全て壁のコンピュータに繋がっている。つまりペンギン達は壁に並んでくっついた状態で動かないのだ。
どうやら3人の事は気付かないか、相手にしていないようだ。

「彼等は生きているのか?」

「生命反応は無い。」ゲォーフが答える。

「と言うより、元々彼等は私達の機械では生命反応は無いようね。」

「つまり、生きているのか。」

「そうよ。でも、彼等一個体は一つの細胞に過ぎない。このように全てのペング達が接続されて、一つの自意識を持っていると考えられるわ。そう考えると、先程、彼等が「私達」でなく「私」と言った事実ともうまく符合するわ。」

「成程。」

彼等はエバンゲリオンに帰還した。
 



 
「やはり、そうでしたか。」3人の説明を聞いたマユミ・ガイナンは深刻な顔で言った。

「んぶ。ぶるる。どぅー、う。…ぁぁぁあああああぐうう」(これよりシリアスミサトと重なる時は本物の台詞は省略します。)
「全体で一つの自意識…非常に効率的な意志決定法ね。」
クローンとはいえ、初めて少しカウンセラーっぽい事を言っているミサト。

「そうだな。一つの行動目標に対し各自が分担集中して仕事が出来る。我々より遥かに進んだシステムで、無駄が無いな。」
うなずくリョウジ・ライカー副長。

そろそろ飽きて来たKはシンジに流し目を送って遊んでいる。

この時艦長が目覚めた。
「素晴らしいではないか! こんな強敵はなかなかいないぞ!」

「強敵過ぎです。」即座に突っ込む副長。

「強敵は宇宙SFには付き物なのだよ。」

「はあ…(とうとうキレたな…)」

「艦長は、どんなSFが好みなんだい? 例えばスター・ウ○ーズ?」足を組み替えて尋ねるK。

「とんでもない。あんな無意味にデジタルCGで敵キャラを増やしただけで、20年前の映画を「特別編」と呼ぶような詐欺は、私は好かん。」
怖い事を大フォントボールドで言いきる艦長は、自信を持って宣言した。
「私が認める宇宙SFは、「モジャ公」だけだよ。」

レイタが呼びかけた。
「(起きたみたいね)艦長。」

「何だ。」

「驚異的なスピードでペングシップが回復しています。」

「何だと!」ちゃんと反応したのはもちろんリョウジ・ライカー。

「光子魚雷のダメージをこんなに短時間で修復するとは…」呆然とするゲォーフ。
 
 
見ると破損していたはずのペングシップの表面(和名メカウロコ)がみるみる間に元通りになっていく。まるで機械に意志があるかのように、機体が蘇っているのだ。

「彼等がしばらくの間静かだったのは、恐らく修理に意識を傾けていたからだわ。」
腕組みをして言う(シリアス)ミサト。

「光子魚雷を再び射て!」ライカーは再びゲォーフに呼びかける。
「了解。」

発射されるエバンゲリオン最強の武器。しかしデカメザシの前に強力なA.T.フィールドが出現し、魚雷は跳ね返された。

全く無傷で追って来るデカメザシもしくはペングシップ。

「一度使った武器は二度は効かない…か」ク印ミサトが苦々しく言う。

「戦って勝てる相手ではない。最大船速で逃げろ!」
ライカーはシンジに指示を出す。
「了解。」

しかしペングの科学技術は明らかに人間のそれを上回っていた。ペングシップがどんどん近付いて来る。

Kは再び艦長に話し掛けた。
「どうするつもりだい。また近付いて来るね。正に絶体絶命。このままではこの船の伝説も終わりになるんじゃないかな。作者は喜ぶかもしれないけどね。」

「君の力は借りん。」強情な艦長。

しかしペングシップはまたしてもトラクタービームの範囲内にまで近付きつつある。

「君が強情を張ると、そのために皆が犠牲になる。可愛いシンジ君もいなくなってしまうよ。」

「そ、それは…」

「さあ、どうするんだい。」
 
 
艦長は、決断した。

「降参だ。助けてくれ。君の力が無いと破滅だ。」

Kはにこっと微笑んだ。
「まあ、原作ならここで元に戻る所だけどね。」

「な、何だと!(さては作者本当にこの連載を潰すつもりか!)」
 
 
 
「本物のシンジ君でも貰えたら、元の星域に戻してあげても良いよ。」

「それ位は構わん。」艦長即断。

「え、えええーーーっ」シンジの叫びは驚きによるものか喜びによるものか。
 
 
「待って。」レイタが止めた。

「しかしレイタ、この船の危機だぞ。」

「分かっています。K。あなた新しい刺激が欲しいのでしょう。」

「ああ、そうさ。」

「それならこれはどうかしら。」

彼女はブリッジ奥のイナバ物置(初登場)からごそごそ何やら取り出した。

「あ、それは本物が愛用している!」指を指すミサト<ク>。

「これは、フィギュアのシンジ君かい?」

「そうよ。でも驚くのはここから。」

レイタはニヤリと笑い、フィギュアシンジのお尻のポッチリを押した。

「も、もしやこれは」驚愕する艦長。

「そう、リツコ博士の置き土産、「やんちゃな子猫モード」のクラッシャー君よ。」

「…でも、ちょっちマッチョ入ってるのよねえ。リツコの趣味も変だから…」ため息をつくミサト<ク>。
ちなみにミサト<ホ>は現在コールタール状になって固まりつつあるようだ。本当に彼女がクルーで良いのだろうか。

フィギュアシンちゃんはみるみる変身している。モリモリモリ…(夢がMoriMoriに非ず)

おお!! 見たくないかもしれないがとくと見よ! 見事にシェイプアップされた肉体に、健康的な浅黒い肌、鍛え上げられた上腕二頭筋!! 天使のような純真な笑顔と、もっこりちゃんなビキニパンツ! と説明上申し訳程度に付いているネコ耳、ネコヒゲ、ついでに肉球!!(サービスでもう一個つくわよ。)

「こ、これが貰えるのかい?」

「ええそうよ。」

「そういう事なら、話は速いさ。」

K連続体は指をパチっと鳴らした。

するとUSSエバンゲリオンは7000光年離れた元の場所に戻っていた。
今にもエバンゲリオンを捕らえんとしていたペングシップはKと共に消えた。

USSエバンゲリオンはその危機を脱した。
 



 
「な、何なんですか、皆僕にもっと優しくして下さい。」
ぶーたれてるシンちゃん。Kと離されたことが不満なのか、訳の分からないクローンを作られていたからか、Kが本物よりそっちを選んだからか。(その全てであろう。)

「ま、まあリツコもちょっちやり過ぎたけどさあ。良いじゃない、助かったんだし。」
手を振りながら苦笑するミサト<ク>。彼女自身がフィギュアを使っていた訳ではないので、比較的冷静だ。

「それは、そうかもしれないけど…」

「クラッシャー君。」全体集合の絵でもおいしい所を持って行ったわ。機嫌の良いレイタ。
 
 
「私が、あなたを助けたわ。」

「あ、うん。ありがとう。」笑顔のシンジ。

レイタは自己解析モードに入った。
ありがとう、感謝の言葉…ようやくこの小説でも言わせた…赤髪女が襲来する心配は当分無さそうだし、ここでもLRS(らぶらぶレイちゃんシンちゅわん、キャッ)秘密基地が広がるわ。

「レ、レイタ大丈夫?」

「(はっ)大丈夫よ。でもこれで艦長に頼っては駄目だと分かったでしょう。」

「う、うん。そうだね。やっぱりK君でないと…(ぽっ)」
 
レイタの額に出来る四つ角。
「A.T,フィールド、全開。」

エバンゲリオンのブリッジは全壊した。

つづく
 


次回に続くよどこまでも
 
ver.-1.00 1997-07/07公開
 
感想・質問・誤字情報・御飲食・御宴会・水とんの術等は こちらまで! 

次回予告
 
またも逃げ出すアスカ。追おうとするシンジをレイは止める、しかしシンジは彼女の手を振り切った。彼にとって2人は親友、一方のみを選ぶ事など出来なかった。アスカに追い付いたシンジは彼女と和解する。しかし翌朝から、レイはアスカと話さなくなる。レイを説得しようとしたシンジは、彼女が自分にも冷たい目を向ける事にショックを受ける。次回「真夏の子供達」第8話、「僕は手を振り払い、束縛への道を求めた」。御期待下さい。

本当の次回予告:次回はヒゲが初めて活躍するぞ。予定ではね。
 



 
後書きコーナー 

「この電波小説、とうとう、私が2人に増えたわね。」
「飲み過ぎなんですよミサトさん、とうとうコールタール化しちゃったじゃないですか。」
「あんたが書いてる事でしょ!」
げしっげしっ
「あー、はっらったっつっわねえー!」
「あんまり怒るとお肌に悪いですよ。」
ばきっぼかっぐしゃ(フラン研既にボロ切れ化)
「ウグ…でも、本当に良く飲んでるじゃないですか。」
「(こいつ、不死身?)まあ私は確かに嫌いなクチじゃないわよ。」
「前回の分岐でも、「今年の夏は冷夏になる」を選択すると「ビールがおいしい」とか言ってましたよね。普通、逆で、暑いとよく飲むんじゃないですか? ミサトさんの場合、いつ飲んでもおいしいのかなあ、って。」
「それも、あんたが間違えた事でしょうが。(こいつといると疲れるわ。)」
「わっはっはっ、そう思った読者諸君! これは間違いではないのだ! 全て私の仕掛けたトラップなのだ!」
「とらっぷ?」
「そうじゃ、もしくはダウトと言っても良かろう。これ以外に、エヴァトレ第3話でフェレンスケの船に対して「エバンゲリオンはビームを完全に補足した」とあるのもダウトじゃ。敵のビームを付け足してどうするのじゃ、正解は「捕捉」じゃな。それから3分エヴァでA.T.フィールドを「富樫明男フィールドの略」とあるのは「明生」のダウトじゃし、アニメGIFの「EVAN」と「TREK」の文字の動き方が原作と逆向きなのもダウトじゃ。」
「ダウトが分かると、偉いの?」
「おお! もしこの間違い、もといダウトを全て指摘した者がおれば、地中海クラブモルジブ7日間の旅位はプレゼントしてやっても良かったのじゃがな。誰も気付かんかったわい。時間切れぇー。残念じゃったな、がっはっはっ」
「君、誰? はあ、だいたいそういう事言い出したら訳の分かんない事ばかりなのよねえ、この小説。あのハングルとか、一体何だったの?」
「え、知らないんですか? ハングルは今「おしゃれさん」の必須アイテムなんですよお。グフ」
「フラン研君、おしゃれさんじゃないじゃない。エヴァ小説書いてる時点で。全然。」
「(ムカ)ええまあそうっすけど。…ピチカート・○ァイブのニュー・アルバムでもハングルがあしらわれているんですよ。でも、結構間違いがあるんですけどね。「ピチカー○・ファイブ」のはずが「ピチカード・ホェミブ」になっちゃってるんだけど(実話)。」
「あるいはダウトなのかもよ?」
「ミサトさん嫌味っすねー。」
ぼこっぼこっぐわしゃ
「あんたの屁理屈に合わせただけでしょ!」21秒後作者死亡。(死因脱皮失敗。)

以下次回


しばらく作者のテスト期間で更新はお休み。そんなわけで今週のエヴァトレはやたらと長いぞ。


とりあえずは何でも言ってみるもんだ! ogimuraさん絵をありがとう記念・後書きコーナー増刊号!

「皆さん、めぞんEVAのGalleryに注目ーーーー! とうとうここの小説にも絵が付きましたゾ! しかも豪華2枚建て! 私も苦節30年、毎日4コマ漫画を書いて来たかいがありましたあ。(感涙)これらの素晴らしい絵を下さったogimuraさん、本当にありがとうごだい゛ま゛ずウッウッウッ…」
まず1枚目の全員の絵を見るシンジ君とフラン研。
「うわあ、凄いじゃないですかフラン研さん! まるで「ドラえ○ん大戦」みたいだ!」
「ogimuraさんのコメントを、勝手ながら私がメールから抜粋させて頂きます。

あんまり時間なかったんでとりあえず描いて見たんですが、どう思われます?・・・すいませんね、チラシの裏に描いた程度の絵になっちゃって。

とんでもありません! これだけの素晴らしい絵を頂けて大、大感激です!」
「ogimuraさんは、控え目な方なんですね。」(^^)
「諸事情で公開は遅れましたが、欲しいと言ってから何と約2日でこれだけの絵を下さいました! 社会人で忙しくされてるみたいなんですが…」
「へえー。小説を書く人間としては、これほど嬉しいことはないでしょうね!」
「うん! だからここでogimuraさんへの謝意を表わす意味で、彼のみへ捧げるSSを発表します。ogimuraさん以外は読んじゃ駄目だゾ!」
 
「真説正義の味方」 

僕とアスカは急いで問題の廊下の突き当たりに走っていた。既にたくさんの生徒達が座ってしまっている。良く分からないけど、何かが問題らしいのだ。         
今思い出したけど、僕達はそこの司会者だった。         
そこで、僕はマイクを持って司会をしたんだ。         
「さて、これから皆さんは投票を行なうわけですが、くれぐれも公正な目で清き一票を入れて下さいね。」         
そこにレモンの気ぐるみを来た人が出て来た。綾波だ。         
「確かにレモンで病気になる人も多いですけど、桃はもっと大変です。桃炎にかかると、耳から虫が涌いて腐っていってしまいますよ。」         
幼稚園児達は怖がっている。         
そこで僕は怒って、逃げ出したんだ。持っていたマイクが落っこちて、スピカーとハウリング。         
「きーーーん」         
皆も耳が痛くなってその時の事を覚えていないんだ。 
投票はそのままお流れになった。 
そんなわけで僕は正義の味方になった。 


学校さぼって家でお昼寝してたら見た夢。レモンと桃で何か争っていたらしいんだけど、忘れた。 
 

 
「な。何ですか、このネタ…」
「某TENGUさんに影響を受けて、私も自分の夢を書いてみようかなっと思って。」(^^)
「TENGUさんのは不思議な中に爽やかな味わいがあったけど、上のは単にいやーな電波感しか残らないじゃないですか。」
「だから使えなかったの。」
「ここでボツネタ処理すなっ!」
「(無視)でも本当に有難うございました。私がしつこくレイタの頬が赤くなるどうこうって書いてたら、ここでもちゃんとそうなってる。芸が細かい!」
「あ、本当だ。ogimuraさんも本当にエヴァトレのファンなんですね。」
ぼよよーん。煙と共に赤髪女登場。
「騙されるんじゃないわよシンジ。この絵はogimuraが好き好んで投稿した訳じゃないの。」
「…どういうこと、アスカ?」
「エヴァトレ第五話の後書きで、これ(フラン研を指差す)はogimuraに事前に何の相談も無しに事実上彼の名前をバラした上で「絵をくれ」と書いているのよ。ページ上でよ! そんなもん、脅迫以外の何もんでもないわ!」
「そ、それは確かに酷すぎる…」
「…」
「ogimuraのコメントもこれ(と腐れ作者を指す)は都合の良い所しか抜粋してないわ。彼はこうも言ってるのよ。「(エヴァトレ第五話について)今回は、本筋の方が終盤にかけていまいち盛り上がりに欠けましたね。」これは鋭い指摘ね。これについて何かコメントは? そこのネギ坊主。」
「ねねねネギ坊主?」
「ハン。そもそもogimuraはあ・た・しの可愛い下僕なのよ! まあそんな奴がいまだにこのあたしが出ないクソ垂れ流し小説に感想のメールを送ったのも確かに間違ってたけど、彼が絵を描いてると知った途端に昔の「電○少年」風に脅迫したこのクソは最低ね。「恩を仇で返す」とは正にこの事だわ。かくなる上は成敗す…あれ? クソはどこ行ったのよ? あんの野郎…本当に逃げ足の速いクソね! 快便野郎と呼んでやるわ!」
「ま、まあ、アスカ、そこまでクソクソ言わなくても…何はともあれこんなに格好良い絵が貰えたんだから、良かったじゃないか。確かに方法に問題は有ったけど。」
(2人の見てる絵は全員集合の絵。)
「はっ、あんたバカぁ? この絵のどこが格好良いって言うのよ!」
「え? でも、どのキャラもうまく特徴をつかんでるよ。エヴァとトレの混ぜ具合が、絶妙だし…」
「そんな事はどうでも良いわ。」
「(そういえばアスカってスタートレック見たこと無かったんだよな、確か…)」
「ogimuraが上手いか下手かはこの際別問題として、この絵全体に流れる脱力感にあんたは気付かないの?」
「え? …脱力、感?」
「そうよ! そうねぇ、あえて例えるなら、レイプされた少女ね。無理矢理脅迫されたうえのやっつけ仕事が、このへろへろな平仮名に現われているわあ。」
「はあ…(そうなのか?)」
「それに! 一番の致命的な問題は、この絵にはあたしがいないということよ!」
「結局そこかい!」
そこにはらはらと落ちた2枚目の絵
「あら、何かしらこれ? う、うわ、そんな! イ、イヤーーーー」
泣きながら駆けて行く赤髪女
「どうしたの、アスカ? 何だよ。何を見たって…こ、この写真はっ!!!(*''*) い、いつの間に撮られたんだ! ち、違う、僕はシンジ・クラッシャーじゃなくて碇シンジなんだ、でも本当に優しかった…じゃなくて! ア、アスカ、誤解だー! 僕は冬月さんとは4回しかしてないんだーっ!!」
シンちゃん退場。
 

その頃天上界に漂う一人のショートカットの少女。
「あの、私、ogimuraさんからもフラン研さんからも完全に忘れ去られてませんか…(涙)」
 
増刊号おしまい。(この後は「海ごはん山ごはん」。)


 フラン研さんの『エヴァントレック』第7話、公開です。
 

 いきなりの紙芝居オープニング(^^;
 面白い、けど、ファイルが10個以上です(^^;;;;

 投稿は全て maison ディレクトリに入れているのですが、
 この第7話で見事400ファイルを突破しました・・・・

 重くなるエクスプローラ、
 小さくなるスクロールバー
 マジに分割考えないとやっていけない状況です、ハハハ(^^;
 

 さあ、訪問者の皆さん。
 ファイル数で[めぞんの高速魔人] MEGURU さんを超えたフラン研さんに
 嫌がらせのメールを送ってやれぇぇぇ (;;)




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