TOP 】 / 【 めぞん 】 / [Syuhei]部屋/ NEXT

シンジ達のとある一週間

第6日目 其の壱

The second day to stay "Fuyutuki".
He woke her up, because he awoke earlier than her.


「うーん・・・・」

シンジはそういうと起きあがった。

そして、辺りを見回した。

「えっ!」

シンジの横にアスカが潜り込んでいた。

「あ、アスカ・・・・・」

アスカはまだ静かな寝息を立てて眠っている。

「うーん、シンジぃ・・・・・・」

それを聞くと、シンジは安心したようにほほえんだ。

「さて、顔でも洗おうかな。」


シンジが食堂に行くと、ゲンドウとユイがいた。

「あ、シンジ、アスカちゃんは?」

「まだ寝てるよ。」

「そうなの。よほど疲れたのかしら?」

「たぶんそうじゃないかな。いつもは僕が起こされるんだけど。」

そして、シンジはいすに座った。

「シンジ、何食べる?」

「何って・・・・何があるの?」

「和風か洋食かどちらかよ。」

「うーん、じゃあ、和食でいいや。」

そうしていると、ミサトが来た。

「あら、シンジ君、おはよう。」

「あ、おはようございます、ミサトさん。」

「アスカは?」

「まだ寝てますよ。きっと疲れたんでしょう。」

「へえ〜。それより、シンちゃん、決まった?」

「ええ、和食をお願いします。」

「わかったわ。」

ミサトは奥へ戻っていった。

5分後、シンジの朝食が運ばれてきた。

「はい、どうぞ。」

「どうも。」

お盆の上には、ご飯、みそ汁、海苔、納豆、焼き魚、漬け物と

一般的な朝御飯がのっていた。

「いただきます。」

そう言うとシンジは箸を取り、みそ汁を飲んだ。


「母さん、今日は何をするの?」

「そうねぇ、何をしようかしら・・・・」

「シンジ君、そこの湖まで泳ぎに行かないかい?」

「あ、加持さん。」

「どうだい?アスカちゃんも誘って。」

「いいんですか?」

「もちろんさ。じゃ、あとで電話を入れるからな。」

「あ、はい。分かりました。」

「シンジ、よかったわね。」

「う、うん。僕達はこうなったけど母さん達は何をするの?」

「そうね、温泉巡りでもしようかしら。」

そう言うとユイはちらっとゲンドウの方を見る。

新聞で顔を隠すゲンドウ。それを見てほほえむユイ。

「じゃ、僕はアスカを起こしてくるよ。」


「アスカ、もう起きないと。8時半だよ。」

「・・・・バカシンジぃ・・・・・」

アスカはまだ夢を見ているようだ。

「アスカ、起きなよ。」

「むにゃむにゃ・・・・・」

「もう、アスカ、起きてよ!」

「やめてよぉ・・・」

「しょうがないなぁ。」

そう言うと、シンジはアスカの耳元で何かささやいた。

「ひゃっ!」

「やっと起きたみたいだね。」

「な、何したのよ・・・・・」

「だ、だって、アスカが起きないから・・・・」

「ありがとう・・・」

「えっ?」

「な、なんでもないわよ。それより、着替えるから出てくれない?」

「わかったよ。」

シンジは部屋を出て、ふすまを閉めた。

「あ、アスカ、加持さんがそこの湖で泳がないかって

誘ってくれたんだけど・・・・・」

「もちろんOKよ。」

「あとで電話するって。」

「わかったわ。」

アスカの浴衣の帯を解く音が聞こえる。

シンジはすることがなかったので、自分も着替えることにした。

「えっと、着替えはどこにおいたかな・・・・あ、あった。」

シンジは鞄からズボンとシャツを取ると、浴衣を脱いだ。

そのときふすまが開いて、アスカが顔を出した。

「シンジ、あたしの鞄を・・・・・・」

顔を赤くしたアスカはふすまを思いっきり閉めた。

「し、シンジ、着替えてるなら言いなさいよ!」

「ご、ごめん・・・・・」

「それより、早くズボンはいたらどうなの?」

「アスカ、本当にごめん。」

「もういいわよ。・・・あたしの鞄取ってくれる?」

「うん・・・」

シンジはそう言うと、アスカの鞄を取り、後ろ向きになって

ふすまを開け、鞄を入れた。

しばらくして、着替えたアスカがふすまを開けた。

「さっきはごめん・・・・」

「だから、もういいわよ。それより、あたし、朝御飯食べたいんだけど・・・・」

「じゃ、一緒に行こう。」


二人が食堂に移動すると、ゲンドウとユイの姿はなかった。

「あれ、もう戻ったのかな?」

「たぶんそうじゃない。もう9時近いから。」

そう言っていると、ミサトが来た。

「あらアスカ、シンちゃんにわざわざ起こしてもらったのぉ?」

「そんなことないわよ!それより、早く食事持ってきなさいよ。」

「和食と洋食、どっちがいいの?」

「じゃ、あたしは洋食。」

「はいはい。」

ミサトは奥の方へ引っ込んでいった。

「シンジ、どう?おいしかった?」

「うん、僕は和食の方を頼んだけど。」

「ねぇ、加持さんから電話来るまで何しようか?」

「あっちでゲームでもする?」

「ま、暇つぶしにはなるでしょ。」

「そうだね。」

そうしていると、ミサトが食事を運んできた。

「あ、おいしそう。」

「でしょ。じゃ、私はおじゃまなようなので。」

ミサトは戻っていった。

「嫌みかしら。それより、食べましょ。」

アスカはそう言うと、パンをちぎって、口に入れた。

「やっぱりアスカには洋食が似合うね。」

「シンジ、なに言ってるのよ。」

「い、いや、ただ、その・・・・・」

「別にいいわよ。それより、少し食べる?」

「えっ?」

「パン欲しいんでしょ?」

「僕はいらないよ。」

「でも、欲しそうな目をしてるから・・・・・・」

「そうかなぁ?」

「シンジのことはいろいろ分かるのよ。つきあいも長いから。」

「じゃあ、少し・・・・」

「ほら、口あけて。」

アスカはパンをちぎって、シンジの口に入れた。

「んぐっ・・・」

「もっと欲しい?」

「もういいよ。さっき食べたから。それより、アスカ食べたら?」

「そうね。」

アスカはまた食べ始めた。


「ふぅ。おいしかったわ。」

「よかったね、アスカ。」

「そうよ、ミサトが料理するんじゃなくてよかったわ。」

「ははは・・・・・」

「じゃ、ゲームでもしに行きましょ。」


「アスカ、ゲームって言っても、旅館だから何があるか分からないよ。」

「あるもので時間をつぶせばいいんでしょ。」

「そりゃそうだけど・・・・・」

そして、ゲームコーナーで二人が見たものは・・・・

「うそっ!」

「近くのゲーセンみたいだ・・・・・」

昨日あったはずのビリヤード台が片づけられていて、

いつの間にかちょこっとしたゲームセンターになっていた。

「アスカ、これって最新のゲームだよ・・・・」

「そうみたい、ね・・・・・・」

「どうしてここにあるのかな?あ、これはまだ出ていないはずの!」

シンジは結構ゲーム通であった。ゲームが一般に出る日も知っている。

「そうなの、シンジ?」

「そうだよ、これって確か来月・・・・」

「で、シンジ、出来るの?」

「うん。続編だから一応操作方法は同じはず・・・・」

そして、シンジとアスカはいすに座った。


第6日目 其の壱 終


次回に続く

ver.-1.00 1997-04/04

ご意見・感想・誤字情報などは syuhei@nerv.toまで。


あとがき・・・・と思ったんですけど、

シンジ君もアスカちゃんも出演拒否ということです。

だから、あとがきは中止します。

(おいおい)

 Syuheiさんにの『シンジ達の一週間』第6日目 其の壱、公開です!

 温泉旅行も二日目。アスカちゃんはシンジ君の横で寝てたんですね・・・・
 この二人は「あーん」なんてして食べさせ合ったりするほどラブラブなのに
 二人きりで寝て、平気なんですね?
 シンジィ・・・・・ガンバれぇぇ

 次は泳ぎに行くって事で楽しみだな!!

 Syuheiさんはメールを待ってますよ!!


TOP 】 / 【 めぞん 】 / [Syuhei]部屋