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シンジ達のとある一週間

第3日目

He nursed her. And she said,"Thank you Shinji.".


「シンジ、ちょっと起きて。」

「アスカ、もうちょっと寝させて・・・・」

「アスカちゃんじゃないわよ。」

「うーん、・・・・か、母さん!」

「やっと起きたわね、シンジ。」

「母さん、アスカは?」

「アスカちゃんが来ないから私が起こしたのよ。」

「どうしたんだろう?」

「アスカちゃんの所へ行ってみる?」

「うん。」

そして、二人はアスカの家に行き、

預かっている鍵で玄関を開けて家に入った。

「あ、アスカ・・・」

「シンジ、ごめんなさい、起こしに行けなくて。」

「それよりどうしたの?」

「なんだか風邪引いちゃったみたい。ほら、昨日ヒカリの所に行ったでしょ。

それでうつされちゃったみたいなのよ。」

「じゃ、学校には僕が連絡・・・・」

「シンジ、ちょっとお願いがあるんだけど。」

「何?母さん。」

「今日ね、私ちょっと出かけなきゃ行けないのよ。

それで、夕方までかえってこれないのよ。」

「ということは、アスカはどうするの?病人だよ?」

「シンジ、今日はあなたがそばにいてあげなさい。」

「えっ!だって、学校が・・・・」

「アスカちゃんがどうなってもいいの?」

「それは・・・・」

「じゃあ、私が学校にうまく連絡しておくわ。アスカちゃん、歩ける?」

「ええ、何とか。」

そういうとアスカはふらふらしながらベッドから降り、立った。

「シンジ、おぶってあげなさい。」

「ほら、アスカ。」

シンジはアスカを背中に背負うと、ユイと一緒に歩き出した。


「シンジ、あなたの部屋に寝させてあげなさい。」

「うん、わかったよ。」

シンジはアスカを背負ったまま、自分の部屋に入った。

「アスカ、大丈夫?」

「少しは、ね。」

シンジはアスカに布団を掛けてやった。

「アスカ、今日はおとなしくして、寝てるんだよ。」

「それぐらい分かってるわよ。」

「僕は朝御飯食べてくるから。」

シンジはリビングへ行った。

「あなた、今日は帰らないんですってね。」

「ああ、そうだ。帰りは明日になる。」

「そうなんだ。母さんは夕方って言ったけど、何時頃なの?」

「分からないわよ。夜になるかもしれないし。」

「じゃあ、それまで僕一人か。」

「アスカちゃんも、でしょ?」

「そうだけど・・・あ、そうだ。アスカの着替えはどうするの?」

「それは私があとでもって来るわ。」

「それと、体温計と、洗面器、タオル・・・・」

「あとで準備するわ。心配しないで。」

「あと、冷蔵庫の中は?」

「大丈夫よ。何でもあるわ。」

結構心配性なシンジだった。

「本当に学校に行かなくてもいいんだね?」

「アスカちゃんの方が心配よ。」

「そうだね。ごちそうさまでした。」

そして、シンジは食器を台所の流しに持っていく。

「母さん、僕は部屋にいるから。」

シンジはそういうと部屋に戻っていった。

「あの子も結構心配性なんですね。あなたに似て。」

「そうか?私はそうは思わないが・・・」

「それより早く食べちゃってくださいよ。遅れますよ。」

「ああ、分かってるよ、ユイ。」


「アスカ、朝御飯は?」

「食べたくない・・・・」

「じゃあ、お粥でも・・・・」

「ごめん、シンジ、何も食べたくないの。」

「そ、そう・・・・」

シンジはタオルを出し、アスカの顔をふいた。

「すごい汗だね。」

「シンジ、お願いがあるんだけど・・・・」

「何?」

「ここに、そばにずっと、いてくれない?」

「・・・・いいよ。僕だったら。」


「じゃ、行って来るわね。アスカちゃんのこと、よろしくね。」

「分かってるよ、母さん。」

シンジは部屋へ戻った。

「・・・・アスカ寝ちゃったのかな?」

アスカは寝息を立てて寝ている。なんだかかわいらしい寝顔である。

「今ならキスくらい・・・・・」

とシンジは言うが、結局はアスカの顔を眺めているだけである。

すると突然、アスカがうなりだした。

「うーん、うーん・・・」

「あ、アスカ!」

シンジはアスカの額に手を乗せる。

「ものすごい熱だ、どうしよう・・・・・」

うなり続けるアスカ。シンジは決意する。

「やっぱり病院につれていこう。」

シンジは財布を持って、アスカを背負い、病院に向かった。


病院に着くと、アスカはベッドに寝せられ、点滴を打たされた。

「あの、アスカは・・・・」

「大丈夫、ただの風邪だよ。」

「よかった。」

と胸をなで下ろすシンジ。

そこへ医者が質問する。

「その、君たちは兄妹かい?」

「い、いえ、違いますよ。」

「じゃあ、どういった関係なんだね?必死でつれてくるくらいだからな。」

「ただの幼なじみです。それより、アスカはどのくらいしたら・・・・」

「ああ、点滴が終わったら帰ってもいいよ。」

そして、点滴も終わり、シンジ達は家に帰った。

「アスカ、大丈夫?」

「点滴を打ったらだいぶんよくなったわ。なんだか

おなか空いて来ちゃった。」

アスカはほほえみながら言う。

「じゃ、何が食べたい?」

「でも、あまり食べられないから、お粥でいいわ。」

「ちょっと待ってね。」

シンジはそういうと台所に行き、お粥を作り始めた。


「アスカ、出来たよ。」

そういってシンジは部屋に入った。

「あ、アスカ!」

アスカは部屋で倒れていた。

「アスカ、アスカ・・・・・」

「あ、シンジ・・・・」

アスカは着替えているときに倒れてしまったようだ。

それまで着ていたパジャマが周りに散らかっている。

シンジはアスカをベッドに寝せると、言った。

「お粥出来たけど・・・」

「そう、じゃ、食べるわ。」

アスカは起きあがり、シンジからスプーンを受け取ろうとするが、

うまく握れない。そこへ、アスカが言った。

「シンジ、食べさせて・・・・」

「いいよ。」

シンジも思っていたのか、快く了解した。

シンジはお粥をすくい、アスカの口元に持っていった。

「あついから、さました方がいいよ。」

アスカは息を吹きかけてそれを冷やす。

そして、シンジはアスカの口にそれを入れる。

「どうかな?」

「うん、おいしいわ。これなら食べられそう。」

「よかった。」

「もう、心配性なんだから、シンジは。」

「あはは・・・」

それからシンジは台所を片づけた。

そのあとはアスカにリンゴを食べさせてやったり、アスカの額に絞ったタオルを乗せたり、

そのタオルを交換していたりしているうちに、シンジは疲れたのか眠ってしまった。


どれくらいたっただろうか、もう空は赤く染まっている。

「・・・ふぁぁ〜、よく寝たわ。」

アスカは目を覚ました。そして、周りを見回した。

腕のところになんだか重みを感じる。

「もう、シンジったら・・・・」

シンジはアスカに覆い被さるようにして寝ていた。

「結構かわいい寝顔してるのね、シンジって。」

確かに、シンジの寝顔は天使のほほえみ、まではいかないが、

結構かわいい寝顔である。そんなシンジを気づかってか、

「きっと疲れたのね。そっとしておいてあげましょ。」

そういうとアスカはシンジを起こさないようにして、

ベッドから降り、どこからか毛布を持ってきてシンジに掛けた。


シンジが目を覚ますと、あたりは真っ暗だった。

そして、ベッドにアスカがいないことに気が付いた。

「あれ、どうしちゃったんだろう?」

すると、台所の方から声が聞こえる。

「おばさま、今日はなんですか?」

「何にしようかしら?」

「何だ、母さん帰ってたの。」

「さっき帰ってきたのよ。それよりシンジ、今夜は何がいい?」

「うーん、じゃ、焼き肉!」

「焼き肉、たまにはいいわね。アスカちゃん、大丈夫?」

「ええ、もちろん。体力つけなくちゃいけませんから。」

「じゃ、準備しましょ。」


3人は夕食を食べ終わった。

「アスカちゃん、今日はうちに泊まっていきなさいよ。」

「いいんですか?」

「もちろんいいわよ。だってまた風邪がぶり返して

一人で苦しんだりしたらいけないでしょ。」

「そうだよ、アスカ。泊まっていきなよ。」

「そうね、そうしますわ。」

「じゃ、私はお風呂に入ってくるわね。」

そういうとユイは浴室へ向かった。

「シンジ、今日は・・・・」

「うん?、何?アスカ。」

「今日は・・・ごめんね。世話してもらって。」

「いいんだよ、アスカが無事なんだから。」

そして、アスカはシンジに心から言った。


「シンジ、本当にありがとう。」


第3日目 終

次回に続く

ver.-2.00 1997-03/26

ご意見・感想・誤字情報などは syuhei@nerv.toまで。


 シンジ達のとある一週間 第3日目 公開です。

 熱にうなされているアスカを看病するシンジ。
 「何もいらない、側にいて欲しい」と言うアスカ。

  いい雰囲気ですね、ラブラブですよ!

 倒れたところをを病院に運ばれたり、
 回復してから、脇に寝ていたシンジの毛布を掛けたりして

 アスカちゃんも風邪は辛かっただろうけれど、いい一日だったんでしょうね。

 Syuheiさん、もっともっと、ラブラブの二人を書いてくださいね!


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