「惣流アスカです。・・・・・・って、なんでアタシがシンジに会わせてお笑い芸人みたいな登場しなくちゃいけないのよ!ジオフロント創世記はバリバリのシリアス路線なのよ!」
シンジの頭を殴るアスカ。泣きながら頭を抱えるシンジ。
「で、でも仕方ないんだよ。お堅い資料なんて書いてられっか!って作者が言っているんだから・・・・・」
「でもProject Eばりにはならないでしょうね?」
ギロリと睨むアスカ。体勢はやや半身。右拳は固く握られている。
「まあまあアスカも大人げないことは止めなさいよ。出番がもらえるだけましだっていう切実な声もあるのよ」
おちゃらけた葛城ミサトが登場。その後ろには相変わらず白衣姿のリツコ。
「そうね。前振りを長々と書くのは嫌だって作者も言っているわ。さっさと本題に入って頂戴シンジ君」
一応泣きやむシンジ。でもリツコの目もあからさまに怖い。登場しょっぱなから煙草をスパスパ。
「わ、わかりました。ええっと今回は創作裏話を書くそうです。ジオフロント創世記は登場人物も多いし、勝手な設定ばかり有るので読むのが大変というメールが来ているそうです。読者のみなさまの混乱を少しでも解消することを目的として今回の裏話発表の運びとなりました。それでは司会進行は僕とアスカが、解説はミサトさんとリツコさんがしてくれるそうです」
「ミサトに解説なんてできるのかしら・・・・」
溜息をつくリツコ。腰に手を当てて怒り出すミサト。
「まったく女も三十路に入るとひがみっぽくていけないわね」
「あ、あなたももうすぐ仲間じゃない!」
「残念でした。アニメキャラは年を取らないのよ。あなたは永久に三十路女。私はずっと20代なのよ!!」
火花を散らせる二人。雲行きが怪しくなっていく。
「ああ、もうこんな大人はほっといて始めるわよ!シンジ!!」
「で、では・・・・。最初のテーマから」
「誰が一番強いのか?」
「アタシ!アタシに決まってるでしょう!!」
「で、でもアスカってサキエルにもガキエルにも殺されそうになってるよね」
カカト落とし炸裂。地中にめり込むシンジ。
「余計なこと言うんじゃないわよ!あれは前のアタシよ!今のアタシは最強なんだから」
「違うわよ」
冷徹な声。リツコはいつのまに持ち込んだパイプ椅子に腰掛け足を組んでいる。手元にはモザイルパソコンが。
「悪いけどそういう設定はないそうよ」
「何よ!最近の作者は何を考えているのかしら!アタシをないがしろにしているから名前が黄色でなくなるのよ!!」
「まあ、それは置いておくとして話を進めましょうか。とりあえず。話をわかりやすくするために適格者の一覧表を出しておくわ」
適格者及びEVA一覧表
No. | 適格者名 | 司るもの | 形状 | 備考 |
EVA00 | 綾波レイ 碇ユイ |
全 | 純白の錫杖 | 防御に優れている。ジオフロント世界にある全てのものから力を集めることができる。異世界への”門” |
EVA01 | 碇シンジ | 無 | 刃は透明、柄には青紫の宝玉が埋め込まれている大剣。腕輪に変化する。 | 潜在的破壊力は絶大。異世界への”鍵” |
EVA02 | 惣流アスカ | 炎 | 真紅の長剣。 | |
EVA03 | 水 | 鞭 | 現在ゼーレが保持している模様 | |
EVA04 | 大地 | 斧 | 現在ゼーレが保持している模様 | |
EVA05 | 六分儀ショウ | 闇 | 漆黒で一対の細い剣 | |
EVA06 | 風 | 投擲武器 | 現在ゼーレが保持している模様 | |
EVA07 | 生命 | 鎧 | 現在ゼーレが保持している模様 | |
EVA08 | 碇ヤマト 渚カオル |
光 | 闘気が刃を形作る槍 | |
EVA09 | 魂 | 鎌 | 別名「断罪の鎌」。どこかに封印されているらしい。現在のところ適格者はいない。 | |
EVA10 | 未だに発見されていない。全てが不明。 | |||
EVA11 | EVA10同様、表舞台に登場したことはない。適格者、所在、能力、いずれも不明 | |||
EVA12 | ヴェルド・ラーン | 時空 | 深緑の宝玉を宿した額冠 | 適格者の肉体に関する時間を止める。ジオフロント世界内ならどこへでも行ける。強力な結界を持つ。 |
「やたら空白が多くない?」
のぞき込んだアスカはやや不満顔。
「仕方ないでしょ。まだ登場してないんだから」
「でもリツコ。適格者の欄だけ空白がある03,04,06,07,09はどういうことなの?」
「あら今日は槍が降るわね。ミサトがまともな質問をするなんて」
「何よ・・・・」
「三十路女の醜い争いはそのくらいにしておいてよ。あとがつかえてるんだから」
「「なんですってっ!!」」
アスカの痛烈な一言に二種類の怒号。だがアスカは横を向いて知らんぷり。
「・・・・・・EVA10,11以外はすでに適格者が決まっているそうよ。ちなみにその中にオリジナルキャラは一人もいないらしいわ」
メンソールの煙草を不機嫌そうに吸うリツコ。目尻と額の小皺がやけに目立つ。
「オリジナルキャラがいない?ということは一、二、三・・・と計五人だから予想される適格者は・・・・」
「ミサト。そこまでにしておいて。ネタバレは極力さけることにしているの」
「でも、リツコ。今回は裏設定の暴露話でしょ?」
「だから極力さけてって言っているでしょ」
鼻を鳴らすミサト。
「では、話を元に戻すわね。とりあえず適格者を表にしてみたけど誰が一番強いかよく分からないでしょ。だから使徒と八旗将の一覧表も作ってみたわ」
リツコの細い指がコンソールを踊る。
ジオフロント創世記版使徒一覧表
名前 | 容貌 | 能力 | 備考 |
アダム | カオルが「神の手に余る」と評した最初の使徒。棺に封じられている。ゼルエルら正統派使徒の元にいるらしい。 | ||
リリス | アダム同様、棺に封じられている。アラエルら異端派使徒が持ち出した。 | ||
嵐天使 サキエル |
体長は3mほど。背中に白い翼を持つ。 | 嵐と雷を操る。 | 正統派。相模の街に襲来。アスカをあと一歩のところまで追いつめるが、初陣のシンジに真っ二つにされる。 |
昼天使 シャムシェル |
大きさはサキエルと変わらない。使徒としては標準サイズ | 鞭のしなやかさと鉈のような切れ味、鋼鉄をも簡単に砕く破壊力を持った腕。蜘蛛の巣のように分裂する。 | 正統派。使徒総攻撃に参加。 |
雷天使 ラミエル |
中学生の女の子のような愛くるしい体格。身体の四方にラグビーボールほどの黒い正八面体を浮かべている。 | 異端派。使徒総攻撃の際、アラエル、アルサミエルとともに登場。 | |
魚天使サキエル | 使徒の中でもかなりの巨躯。鯨のような身体に尾がついている。 | 鋭い尾 | 正統派。ショウ=イロウルのアシスト役として襲来。アスカとシャルロットに重傷を負わされて撤退。 |
音天使イスラファエル | 異端派。未登場 | ||
胎児天使サンダルフォン | 灰褐色で岩石のような身体 | 地脈を司る。マグマや地震を自在に操る。 | 正統派。浅間山決戦においてシンジとアスカを苦しめるが、最後はアスカに両断されて消滅 |
雨天使マトリエル | 少し太め。体長はシャムシェルと同じくらい。 | 体内の溶解液 | 正統派。使徒総攻撃に襲来。カオルを道連れに自爆しようとするが失敗、そのまま爆死 |
空天使サハクィエル | 貴婦人のような容姿。戦闘時には手が翼のようになる。 | 真空の刃。飛行速度は使徒最高クラス | 正統派。使徒の中でもかなり残忍な方。度々登場するが使徒総攻撃の際、カオルによって斬殺される。 |
恐怖天使イロウル | 細菌状。感染した者の数だけ増殖する | 乗っ取った相手の能力による。ただ宿主に関係なく復元能力には優れている。 | 封邪の迷宮に閉じこめられていたが、UN軍調査団によって解放される。六分儀ショウの身体に寄生するが、逆にショウの肉体内に封じ込まれてしまう。シンジの霊龍断によって消滅する。 |
夜天使レリエル | 黒い影のような肉体。常に結界と共にあるため、どこまでが身体でどこまでが結界なのか判別できない。 | 黒い海と言われる結界を操る。 | 正統派使徒の参謀格。カオルでさえ警戒するくせ者。使徒総攻撃に参加。 |
霞天使バルディエル | 未登場 | ||
力天使ゼルエル | 精悍な武人のような体格。身長は5mほど。サキエルやシャムシェルより少し大きい。 | 力を統べると言われる。繰り出す拳は空を振るわせ、大地を割る。 | 正統派使徒の首領。使徒最強と言われる戦闘能力は絶大なものがある。ゼルエル以降の四体の使徒には感情が備わっている。神に殉じる使徒の中の使徒。 |
鳥天使アラエル | 弁護士のような冷静な瞳をしている。背中には純白の羽根がある。 | 歌。聴く者の精神を破壊し、使役する力がある。物理的な攻撃ではないがかなり強力。 | 異端派使徒のリーダー。神のシナリオに反逆しリリスの棺を持ち出す。ゼーレとも接触している模様。 |
子宮天使アルサミエル | アラエルより少し大きめ。身長は4mくらい。実はかなり変形できるらしい。 | 異端派使徒の副将格。アラエルの野望に賛同し、行動を共にしている。使徒の中で最も感情が豊か。 | |
自由天使タブリス | プラチナの髪に白磁器のような肌。鳶色の瞳を持つ。人間の少年とほとんど変わるところはない。 | 変幻自在に何でもこなしてしまう。光の槍EVA08他、いくつかのEVAを操ることができるらしい。 | 唯一、神々に何も使命を与えられなかった使徒。碇ゲンドウの考えに一応賛成し、現在はネルフにいる。ある本の著者でもある。 |
八旗将一覧表
旗. | 名前 | 性別 年齢 |
身長 体重 |
備考 |
黄金 | 碇ヤマト | 男 37歳 |
189cm 84kg |
八旗衆筆頭。階級は中将。ジオフロント世界の力の根源の一つである龍脈を支配するUN軍最強の男。姉が行方不明になって以来、EVAを嫌っていたがシンジの暴走を食い止めるために再びEVAをとる。龍脈に君臨する者、すなわちKing of Dragonとして龍王の二つ名を持つ。08の適格者でユイの双子の弟。 |
白銀 | ヴェルド・ ラーン |
男 400歳以上 |
125cm 24kg |
八旗衆の軍師。階級は少将。外見は子供だが、卓越した軍略家である。史上名高いクルクシュートラの決戦の作戦指揮を執った。EVA12時空の額冠の適格者。肉体に関する時間が止まっているため、物理的攻撃は一切受け付けない。 |
真紅 | シャルロット・ フェリアス・ ド・ヴィコント |
女 45歳 |
178cm 64kg |
八旗衆次席。階級は少将で現在はネルフの顧問も兼任している。外見は20代後半だが実はかなりのお年。ただジオフロント世界では意志や魔法の力でこのまま死んでいく女性も希にいる。魔法との組み合わせを得意とする覇流最高の剣士で軍を率いることに関しても天才的な手腕を見せる。剣の腕だけとれば、現在の所ショウと並ぶジオフロント世界の双璧。公私に渡るアスカの師匠。 |
漆黒 | ドレッド・ノート 冬月コウゾウ |
男 60歳(冬月) |
178cm 61kg(冬月) |
ドレッド・ノートとは影の部族という集団の頭領の名前。代々のドレッドは記憶と能力を受け継ぐ。精神は宿主が優位に立つが、宿主の選択に関してはドレッドがする。冬月の階級は中佐であるが、ドレッド・ノートは准将。冬月は八旗衆として行動するときはドレッドと自称している。 |
紺碧 | 六分儀ショウ | 男 48歳 |
194cm 81kg | 天王流四天王最強の剣士。剣聖六分儀ゲンシュウの引退した今となっては流派最高と言って差し支えない。ゲンシュウがジオフロント世界に帰ってきてから作った息子の一子。恐怖天使イロウルに肉体を乗っ取られるが、代わりにEVAの適格者としての能力を得る。漆黒の双剣EVA05の適格者。 |
紫紺 | 赤木ナオコ | 女 49歳 |
165cm 56kg |
天才科学者。娘のリツコとともに地上界から漂流してきた。現在は八旗衆を離反したような状態でゼーレの一員、階級は少将待遇。人類帰還計画及び補完計画の基礎は全て彼女が作り上げた。優秀な魔術師でもある。 |
琥珀 | 加持リョウジ | 男 29歳 |
185cm 79kg | ネルフ諜報部にも所属しているが、どちらかというと八旗衆の方に帰属意識が強い。実は准将の階級を持っており、ネルフ軍人の特別扱いを加えてもミサトより一つ階級が上。結界を操る能力を持つ。異名はライトニングエッジ。 |
水晶 | 渚カオル | 外見は男 3000歳以上? |
158cm 48kg | 言わずと知れた自由天使タブリスこと渚カオルのもう一つの顔。一応所属はしているが本人の自覚ははなはだ薄く、八旗衆として行動することは皆無。水晶の軍はカオル一人で構成されている。階級は准将待遇。 |
「ほんとにこの作者っていい加減ねっ!」
「どうしたの?アスカ。いきなり怒りだして」
「どうもこうもないわ、ミサト。この表の中で最高だの最強って文字が出てきたと思っているの?!本来なら一人にしか与えられない称号でしょ。おかしいわ」
沈黙する大人二人。ちなみにシンジはカカト落としを食らってまだ沈没したまま。
「ま、わかりにくいからこの話を書いているのよ。しばらく我慢してちょうだい。で、設定上一番強いのは誰かって言うと・・・・」
「「誰かって言うと?」」
突然ユニゾンするミサトとアスカ。
「そこに倒れてる少年」
溜息を吐きつつ、指先を地面に向けるリツコ。その先にはようやく意識を取り戻したシンジがいる。
「まあ、どのエヴァ小説でも同じだけど、一番強いのは覚醒状態のシンジ君ね。でも現在の所、いつ覚醒するかわからないし、どのくらい持続するかも不明だわ。本人の意志で覚醒できるかどうかも疑問だし、偶発的要素が強すぎるわね。言ってみれば・・・」
「歩く万馬券ね」
突然チャチャを入れるミサト。
「ミサト、・・・・あなた話の腰を折りに来たの?」
「じゃあ、言い換えるわ。生きる宝くじ」
小皺が増えるリツコ。額の間のしわが濃くなっていく。
「実際問題として、恒常的な力で最強を争うのは次の三人ね」
「「三人?」」
「碇ヤマト、力天使ゼルエル、自由天使タブリスこと渚カオルの三人よ。ただし、ヤマトとカオルに関してはEVA装備時という制約がつくわ」
「え、何の話?」
復帰したシンジ。顔にはカカトの痕が残る。
「うるさいわね、シンジ!もう一回眠らせてあげましょうか?」
自分が最強じゃないので機嫌の悪いアスカ。目を尖らせて拳の骨を鳴らす。
「だ、黙ってます・・・・・。話を続けて下さい」
「これに続くのが聖剣士シャルロット・フェリアス・ド・ヴィコントと六分儀ショウの二人ね。ただし上の三人は誰に対してでも力を発揮するのに対してこの二人は少し得手不得手があるわね。ヴィコント少将は対人戦闘は無敵クラスだけど、EVAを持ってないから対使徒戦闘に関しては無理だし、ショウの方は魔法戦闘がやや苦手ね」
「ふーん、シャルロットにも苦手なものがあったんだ」
「でも、アスカ。適格者でもないのにこの強さは人間の域を越えてるわ。用兵家としての能力も加えると軍人としての総合力は現役NO,1ね」
「現役っていうと、おじいちゃんははずしてるの?」
「確かに六分儀ゲンシュウ閣下は剣士としても用兵家としても力量は最高クラスね。しかし利き腕を失い完全に一線から退いたわ。評価は避けておくのが賢明ね」
「で、次に続くのは?」
「そうね。鳥天使アラエル、子宮天使アルサミエル、夜天使レリエル、白銀の旗将ヴェルド・ラーンといったところかしら」
「ちょっとアタシはいつになったらでてくるのよっ!!」
「今のアスカはその次くらいね。ただし成長力はピカ一だという設定だから、もう少し話が進んだらランクがあがるかもね」
「私は?」
「ミサトや加持君、冬月副司令はアスカと同ランクね。ただし対人戦闘だったらアスカより遙かに強いでしょうね。今の時点では」
「リツコとナオコ博士は?」
「魔法使いは個人戦闘には向いてないのよ。だから個体戦闘力の面から言えば多少劣るわね。ただし正面きっての闘いでなければどうなるかは分からないわね」
「リツコは卑怯技が得意だもんね」
ミサトの一言にリツコの視線が強くなる。だがリツコは何も言い返さずに新しい煙草を取り出す。
「あ、あの・・・・」
「何よ、シンジ。アンタが一番強いって言われたからって調子に乗ってるんじゃないわよ」
きつい視線のアスカ。ただし、シンジはその説明の時まだ意識が朦朧としていた。
「いや、そうじゃなくて・・・・・」
「そうじゃなくて?」
「主要人物で名前が出てきていない人が三人ほどいるような気がしたんで・・・」
「三人?まさかオペレータートリオのことじゃないでしょうね。マヤだけには悪いけど所詮は脇役よ。役者が違うわ」
「いや、そうじゃなくて、父さんと母さんと綾波が・・・・」
同時に手を叩くアスカとミサト。思い出したように説明役のリツコの方を向く。
「その質問はいつかでると思っていたわ。碇司令はEVA01の前適格者だし、ユイさんはジオフロント世界三強の一角、力天使ゼルエルと互角にやり合った経歴の持ち主よ。でもこの三人に関しては未知数なのよ。ユイさんとレイは防御力は完璧だけど、攻撃力に欠けるわ。それから今の碇司令は自分で闘うことを止めたようね」
「ふーん、まあ、いいか。じゃあリツコ次の話題に行きましょうか」
一応納得したようなアスカ。
「ゲンドウやゼーレ、使徒達は結局のところ何がしたいの?」
「・・・・・・・」
「どうしたのリツコ。頭抱えちゃって?」
「どうもこうもないわよ、ミサト。こんな質問が来るってことは作者の文章表現力が皆無に等しいことを示唆しているじゃない。それは伏線はりまくりの話だけど、ここまで言われたら身も蓋もないわ」
「じゃあ、この話題は飛ばす?」
「・・・・・でも読者の要望には応えなくてはね。とりあえず組織図を乗せておくわ」
ジオフロント世界組織図
ゼーレーーーーーーーーーーーーーーー 国家連合(UN)
議長 キール・ローレンツ退役大将 |
| (前軍事参謀評議会議長) |
| ーーーーーーーーーーーーーーーー 軍事参謀評議会
| |
| UN軍総司令部
| 最高司令官(天将)ルドルフ・ローレンツ大将
| | |
| | |
| 近衛軍 四方面軍
| | |
| 第三独立機動兵団(八旗衆) 東方面軍 西方面軍
| 筆頭 碇ヤマト中将 南方面軍 北方面軍
|
特務機関ネルフ
司令官 碇ゲンドウ大佐
副司令 冬月コウゾウ
「上の組織図はあくまで略式だからそのつもりでね。例えば国家連合の下には軍事参謀評議会しか書かなかったけど、実際には国際経済評議会、災害復興評議会など10の評議会と無数の機関があるわ。それから八旗衆が第三独立機動兵団って名称であるからわかるように近衛軍にしたには複数の独立部隊があるから注意して」
「注意事項はそれだけですか、リツコさん」
「いやまだあるわ。ネルフはゼーレと軍事参謀評議会直属の組織だけど事実上独立しているみたいなものだし、八旗衆は前の天将で今でもUN軍に隠然たる影響力を持つゲンシュウ閣下の指揮下にあるといっても過言じゃないわね。それからネルフの軍人は二階級上の扱いを受けるから気を付けて」
「でもこの図からは使徒が抜けてるわね」
「あら、ミサトも結構鋭いことを言うのね。確かにそうだけどスペースに入りきらなかったらしいわ。大まかに言うと使徒にはゼルエルを中心とする正統派とアラエルを中心とする異端派がいて、異端派使徒は最近ゼーレと接触したことも分かってるわ」
「で、こいつらそれぞれ何がやりたいの?」
「そこまで書くと作者が続きを執筆する意欲がなくなるっていってるわ。だからそれは本編の続きを読んでちょうだい」
「碇家の系図が見たい」
ジオフロント世界妻ーーー六分儀ゲンシュウーーー地上界妻
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男 ーーー女 男ーーー女
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六分儀ショウ 六分儀ゲンドウーーー碇ユイ
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碇シンジ
「この中で注意して欲しいのがゲンシュウ閣下とユイさんね。この二人は地上界とジオフロント世界を往復した例外中の例外だから」
「往復?」
「そうよ。二人ともは物心つく前にジオフロント世界から地上界に流されてそれぞれ家庭を作り、その後でもう一度ジオフロント世界に召還されてるわ」
「なんで?どうしてそんな面倒臭いことやってるの?」
「一応これにはちゃんとした説明があるみたい。その内でてくると思うわ」
「と、いうわけでよく分からないと思われることについてまとめてみました。いかがだったでしょうか?」
「何をまとめているのよ、シンジ。アンタ何もしてないじゃない」
「そういうアスカだって司会らしいことしてないだろ」
「アタシはいるだけいいの。美女は立ってるだけで存在価値があるのよ」
「ふーん」
「私は帰るからあとは勝手にしてちょうだい」
「あら、リツコ。やっぱり30過ぎると疲れが身体に溜まりやすいのね」
「ミサト・・・・・」
再び火花バチバチの二人。
「なんだか収拾つかなくなってきたな。ではまたあとで」
「ってそれで終わりにするつもりなの?シンジ!!」