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魔導王シンジ


 第十一話 ただいま王女修行中  




この物語の時代より500年以上前・・・・・。聖魔戦争の終結直後の話である。長きにわたった人と魔物の全面戦争は人類の敗北に終わった。人の世界は混沌の海にたたき落とされ、人はただ、その日一日をもがくように生きていた、そんな時代。一人の予言者が南の大地に現れた。
彼女はその未来視の力と絶大な魔力で、絶望の闇夜でしかなかった未来を照らし出した。人々はそれにすがった。明かりに群がる虫達のように。
そして必然的に街が出来た。国が出来た。国は強くなった。
彼女は国の大きくなる様を、喜ぶでもなく、悲しむでもなくただ見守っていた。
やがて彼女は子を残して死を迎えた。魔法使いにしては早すぎるその死に方は、生きることに疲れたようにも見えた。
後には王国と彼女の血だけが残る・・・・。

彼女の、その予言者の名はルーシー。後にネルフの始祖と呼ばれる「魔導士」である。






「あきれた・・・。懲りもせずまた来たのね・・・。」

彼女はそう言って肩をすくめて目の前の魔法使いを見た。そのしゃべり方も仕草も少しわざとらしい。対する魔法使いは黙って手に持った書類を机の上に差し出す。
彼女はその書類には一瞥もくれない。そう、見なくても内容はわかっていた。だいたい数ヶ月ごとに昔からの友人にして同僚の葛城ミサトが妙にかしこまった表情をして、毎回同じ内容の嘆願書を持って塔の聖女の長たる自分、赤城リツコに差し出してくる。これはもはや儀式のようなものであった。

「何度でもくるわよ。これが認めてもらえるまでね・・・。」
「だとしたら嘆願する相手が違うでしょう。こういうのは長老連に回してもらえない?」
「回さなくても、あいつらの言うせりふはわかるわよ。「ジオフロントについては最高機密であって私達の管轄外のことだ。六分儀君か赤城君の許可を経由してから正式に書類を提出してくれんかね。」ってね。」
「なら、私の言うセリフもわかっているはずよ。球殿・ジオフロントの地下に在りし、闘神都市ジオフロントについての調査は十五年前、「葛城ハヤト」調査団の手によってすでに終了しています。今、あらためて調査する必要性は見あたらないわ。」

そう言うとリツコは数語何かを呟くと、パチンと指を鳴らす。とたん、ミサトとリツコの周りをドーム上に薄い霧の幕のような物が包む。魔法障壁・・・魔力の介入を、つまり盗聴される危険性を無くすためである。
とたん、二人の関係は「お堅いネルフの将軍同士」から「十年来の友人同士」に変わる。

「ミサト、いい加減に手を引いた方がいいわ。ジオフロントに勝手に手を出せば、火傷じゃ済まないわよ。これは友人としての忠告。」
「だからこうやってちゃんと許可を取りに来てるんじゃないのー。」
「こうやってしつこく、何遍も何遍もやってくる事自体脅迫に近いのよ。使い古された言い回しだけど、何をやったってあなたのお父さんは甦ったりしないわ。」
「別に父のためにやってるんじゃないわ。私はただ、父が何をやっていたのか知りたいだけよ。」

そう言って、ミサトは胸から下げた十字架のペンダントを握りしめる。父の形見。アダムの悲劇の際、父が命がけで自分をアダムの砦から救ってくれた。その時に自分の手に握らせてくれた十字架・・・。父はジオフロントで何を発見したのか?父が十年前何をやってのか?
日毎に疑問が増すのだ。
日毎にあの時受けた胸の傷が痛むのだ。
日毎にこの十字架が重くなるのだ。

「ただ、私は前に進みたいだけなのよ・・・・・。」

ミサトは最後にそう呟いた・・・・・・。






「結局、無駄骨か・・・・。」

ミサトはネルフの王宮前の庭園をぼんやりと歩いていた。庭園といってもそれほど豪華ではない。無骨な宮殿であるジオフロントの前にお慰み程度にたたずむ程度である。それでも無いよりはましなもので、球殿、あるいは塔に出入りする者はだいたいこの道を好んで通る。そよ風が、いつも同じ匂いのする花の香りを運んでくる。ネルフは常夏の気象故に、咲く花は種類があまり多くない。
ミサトは庭園から球殿ジオフロントを見やる。あれの地下に眠る、聖魔戦争時代の遺物、闘神都市ジオフロント。自分の父は十五年前、それの調査にのりだした。そして、それから数年間、父は家族のことなど見向きもせず、それの調査に専念し出した。闘神都市に眠る亡霊にとり憑かれでもしたのではないかと一度ならず疑ったこともある。
そして十年前、結局父はこれまでの数年間、自分で自分の墓石を彫っていたにすぎないことを証明した。自らの研究の成果で自らが亡んだのだ。

馬鹿な人・・・・・・・。

か細く、本当にか細くミサトは呟いた。ふと、風が花の香りの他に聞き覚えのある声も運んできた。ミサトはその声を聞き取ろうと耳をたてる。

「だからぁ、何がいいたいのよ、シンジ。」
「いや、つまり・・・・、その・・・・・、ほら、そういうことは加持さんの迷惑になりそうだから・・。」

思わず、ミサトは笑いを誘われた。今、このネルフが平和であることの象徴とも言えるような二人の会話。ミサトは足を忍ばせて、そちらの方に歩み寄った。

「あんただって、将軍になり立ての頃、加持さんに住み込みで修行してもらったんでしょう?なら、塔の聖女であるこのあたしも加持さんのところで一緒に暮らして、一緒に修行して、一緒のベットに入っても文句は無いでしょう?」
「なっ・・・・・。一緒なベットって・・・。」
「まぁそれは冗談としても、私もこの申し分ない才能をここらで開花させないといけないしねぇ・・・。で、教えてもらうならやっぱ加持さんじゃないと。」
「だ、駄目だよ、それは!」
「んーー?どうしてさっきからそんなにムキになって反対してるのかなぁ?シンジはぁー?」

小悪魔的な表情で微笑むアスカの前で、真っ赤になりながら必死で言葉を探しているシンジ。当然、アスカは確信犯である。ことの始まりは、シンジが加持の下で住み込みで修業していた時の話をしている内に、「じゃあ、あたしもそれやってみようかなぁ・・・。」と呟いたのをシンジが勝手に誤解したのがきっかけである。
以後、シンジが嫉妬してくれているのが、たまらなく心地良いのでアスカが意地悪しているだけなのだ。当然、鈍感男のシンジがそんなことを察するわけがなく・・・ひたすら困っているというわけである。

(うーーん、面白すぎるからこのまま見ていたいんだけど・・・。しゃあない。ここはいっちょお姉さんが助けてあげますか・・・。)

珍しく仏心を起こしたミサトはわざとらしく咳払いして、二人の方へ近づく。とたん、二人は弾かれたように離れる。

「な・・・、なんの用よ、ミサト。」
「話は聞かせてもらったんだけど、ここで私に提案があるの。アスカは住み込みで修行したいんなら、私のところにこない?私は加持と同じネルフ四大将軍の一人なんだから役者不足ではないはずよ。」
「げっ、ミサトの所!?」

おおよそ、容姿に不似合いな悲鳴をアスカがあげる。シンジはといえば渡りに船とばかりに、そうしなよ、とアスカに勧めている。

「うーーーー、でもなぁ・・・・。」

しぶっているアスカにミサトがよってそっと耳打ちする。

「ここらへんにしときなさいよ、アスカ。あんまりシンジ君をいじめるとそのうち「いいよ、じゃあ勝手にすればいいだろう」とか言い出して収拾がつかなくなるわよ。」
「ぐっ・・・・・、わ、わかったわよ。じゃあ明日からよろしく頼むわよ、ミサト。」






ネルフの中心的な街の一つ、サバサバの街。10年前の「解放戦争」での被害が酷かった街の一つで、辺りには比較的新しい造りの家が建ち並んでいる。そんななかの将軍宅と言うには質素な佇まいの葛城ミサトの家を、早朝からアスカは尋ねてドアをノックした。

「あれ?本当に来たの?」

アスカを出迎えたミサトの第一声がこれだった。アスカと言えば張り切ってトランク一杯に荷物を持ち出してきてこれじゃあ立つ瀬がない。

「どぅわぁれがここに来ることを勧めたと思ってるのよ!」
「いやあ、てっきり本気で言ってるんじゃないと思ってから・・・。まぁいいわ。とりあえずあがって、「ちょっち」散らかってるけど・・・・。」
「ちょっちねぇ・・・・。」

遠慮なく上がり込んできたアスカは、ミサトの「ちょっち」が「ちょっと」とイコールで無いことを知った。とりあえず、台所の散らかりようはひどいを通り越して酷かった。あちこちに散らばったビールの瓶の山、生ゴミの海、インスタント食品の百花繚乱。さながらゴミの国である。
アスカは回れ右して帰りたい気分だったが、もちろんすごすごと戻るわけにもいかなかったので、ちょこんとテーブルの前の椅子に腰掛けていた。テーブルの上にはビールの空き缶の林に囲まれるように朝御飯の味噌汁とご飯が鎮座している。朝食の直前だったらしい。
ミサトはビールを片手にアスカの前に座る。ミサトに格好はノースリーブのタンクトップに太股を露にした短くカットしたGパンを履いており、ラフと言うにも度が過ぎている。外ではだいたいにおいて、かしこまった黒に近い深い蒼の魔法衣に身を包んでいるだけに、そのギャップの違いには驚く。

「さてとじゃあ、まずは志望理由について聞きましょうか?なんで修行なんかしようと思ったわけ?ダイエットのつもりならいい方法を教えたげるわよ。」

軽い口調で尋ねるミサトだが目は真剣だ。アスカは言いにくいのか少しぶっきらぼうに答える。

「・・・・・リーザスでのことは聞いてるでしょう。」
「ああ、敵方の魔法使いと戦って負けちゃったってやつね。でも実力では負けてなかったって聞いてるけど?」
「勝たなきゃ意味無いわ・・・。」
「あのねぇ・・・アスカ。」

ミサトはビールを一口、口にすると、まるで母親が子供に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。

「あなたたち「塔の聖女」はジオフロントに結界を張るネルフの守りの要なの。あなた達が戦うような羽目にならないために、私達ネルフの将軍が・・・・・。」
「わかってるわよ!」

ばんっと机を叩いてアスカが叫ぶ。叩かれた机が揺れて、机上のビールの缶が落ち、床に転がり音を立てた。

「それでも・・・、もう負けられないのよ、私は・・・!」

机におかれたアスカの拳が強く握られる。ミサトはしばらく黙っていたが、立ち上がりアスカの肩にポンと手を乗せた。アスカが顔を上げるとミサトはにこやかに微笑んだ。

「わかったから・・・、とりあえず、ご飯でも食べない、アスカ?朝御飯、まだなんじゃない?」

そう言ってミサトは、テーブルの上にあった、味噌汁とご飯をアスカの方に差し出した。アスカは少しの間きょとんとしていたが、ミサトの気遣いが少し嬉しくて、頷くと味噌汁を口に含んだ。とたん、

「ぐっ・・・・・!」

何とも言い様のない凄まじい感覚がアスカを支配した。味噌汁、いや味噌汁らしき物を吐き出さなかっただけでも賞賛に値すると言えよう。胃は今もなお、全力で腹に収まった物を即座に返品することを騒ぎ立てていた。
アスカは改めて味噌汁をかき回してみる。なにやら緑色のドロドロした物が箸にまとわりつく。何の物だかわからない骨がぷかぷか浮かんでいる。しかも何故か味噌汁から微かにビールの匂いが漂ってくる。

「ん?どうしたのアスカ?」

ミサトが怪訝に思って尋ねる。見るとミサトはアスカと同じ物を平然と食べている。

(・・・・もしかしてこれも修行のうちなのかしら?なんか魔法を強くする薬草でも入ってるからこうなってるとか・・・・?)

もちろんそんなことは欠片もなく、純粋に一種の才能とも言うべきミサトの料理の腕によるものなのだが・・・・・。哀れアスカ、そんなことはつゆ知らず、涙を滲ませながら目の前の料理を平らげる羽目になる。






一週間後・・・・、アスカは久しぶりにシンジと王立魔法学院の中を歩いていた。今は学期末で学生は単位拾得に非常に忙しく、アスカも学院を休む暇がなかったのだ。ここは学生の悲しさとも言うべきものであろう。

「アスカ・・・・修行・・・かなりきついんじゃない?」

シンジがそう尋ねるのも無理はない。アスカは明らかにやつれていた。顔色、肌の色は悪いし、少し、足下もふらついている感じがする。

「う・・・・修行は大したことないんだけどさ・・・。基本的な魔力の出力調整の練習。魔法公式、理論の復習。軽い模擬戦闘・・・・っと、そんなところ。」
「ふーん、僕のやったことと似たようなものだね、でもそのやつれかたはちょっと異常な気がするけど・・・・。」

アスカの不調の原因は、当然ミサトの料理によるものである。ミサトの料理によってアスカの体力は刻々と削られていた。しかし、ミサトはそれを修行のきつさ故と勘違いし、スタミナのつくものを食べさせようと、ますます料理に腕をふるい、手を加える。つまり、どんどん人間の食べ物から遠ざかっていくわけである。そして、アスカは確実に死の淵へと追いつめられる。
恐るべき悪循環!危うしアスカ!彼女は史上最大の危機とも言うべき状況にあった!






「そろそろね・・・、じゃあ修行を始めましょうか・・・・。」

このミサトのセリフにアスカはあっけにとられていた。何の変哲もないセリフだ。たった今、アスカがいつもの修行のメニューをこなしたという事実を抜かせば。

「どういうことよ、ミサト・・・。まるで今までのが・・・。」
「修行じゃないわよ、当然。まあ準備運動みたいなものね。」
「ちょ・・・、ちょっと待ちなさいよ、ミサト!」

アスカが声が、辺りに響きわたる。サバサバの街郊外の広場。周りには人気も建造物もない。修行にはもってこいの場所といえよう。

「落ち着きなさい。一つ一つ理由を説明するわ。まず、魔法技術の成長ってものがどういうものなのか・・・。知ってると思うけど、説明しとくわね。魔法の強さは才能に左右されるわ。人は才能より上の魔力は絶対に身に付かない。たとえ、100年生きようが、1000年に渡って地道な努力を続けようが・・・。」

つまり魔法を持たない者はネルフでは永遠に「持たざる者」というわけである。一昔前なら奴隷という身分に落とされたであろう人達。もちろん、ヒカリやケンスケの様に例外もある。別の才能を開花させ、認められた人々。しかし、そんな者はほんの一握りの存在である。
そして、運良く魔力を身につけ生まれた者でも。その強弱によってさらに身分分けされる。弱肉強食。それはネルフの鉄の楔。人は皆、平等であるという弱者の甘い妄想を打ち砕く・・・。

「そして、才能は突然開花するわ。徐々にではなく、ある日突然にね・・・。アスカ、あなたに残された才能がなければ、あなたは所詮、そこまでだということよ。「始祖の再来」こと、惣流・アスカ・ラングレー王女。」

その言葉が、アスカの胸に突き刺さる。そんなことは考えたくもないことだった。自分はまだこれからだと思いたかった・・・。自分の限界など知りたくもない。

「だから才能が開花しやすいコンディションになるように、調整してたわけよ。あとは実戦の中でどれだけ能力を発揮できるか・・・・。」
「実戦!?」
「そう。アスカ、あなたはこの戦いのなかで自分にあった戦い方を見つけなさい。あなたは何でも出来るわ。でもね、器用貧乏って言葉知ってるでしょう?」
「言いにくいことをズバッと言ってくれるわね・・・。」
「別に言いにくくないわ。たとえばマナなら、その武術の腕と精霊による肉体強化で魔法使いながら白兵戦でも強さを発揮できる。レイならその膨大な魔力で多少強引な攻めでも力押しで勝つことが出来る。シンジ君なら彼の白色破壊光線、つまり「翼」を展開すれば攻防ともに完璧な状態を保つことが出来る。」
「・・・・・・あたしだけ何も無いってわけか・・・・・。」

アスカの声の調子からミサトは微かに眉をしかめる。アスカを挑発してやる気を起こさせるつもりだったのに・・、やりすぎたか?そんな思いが頭の隅をよぎる。が・・・、

「・・・・今まではね!」

アスカはいつもの不敵な表情を浮かべ顔を上げる。よけいな心配だったか・・・。そう思ってミサトも微笑み返す。

「さぁ、ミサトとっと始めるわよ。当然、あんたが相手してくれるんでしょ。」
「まぁね。じゃあ、準備するから少し待ってなさい。」

そう言ってミサトはブレスレット状の奇妙な文字の彫られた器具を腕につけ始める。アスカには見覚えのあるものだった。講師が初心者相手の実戦練習でよく使う・・・。

「ちょっと、それ封環じゃない!魔力を押さえるための・・・・!」
「そうよん。学院からちょっと借りてきたの。」
「そんなものつけてやろうっていうの?ミサト、あんたあたしをなめてない!?」
「あら、なめてるのは・・・・。」

そう言いながら、ミサトはカチッと音を立ててブレスレットをはめる。とたん、ミサトの雰囲気がかわる。顔つきも、微笑み顔から変わって精悍な冷たい表情を見せる。魔力と共に静かな殺気すら漂ってくる。

「あなたの方よ、アスカ。」

声すらも相手を震えさせる魔力が含んであるかの様だ。アスカの背筋を冷たいものが走る。葛城ミサトが「氷」の魔法団の将軍であることを、アスカは初めてまざまざと感じ取れた・・・・・。






「こっちでいいんですか?加持さん。」
「ああ、ここら辺で修行に適した場所といったらここしか思い当たらないな。」

シンジは加持に案内され、アスカが修行しているはずの場所へ向かっていた。アスカの学院での様子を見て心配になって見に来たのだ。当然と言えば当然の行為である。

「思い出すな、シンジ君もこういった場所で稽古してやったな・・・。」
「あの時はきつかったですよ・・。でもおかげで「翼」をまともに制御できるように・・・。」

突如、シンジの言葉を遮るように空気を切り裂くような音が聞こえてきた。シンジ達がよく耳にする音、魔法が発動する音だ。それが、連続して次々とシンジ達の耳まで届く。あきらかに魔法を応酬しあっている。

「これは!?」
「・・・・どうやら取り込み中らしい・・・。」

シンジ達が音のする方へ駆け寄る。はたして、そこにアスカとミサトが居た。もしも、事情を知らず一見すれば、無力な少女を悪しき魔法使いがいたぶっている図に見えただろう。それほど二人の状態は差がありすぎた。
アスカはすでに呪文を何発もくらっているのだろう。あちこちに凍傷、裂傷があり、無事な部分を探す方が困難なぐらいだ。すでに肩で息をしているところから見ると、魔力も限界に近づいているようだ。
対するミサトは、血の一滴、いや汗の一滴すら流していない。ただ、冷徹とも言える表情でアスカを見つめている。

「くっ・・・・・こんちくしょうーーー!!」

アスカが怒号して、ミサトに向かって突進する。遠距離戦では手を打ち尽くしたのだろう。が、ミサトは動かず、ただ、低く呟く。

「氷の矢・・・・・・。」

とたん、地面の一部、アスカの足下の地面を突き破って氷片が飛び出してくる。それらのうち数本がアスカの脚をかすめる。一瞬遅れて、氷の通った軌道から赤い血が流れ落ちる。
しかし、血が流れ落ちていること自体、ミサトが手を抜いている証拠である。絶好調時のミサトは相手の首と胴を、冷気の刃の一閃で鮮血を流させることなく切断する。

「くっ・・・・。」

呻いてアスカが動きを止める。そんなアスカに追撃を加えることなく、ミサトは講義でもするかのように言う。

「魔法の矢は手から放つだけではないわ。こうやって別の所に仕掛けておくこともできる。ただ飛ばすだけなら、弓で飛ばした鉄の矢の方がよっぽど正確で強力よ。それに・・・・」

そう言ってから静かに手を伸ばす。繊細とも言うべきその手。その手の指先を包容するかのように氷が包んでいく。

「こういう使い方もあるわ。矢を指につけたまま伸ばして・・・・・。」

シュッと音を立てて、ミサトの指先の氷が、爪が伸びて獲物を刺す魔物の如く、細く伸びてアスカを襲う。

「アスカ!」

シンジの悲痛な叫びに呼応したわけではないだろうが、アスカは脚からの血をまき散らしながらかろうじて飛びずさる。一瞬前までアスカの居た地面を、ミサトの氷がえぐる。

「止めないと、このままじゃアスカが・・・・・!」

駆け寄ろうとするシンジの肩を加持が掴む。

「やめないか、シンジ君。修行の邪魔だ。君も修行の仕上げにこれをやったろう?」
「でも・・・僕はここまで酷くなかった。ミサトさん、本気でやってるんじゃないんですか?」
「よく見ろ、ちゃんと封環をつけている。」
「そんな・・・・、たった一つしか付けてないじゃないですか!ミサトさんは封環三つ付けても、僕と互角に戦えるんですよ!」

「白色・・・・・・破壊光線!!」

アスカが力を振り絞って呪文を唱える。頭ぐらいの大きさの光球がアスカの頭上に形取られ、それが飛んでいく。手加減などする余裕はとうに無くなっている。全力で唱えたのだ。が、ミサトは同じく、呪文を唱えて迎え撃つ。

「白色破壊光線!」

ミサトは右の掌をアスカの方に向け呪文を発動させる。光が渦を巻いて集まり、丸く平べったい形になる。それは「鏡」だった。ミサトの持つ、破壊のイメージ・・・・。それがミサトの掌の表面に浮かぶ。

そして・・・・・・・、

「まさか・・・・・、」

「鏡」は光を跳ね返す!

アスカの作り出した「球」はまるで吸い込まれるように「鏡」に向かったかと思うと激しく輝きだし、まさしく反射してアスカの方にと向かってくる。

「そんな・・・・・!」

呪文は道筋を違わず、きちんとアスカの方へと向かってくる。
アスカはとっさにバリアを張る。かろうじて間に合ったが、炸裂する呪文に押されて、バリアは魔法の威力をわずかに軽減するにとどまる。広がる白光に微かな悲鳴を残してアスカの姿がかき消される・・・。轟音が轟き耳をつんざく。がその轟音を縫って・・・・。

「やめてよ、ミサトさん!」

シンジの悲鳴に近い叫びが響く。シンジが叫ばねば加持すら叫びかねなかった。ミサトは呪文を弾いた「鏡」を持った手を振りかぶると、未だ爆発の煙で姿の見えないアスカの方に向かってソーサーの要領で投げつけた。
「鏡」は鮮やかな軌跡を描いて一直線にアスカの方へと飛んでいく・・・・・。

最初に目を覆い尽くさんばかりの膨大な光の幕。
そして、轟音に轟音が重なった・・・・・・・。

「どうして・・・、ミサトさん・・・・。」

シンジの言葉にもミサトは表情を崩さず、自分の呪文の起こした残状を見つめている。 が、その表情が動いた。ミサトの視線の先にはアスカが居た。皆の予想した倒れ伏した姿ではなく、よろめきながらも二本脚で地面を踏みしめた姿・・・。

「アスカ!」

シンジが喜びの声を出す、がアスカは聞いていない。その表情は乱れた髪に目元を隠され窺うは出来ない。

「アスカ・・・・、もうやめようよ、こんな・・・」
「黙って!」

決して叫んだ訳ではない、静かなアスカの声。凍り付くシンジに一瞥もくれず、ただ、何かを呟いている・・。

「わかるのよ・・・・・。もう少しで、もう少しでわかるわ。何かが・・・・・掴める!」
「アスカ・・・・・?」

ミサトは一見、満身創痍とも思えるアスカを見ながら考える。

(・・・・何かが違う。さっきまでのアスカと・・・・。でもなければ反射した「球」はともかく、「鏡」の追加攻撃までしのげるはずがないわ。・・・・・どうやらうまくいったみたいね。)

「さぁ・・・、ミサト。続きをやりましょう・・・。つきあってくれるわよね!」

そう言って顔を上げるアスカ。その表情。凛々しくも、雄々しくもあるその表情。それはどこか歓喜をも忍ばせているように思える。

少なくともシンジはそんな表情をこれまでにアスカの内に見たことはなかった・・。自分の知らないアスカ・・・・。シンジはそれを見せられたことにショックを覚えている自分を自覚した。

パキィィィィン・・・・・・

乾いた音ともに、ミサトの腕の封環が外される。ミサトが自分で外したのだ。

「当然よ、アスカ。最後は手加減無しでやらしてもらうわ!」

より一層強い魔力がミサトを包む。冷気が広がり、周りの温度が急速に下がる。

「吠えよ、狼王!・・・・・氷雪吹雪!」

呪文と共に、ミサトの体から青白い光が放出される。光は冷気となって、冷気はたちどころに大気中に雪と氷を生み出す。同じく呪文から生み出される突風にのり、それらは好き勝手にアスカの周りを暴れ回る。

「戦術用の広範囲冷却呪文?いったい何をする気なの・・・・?」

確かにこれなら避けようがないが、威力は大したことはないので、雪や氷の物理的攻撃ならバリア程度で防げる。呪文の生み出す寒さは魔法による体温調整とちょっとイヤだが根性で耐える。アスカのバリアに目を覆い尽くさんばかりの氷や雪がぶつかっては流れ落ちる。

「なんのつもりよ、ミサト。まさかこの程度の冷気であたしを凍死させるつもりじゃないでしょうね。・・・時間の無駄よ、呪文を解きなさい!」

意外にもその声に素直に反応して呪文がとまる。呻るような風の音がやんだが、雪や氷は未だ多く舞っており、一寸先も見えない・・・。

(・・・・しまった!)

自分の失態に気づいたとき、アスカの視界は殆どゼロに近かった。魔法がとぎれようと、一度天空に巻き上げられ緩やかに落ちてくる雪や氷は止まりようがない。それら大量の白い美しい障害物は後、十数秒は降り続けるだろう。アスカはミサトの気配は完全に見失ってしまった。ミサトの方はアスカの動きを完全に察知しているだろう。

(吹雪に紛れて、攻撃してくる算段ね・・・・。)

今にもミサトが背後から忍び寄り、自分を一撃しようとしているかも知れない。

脳に招かざる客がやってきて次々と騒ぎ立てる。焦り、恐怖、混乱・・・・。それらが、暴れろと、逃げ出せと、泣き叫べと、アスカの頭の中でざわめく・・・・。

(うるさい・・・・!)

アスカはその一言でそれらを追い返した。それから、我ながらこんなに感情が制御できることに驚いた。それは自信に根付いているものかも知れない・・・・。新たな力に目覚めたことにより生まれた自信に!

(わかるはずよ・・・・。さっきのように・・・・!魔力を高めて・・・・。心をとぎすませて・・・・!)

アスカは初めに目に頼ることをやめた。目を瞑り、暗闇に身を落とし呼吸を整える。
次に耳を働かせることをやめた。ミサトは気配を悟らせるようなへまはしない。ならばいっそのこと無音の世界に身を置こう。
最後に考えることをやめた。目を閉じたのも、聞くことをやめたのも、外界を遮断して自分の世界に閉じこもるためではない。むしろ、自分と外界の境界を薄くするためのことだ。

瞬間、アスカの頭の中に、目で見たわけでも、耳で聞いたわけでもない、別の、今まで使ったこともない感覚による情報がダイレクトに脳に飛び込んでくる。

アスカは五感を一気に解放すると共に、魔力を最大まで一気に高める。

「・・・そこよ!ファイアー・レーザー!!」

アスカはバッと後ろを振り返るとこん身の力を込めて呪文を放つ。アスカの放った紅の炎はミサトの作り出した白い世界を切り裂いていく・・・・!そして、爆音が響く。それに紛れて、

「あぐっ・・・?!」

ミサトの悲鳴が聞こえてくる。吹雪のせいで、確かめようがないが、アスカには手応えが十分にあった。それでもアスカは慎重に吹雪がやむまで身動きをとらない。

「どうして、私の位置が・・・・?」

呪文の直撃を喰らってよろめきながら、ミサトが立ち上がる。その表情は困惑よりも、むしろ喜びが含まれていた。

(この能力、ひょっとしたら・・・・・?)

自分の仮定を確かめようと、ミサトは魔法を・・・・・。

「やめときなさい、ミサト。あなたが立っている場所にあらかじめ火爆破をセットしておいたわ。あんたがいつかその場所に立つことは「わかっていた」んだから。」

火爆破は魔法の爆弾。術者の思い通りに仕掛け、爆発させることが出来る。アスカはそれを「あらかじめ」セットしておいたと言ったのだ。ミサトの立っているその真下に。
ミサトはあきらめたと言うより、安堵した様子で魔力を消し、降参の合図を示す。。

「「わかっていた」・・・・・・ってことはあなたやっぱり、「予知の力」に目覚めたのね。「始祖の再来」の二つ名の通り・・・・。」

「始祖の再来」、アスカは生まれてまもなくそう呼ばれるようになった。ネルフ国の始祖・予言者ルーシーの肖像画。それは髪の色と年齢が違うだけでアスカの容姿にそっくりだったのだ。数年前にうまれたカヲル王子といい、これはネルフにとって良き前兆だと皆、喜び合った。
しかし、アスカは並外れた魔力を持ってはいたが、予言者としての能力は欠片も現れることがなかった。
・・・・・今までは。

「そうよ、最初は頭がおかしくなっちゃったのかと思ったけど。断片的にちょっと先の未来が頭に飛び込んでくるのよ。数秒後後ろからあんたが襲ってくるとか、何分後かにあんたがそこの場所にいるとか。」
「ネルフの始祖にして予言者であったルーシー。彼女の予知の力が王家の血を介して再び甦ったってわけか・・・・・。」

突如第三者の声が聞こえてきた。今まで遠巻きに見ていた加持とシンジが、戦いが終わったと見て近づいてきたのだ。

「アスカ・・・・、大丈夫?」

こんな質問が馬鹿らしいほど、アスカが傷つき疲れ果てているというのは明らかだったが、アスカは気丈にも微笑んで答える。

「あんたバカァ?大丈夫に決まってるでしょう。これからは、新たにスーパーヒーローとして生まれ変わったあたしがあんたを守ってあげるんだから、ちゃーんとあたしについてくるのよ!」

いつもの減らず口に、いつものポーズ。ようやくいつものアスカが見られ、シンジの顔にも笑顔が浮かんだ。

「おい、葛城、少しやりすぎじゃないのか?」

加持がミサトに肩を貸す。ミサトはちょっと寂しげに微笑んで、

「守ろうとしたものを守ることが出来なかった時ほど、自分の無力感を痛烈に感じる時はないわ。あの子にはそんな思いさせたくなかったのよ・・・・。いつか来る日にね・・・。」

そう言ってミサトは前をゆく二人を見上げる。

「ちょっとバカシンジ。疲れたからそこまでおぶって行きなさいよ。」
「えーー?ついさっき僕を守ってやるだの言っておいて・・・。」
「だからなのよ。これからあんたはあたしにたくさん借りをつくることになるんだから、今の内に返しときなさい。」
「なんだよそれ、無茶苦茶じゃないか・・・・・。」

それからも二、三言言葉をかわした後、一見無精無精、しかしどこか嬉しげにシンジはアスカを背負って歩いていった。夕日は二人の影を一緒にして地面に照らし出す。
加持は二人を見つめながらぽつりと呟く・・・。

「本当に・・・・・あいつらには、俺達の様なつらい思いはさせたくはないな・・・。」






一週間後・・・・・・王立魔法学院の図書館の一隅では魔法参考書や理論書の山に埋もれて、悪戦苦闘しているアスカとその前に腰掛けているマナの姿があった。

「へぇ・・・・・、それじゃ本当に予知が出来るようになったんだ。」
「まぁね・・・・。」
「凄いじゃない。「予知の力」に目覚めた魔法使いは王家の中でも史上3人しかいなかったんでしょう?」
「まぁね・・・・・。」
「流石に、「予言の力」まで使えた人はいないみたいだけど、アスカがネルフ史上初の「予言者」になる可能性もでてきたわけじゃない。」
「まぁね・・・・。」
「でさぁ、ものは相談なんだけどさ、その「予知の力」でもって来週にある、法陣倫理序論と応用魔法公式論のテストの内容、ちょこっっっっっっっっっとだけ教えてくれないかなぁーなんて・・・。」
「・・・・あんた、あたしが今、何をやってるのかわからないわけ!?」

ようやく、目の前の本から目を離して、アスカが顔を上げる。マナは不思議そうに側にある本をパラパラとめくってみながら言う。

「アスカがミサトにこてんこてんのけちょんけちょんにやられた傷が思ったより重くって、シンジ君にそのまま病院に担ぎ込まれて、三日間の入院生活を余儀なくされた間の埋め合わせのレポートと追試の試験勉強。」
「そんな都合のいい予知能力が使えたら、こんな所で缶詰になってると思う?」
「それもそうね・・・・・。ひょっとして制御出来ないの?」
「まぁね!飛び込んでくる情報は質の悪いいたずら念波みたいに一方的だし、内容は数分ごとか数秒後とかあやふやかつ比較的近い時間しかわからないし、おまけに確実性はというと「未来は変わることもある」の一言!」
「なんだ・・・、案外ヘボイのね。」
「このくそ忙しい時に喧嘩うってんの!?」
「べっつにぃー。じゃあ、私も色々と忙しいからそろそろ行くね。」

マナは立ち上がるとすたすたとドアの方に歩いていく。

「・・・鬼の居ぬ間にシンジ君にちょっかいかけに。」

外に出てドアを閉める直前、その一言を残してマナは去っていく。一瞬遅れてアスカの投げつけた本がドアにぶつかる派手な音がする。

どうやらこの王女に修行が必要なのは魔法だけではないようだ・・・・・・。


第十二話に続く

ver.-1.00 1998+01/09公開

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あとがき・・・・暇な人だけ読んで(^^;

YOU「また、碇探偵事務所より先にこっちの投稿が先立ってしまった。新年早々、いい加減だ、俺って・・・・・。」
???「新年早々、なんで私が小娘ごときに敗れるかーーーー!!」

ぐわぁしいいいいいーーーーーーー!

YOU「ぐはぁ!ぼ、僕はまだ死すべき存在ではない・・・。死ぬとあとがきが終わるから(爆)。」

しばらくおまちください(^^)

YOU「おや、誰かと思えばミサトさんじゃないですか。」
ミサト「わけのわからん復活のしかたを・・・。」
YOU「この仕打ちは無いんじゃないんですか。今回、ミサトさんの描写には力入れたのに。アスカメインのハズが序盤は殆どミサトさんが主役ですし。」
ミサト「それは、またいらん伏線張ろうとした結果、たまたまそうなっただけでしょうが。」
YOU「いらん・・・ってことはないですよ。これは第二部(十一話から二十話の予定)のメインに関する伏線なんですから。今までみたいに、張ったままほったらかしってことは・・・。」
YOU「で、(いきなり)今回の話ですが、だあああああぁぁぁぁ!っと正月の暇なときに一気に書いた話なんで出来が心配でしたがいかがだったでしょうか?アスカが成長(心の方は置いといて)する話を一個書きたかったんです。で、やっぱ成長するなら修行ですよ、修行。作者が努力がきらいな性分ですから、こういった話が好きなんです。できれば「ベスト・キッド」みたいにしたかったんですが、やはり無理過ぎたか・・・。」
YOU「それとミサトさん。気さくなおねいさんと怜悧な女将軍の二面性を書きたかったんですが、うまく表現できましたかねぇ・・・・。あと、ミサトと父親、十字架。今後のミサトのテーマっす。とてもそうは見えないかも知れませんが、この「魔導王」、エヴァ本編とシンクロするように心がけてるんです。」
YOU「最後に戦闘シーン。今回は擬音になるべくたよらず、魔法の描写を丁寧にするよう心がけました。・・・・・・・・全然ダメ?・・・・・そんなご無体な・・・・。」
YOU「メールで意見とか感想とかもらえたら凄く嬉しいです。ミサトさんいかがでしたでしょうか?」
ミサト「・・・次回はもっと私が活躍するんでしょうね!」
YOU「ダメですよ。次回は「マッドで素敵な赤城のリッちゃん、花の30代独身奮戦記」の巻なんですから。(注・半分マジです。)」
ミサト「・・・・今度こそ死になさい!氷雪吹雪!」

ヒウゥオオオオオオオオ・・・・・・

YOU「いやぁぁぁ・・・・・、北陸の冬は骨身にしみるぅぅぅぅ・・・・・・・。 」


 YOUさんの『魔導王シンジ』第十一話、公開です。
 

 ミサトさんかっちょいい〜
 

 ちょっとパパコンの面。
 ちょっちだらしない面。

 気さくなお姉さんの面。
 冷徹な魔法使いの面。

 厳しい先輩の面。
 

 沢山の顔が出てきましたよね(^^)

 一つ一つしっかりと。
 

 そのミサトの導きで更なる成長を見せたアスカ。

 この先ますますの活躍が期待できます(^^)/
 

 

 能力覚醒に”ミサト料理”は関係していたのかな?
 ”精神を追い詰める”効果は十分ある料理だと思うけど(爆)
 

 

 

 さあ、訪問者の明さん。
 新シリーズに突入したYOUさんに沢山の回答を送りましょう!

 

 

 

 

 関東地方の方は昨日1月8日、
 ”氷雪吹雪”を体験したのではないでしょうか?(^^;


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