TOP 】 / 【 めぞん 】 / [Syuhei]部屋/ NEXT

シンジ達のとある一週間

第5日目 其の参

Today is the day of departure. She won the game.


「あ、シンジ。」

「母さん、今から何するの?」

「決まってるじゃない、夕食よ。」

「どこで食べるんです?」

「食堂よ。」

そして、4人は食堂へと移動した。

ミサトが水を持ってくる。

「ミサトさん、誰が作るんですか?」

「もちろん、私。」

「「ええっ〜」」

「嘘よ。マヤよ、マヤ。」

「何だ、よかった。」

「シンちゃん、よかったって何よ?」

「い、いえ、なんでもないです。」

シンジとアスカはミサトの料理を一度食べたことがあった。

それで、食べたあと、二人は病院に運ばれたのだ。

そのあと、二人は”ミサトの料理(殺人料理)恐怖症”になった。

「マヤはね、調理師免許も持ってるのよ。」

「マヤさんって何でも持ってるんですね。」

「まあね。昔取った杵柄、ってところかしら。」

そういうと、ミサトは奥へ戻っていった。

「母さん、父さん、今まで何かしゃべった?」

シンジは小さい声で聞く。

「それが何も言わないのよ。どうしたのかしら?」

ユイも小さな声で言う。

「どうした?」

「いや、な、な、なんでもないよ。ね、母さん。」

「そうよ、別にあなたのことじゃないわ。」

「そうか、ならばいいんだが。」

そうしていると、食事が運ばれてきた。


「あ、おいしい。」

「ほんとね。」

「マヤさんって本当に料理がうまいですね。」

「やだ、シンジ君ったら。」

「でも、本当ですよ。」

「ありがとう。」

シンジ達が食べているものは、和食である。

「ほんとよかったわね、ミサトが作った物じゃなくて。」

「ちょ、ちょっと、アスカ!」

「別に本人はいないんだから、いいじゃない。」

「そういう問題かなぁ?」

そして、和やかな食事は終わった。


「シンジ、お風呂行こうか。」

「うん、いいよ。」

そういうと二人は着替えと浴衣を持って大浴場へ向かった。


「じゃあ、あとでね。」

そういうとアスカは女風呂に入っていった。

「ふぅ。じゃ、僕もいこうかな。」

シンジも男風呂の方に入っていった。



「どうしてこんなに広いのかしら?」 | 「すごく広いなぁ。」
				  |
そういいながらアスカは服を脱ぐ。  | シンジはそういいながら服を脱ぐ。
				  |
「まあ、あたしは広い方が      | 「でも、風呂は命の洗濯って言うし
				  |
好きだからいいか。」        | ま、いいか。」
				  |
そして、アスカはタオルを      | シンジは腰にタオルをつけて、
				  |
体に巻き付け、浴場に入った。    | 浴場に入った。
				  |
「結構いろいろとあるのね。」    | 「すごい、いっぱいある。」
				  |
アスカはまず、体を洗い出した。   | シンジは、お湯を体にかけて、大きめの
				  |
”ふんふんふんふんふーん・・・・” | 浴槽にゆっくりと浸かった。
				  |
「あら、やだ、つい歌っちゃった・・」| 「ふぅ。極楽極楽。」
				  |
そういいながらアスカは髪を洗う。  | なんだか親父臭いことをシンジは言っている。
				  |
髪を洗い終えたアスカは、      | そのうち、シンジは一度あがり、
				  |
”漢方薬風呂”というところに入った。| 体を洗い始めた。
				  |
「今頃シンジはどうしてるのかしら?」| ”るーるるるーるるるー・・・・”
				  |
アスカは肩まで浸かっている。    | 「あ、何で歌っちゃうんだろう?」
				  |
「結構気持ちいいわね、程良い    | シンジは体をお湯で流した。
				  |
 暖かさで。これくらいが一番よね。」| 「そう言えば、アスカは何してるのかな?」
				  |
そして、              | そして、
				  |
「さ、露天風呂に行きましょ。」   | 「露天風呂でも行ってみようかな。」
                  |
アスカは露天風呂へと移動した。   | シンジは露天風呂へ行った。

                     「「うわ〜広くて景色がいいな〜」」
「あれ、シンジ、いるの?」

塀越しにアスカが聞く。

「うん、今来たんだ。」

「あら、あたしもよ。」

「なんか偶然みたいだね。」

「ほんとね。シンジ、そっちに洗顔クリームある?」

「あるけど。」

「ちょっと投げてくれない?」

「ないの?」

「忘れて来ちゃったのよ。」

「じゃあ、投げるよ。」

シンジは洗顔クリームを取った。

「よっ!」

そして、投げた。

「いてっ!」

「あ、ごめん!」

「いいのよ。じゃ、借りるわね。」

その声を聞くと、シンジはお湯に浸かった。

「シンジ、まだいる?」

「いるけど?」

「こっちに来てみない?」

「えっ!そ、そんなこと出来ないよ!」

「そこに扉あるでしょ。」

「そうだけど・・・・・・」

「なら、来なさいよ。今なら誰もいないから。」

シンジは少しためらったが、扉に手をかけた。

そして、シンジの頭の中に、いろいろなことがよぎる。

すると、シンジに異変が起こった。

「!」

「シンジ、早く来なさいよ。」

「ごめん!僕、先にあがるから!」

そして、シンジは露天風呂から出た。

「シンジ、どうしたのかしら?」

とアスカはつぶやいた。一方シンジは、顔を赤くして、

「ぼ、膨張してしまった・・・・恥ずかしい・・・・・」


「シンジ、さっきはどうしたの?」

「ご、ごめん。ちょっとのぼせかけたから・・・・」

「そう、それならいいけど。」

シンジは何とかごまかせたようだ。

「シンジ、みんなを呼んでビリヤードするんでしょ?」

「そうだったね。じゃ、呼んでこよう。」

10分後、ビリヤード台の周りにみんなが集まっていた。

「じゃ、始めるわよ。」

とブレイクをしたのはミサトだった。

しかし、どれもポケットには入らなかった。

「ミサト、あなたまだまだね。」

「うっさいわねぇ・・・・・」

「次はシンジ君よ。」

「は、はい。」

シンジは構える。そして打つ。

1番から5番まで入れたところで交代。

そのあと本命のリツコがするが、9番を失敗。

そして・・・

「やったわ!」

アスカが決めた。

「アスカ、うまいんだね。」

「そ、そんなことないわよ。偶然よ、偶然。」

次に、ブレイクをアスカがする。

が、そのときに9番を入れてしまう。

「あら、もう終わり?」

みんなは声も出ない。

なぜなら、アスカは昔、

”天才美少女現る!”

ということで、ビリヤード業界では有名だったのだ。

もちろん、かなり昔のことなのでみんなは知らない。

アスカがなぜ強いのかという謎を残しつつ、

一日目の夜は更けてゆくのである。


第5日目 終


次回に続く

ver.-1.01 1997-03/31

ご意見・感想・誤字情報などは syuhei@nerv.toまで。


 Syuheiさんの投稿、『シンジ達の一週間』第5日目−其の参、発表です。

 今回は、料理、温泉、ビリヤードと旅館の宿泊を満喫していますね!
 ・・・・ビリヤードはちょっと違うか・・・・な?

 シンジとアスカが温泉に入って行ったときは、
 「中で一緒になって大騒ぎ」を予測していましたが、はずれちゃいました。
 アスカが「こっちにおいで」と言うとは!
 やっぱり、シンジ君はナメられているのかな?

 夜はどうなるのか?! って思っていたら、「終」の文字が・・・残念!


TOP 】 / 【 めぞん 】 / [Syuhei]部屋