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Franken
今回のエピソードは性的描写が含まれます。18歳未満の方は御遠慮ください。 

 
午後9時

ヒカリの表情は穏やかなままだった。
彼女は何か不安に駆られたかのように、ふと戸の無い入り口の向こうを見た。

雨が上から斜めの平行線を描いて降り注いでいるのが、明かりに照らし出されていた。

「………ふぅん。」
ヒカリは息をついた。



 
タイトル
 海辺の生活
 
第六話 主客の一致
 


 
午後5時

「綾波さん、あなたは…」咎めるような口調で言いかけたヒカリは、すぐにその語気を弱めた。
「何。」
レイはさっきからヒカリの小さな胸をつかみ、一心にざらついた舌をこすり付けていた。

「ううん。」
ヒカリは気持ち良さそうに、興奮と言うよりは、むしろリラックスしているかのような表情で、穏やかな微笑みを浮かべたまま顔を上げ、目をつむった。

「綾波さんて、ずるいよね…」ヒカリは男性がするように(そんなシーンを見た事は無いので、あくまでヒカリの想像だが)レイの銀色の髪をかきあげ、自分に引き寄せた。
ヒカリがやると、その動作はまるで母親が子供を抱きかかえるような優しい動きになってしまった。

レイはあるいは驚いたのか、ちらっとヒカリの顔を見上げたが、すぐに視線をヒカリのはだけた胸に戻した。 ヒカリの胸は既にレイの塗り付けた唾液でてらてらと光っている。
 

ちょろちょろと這うくすぐったい刺激が絶えたので、ヒカリは目を開きレイを見た。
レイは何か不思議そうな表情で、ヒカリのはだけた上半身を、美術品を鑑賞するかのように無言で見つめていた。

「ち、ちょっとやだなぁ。そんなに見られたら、恥かしいじゃない。」
いつもの「洞木ヒカリ」に戻った彼女は、慌ててシャツを戻した。

レイはヒカリの顔と、シャツを見比べ、口を開いた。
「恥かしい?」

「恥かしいわよ。」
 

「あなたは恥かしい事は無いわ。恥かしいという感情は、自分の劣等性を認める時に発生するもの。あなたの体は自然で美しいわ。」
レイは自分の考える事を口に出す事でそれが確信に変わったらしく、ボタンのかかっていないヒカリのシャツをまた脱がしにかかった。

「れ、レイちゃん…」
ヒカリはレイの積極的な動きに驚きながら、同時に何か耳の奥辺りにある(と想像される)「優越感受容器」を刺激されたような気がした。

ヒカリはいつものどこかよこしまな微笑でレイに顔を近づけた。
「でも、綾波さんの体の方が、ずっと綺麗だと思うな。」
レイはヒカリの一言に目を見開き、無言で耳を真っ赤にさせた。

「…そんな事は無いわ。」

「そんな事有るわよ。」
ヒカリはいたずらっ子の表情になり、逆襲に転じた。
「私思うんだけどね。綾波さん、松本の方だったらアイドルでもやって行けると思うよ。顔の作りも完璧だし、肌だってすべすべしてるし。」

レイは落ち着いたのか、今度は確信を持って宣言した。
「そんな事は無いわ。」

「私を信じてないわね、綾波さん。…でも綾波さんは、芸能界とかは向かないかもしれないわね。純粋過ぎるもの」「私は」
ヒカリはレイを見た。
「…洞木さんが…」レイは言葉を探す。
「いれば、後は良い。」

…へえ、綾波さんも可愛いところあるんだ。

ヒカリは初めて、一見無表情なレイの顔が微妙に変化している事に気がついた。

上半身をはだけたままのヒカリは、服を着ているレイを暖めるかのように抱きしめ、キスを交わし、舌を絡めた。


レイはヒカリの瞳が、いつもに比べて焦点を外しさまよっているのを興味深げに眺めていた。 目をさまよわせていると言っても、どうも自分を見たくないというのとも異なるらしい。しかしヒカリは、やがてレイをはっきりと見つめた。
「レイちゃん…」ヒカリは、ゆっくりと、お気に入りの着せ替え人形で遊ぶかのように、ゆっくりと丁寧に、レイのワンピースの肩のひもに手をかけた。

レイは自分のルーズな服がごく簡単に落ちて、下着も付けていない自分の裸体が現われるのを他人事のように傍観した。
ゴザに座っていたレイは、腰まで落ちた自分の服を立ち上がってまたぎ、4秒程で全裸になった。

レイの裸は白かった。

ヒカリと比べても、体に女性的な起伏が乏しい。ヒカリはそれでもぼおっとしながら彼女の裸を眺め、現在微かに紅潮している顔が、彼女の体で最もエロティックな部位だなあ、と感じた。…肌も滑らかで、とてもきれいだと思うけど。

ヒカリは立ち上がって、またレイを抱きしめた。
「…あったかいでしょ。」ヒカリは呟いた。
「私ね。エッチより、こういう風に抱き合う方がずっと気持ち良いし、安心出来るような気がするな。」
ヒカリはレイの髪に顔をうずめる。
「…綾波さんって臭いしないね。」
レイは何か不満気にじっとしていたが、最後のヒカリの言葉にビクッと反応した。
「私、綾波さん、好きなのかな?」ヒカリは呟き続けるのを止める事が出来なかった。

「…ずるいよ。綾波さん、こんなに綺麗なんだもん…」ヒカリは体を離し、改めてレイを見た。
「有難う。」レイは彼女にしては珍しく、心のこもっていない形だけの感謝の言葉を発すると、またヒカリのおへそに近づき、胸と同じように愛しげになめだした。

「あん…くすぐったいよ、綾波さん…」ヒカリはほんの少し内股になった。
「…」レイは無言で、彼女のスカートのボタンを外そうとした。
「あっ」ヒカリはとっさにボタンを手で押さえて守ろうとしたが、しばらくレイと無言で見つめ合い、ゆっくりと手を離した。

レイはもどかしげに、露わになったヒカリのパンツも、半ば勢い良くずり降ろした。

ヒカリはやや正気に戻り、パンツをまだひざに引っかけたままの体勢で少し後ずさった。
レイは驚いていた。
「…毛が生えてる。」

何処となく間抜けな言葉に、ヒカリは思わず苦笑した。
「普通はここは毛が生えているのよ。…汚ないよね。」ヒカリはパンツを足から取り、全裸になった。
ヒカリは急いで付け足す。
「あ、でもここの毛は、生えない人も一杯いるらしいわよ。別に気にする事、ないと思う。」

レイはヒカリの言葉を聞いているのかいないのか、顔を降ろしヒカリの陰毛をうっとりと眺めた。
ヒカリは何か苦しいかのように息を吐き、ますます内股になった。

ヒカリはしばらく何も考えられなかった。 …そもそも今日の私はずっとおかしい。

ふと気付くと、自分は両手をレイのくしゃくしゃの髪の上に置いている。レイはヒカリの女性器からちょろちょろと流れ出す愛液をぬぐい取りつつ、ヒカリの女性器全体からクリトリス、陰毛下部に至るまでの部位を丹念になめ続けていた。

ヒカリの内ももは、レイの唾液と、彼女の取り損なったヒカリの愛液とでびちゃびちゃになっていた。

「…ふぅん。」ヒカリはとうとう我慢出来なくなり、尻餅を付くように後ろに座り込んだ。 彼女は冷静になろうとして、両手で顔を覆った。

レイは彼女を許さない。


午後1時

ヒカリとレイはようやくバスから解放され、島に辿り着いていた。
「野外活動センター前」のバス停で2人を降ろし、乗っているのが運転手だけになった旧式のバスは、がらんとしたアスファルトの空間をぐるりと1回転し、元来た道をのろのろと戻って行った。

ヒカリはリュックを背負い直しながら、レイに微笑みかけた。
「さて、と。ここから先は交通機関が無いのよね。確かそこのセンターで自転車が借りられるはずだから、それを当てにして来たんだけど。」

レイは首を微かに傾げた。
「これから雨が降るわ。」

ヒカリは歩きだしながらレイに笑いかける。
「まさかあ! こんなに良い陽気なのに? …あら、それとも綾波さんって雨女?」
「…雨女?」
「うーん、行く先々で雨を降らせちゃう人の事。」
レイは不思議そうにしていたが、やがて納得したようにヒカリに目を向けた。
「降らせる能力がある訳ではなく、偶然雨に遭遇する事が多くてつく呼称なのね。」

「あ、うん、そうかな。」ヒカリは自分が妙にはしゃいでいる事に気付いた。演技とも違う。何かに酔っ払っているみたい。
彼女は太陽が照りつける空を見上げた。光は主に緑と青と灰色のスペクトルになって、眩しく反射していた。
「…大丈夫でしょ、綾波さん。雨が降ったりはしないわ。」
 

ヒカリはバス停の向かいにある「野外活動センター」という平屋の建物の窓口に立った。
「…すいません。レンタサイクル、補助機でありますか?」
40代の女性が何か打っていたモニタから目を離し答えた。
「ええ、右手の建物の方で貸し出しておりますが。」
「分かりました。」

ヒカリはレイの方に向く。
「それなりに大きい島だし、補助機が付いてないと女の子にはきついからね。」
レイは思い出した。
「私は自転車に乗れないわ。」

ヒカリは思わず聞く。「え、何で?」
「…学習した経験が無いの。」この日差しで黒い服のレイは暑そうにヒカリには見えた。
「ああ、乗れないってそういう意味…あれ、じゃ水族館にはどうやって行っているの?」

「以前は歩いていたわ。今は碇君が漕ぐ自転車の後ろに乗せて貰っている。」

ヒカリは溜め息をついた。
「…しょうがないわね。じゃ、私が今日は碇君の代わりになるわ。綾波さん軽そうだし。…私は、力仕事よくやってるから。」

ヒカリは力こぶを作るようなポーズをとった。
ヒカリの表情につられ、よく分かっていないレイも微笑んだ。


午後2時

「ここって殆ど無人島みたいな物よね。橋で繋がってるとはいえ、島には特に民家は無いみたいだし…昔はここも観光地だったらしいんだけどね。」
売店も民家も無い、ごくたまに電話ボックスと自動販売機のみ見かける道を、ヒカリは汗をかきながら漕いでいる。後ろにレイを乗せているのに、結構良いスピードで漕げている自分が少し恨めしい。

「大丈夫、洞木さん。」
「え? …ああ、大丈夫よ。もうちょっとで、ほら、下り道になった。」

2人の真正面には太陽の光をキラキラと反射する太平洋が現われた。間に残り1キロ程の自分達がこれから走る道路と、荒れ地と芝生の中間のような景色が挟まれている。

「綾波さん、しっかりつかまって!」ヒカリは勢い付けに少し強めにペダルを踏む。
いつ事故になるか分からないようなスピードで、2人の自転車は眺めの良い坂道を悲鳴を上げながら滑って行く。
 

チョー下手っぴでスイマセン。


午後4時

ヒカリはレイと他愛の無い事を話していた。水族館、碇君という2つのとっかかりを前回の登山で聞きだしていたヒカリは、この2つを重点的に責めこんでいた。
結果得た情報は意外と多かった。透明な魚がいる、彼らの顔は見分けが付かない、碇君も私の事を綺麗だと言った、碇君は私が好きだと言った、私は彼の言っているのが排他的な「恋愛関係」を申し込むところの「告白」であると雰囲気と常識で察知し、洞木さんへの想いがあるので断わった、そう言った事は小説で読んだ事があるが、自分がそれを体験する事になるとは思っていなかった、私の洞木さんへの気持ちがやはり「恋愛感情」であると気付かせてくれたのは碇君なのだろうと考える、碇君はとても良い人なので、私が彼と恋愛関係になるのを断わった後でも変わらず良き友人で居てくれる、彼が「自分の気持ちに素直になれ」と言ったので思い切って洞木さんに告白した、でもやはりこれは良くないと思う、女が女と一つになりたいと願うのは綺麗な心ではないのではないか、水族館には葛城さんという係員がいて、碇君と仲が良い、これから学校に行くつもりはない、自分は事情があって一人暮らしだ、洞木さんが好きになったきっかけは特に無いが、あなたの全体が善良性を示していたからだ、それから…

レイも、徐々に、遠慮がちにではあるがヒカリに質問をする。
「ミチルっていう妹と2人暮らしよ。親は…やっぱり事情があって、ちょっとね。それからす…トウジっていう弟がいるわ。…うん、弟って言っても、私と同い年。鈴原トウジって言って、母親が違うのよ。」
「ああ、トウジ…鈴原って言うね、そっちが慣れてるから。鈴原は、2年前に交通事故にあってね。だから一緒に暮らしてはいないの、うん、未だに病院。…鈴原は何にも悪くないの、向こうの飲酒運転。…何かもう、しょうがない、って言ったらいけないけど、正直加害者の運転手さんもそんなに憎かったりはしないわ…」
「そんなきれいな気持ちじゃないのよ。そんなんじゃない。ただ、加害者の運転手さんがね、当然鈴原に補償金を毎月支払うでしょ。それで生活助かってるからよ、多分。まだ私達も働ける年齢じゃないし、孤児補償だけでやっていくのも大変でしょう?」
「あ、御免なさいね、変な話しちゃって。でも、そろそろ鈴原も退院出来るって聞いたわ。今の医療技術って凄いわね。鈴原…その時右足を切断したのね、実は。でもその何ヵ月後かに移植手術があって、また足が戻ったの。うん。何だかちょっと怖い感じがしたな。」
「本当はね。鈴原、事故にあう数ヶ月前から、突然耳が聞こえなくなってたの。そうよ。だから、外に出る時は注意しろって、何度も言ってたのに…」
「うん。良く分からない。ううん、そもそも原因は解明されていないらしいわ。うん、そう。だから、鈴原は手話しか今は使わないの。もちろん口と喉は正常だから、今でも声は出せるのよ。ただ、少し前まで普通に喋る事が出来た鈴原にとっては、自分の話し言葉が徐々におかしくなっていくのが耐えられないみたいね。…別にそんなの、気にする事無いのに…」
「え? べ、別にそんな事無いわよ。綾波さん何言ってるの、あくまで鈴原は弟なんだから! …そうよ、そう。あれ…綾波さん、妬いてる?」
「ああ、あれ? 置いてるだけよ、本当に。…栄養士の資格っていうか…別に今資格を取ろうとしてるわけじゃなくてね。ああいうのって、どんな感じなのかなーって、ちょっと見てるだけ…綾波さん、そんな不思議そうな目で見なくても!」

「何で、かしらね。…まあ、やっぱり一回ゆっくり綾波さんと話したかったからかな。良い所でしょ?」
ヒカリはレイの質問を受けて、改めて自分達のいる「休憩所」を見回した。

2人が1時間ほど前から座っていた休憩所は、浜辺の奥に建てられたいわば無人の海の家のような施設で、開け放しの入り口を入るとゴザ敷きの畳が4列、計50畳位敷き詰めてある、巨大な東屋のような円形の建物だった。戸の無い入り口は道路側、つまり海の反対方向を向いている。

ヒカリとレイはそのゴザの上に足を伸ばし、背中を壁に寄っかからせて座っていた。
 
 

ヒカリはさほど驚くでもなく、静かに呟いた。
「あれ? 雨、降ってるね…」
 


Still Life Episode 6:SIGN 
 
午後4時30分

話に夢中で気付かなかったが、よく見れば結構な雨だ。殆ど屋外と言っても良いような開放的な場所なのに、何で今まで気付かなかったのかしら?

ヒカリはふとレイを見た。
彼女は全くの無表情で、ただじっとヒカリを見つめていた。

ヒカリは何故か気にしていないように演技をしたくなって、目をそらした。
「…私別に、綾波さんが言うような綺麗な人間じゃないよ。」
シンジと非常に似た台詞を、ヒカリは彼とは若干違う、恐らくより実感のこもった口調で呟いた。

「…そう?」
レイはヒカリに近寄った。
ヒカリは擦り寄って来たレイに少し目を留めたが、自嘲とも自信ともつかない表情で微笑んだ。
「うん。…差別だね。綾波さんだけが特別綺麗って言い方したら、それはそれで良くないのかな。…でも、本当に綾波さん、羨ましい位に綺麗。」

ヒカリがレイに向ける目は、少なくとも恋人の物には見えなかったし、友人の間の微笑みでもなかった。ただ今の彼女にはレイしか目をむける対象が無いのであった。
ヒカリはお世辞は全く言っていなかった。ここ数日の付き合いでレイの真摯な性格が好印象をあげていたのも事実だろうが、基本的に彼女の「レイは綺麗だ」という評価は、少なくともヒカリの中では非常に客観的な物だった。しかし自分がレイが好きなのかと問われると、良く分からない。ヒカリの「レイは綺麗だ」というのは外見の問題だ。人形として綺麗だと言っているだけで人間としての評価ではない。

でも、所詮恋愛ってそんな物なのかもしれない。

綾波さんじゃないけど、結局友情と恋愛の差って、「肉体的接触を持ちたい」と思うかどうかでしか無い。そんな事は、ドラマやアニメを見れば簡単に分かる。出て来るのは美男子、美女ばかり。皆、どんな綺麗事を口では言ってても、どうせだったら綺麗な人形と…

ヒカリは自分の心の汚なさに溜め息をついて天井を見上げた。
 

「きゃっ」
彼女がびくっとする。ふと見るとレイが目の前に迫って、手を肩に置いていた。

ヒカリは厳しい表情を変えずに尋ねた。
「…綾波さん…」

「何。」

「私と一つになりたいの?」
 

レイは少しだけ目を開き、そしてうなだれた。
「御免なさい。」

ヒカリは口許を微妙に歪めた。
「私、綺麗かな。」
レイはやや意外な彼女の言葉に顔を上げる。ヒカリは目をゴザの線に落としていた。

「私、綺麗?」

「ええ。」ぱちぱちと瞬きをして、ヒカリを見つめたままレイが答える。
「洞木さんはその存在全体が善良性を示しているわ。」レイは繰り返した。

「…そう。」しかしヒカリは、何故かレイに突っかかりたかった。まあ、単純に暇だったからかもしれない。
「うん…でも、それは綾波さんが私の事を良く知らないからそう思うんじゃないの? 善良って、私の内面なんて綾波さん、本当に知ってる?」
「…全てが分かる訳ではないわ。」レイは再びヒカリの横に戻り、呟いた。
「でも、一つになれば多くの物が得られると思う。」

「逆説的ね。」

雨は止みそうにない。入り口から雨が一本一本目に見える。

レイはまた、ヒカリの正面に回り込んだ。
「綾波さん…」声を殆ど出さず、口だけ動かすヒカリ。
 

レイは懇願するかのような目で、無言でヒカリを見つめつづけていた。

「勿体無いよ。そんな綺麗なのに…」
「勿体無い?」
「あ…ううん、御免…」
「…」
「私、綺麗?」
「ええ。」
「ふーん…」
「…」
「綾波さんが私が綺麗って言うのは、女として、それとも人間として?」
「…良く分からない。」
「言い直すわ、私が綺麗だって言うのは私の内面、それとも見た目?」
「…」
「…良く、分からないんだ。」
「ええ。」
「…」
「人は内面から光り輝く物を持つ時、その美しさが表に現われるわ。私は洞木さんにそれを見たの。内面を伴なわない外見のみの美しさという物は、私には分からない。」
「ふふ。」
「…」
「…悪いけど。やっぱり綾波さんってさ。…天使みたいだね。」
「…」
「どこまでも純粋で、汚れを知らなくて…」
「そんな事は無いわ。」
「そう?」
「私は汚ないわ。」
「そうなんだ。」
「ええ…」
「…汚ない綾波さん、好きよ。」
「えっ?」
「…そうよね、どんな人間にも汚ない所はあるわよね。…エッチってさ、そういう汚ない部分を見せ合って、それでもそのお互いを受け入れ合うっていう儀式なのかもね。」
「…」
「違うか。」
「…洞木さんは綺麗よ。」

ヒカリは苦笑した。
「綾波さんって、頑固ね。」
 
 

目を上げると、真正面にレイの顔が有った。

「綾波さん…」ヒカリは顔をしかめ、首を横に向けた。
レイは顔を近づける。

レイの鼻息がヒカリの耳にかかって、ヒカリはざわっと震えた。

「洞木さんは綺麗よ。」

互いの産毛が触れ合うくらいまで近づき、再びヒカリは厳しい表情になった。
「綾波さん、違うの。そんなつもり…は…」ヒカリは目を閉じた。

レイはヒカリを真っ直ぐに見つめたまま、動きを止めた。
「…」

目を開いたヒカリはフ、と笑った。
「私、綾波さんが特に好きなんてこと、ないのよ。…もちろん、大切な友達よ、その意味では好きなの、それは本当。…でも、別に」
レイはヒカリ胸に顔を埋めた。

「うん」ヒカリは声を漏らした。

「…綾波さん、聞いてる? だから、そんな事はね、」
レイは右手で困った表情のヒカリの顔を優しくなぞった。
ひんやりして気持ち良い。

レイは無関心に言った。
「気持ち悪い?」

「あの、ね、綾波さん、まず、話を聞いて。その…んん」


ヒカリは居眠りから覚めた。

気づくと、もう12時27分だった。意識が朦朧としだしのが50分辺りだから…何ですって、クラス委員長ともあろう者が、給食前とはいえ、いつも根府川の事しか話さない先生だとはいえ、37分間も寝ていたの!? …まあ、良かったわ、ぎりぎりとはいえ間に合って。

彼女が焦点の合わない目をこすりながらそんな事を考えていると、「コーン、コーン」という授業終了のベルが鳴り響いた。

「…ああ。それでは、今日はここまで。」

ヒカリはいつものように声を張り上げる。
「起立! 礼!」
当然窓際と後ろの席の数人は知らん振りで座ったままなのだが、ヒカリもわざわざ彼等を注意するような事はしなかった。

休み時間。ヒカリは知り合いの2、3人と弁当を食べながら、昨日見たテレビやお気に入りのアイドルの動向について話をしていた。
「やーっぱりマイ君よねえ! この守ってあげたくなる感じ? 母性本能くっすぐられるわよねえ。」サンドイッチをパクつきながら一人が話す。
「マナって趣味悪いわよねー。マイなんかの何処がいいんだか。なよなよーとしてるし、頭弱そうだし。イッちゃんみたいなのを男って言うのよ。お分かり?」
「別にどっちだって良いじゃない。」ヒカリは自分で作った卵焼きを食べながらぼそぼそと呟いた。
 

「ねえ、そうでしょ、どっちでも良いわよねえ。」
「分からない。」
 

「どっちでも良くなんかない!」ヒカリの向かいの女子は右手でブリックパックの牛乳を飲みながら、左手でこぶしを作りヒカリの前に出した。
「そうねマコト、どっちでも良くなんかはないわ。…委員長、自分だけ高みから見物とはええ根性してまんなあ。」
ヒカリの隣の女子がにじりよって来た。

「うっ…別にそんなつもりじゃなくてさ。」マナ、何でそんなに汗かいてるの?

向かいの女子は元気が有り余っているらしく、一人芝居を始めた。
「私は委員長。クラスの委員長。私は正義の使者、不潔なアイドラー星人達を許す訳にはいかないわ!」
「アイドラー星人?」ハムサンドを食べながらマナが尋ねる。
「アイドルが好きな人の事よ! そう! 委員長は宇宙からやってきたアイドラー星人を退治する正義のヒロインなのよ!」
「…おー。」
マコトはマナを手で止めた。
「拍手有り難う。そもそもクラスの委員長たる私は…」
 

「委員長って、正義感が強くなきゃいけないのかな。不潔じゃいけないのかな。皆よりちゃんとしてなきゃいけないのかな。」
「洞木さんは清潔だし、きちんとしているわ。」
 

2人は一向に相手にせずぼーっとそぼろごはんを食べているヒカリを睨んだ。
「「ノリ悪いわよ。」」
「あ? …あのね、あなた達がノリが良すぎるの。」ヒカリはあくまで友人同士の気取らない会話の口調で言う。
「全く。マイ君もイッちゃんも十分格好良いから。それで良いでしょ?」
マナはヒカリの声に眉を上げた。
「違うの! マイ君は格好良いんじゃなくて可愛いの!」
「何だって良いでしょ…」
「何だとマコト! お前さては寝返ったか!」
「寝返ったも何も最初から敵でしょーが。」
ヒカリはさっきから窓際で一人でカロリーメイトか何かを食べている少女をちらちらと見ていた。彼女の机の端には、わざとなのか吉見君がどっかと座っている。

まあ、綾波さんもあの態度ですもの。自業自得よね。
 

「きちんとしてないよ…」
「それでも好き。」
 

「どしたの?」マナはやや心配になったのか、反応のおかしいヒカリに真面目な声をかけた。
ヒカリは笑った。
「何よ。別にどうもしてないよ。ただ自分の作ったお弁当のおいしさに感動してただけよ。」
「寂しー!」マコトは手を目に当て、嘘泣きのポーズを取る。
「うっ、うっ、委員長、大丈夫、まだ未来はあるわ。いつかあなたのお弁当を食べて「おいしい」と言ってくれる人が現れるわよ!」
「マイ君で良いじゃん。彼、舌の感覚無さそうだし。この前の「チャレンジ! セルフィッシュ」見た? あんな変な干物平気で食べられるんだもんねー。はは、マイ君ってタフ。」マコトは牛乳を飲み干した。
「私のマイ君を馬鹿にするな!」
「「誰のマイ君よ。」」声を揃えるヒカリとマコト。
「ま…マイ君はファン皆の物なのよ!」
「「へー。」」
ヒカリは窓辺の少女の事を忘れた。
 

…ごめんね。(ありがとう。)

ヒカリは細くて暖かい彼女の体を抱きしめた。
彼女の体は何故か表面はとても冷たく感じた。しかしずっと抱きしめていると徐々に中で活動している体の体温、暖かみが伝わってきて、彼女も生きているのだという事が分かった。

「綾波さん、綾波さんは…はっ…その…おいしい物を食べたいとは、思わないの?」
「…おいしい物?」
「そうよ。いつも、綾波さん…うん…携帯用の栄養スナック…ばっかりでしょ…うん」
「今日のお弁当はとてもおいしかったわ。」
「…ありがと…ん」
ヒカリはいつ自分の結った髪がほどけたのか、ふと疑問に思った。考えてみれば知らないうちに髪がほどけるなんて事はありえないはずなのだが、その時のヒカリにはそれは特に重要な問題とは感じられなかった。
「ねえ…綾波さん…聞いてる?」
 

レイの顔が再びヒカリの真正面に現れた。

レイの顔はこうして見ると、美しいもののあまり女性的ではないようにも思われた。といって男らしい訳でもないのだが…綾波さんらしいとしか言いようがない、と言うか…

「綾波…さん…あのね…」ヒカリはうわ言のように呟いた。
「あの…」
「…」
「あの…」
「…」
「あ…」
「…」
「…」
「…」
 
 
 
 
 
 
 

レイは最後に良いかと聞くように目と口を開いた。ヒカリは数回瞬きをしたが、視線はしっかりレイを見つめていた。
「あ」

ヒカリとレイはキスをした。



 
午後6時

雨は上がっていた。

「ねえ、レイちゃん、晴れたよ、天気!」

ヒカリは内股を濡らしたまま立ち上がると、休憩所の入り口まで駆ける。

いたずらっ子の顔のヒカリは、呆気に取られているように見えるレイに笑いかけた。
「最愛の子が逃げようとしてるのよ、追いかけなきゃ!」

「…良いの?」
「何が?」
「服を着ないで。」
「大丈夫よ。無人島みたいなものだから、誰も来ないし。」
ヒカリは、妹辺りが見たら卒倒するような彼女とは思えない大胆さで微笑んだ。

「…そう。」楽しそうに向いの浜辺に駆けて行くヒカリを、レイは怪訝そうに付いて行った。
 

その人工の浜辺は材質の問題か白い砂で、空も海もやはり白かった。その、まるで絵本か白昼夢のような景色の中を、2人の少女が服を纏わずに歩いている。一人は両手を広げ小走りに体全体で風を感じるように、もう一人は右手で左肘をつかみながらとぼとぼと。
 

「ひゅーっ。レイちゃん、海よ、海。」裸の少女はそのまま水辺に走って行く。
「きゃっ。」
近付いて来たレイは、ヒカリからバシャンと水をかけられた。

口を開いたままヒカリの手を見つめ、再び呆然とするレイ。

「レイちゃん、やられたら、やり返すのよ。」何故かヒカリは怒ったようにレイに言う。
「…」全く理解できていない様子で、レイがこくりと頷いた。

ぱしゃ。

レイは行水か何かのように、ゆっくりとヒカリの体に海水をかけた。
「そうよ、その意気。」
ヒカリはレイに又水をかけた。

ばさっ。

勢いの良さに、レイは思わず腕を引く。
レイも両手で水をすくう。

ぱしゃ。ぱしゃ。ぱしゃ。ぱしゃ。ぱしゃ。

いつしかレイの顔は戸惑いから笑顔に変わっていた。
 

「このっ!」勝負の収拾が付かなくなって、ヒカリはレイに体当たりをした。
「くすぐり攻撃!」レイの脇の下を両手でくすぐる。

「…」声には出さないが、レイは抵抗できずに鼻息で笑ってしまっている。…声に出さないというより、声に出す笑い方が分からないらしい。

「洞木さん…お願い…」レイは息も出来ず、笑い過ぎで涙が出ている。
「なら、やり返してごらんなさい。」

そしてヒカリはレイに口を塞がれた。

「む…」形だけ抵抗して、ヒカリは目を閉じた。そしてすぐに、レイの背中に手を回した。


2人は浜辺に寝そべっていた。2人とも何も声に出さない。ヒカリは内心、こんなに静かじゃなくてもいいんじゃないか、漫画で読んだのは、もっと色々叫んでたけど、と不安に思った。

2人は互いの体をひたすらなめ合っていた。思い付く所は全てなめたのではないだろうか。口、鼻、瞼、耳、首、胸、手の指、足の指、もも、女性器。圧倒的にレイがヒカリをなめる事が多く、ヒカリは彼女の真似を時々するという状態だった。
レイは再びヒカリにぴったりと抱き付き、右足をヒカリの股に挟む。

ヒカリとレイは、お互いを潤んだ瞳で見つめ合った。緊張に耐えられなくなり、また息を漏らすヒカリ。

そしてレイは、不器用にもぞもぞと、自分の性器をヒカリの股にこすり付けた。
 

ヒカリはレイを手で止めると、彼女の毛の生えていない性器に顔を近付けなめだした。

レイのその部分の見た目は彼女の性格同様実に素っ気無い雰囲気で、白い滑らかな肌がただ落ち込んで、そこに線が走っているといった風だった。ヒカリはやはり彼女の体の綺麗さに少し嫉妬した。
 

「ん…くぅ。」ヒカリになめられ続けるレイは、自分の右手で自分の胸を乱暴にもみだした。

ヒカリは優しい顔でそれも止めると、折れそうなほど華奢なレイの体の胸のやや横位に両手を置き、ゆっくりともみだした。それはもむというよりはただ指を順番に波打たせるような幼稚な動きだったが、レイは自分でもんでいる時よりも遥かに背中を反らせ、苦しそうな息を漏らした。

「あん、うぅ…あん。」

波の音が2人の息の音をかき消した。
 

なめながらヒカリは考えていた。私は何でこんな事を…好きだから? それとも綺麗な綾波さんの体を征服したいから? それとも綾波さんが私を綺麗だと言ってくれたから? それとも同情?

そんなんじゃないか。

したいだけだったのよ。それだけね。
 

ヒカリはレイの女性器全体をなめつづけ、しばらくしてその上部の突起を味わうように舌で触れた。
「はっ」
レイは息を漏らした。先程自分がしたように、ヒカリの頭に手を置いている。ヒカリは自分の脳だけでなく、舌も痺れてきた事を自覚しながらそれでも執拗になめ続けていた。ヒカリはレイの包皮を押し広げ、突起を露出させた。

「はぁ…」ヒカリも鼻息を漏らし、赤い顔で苦しそうに皮膚呼吸をする。一方レイは今までの自慰行為では得られなかった感触にうっとりと目を閉じている。

レイは足をきつく閉め、背中を更に上げた。

ヒカリはその突起を中心に責める事にする。段々レイの性器からも、先程ヒカリが出したのと同種の体液が分泌されだしている。
「うぅん。」
 

レイはしばらく紅潮した顔で空を見ていたが、やがて思い出したように体勢を変えた。
「やられたら、やり返すわ。」
互いの股の部分に顔が来る体勢で寝転がる2人は微笑み合った。

2人は互いの性器をなめ続ける。鼻息と、唾液の鳴る音が本来なら聞こえるはずなのだが、波のせいで良く分からない。

水平線近くは雲が切れていた。異常に赤く大きな太陽が、驚くような早いスピードで海の向こうに沈んで行く。

ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ。

とても変なセックスだった。それぞれ自分のなめている音しか聞こえない。自分の目の前の臭いしかしない。これでもセックスと言うのだろうか?

「きゃっ」
レイはヒカリのクリトリスをごく軽くかんだ。
「い、痛いわよ、綾波さん。」
仕返しに、ヒカリは手でつーっとレイの内ももをなぞり、人差し指をレイの「線」まで持って来る。
「うぅ。」
ヒカリは何度も人差し指と親指で、レイの性器をなでる。特に親指はクリトリスを刺激する。
「うん。」
 

すぐにレイもヒカリに同じ事を始めた。そして。
「あっ」
レイは、中指をヒカリの膣に差し込んだ。
ヒカリもレイに指を入れる。2人とも血が出たりはしなかった。

ジュワ、ジュワ、ジュワ、ジュワ、ジュワ、ジュワ、ジュワ、ジュワ、ジュワ…

遠慮や情緒はなく、2人はこれ以上無い程勢い良くお互いの性器をこすり続ける。徐々に声にならない声は大きくなり、2人の体温は上がって行く。

レイちゃん、おいしい。レイちゃん、汚い。レイちゃん、気持ち良い。レイちゃん、熱い。レイちゃん、生きてる。

「レイちゃん…」
「…何、洞木さん…」
「…呼んだだけよ…」
「…」

ヒカリがはっきり自覚したのは、結局自分は雰囲気で興奮しているという事だった。もぞもぞとくすぐったい事よりも、綺麗な綾波さんが私を触っている、私が触られている、そっちがより重要な事のように思われた。もちろん、ではこの摩擦が必要無いのかと言ったら決してそんな事はない。それは当たり前で、今まで自分を慰めて来た時だって最後は指を使っていた。多分レイちゃんもそうしてきたに違いない。
物を考える余裕があるという事は、本当に感じているのとも違うのかな、ともヒカリは思った。

2人はお互いをこすり続ける。
 
 

数分後、「あっ」という呟きと共にレイの女性器はヒカリの人差し指と中指をキュッと締め付け、レイは「ああ。」と声を上げながら脱力した。そこから、よろよろと又ヒカリの性器に顔を近付け、指を止めてまた舌で丁寧になめ出した。同じく指を止めてレイをなめるヒカリ。
ヒカリはレイのどこまでも綺麗な性器をなめる。最初は少なかった愛液も、ここまでで充分彼女のももを濡らしていた。

一方レイは朦朧とした目で、いかにも「不潔」なヒカリのちぢれた陰毛を少し羨ましく見ながら味わい続けていた。

「あああ。」数分後、声を上げて息を吐きながら、ヒカリは動くのを止めた。自分が絶頂に達したのかどうかは良く分からなかった。…多分違うのだろう。とにかくもう疲れたというのが正直な所だ。まあ、それでも良いわ、とヒカリは思った。
「はあああああ。はあ。…………………はあ。」

レイはヒカリが終わったらしいのを見て最後に奇麗にするかのようにヒカリの女性器全体を舌から上へなめた。ヒカリは予想していなかったのでビクリとしたが、すぐにレイにも同じ事をした。
 

レイちゃんも、私のをおいしいと思ったのかしら。

ヒカリは自分の顔が赤くなっているのが、恥ずかしいからなのか興奮したからなのか暑いからなのか、良く分からなかった。
 

2人の裸の少女は火照った体をくねらせながら、浜辺で寝転がっていた。
もう日は暮れていた。


午後9時

結局最終のバスは乗り遅れてしまった。2人はこの休息所で夜を過ごさなければならない。
雨は又降りだして、水面にぶつかり結構耳障りな音をたてている。

つくづく夏で良かったわ。海に入るから濡れちゃったし、海辺で少し風もあるし…どこの誰よ、裸で海に走って行った大馬鹿者は。

何時間か前と同じようにゴザの上で足を伸ばして座っていたヒカリは、ちら、と横のレイを見た。

同じようにして壁に背中を預け座るレイは、微かに微笑みながら眠っていた。コク、コクと首を揺らし、もう少しで自分の肩にぶつかりそうだ。
つくづく彼女は人形のようだ。「レイと私、はたから見たら、お似合いのカップルに見えるかしら」とヒカリは思った。

ヒカリはレイの穏やかな寝顔を見る。
 
 
 
 

「かーわいい。」
ヒカリは馬鹿にしたように呟いた。すると、何故か涙が出て来そうになって彼女は慌てた。
 
つづく
 


次回に続け
 
ver.-1.00 1997-11/15公開
 
感想・質問・誤字情報などは こちらまで!

次回予告
なお、次回の内容は無断で予告内容から変更される事があります。
そもそもどっこも予告じゃないという話もありますが、気にしてはいけません。(^^;
 
「楽しく、ないのね。」
「止めようよ。」
「駄目!」
「さよなら。」
<私もあなたの気持ちが分かる。>
 
「赤いハート型。」
  
第七話
「情動指数」
来週(来月?)も、素で素で!

 フラン研さんの『海辺の生活』第六話、公開です。
 

 今週も堪能(^^)
 

 かなりの性描写があるんですが
 いやらしいとか、その気になるとかとは違うんですよね。
 

 レイとヒカリがいう”綺麗”・・・かな?
 

 女の子達がヤヲイ物を読む気持ち・・・違う?
 

 行為をする二人の気持ち。
 行為の裏のも。
 綺麗とかのセリフ。
 仕草、行動。

 二人から伝わってくる物
 作者さんが書こうとしている物とか。。

 

 

 いっぱいいっぱいで
 たまりません(^^)/

 

 

 さあ、訪問者の皆さん。
 感じたことを文章にしてフラン研さんに送りましょう!


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