「あ、シンジ。」
「母さん、今から何するの?」
「決まってるじゃない、夕食よ。」
「どこで食べるんです?」
「食堂よ。」
そして、4人は食堂へと移動した。
ミサトが水を持ってくる。
「ミサトさん、誰が作るんですか?」
「もちろん、私。」
「「ええっ〜」」
「嘘よ。マヤよ、マヤ。」
「何だ、よかった。」
「シンちゃん、よかったって何よ?」
「い、いえ、なんでもないです。」
シンジとアスカはミサトの料理を一度食べたことがあった。
それで、食べたあと、二人は病院に運ばれたのだ。
そのあと、二人は”ミサトの料理(殺人料理)恐怖症”になった。
「マヤはね、調理師免許も持ってるのよ。」
「マヤさんって何でも持ってるんですね。」
「まあね。昔取った杵柄、ってところかしら。」
そういうと、ミサトは奥へ戻っていった。
「母さん、父さん、今まで何かしゃべった?」
シンジは小さい声で聞く。
「それが何も言わないのよ。どうしたのかしら?」
ユイも小さな声で言う。
「どうした?」
「いや、な、な、なんでもないよ。ね、母さん。」
「そうよ、別にあなたのことじゃないわ。」
「そうか、ならばいいんだが。」
そうしていると、食事が運ばれてきた。
「あ、おいしい。」
「ほんとね。」
「マヤさんって本当に料理がうまいですね。」
「やだ、シンジ君ったら。」
「でも、本当ですよ。」
「ありがとう。」
シンジ達が食べているものは、和食である。
「ほんとよかったわね、ミサトが作った物じゃなくて。」
「ちょ、ちょっと、アスカ!」
「別に本人はいないんだから、いいじゃない。」
「そういう問題かなぁ?」
そして、和やかな食事は終わった。
「シンジ、お風呂行こうか。」
「うん、いいよ。」
そういうと二人は着替えと浴衣を持って大浴場へ向かった。
「じゃあ、あとでね。」
そういうとアスカは女風呂に入っていった。
「ふぅ。じゃ、僕もいこうかな。」
シンジも男風呂の方に入っていった。
「どうしてこんなに広いのかしら?」 | 「すごく広いなぁ。」 | そういいながらアスカは服を脱ぐ。 | シンジはそういいながら服を脱ぐ。 | 「まあ、あたしは広い方が | 「でも、風呂は命の洗濯って言うし | 好きだからいいか。」 | ま、いいか。」 | そして、アスカはタオルを | シンジは腰にタオルをつけて、 | 体に巻き付け、浴場に入った。 | 浴場に入った。 | 「結構いろいろとあるのね。」 | 「すごい、いっぱいある。」 | アスカはまず、体を洗い出した。 | シンジは、お湯を体にかけて、大きめの | ”ふんふんふんふんふーん・・・・” | 浴槽にゆっくりと浸かった。 | 「あら、やだ、つい歌っちゃった・・」| 「ふぅ。極楽極楽。」 | そういいながらアスカは髪を洗う。 | なんだか親父臭いことをシンジは言っている。 | 髪を洗い終えたアスカは、 | そのうち、シンジは一度あがり、 | ”漢方薬風呂”というところに入った。| 体を洗い始めた。 | 「今頃シンジはどうしてるのかしら?」| ”るーるるるーるるるー・・・・” | アスカは肩まで浸かっている。 | 「あ、何で歌っちゃうんだろう?」 | 「結構気持ちいいわね、程良い | シンジは体をお湯で流した。 | 暖かさで。これくらいが一番よね。」| 「そう言えば、アスカは何してるのかな?」 | そして、 | そして、 | 「さ、露天風呂に行きましょ。」 | 「露天風呂でも行ってみようかな。」 | アスカは露天風呂へと移動した。 | シンジは露天風呂へ行った。 「「うわ〜広くて景色がいいな〜」」「あれ、シンジ、いるの?」
塀越しにアスカが聞く。
「うん、今来たんだ。」
「あら、あたしもよ。」
「なんか偶然みたいだね。」
「ほんとね。シンジ、そっちに洗顔クリームある?」
「あるけど。」
「ちょっと投げてくれない?」
「ないの?」
「忘れて来ちゃったのよ。」
「じゃあ、投げるよ。」
シンジは洗顔クリームを取った。
「よっ!」
そして、投げた。
「いてっ!」
「あ、ごめん!」
「いいのよ。じゃ、借りるわね。」
その声を聞くと、シンジはお湯に浸かった。
「シンジ、まだいる?」
「いるけど?」
「こっちに来てみない?」
「えっ!そ、そんなこと出来ないよ!」
「そこに扉あるでしょ。」
「そうだけど・・・・・・」
「なら、来なさいよ。今なら誰もいないから。」
シンジは少しためらったが、扉に手をかけた。
そして、シンジの頭の中に、いろいろなことがよぎる。
すると、シンジに異変が起こった。
「!」
「シンジ、早く来なさいよ。」
「ごめん!僕、先にあがるから!」
そして、シンジは露天風呂から出た。
「シンジ、どうしたのかしら?」
とアスカはつぶやいた。一方シンジは、顔を赤くして、
「ぼ、膨張してしまった・・・・恥ずかしい・・・・・」
「シンジ、さっきはどうしたの?」
「ご、ごめん。ちょっとのぼせかけたから・・・・」
「そう、それならいいけど。」
シンジは何とかごまかせたようだ。
「シンジ、みんなを呼んでビリヤードするんでしょ?」
「そうだったね。じゃ、呼んでこよう。」
10分後、ビリヤード台の周りにみんなが集まっていた。
「じゃ、始めるわよ。」
とブレイクをしたのはミサトだった。
しかし、どれもポケットには入らなかった。
「ミサト、あなたまだまだね。」
「うっさいわねぇ・・・・・」
「次はシンジ君よ。」
「は、はい。」
シンジは構える。そして打つ。
1番から5番まで入れたところで交代。
そのあと本命のリツコがするが、9番を失敗。
そして・・・
「やったわ!」
アスカが決めた。
「アスカ、うまいんだね。」
「そ、そんなことないわよ。偶然よ、偶然。」
次に、ブレイクをアスカがする。
が、そのときに9番を入れてしまう。
「あら、もう終わり?」
みんなは声も出ない。
なぜなら、アスカは昔、
”天才美少女現る!”
ということで、ビリヤード業界では有名だったのだ。
もちろん、かなり昔のことなのでみんなは知らない。
アスカがなぜ強いのかという謎を残しつつ、
一日目の夜は更けてゆくのである。
Syuheiさんの投稿、『シンジ達の一週間』第5日目−其の参、発表です。
今回は、料理、温泉、ビリヤードと旅館の宿泊を満喫していますね!
・・・・ビリヤードはちょっと違うか・・・・な?
シンジとアスカが温泉に入って行ったときは、
「中で一緒になって大騒ぎ」を予測していましたが、はずれちゃいました。
アスカが「こっちにおいで」と言うとは!
やっぱり、シンジ君はナメられているのかな?
夜はどうなるのか?! って思っていたら、「終」の文字が・・・残念!