昔々、まだ神族,魔族,人族の領域が別れていなかった頃のお話です。 アスカ様御一行の遥か前方のある洞窟では、自慢の石弓(ボーガン)を磨いているシトが居ました。 「フフフ・・・・とうとう私の出番だな 所詮、サキエル,シャムシエルは、私の前座にすぎなかったのだ。」 シトが呟いていると、シチの背後より、唐突に部下らしき者が声をかけました。 「あのぉ〜〜〜〜、ボス(ぐべっ!!)」 シトは、振り向きざまに石弓を部下に射りました。 「何時も言っているだろ、私の背後から声をかけるなと」 (しかし、何時もその言葉を聞いている部下は死んでいるので犠牲者は、後を断ちません。(^^;;) シトの名前は、「スナイパーラミエル」といいました。 アスカ様御一行は、前の女王シャムシエルとの戦いで怪我が治らないトウジを休ませる為、大きな宿場町に滞在していました。 シンジは、朝からトウジの具合を心配して聞きました。 「大丈夫かい、トウジ? ボクのために....」 「せんせぇ、気にせんでええと言っとるだろ、こんなのカスリ傷や。アイタタ.....」 トウジは、シンジとヒカリに心配かけまいと空元気をはりました。 そこへシンジくんの所有者たるアスカ様がやって来ました。 「おはよう、シンジ、ヒカリ、トウジ。トウジ大部元気になったわねぇ。 よかったわね、ヒカリ。(ニヤリ) それより、シンジィ〜、朝のブラッシングぅ〜」 シンジは、アスカ様に引っ張られてバスルームに連れていかれました。 アスカ様の本当の滞在の目的は、シンジくんによるアスカ様の髪の毛のケアでした。 朝のブラッシング 昼のトリートメント 夜の洗髪&ブラッシングなど アスカ様は、何時にも増してシンジくんといちゃいちゃしています。 それを見て注意したヒカリに対しての答えは、 「いいの、これは戦闘の為の武器のお手入よ。凸(^^) だから、シンジィ〜。よぉ〜く、労るのよ。」 一方、悲劇の主人公のケンスケは、4人の宿代を稼ぐ為、毎日アルバイトをしていました。 宿の番頭から仲居さん、皿洗い、布団引きまでいろんな仕事をしていました。 (バツよ、バツ!! by S.A.L) 滞在してから1週間が過ぎ、トウジが回復し、アスカ様の髪の毛も治り、ケンスケが疲労で倒れたので(^^;;一行は、出発しました。 一行の行くてで待ち伏せていたスナイパーラミエルは、1週間の待ちぼうけで疲れて眠り込んでいました。 アスカ様がラミエルの洞窟近くで唐突にお荷物?レイを呼び出しました。 「レイ! レイ! ちょっと出てきなさい!!」 ここで、「風車の弥七」なら(サッ!)と風車を投げて登場でしたが、レイは「食いしん坊のハチベイ」の如く口周りにご飯粒を付けてお握りをぱくつきながら登場しました。 「もぐもぐ、何か様、アスカ?」 アスカ様は、呆れた顔で言いました。 「どうしてレイは、何時も食べながら登場するの?」 レイは、(それは、作者の都合・・・)と思いながらも 「だって、アスカが食べてる時に何時も呼ぶから・・・」 アスカ様は、諦めていいました。 「レイ、食べながらの登場はまあいいわ それより、そろそろ次のシトが現れてもいい頃でしょ。 次のシトは、一体どんなやつなの?」 レイは、少し考えてから言いました。 「確かラミエルは、ずる賢くて、待ち伏せが得意なのよ 例えば、こんな木の上とかで待ち伏せしているわ。」(ドン!!) レイが虫取りの要領で樹を蹴ると、上からラミエルが落ちてきました。 (ドサ!!) 「・・・・(−−;; お、お前は、レイ!! 私の待ち伏せを見破るとは、なかなかやるな!!」 落ちてきたラミエルは、寝ぼけ眼で慌ておののきました。 アスカ様は、ジト目で言いました。 「アンタ、もしかして樹の上で寝てたの....」 『アンタ、ばかぁ〜〜〜!!』 アスカ様は、気を取り直してスマッシュ・ホーク(通称アスカのマサカリ)を構えてました。 「まあ、いいわ。今回は手取り早く始末してシンジ甘えるわ!!」 しかし、ラミエルは、流石に自分が格闘戦が得意でないのを心得ており、ラミエルは即座に自分のアジトの洞窟に撤退しました。 「さらばだ、諸君!!」 「逃がすかぁ〜〜!!」 アスカ様が追撃しようとしましたが、ラミエルは煙幕や影武者を使って逃げてしまいました。 アスカ様は、捕まえたラミエルにオデコに「はずれ」を書いてあり悔しがりました。 「ちっ! 逃げられたか。 そこの影武者、ラミエルのアジトは何処? 白状しないと、・・・・ヒカリ、出番よ!!(ニヤリ)」 ヒカリは、お手製のカツどんを作り、影武者の前に置きました。 影武者は、カツどんを1口食べると、涙を流して白状しました。 「お、おふくろの味だぁ〜〜〜〜〜 ラミエルのアジトは、・・・・・行くまでに、1024箇所のトラップがあります。」 アスカ様は、悩みました。 『相手は、待ち伏せが得意で自分のアジトに立て篭もっている。ちょっとやっかいね。 よし、まずは枝毛のアスカに行ってもらいますか。』 アスカ様は、前回の戦闘で発生した枝毛に息をかけて分身を作りました。そして、分身に斥候役を命じました。 「あなたは、これからラミエルのアジトに攻め込みなさい。」 「ラジャー」 しかし、枝毛のアスカは、100mも行かないうちにトラップに引っ掛かりスナイパーラミエルの餌食になりました。 「う〜ん、予想以上の強敵だわ。うかつには近寄れないわ。」 アスカ様が悩んでいる処に名誉回復のチャンスとケンスケが、提案しました。 「隊長、本官に考えがえります。」 「なによ、アンタまた裏切るつもり」(−−;; 「隊長、本官の意見を聞いて下さい。」(TT) 「姉御、ここはまずケンスケの言う事を聞いてくれませんか。」 「なによ、トウジ。前回一番苦しんだのはトウジでしょ。」 「アスカ、ここはケンスケに名誉挽回のチャンスをあげないか。」 「(ころ)シンジが言うのならしかたないわ。ケンスケ、言ってみなさい。」 ケンスケとトウジは、涙を流して抱き合いました。 『トウジ〜』(TT) 『ケンスケ、俺達信頼されてないな〜』(TT) ケンスケは名誉挽回のため、一生懸命説明しました。 「まず、斥候がトラップを突破してアジトに潜入し、目標を外に燻り出します。そして、外で待ち構えている隊長が目標の苦手な格闘戦で倒します。」 アスカ様は、一応作戦を聞いて、この作戦の問題点を問い詰めました。 「いい作戦ね。但し1つ問題があるわ。 誰がラミエルのアジトに潜入するの。ここのトラップは手強いわよ。」 「はっ、本官が行きます。こう見えても本官は神界ではゲリラ戦を得意としていました。」 シンジとトウジ,ヒカリは、ケンスケを見直しましたが、アスカ様はマユツバで信じていません。 『ケンスケが、ゲリラ戦ねぇ〜 まあ、戦力外だし、殺られても痛くもないわ。 もし、成功すればもうけものよ♪』 アスカ様は、渋々と作戦を承知して、アジトの前で待ち伏せる事にしました。 一方ケンスケは、この作戦を「きつつき」と銘々して張り切りました。 まず、一行を手こづらせたトラップを軽々と突破してあっという間にラミエルのアジトに潜入しました。 ケンスケの作戦では、催涙弾で、ラミエルを燻り出すつもりでしたが、 ケンスケが息を潜めてラミエルの居室に侵入して催涙弾を投げますと、ラミエル自慢の防犯設備が即座に催涙弾を外に排出しました。 (用心深いラミエルのアジトは、冷暖房、排煙機能まで完備していました。) ラミエルは、防犯機能の動作音で目を覚ましケンスケとばったり鉢合わせになりました。 ここでケンスケは、自分の作戦に大きな見落としがある事に気が付きました。 ラミエルは、格闘戦でアスカより弱い ケンスケは、格闘戦でアスカより弱い では、ケンスケとラミエルでは.... ケンスケとラミエルは、慣れない格闘戦を始めました。 ケンスケはサバイバルナイフ、ラミエルは暗殺用ジャックナイフで戦いました. ラミエルは、腐ってもシトです。直にケンスケを追いつめました。 「ふふふ、私にナイフを抜かせるとは.... しかし、それもここまで、覚悟!!」 ラミエルが、止めの一撃を加える瞬間、ケンスケは、奥の手である『メガネのキラ〜〜ン』でラミエルに目潰しをして脱出しました。 ラミエルは、『メガネのキラ〜〜ン』の目くらましで1瞬ケンスケを見失いました。 「おのれ、ドブねずみめ!!」 ケンスケは、ラミエルのアジトから脱出するとアスカ様が隠れる茂みに逃げ込みました。 ラミエルは、怒りながら茂みの前にやってきました。 「出てこい、このドブねずみ!!」 アスカ様は、前回の様に逃がさない様に分身を先に登場させ、ラミエルを取り囲みました。 そして、満を持してアスカ様が茂みから立ち上がりました。 「出てきたわよ、ラミエルさん。」 ラミエルが、アスカに気がついて逃げようとしても、周囲を分身アスカガールズに囲まれています。 アスカ様は、一斉攻撃の合図をかけました。 「レディー、ゴー!!」 「「「「「「「「「「ラジャー!!」」」」」」」」」」 アスカガールズは、合図とともにラミエルに襲い掛かりました。 「「「「「「「「「「うぉりゃーーーーー!!」」」」」」」」」」 「小癪な!!」 しかし、そこはシトのラミエルの「心の壁」により、なかなか致命傷の一撃は受けません。 「ちっ、なかなかやるわね」 業を煮やしたアスカ様は、アスカガールズを激励して、 「皆んな、少しの間頑張ってね。」 「「「「「「「「「「うん!(*・・*)」」」」」」」」」」 茂みに隠れているシンジを押し倒しました。 アスカ様は、シンジの衣類を脱がして胸に抱き着きました。 「駄目だよ、戦闘中だろ。」 「いいの、これはアタシとシンジの戦闘なの」 「どうして?」 「アタシわね、シンジに甘えるとシンジとの愛の力が溢れてくるの。」 「本当?」 「うん!」 「じゃあ、僕の愛の力をアスカにあげるよ。」 「うん!」 *<(_)>しばらくお待ち下さい!!<(_)>* すっかり、シンジに甘えたアスカ様は、シンジの魔法力が宿りました。 横でぐったりしているシンジにキスをして、 「待っててね。続きは夜ね。」 と、言って戦線の復帰しました。 アスカ様は、アスカガールズと戦闘中のラミエルに声をかけました。 「待たせたわね、ラミエル!!」 「こっちは、それどころじゃない!!」 「待ってなさい!! 一気にけりをつけるわ!!」 アスカ様は、レベルUPした「愛の力」(LASパワー)により、ラミエルの「心の壁」を中和しました。 「皆んな、今よ!!」 「「「「「「「「「「ラジャー!!」」」」」」」」」」 アスカガールズは、ラミエルの「心の壁」が無くなるの確認すると、一斉に攻撃を繰り出しました。 いくらシトと言っても「心の壁」が無くては、多勢に無勢、ラミエルは、あっというま深手を負いました。 そして、止めの一撃は、アスカ様のスマッシュ・ホークによる袈裟切りでラミエルは無事?成敗されました。 どかぁ〜〜〜〜〜ん!! アスカ様は、ラミエルを倒すと、駆け足で茂みで待っているシンジに抱き着きました。 「やったわ、シンジ!! この前、2人で考えた『あの力』でシトを倒したのよ!! 愛の力の勝利よ!!」 「うん!! でも続きは、夜までまってね。」 一方、傷だらけの本日の功労者であるケンスケは、ヒカリとトウジに看護してもらっていました。 「いたたた....、なあ、トウジ?」 「何だ、ケンスケ?」 「正義の味方って辛いもんだな。」 「ケンスケ....やっと改心したか」 2人が、男の会話をしている処へ、シンジと腕を組んできたアスカ様がお見舞いにきました。 「ゴクロウ、ケンスケ。仕方ないから仲間に入れてあげるわ。」 アスカ様は、ぶっきらぼうに言いました。そして、シンジがアスカ様のフォローをする様に言いました。 「よかったね。ケンスケ。」 「(うるうる)ありがとう、....」 「ケンスケ、泣いているんか?」 「違うよ、これは雨だよ。」 「晴れているのにな」 こうして、ケンスケは、パーティの下働きから仲間に格上げされました。 後書きのようなもの うっ、前回からンヶ月以上間を開いてしまいました。(^^;; 今回のシト、ラミエルはモデルは、ゴル○13 アイディをくれたYASさんありがとうございます。 一応、ケンスケの活躍?がメインです。 今回の反省!! LASが少ない!! 終わり方が甘い!! キャラクタが、動いてくれませんでした。<(_)> 次のシトは、ガギエル....水のシトか...(^^;;; オーバー・ザ・レインボーも出せないし.... どうしますか? この頃、某HPに別のLASの連載に加えて、HPの開設、他のHPを渡り歩いて絨毯投稿していました。 注意:絨毯投稿=絨毯爆撃+投稿 甘い系統のSSばかり書いていてチャンバラを書いていませんでした。反省 |