剣・魔法大全
魔法
ジオフロント世界にはいくつかの系統の魔法が存在する。
<精霊魔法>
地・水・火・風の4つの精霊を力の源とする魔法。バリエーションが最も豊富で、使える者の数も多い。ただし場所によって使用の制限を受ける。例えば水のない砂漠地帯なのでは水の精霊魔法は使えないが、地の精霊の力は強くなる。また地と風、火と水の精霊は対立関係にあり、どちらかに偏りすぎたり能力が低かったりすると片方しか使えないこともある。
一般的に地の精霊は守りに、水の精霊は治癒に、火の精霊は攻撃に、風の精霊が探知に優れていると言われるが、条件や使い手の能力によって違いが生じる。第1話でシンジが地の精霊にミサトの来訪を告げてもらったのは、シンジが森の中、つまり地の精霊が最もよく働く場所にいたためである。
天霊爆炎陣
「神々の怒りを受け継ぎし 火の精霊たちよ 古より秘めたるその力 我が前に解き放ちて 全てを焼き尽くす業火の陣と化せ」
火の精霊を最大限に活性化させ、爆炎の津波のようなものを相手にたたきつける呪文。精霊魔法としてはかなり高度な呪文であり、広範囲の攻撃呪文としては1・2を争う破壊力を持つ。
<白魔法>
法と秩序を司る白き神々を力の源にする魔法。僧侶魔法(プリースト・マジック)とも言われる。治癒系統や封印系統の魔法が多い。
<暗黒魔法>
混沌と破壊を司る黒き神々を力の源にする魔法。一般には黒き魔法として忌み嫌われている。使い手も少ない。
魂魔霊斬
「復讐を統べる残酷な女神 裁きを司るその力もて 我が意志の命ずる存在に魂の断罪を下せ」
黒き神にあって裁きを司るといわれる女神の力を借りて放つ呪文。対象は単体だが、精神から崩壊させ塵にしてしまうその破壊力は、数ある精神魔法の中でも最大。
黒魔夢幻塵
「悪夢を統べし亡者の王 血の盟約により我は請い願う 魔に導かれし者どもに とこしえの眠りを与えんことを」
相手を精神から崩壊させ虚無の空間に消滅させる呪文。魂魔霊斬とは違ってある程度広範囲にかけることが可能。術者の実力にもよるが、通常直径5mくらい。史上最悪の魔術師ムハドゥル・アッラーは直径100mもの暗黒の球を操ったと言われている。
<その他の魔法>
上記の3つの魔法の他にも失われた魔法が存在すると言われる。古代語魔法といわれるものもあるが、その実体はほとんど分かっていない。しかし精霊、白、暗黒魔法のいずれでもない魔法が封じ込められたアイテムが、僅かではあるが発掘されたりしているためかつて存在したことだけはまちがいないようである。
剣
ジオフロント世界には幾つかの流派が存在する。UN軍の正式剣術でもあり、東部域を中心として最大の隆盛を誇る天王流、西部域に総本山があり魔法との組み合わせが主体の覇流、南部域に浸透している極心流などが主な流派である。しかし自己流で磨く者や、これらの流派の亜流ともいえる各地の剣術も存在する。
天王流
天王流は龍脈からいかにして力を引き出すか、ということに極意をおく流派である。気功波と剣を組み合わせた技が多く、ジオフロント世界で最も使い手が多い流派でもある。
残月
気功波を放って相手の退路を遮断し、残像攻撃によってしとめる技。いくつの気功波を放つか、どういう状況で使うかなど、その場に応じた無限のバリエーションがある。
土龍牙
刃のように研ぎすませた気を主に土中に隠して相手を串刺しにする技。洞窟などでは天井の岩に、森では木の幹などに刃を隠すことが可能。しかし熟練していないと相手に悟られてしまう危険性があり、いかにして気をを殺しつつ刃を忍ばせるかということが、ポイントになる。
月影
気で鋭い刃を作り出す技、剣の切っ先に作り出したりするのが一般的。相手の剣を受け止めたりもするためかなり精錬した堅い気を作り出すのが特徴。
牙濤
練り上げた気の刃を打ち込みとともに放出する技。実際の剣撃との時間差攻撃で使用する。多数の刃を作り出す応用技・乱牙濤というものも存在する。
幻龍陣
天王流秘奥義・四龍の1つ。四龍を全て会得し、極光の剣をもつものが剣聖と呼ばれる存在である。幻龍陣は、自分の身体を細胞ごと龍脈と一体化させる非常に高度な技。作り出した分身は全てが本物であり、龍脈の力を完全に断たないかぎり破ることは不可能。現在使用できるのは六分儀ゲンシュウただ一人。
<気について>
気は魔法ではないが、超常的力を発揮できる事に関してはあまり変わりがないので、ここで少し説明しておく。気は龍脈の力を直接体内に取り込み、主に呼吸によって増幅される。気を体内でつくりあげた者は、超人的な怪力やスピードを発揮することができる。上級者になればこれを放出したりすることも可能。