「教頭先生よりお知らせ。今回のエヴァトレは「マコトふゆかいな仲間達」終了を追悼して黒地に白ヌキでお送りします。」
「（…校長だったんじゃ？降格？）いつもと同じじゃないんですか？」
「シャラップだっちゃ！ でもまた笑ったー。私がどんなに頑張って替え歌作っても、タイガーマスクには勝てないっちゃ。ね！ きーのさん、来週からは「新仲間達」が始まるんですよね！（哀願）」
「…そろそろ自分の小説始めませんか？」
「むぅ。わかったクー。」
「何語？」
　

シンジリラ、じゃなかったシンジ・クラッシャーは、ブリッジで計器を操作しながら疑心暗鬼になっていた。

「あのバカ作者、またくだらないオープニングを書くんじゃないだろうな…」
エヴァトレそのものがくだらない連載だいうことに彼はまだ気付いていない。

「その可能性が高いわね。」レイタもパネルを操作しながら、答える。

「はあ…。あの、ところでさ、イグアナって続くのかな？」

はたと手の動きを止めるレイタ。
「…クラッシャー君は、続いて欲しいと思うの？」

「あ、うん、なんかあそこの主人公の女の子、可愛いし。」にっこりと微笑む。

「キーホルダー、という連載もあったわ。」

「いや、あれは駄目だよ。何か話が暗いし。作者は第１話の後、もう書けなくなってるらしいよ。実力も恋愛経験もゼロの癖に「真綿はあったかい」だのなんのって大風呂敷広げ過ぎなんだよね、彼。力の無い人のシリアス文くらい読みにくいのってないしさ。」むっかあ。残念でした、もう第２話アップしましたよ。

いずれにしても、どうせここはアスカはしばらく出て来ないみたいだから、まずレイに攻勢をかけておかないと…知らないうちにイヤんなキャラクターになっているシンジであった。

「…そう。」またパネルを操作しだしているレイタ。心なしか嬉しそうに見えるのは気のせいか。

「そう言えば、今度のミッションはレイタの生まれ故郷に行くんだね。」

「ええ。」

「…楽しみだね。どんな星なのかな？」

「楽しみ？」

「うん。わくわくするっていうか…何か面白い事柄に会うようで興味深い気持ちっていうのかな？」

「ええ。知識としては知ってるわ。」レイタは淡々と言う。「でも、感情を感じることは出来ないわ。私は人に作られし存在、アンドロイド。私の思考は電気的な信号。そこに感情は無いわ。」

「ご、ごめん、レイタ…（レイタ、その辺の事になると極端に雄弁になるんだよな…）」

「謝ることはないわ。私は事実を説明しただけだから。」何だか満足気なレイタであった。

―宇宙。そこは最後のボランティア（意味不明）。これは、宇宙戦艦エバンゲリオン号が、新世代のクルーの下に、24世紀において概ね任務を続行し、未知の世界を探索して、新しい生命と文明を求めるふりをしつつ、人類未踏の宇宙に、アバウトに航海したりしなかったりする小話であるスムニダ―

Ratalinare
第四話「ラブ米少女の裏切り」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

「何故タイトルがハングルなのだ！何の前触れも無しに！」驚くフユツキ・コウゾウ・ピカード艦長。

「ごめんなさい。」
ドクター・リツコ・クラッシャーが、思いつめたように片手を顔にかざしながら言う。
「私が変えたんですムニダ。」

「何故だね？」

「ええ、まあ、何となくですわ。あえて言うならセ○ン＝イレ○ン「キムチチャーハン」発売記念、およびラップグループ、ソテジワ・アイドゥルデビュー大体５、６周年記念といったところかしら。既に解散しましたけどニーハオ。」

作者注：ちなみに作者の好きなのはルーラである。ってそんなの誰も知らないし。

「また、意味不明なことを…」そう言いつつもリョウジ・K・ライカーは大分この世界に慣れたようだ。

「作者はリクエストがあれば他の文字のタイトルも作ると言っていますわボンジュール。」

「大分違う言葉が混じっていないか？」

「ぼん・てんき。」全クルーがレイタを「何語？」と言いたげに見つめる。

「エクレクトゥ語で「こんにちは」よ、原義は「良い天気」。（ちなみに事実よ、作者は分かりやすいページが見つからなくてリンクを断念したけど、暇な人はEklektuで調べて。）」

「まあ何でもいいが…レイタ。オミクロンセータに戻るのは初めてかね。」

「ええ。楽しみです。」

「あれ？ さっき楽しいって分からないって…すいません」シンジは当然の疑問を口にしたのだが、「A.T.フィールドここで展開したらとても楽しいでしょうね。」と言わんばかりのレイタの形相を見て瞬時に自己防衛本能が働く。

「何が楽しみなの？レイタ。」マナはレイタの本当の怖さを知らない。

レイタは意外と真摯に説明した。「ええ。私の誕生の過程は科学的に興味深いし、何故オミクロンセータの入植者が蒸発したのかも非常に気になるわ。」

「オミクロンセータ星に到着した。」ゲォーフ、２週間振りの台詞である。

「分かった。レイタ、ライカー、ヤー、上陸班を組んでくれ。」

「了解。」

彼女はここでニンニクラーメンチャーシュー抜きをすすっていたところを惑星連邦の宇宙船USSウツノミヤ（←ファンサービス）に発見されている。ちなみに彼女はどんな無人の星でもラーメンを合成する能力がある。ただし地球並の重力がないと食べづらい。

作者注：この前初めてHPオーナーからメール頂いた。誰とは言わないがその人は「第四新東京市が宇都宮になる」というある意味めっちゃシュールな小説を書いてらっしゃる（って殆ど誰だかバラしてるし）。「穴」にも書いてらっしゃるらしいぞ。

その洞窟は住居であるらしかった。

中に入って、ライカーは驚いて説明的な台詞を吐いた。
「これは…シェルターとして機能しうるな。そして実験機材がたくさんあるぞ。」

マナが声をかける。
「副長、何でしょうか、この絵は…」そこには正八面体の青い物体がビームのような物を人々に向けて発射している絵が掲げられていた。

「ほう、この星の入植者が居なくなった原因を表わしているのだろうか…」

「副長。」

「何だレイタ。」

「ここに別の部屋があるわ。」レイタは電子ロックを解除した。扉が開く。

そこにはレイタと見た目同じ物の分解されたパーツがほこりに埋もれて置いてあった。

「こ、こんなところに」驚くリョウジとマナ。

「「何故俺（私）のフィギュアのパーツが？」」

30秒経過。

「…え？」先に回復したのはリョウジだった。

「あ、いえ、何でもありません。」耳まで真っ赤になったマナ・ヤー大尉。マヤ嬢が当分出てこない関係上そういう方面は彼女が担当することになったようだ。
そう、ここにマイ・ダーリング（彼女が持っているのは男性バージョンらしい）のパーツが置いてあるわけないわ。全部ドクター・リツコ・クラッシャーが管理しているんだし。でも昨日の夜は、本当に…

「フィギュアのパーツではないわ。」まるで意に介していないレイタの声にマナの「煩悩」は遮られた。

「ではこれは、君のスペアパーツなのか？」

「…いえ。一体分、一通り揃っている。これは私の姉妹だわ。副長。このパーツを船に持ち帰って、組み立ててもよろしいでしょうか？」

「…ということですが、艦長。」

「いいだろう。レイタは優秀な部下だ。（シンちゃんとのラブ米を見ているだけでも楽しいしな。）姉妹が居るにこしたことはなかろう。」うまくいけばこれでラブ米の王道、青春トゥライアンゴウ（訳：三角関係）が見られるではないか！

通信の向こうの艦長の半角笑いは３人には見えていなかった。

リツコ達はもう一体のアンドロイドを船内で組み立てていた。
　
「ドクター・クラッシャーなら、この位のアンドロイドは自力で簡単に作れそうですね。」マコト・ラ＝フォージは半ばゴマすりで言った。

リツコは目をきゅぴーんと光らせながら言った。
「ええ。でもまあ、私にとって女性の「人形」は趣味で愛玩用に作りたいと思うものではないし。ビジネスにしても、こう高度なものは、採算が取れない、ペイしないわ。単なる体のコピーだけなら安くしておくけど？」

「はあ…」これ位で引いていてはまたせりふゼロだぞ、マコト。

「よし。これで完成のはずよ。…どうすれば起動するのかしら？」

「右の乳首を押すわ。」 ぬらっと現われたレイタ。彼女に人間の「間」の感覚はない。

「レ、レイタ。気配を殺していきなり背後から近づくのは止めてね。私も寿命が縮むわ。」

既にマコトは泡ぶくを出して倒れている、それを踏んづけながらレイタは近付いて来た。

「右の乳首、右の乳首、右の乳首…」うわ言のように繰り返すレイタ。

「そえにしても、変な起動方法れぇ、やっばしリツコが作ったんじゃらいのお？」何故か冷やかしに来ているミサト。つくづく暇人である。

「違うわよ！ そんな趣味無いわよ私には。」ヤケクソ気味にアンドロイドの乳首を押すリツコ。

レイタと見た目は同一のアンドロイドはさっとベッドの上で立ち上がった。
「第４話でもう出て来るなんて、かなぁりヤバいって感じだよねぇ！」

レイタとあまりに違う様相に唖然とする一同。

「あー、あんたがレイタね。変な名前ー。男の子じゃないのぉ。」

「それは作者の責任よ。」

「何それぇ？ まいいわ、私がリナー。レイタちゃんの妹。みんなよろしくー。」

ほう、性格が異なるのか。これは面白そうだな。
監視カメラをにやにや覗いている艦長。仕事してない。

レイタと異なりリナーは明るく、口うるさい。しばらく経つ内に彼女はクルー達の間に溶け込んで行った。

「りなぢゃん、やっぱりワインわぼるどー物よれぇ。」

「そうですねカウンセラー・ミサト、くーっ、この辛さが何とも…すいません、もう一杯。」

何故かブリッジの隅でビニールマットをひいて座っている２人。リナーは体育座り、ミサトはあぐらをかいている。
「しっがしあんた、いける口ねぇ。おっとこのこはあんたを口説けなくなってごまっぢゃうでしょぉねぇ。それとも、今好きな子とがいんのぉ？」

「それはもう！ あそこで計器操作してる子！ かわいいじゃないですか！」

「あー、シンジ君？ れも彼わぁ、レイタの意中の人みらいひょぉ。やっば姉妹らと好んも似るっちゅーことっしょぉねぇ。」

「あ、あの…２人とも、ブリッジ内で酒盛りをするのは止めてくれないかな。」遠慮がちに声をかけるシンジ・クラッシャー。

「あーっ、シンちゃん！ さては私達の話を盗み聞きしたなー！ そういう悪い子には、お仕置きだっ！」がしっとシンジの首根っ子をつかみ頬にキスを２度３度するリナー。

瞬間、至福の時を見たシンジだが、目の前にはドライアイス並に冷たい表情のレイタが。

「あ！ いや、レイタ、誤解なんだ！ これは、今、リナーちゃんに絡まれて。」

「ひっどぉい！ 私は本当にシンちゃんのことを愛してるのにぃ！ 絡まれるだなんて、人を酔っぱらい扱いして！」

「違うの？」詰め寄るレイタ。

「私はアンドロイド。いくら飲んでも酔っぱらう訳ないってこと位あんたも分かるでしょ。」面倒臭そうに早口で言うリナー。
一転して嘘泣き口調で「シンちゃん、シンちゃんは私じゃ駄目なの？ ほら、私の胸こんなにどきどきしているのにぃ。」アンドロイドの強力な力で無理矢理胸にシンジの手を持って行く。

「あ、ああああああ」

「止めて。クラッシャー君が迷惑しているわ。」

「迷惑なんか、してないわよねー！」

シンジは何とか理性を持って、返答を返した。
「いや、あの、こういうのは、出来たらやめて欲しい…」

「むー。シンちゃんったら照れ屋さんなんだから。」

「止めて欲しいと言っているわ。」

「分かったわよ。シンちゃん、また後でねっ。さてと。姉妹の積もる話でも楽しみましょ、レイタ。」はたと立ち上がったリナー。

「レイタ、あの、ごめん。」

「…クラッシャー君の謝ることじゃないわ。（クラッシャー君の謝罪の言葉…私への…）」無表情だが、頬の赤いレイタ。リナーは２人の様子を細目で眺めてから、レイタと部屋に消えた。

最近ゲォーフはこの船の行く末に今更ながら不安を感じるようになっていた。地球人達のすることは分からない。ビアゾイド人のすることはもっと分からない。ミサトは今度はリョウジ・ライカーを無理矢理座らせて飲ませている。この前ミサトの若作りの母親が来た時も大変だったのだが…

ゲォーフはふいに思考から目を覚まされた。「これは…艦長。」

「何だね。」

「正体不明の飛行物体がこちらに接近中だ。」

「分かった。第一種警戒体制。レイタ、至急ブリッジに来てくれ。」

「分かりました。」

ライカーが絡むミサトを部屋の向こう側にぶん投げて立ち上がった。「これは。」

「ああ。オミクロンセータの洞窟の絵の物だな。」ゲォーフが答える。

レイタがブリッジに来た。フユツキがレイタに尋ねる。

「これは一体何なのだろうか？」

レイタはいつもより考え込むような表情を見せた。
「そうね、恐らくオミクロンセータ星の住民はこの物体に攻撃されたのね。…シンジ君。」

「はい」

「物体の分析を。」

「一種の水晶のようです。しかしそれ以上の事は…うわっ」エバンゲリオンは水晶体からのビームの攻撃を受けた。

「攻撃体制、マナ、防御スクリーン張れ！」叫ぶ艦長。

「敵は一体どういう性質の物なんだ、レイタ？」ライカーが聞く。

「ええと、良く分からないわ。何が目的なのかも今の所不明。対話の通じる相手ではなさそうね。」

シンジはレイタの口調がいつもと違うことに気がついた。なんだかんだいって鋭い男の子だ。
「あの、艦長。もしかして、彼女、レイタじゃなくてリナーなんじゃ…」

「ふざけている場合ではないぞ、シンジ君。」

「そうよシンジ、冗談は「やんちゃな子猫モード」の時のみにしなさい。」

「え？ 子猫、モードって…」

しまったという表情のリツコ。
「な、何でもないわ。そんな改造、背中にもお尻にもどこにもしてないから、安心なさい。」

本人もシンジに微笑んで言う。「私はレイタよ、シンジ君。」

正八面体の水晶からは攻撃の第二波が来た。揺れる艦内。

「フェイザーを発射したまえ！」

「駄目です、効果ありません！」マナも叫んでいる。

「一体、どういうことだ…」そろそろ飽きて来たらしい艦長。「渋谷でチュッ」の放送時間が気になるようだ。
　

「リ、リナーちゃん？ それともレイタ？」いくらゆすっても彼女は起きない。いや、そもそもアンドロイドが眠るのだろうか？

「電源がオフになっているってことか？ 起動方法は、確か、右胸の乳首…ごめんよ」そのわりにニヤニヤしてるように見えるのは気のせいか。

ぽちっとな。（←何処がオリジナルか知らないが、けだし名言）

アンドロイドは中々起きない。

「あれ？ これで良いんだよな？ もっと強く押さなきゃ駄目なのかな？」色々積極的にトライするシンジ。

「もう押さなくても良いわ。」１分後ようやく「目覚めた」レイタ。

「うわっ。あっ、ごめん。」

「謝ることではないわ。」
レイタはパチパチ瞬きをして、やっぱり顔が赤くなっている（作者はこれがよっぽど好きらしい）。

「レ、レイタだよね？」

「ええ。妹にスイッチを切られたわ。妹は何処？」

「ブリッジにいる。レイタに成り済ましているんだ。」

「そう。」堅い表情になる。やおら立ち上がって彼女はブリッジに向かった。
　

レイタはクラッシャー少年と共にブリッジに現われた。

「…」
無言でリナーの座っている自分の席に近付く。

「あら、遅かったじゃなぁい。」

「レ、レイタ。リナーなのか？」ライカーの混乱した質問。

シンジと共にやって来た方の少女が答える。「レイタは私。あなた、ここで何をしているの？」

「シンちゃんが私の相手してくれないから、ちょっと遊んでただけよ。」

「あの水晶体も、あなたが呼んだものなの？」

「そうよ！ 悪い？ 私の事を相手にしてくれない男なんか、皆死んじゃえばいいのよ！ 夏の映画のポスターみたくね！」
隠し持っていたフェイザーをレイタに向けるリナー。レイタはすんでの所でよけた。

「ふーん。面白いじゃない。機関室で決闘よ。」

リナーは機関室へ行く。追うレイタ。２人は機関室でにらみ合う。

「なぜあなたは、こんなことをするの？」

「そおねえ。説明してあげるわ。私はあなたの妹じゃない。本当はあなたの姉にあたるの。あなたとは違って、私には人間と同じ感情があるわ。あなたよりずっと進んだアンドロイドだという訳。でもオミクロンセータでも私は男に振られたわ。だから水晶体を呼んで、全住民を蒸発させたの。私達の親、テイ・ハックナル・スーン博士（かなり無理のある人選ね）も含めてね。」

「私は、あなたの事、信じていたのに。」

「あら、麗しい姉妹愛ね。でも残念でした。水晶体は無敵なの。もうこの船も終わりね。これで作者も連載をキーホルダー一本に集中するんじゃないの。」

「そういう訳にはいかないわ、あそこに私達は出ないもの。」
レイタはユニフォームの中からひび割れた眼鏡を取り出した。

すちゃっ「装着。」眼鏡をかけるレイタ。

「な、何よ？」

「あなたもこれまでね。クラッシャー君を困らせる悪い奴、こらしめてやる。レイタ仮面、（ぐるんぐるん）参上！」

冷静に考えればレイタが決めポーズをしている間にフェイザーを射ってしまえば良いのだが、勢いに押されて（呆れて）リナーは動けなくなっている。

「プログレッシブ・ただの包帯！」ひゅるるるっ

動けなくなったリナー。
その時レイタの影に隠れていたシンジが転送ビームをリナーに発射した。

「そ、そんな！ シンちゃん、誤解よ！ これから楽しい事しようよ。シンちゃん、シ…」

リナーは宇宙船外に転送された。

呼んだ者の消えた水晶体は、急速にエバンゲリオンから離れて、見えなくなってしまった。

USSエバンゲリオンはその危機を脱した。

「彼女が私でなくリナーだと、何故分かったの？」
ブリッジに戻った２人はいい雰囲気になっていた。

「あ、うん。レイタ、いつも僕の事「クラッシャー君」っていうじゃない。彼女は「シンジ君」って言ったから、かな。」

「そう…クラッシャー君は、シンジ君と呼ばれたほうが良いの？」どこか寂しそうなレイタ。

「え？ あ、いや、別に、どっちでもいいよ。呼びたいように呼んでよ。」

「クラッシャー君…」ぐいと近寄るレイタ。がっちり腕をつかんで離さないあたり、姉妹である。

「あ…はひ？」

「あなたは私が守るわ。他のクルーの命に代えてでも。」

「それは、かなり、まずいと思う…」

そのころ艦長室では、最近エヴァ小説にはまっているらしいマナ（バカ作者のおかげで順調に変態に育っている、とも言う）が艦長と何やら言い合っていた。

「エヴァ小説界のアイドルは、シンジリラに決まっておる！」

「いいえ！ そんな事は認めません。大体それって碇シンジの女装だって、艦長気付いてらっしゃいますか？」

「そんなことは構わん。可愛ければ良いのだ！ シンジリラが、私の一番なのだよ！」

「この娘を見ても、同じ事をおっしゃられるでしょうか？」自信満々でマナはモニタにイラストを表示させた。それはショートカットの少女で、もちろんシンジに似ていた。地球の日本の制服を来ているようだ。

フユツキ・コウゾウ・ピカード艦長は心底驚愕した。
「な！ か、可愛い過ぎる…これは…」

「碇レイ。14才の、正真正銘のじょがくせえです。」自分が描いたかのように誇らしげに示すマナ。

「た、確かにこれは…」
この時フユツキは枯れたはずの男の心が再び沸き上がるのを感じていた。そして次のマナの言葉に彼の心は沸騰した。

「それに。この子は、プリチーなことにまだ生えてません。」

「は、な、な、何が生えていないのだ。」

「それはここで文にして言うことは出来ません。でも証拠のイラストが、ほら」

「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
作者注：マジで可愛いぞ。

「また何か玩具を見付けたようね、艦長。」ブリッジに残っていたレイタはシンジに言った。男のおたけびがドアを通して聞こえて来る。

「何だか、最近艦長の叫び声を聞くと悪寒がするんだ。」２周連続でシンジはぶるぶる震えるのだった。
　
つづく

次回予告

シンジはアスカに、アスカを大切には思うが、気持ちには答えられないと告げる。長い授業時間。気付くとまたアスカは消えていた。必死で走り、丘の公園にアスカを見付けたシンジ。アスカは「今だけは私の願いを聞いて」と泣く。シンジは自分からアスカにキスをした。２人の唇が重なった、幸せの瞬間。しかし物陰にはそれを見て震えるレイの姿があった。次回「真夏の子供達」第５話、「Kiss of Life!」。御期待下さい。

本当の次回予告：次は懲りない作者がまたどっかからオリキャラを「引用」するらしいぞ。(^^;

「うーん…」
「あれ、基盤が不確かなあやふやな実力のフラン研君、どうしたの？」
「（そうは言われてないような気がするんだけど…）いや、そろそろ本当にネタが無くなってきて…」
「えー、それってかなりやばくなぁい？」
「せりふが限られてますね、リナレイさんは。」
「しょうがないわよぉ、本編にちょっとしか出てないんだから。」
「でも秋からは新シリーズでレギュラーですよね。」
「無い無い、いや、秋からは新しく実写のシリーズが始まるらしいわよ。みやむー主演で。」
「それ、もうエヴァ全然関係ないじゃないですか（っていうかそれこそ絶対無いし）。」
「まぁ、たまにはこれくらいテンションの低い後書きもあっていいんじゃないの？ 最近は私の生まれ故郷のじぇねきゅーでもシリアス続きでまいっちゃてるのよねー。シンちゃんとの楽しいシーンも少ないし。」
「あ、やっぱりじぇねきゅーがホームグラウンドなんですか？」
「隠し何たらの無表情女だけには、負けたくないのよね。」
「そんな対立があったのか…（←勝手に作んな）」３秒後作者死亡。（死因爪ガン…爪に出来るガン。現代医学では治療不能で、唯一の助かる道は深爪すること。）
　

　ポチッとな・・・私が初めて聞いたのはタイムボカン辺りかなぁ？？？
　
　

　フラン研さんの連載『エヴァントレック』第５話、公開です。
　

　いきなりのハングル題字にビックリ！
　・・・・・・でもなかったんです。
　投稿時のメールとファイル名で見当が付いていましたから(^^;

　次回はインカ語もしくは古代イースター語でお願いします m(__)m。
　

　今回の話はラブコメ入っていましたね、
　フラン研さんのジャンルカバーの広さに驚愕です。
　ラブコメオンリーの私も見習わなくては・・・・・。
　

　さあ、訪問者の皆さん。
　貴方も感想メールを書いてみませんか？
　簡単な一言で多いに励みになるんです！