【 TOP 】 /
【 めぞん 】 /
[伊勢 カズアキ]の部屋
/ NEXT
葛城ミサトのとある一日
ネルフ出勤・午前編
葛城ミサトの出勤は、所定出勤時間の10時を大幅に越える。
作戦部長と言う仮にも部長職についておられる方のなので、
まあ、少々の遅刻では何も言われない。
が、大幅に越える。そこが問題なのである。
さて理由は?
もちろん、朝食編を読んでもらったら判る通り、
同居している、アツアツラブラブな二人に当てられ、燃え尽きるからだ。
さっさと、結婚しろ。あっ、コリャ失礼。
さてその後を見てよう。
「クエェッ!!」
ツンツン。
唯一、境遇を判ってくれる、ミサトのペット「ペンペン」。
冷蔵庫の近くに燃え尽きているミサトは、ペンペンに頬を突付かれ、目を開ける。
ミサト再起動・・・・。
「うっ、う〜ん。」
目を擦りながら、起きるミサト。ふと、腕時計が視界に映る。
見ると、もう10時30分前。
「アリガト!ペンペン! やっぱり、持つべき物は賢いペットよねー。」
そう言って、豊かな胸にペンペンを抱く!
「クェッ!!」
そうはしては居られない。なにせ、女性の朝は髪のセットに、お化粧、またまた洋服選びまでいくら時間が合っても足りはしない。
そこはネルフの作戦部長。瞬時に作戦が決定される
。
ここから、アベレージ100km/hで約20分で着けるわ。
もちろん、5分で身だしなみを整えてジオフロントに行けば治外法権だから24時間以上の逃亡でスピード違反から逃れられる。
つかまっても、ネルフのIDカードで緊急事態の一点張り!
パーペキ。5分も余裕あるじゃん!!
5分後、玄関から飛び出すミサト。しかし、歩きながら羽織った上着から何かが落ちた。
だが、気にしては要られない。なにせ、今日遅刻したら、20日連続遅刻で3ヶ月間10%の減棒だ。
その頃ペンペンは、足らない朝食を漁って冷蔵庫に首を突っ込んでいる。
つまり、ミサトは邪魔なだけであった・・・・。
しょせんは、犬畜生の畜生。ただただ、自分の欲求に忠実なだけ・・・。
かくして、約五分後ガレージから青いルノーが飛び出す!
さあ、第3新東京市の大通りを失踪する蒼い弾丸、いや失礼、
蒼いルノー!!
パウーン!!
もちろん、交機のパトカーに後ろをつかれるミサトのルノー。
うっさいわね! いまのアタシには、減棒が懸っているのよ!!
そう言うと、右手でガサゴソ何かを探っている。
取り出されたのは、エビチュ!!
アンタ車に・・・・。
うるさい! アタシは少し入っていた方が調子がいいの!
ハイハイそうですか。
プルトップを開けて、一気に飲み干す!
さー、ルノーのエンジンが雄たけびを上げる!
それに続く、サイレン。
市民の悲鳴も最高潮だ!!
さあ、赤信号の無視して華麗に邪魔する車を交わす!!!
その、邪魔する車の中にごつい黒いのリムジンが有った。
さて、このリムジンに注目して時間をさかのぼろう。
「碇。」
「なんだ、冬月。」
「政府への対応はあれでいいのか?」
「かまわん。彼らに真実など必要はない。」
「そうか・・・。」
そうなのである。
黒塗りにリムジンの中にはネルフのナンバー1とナンバー2が座っていた。
この二人がまずどこぞの作戦部長の様に、遅刻する事はまず無い。
そうでないと、組織の長など勤まらない。
では、なぜこの二人がこんな時間に車に乗っているのか。
それは、第2新東京市からの出張の帰りだからである。
さて、その黒塗りのリムジンがゆっくりと動き出す。
そして、巡航速度に入りかけたその時!!
キィーーーー!!
加速ベクトルが一瞬にして、逆向きになる。
ドカッ!!
二人が、前の席にぶつかる鈍い音。
ベキッ!!
冬月はゲンドウよりも早く立ち直る。ぼやける、視界に見たものは・・・。
顔を押さえてうずくまるゲンドウの姿・・・・。
「大丈夫か!! 碇!」
冬月は、必死だ。なにせ、ここでゲンドウが死んでもらったら自分が困る。
いや、ゲンドウが死ぬのはかまわんが、自分に厄災が降りかかるには非常に困る。
ゲンドウの肩を必死に揺らす冬月。
が、暫らくすると、その肩がワナワナと震えているのが判る。
「フッ、フッ、フ。ハッ、ハハ。」
「どうした。碇?」
その地獄の辺土に住み着く亡者のような笑いを腹のそこから出す、ゲンドウ。
ゆっくり、ゲンドウが顔を上げると・・・・。
ゲンドウの顔にはいつもの色眼鏡が掛かっていない。
冬月が、ゲンドウの手のひらを見てみると・・・。
そこには、柄の折れた色眼鏡が・・・・。
「だらだ! ボクチンのメガネを! ボクチンのメガネを!!」
「いっ、碇。」
思わず、引く冬月。
「だれた!! ボクタンのメガネをわったやちゅは!」
なぜ、そこで幼児化する、碇ゲンドウ?
ギロリとした両眼から溢れ出す涙。
ヒゲ親父の子供のように泣きじゃくる姿は不気味だ。
そして、赤いものが混じった鼻水が鼻の下をグチャグチャにする。
「いっ、碇、しかし、そっ、それは伊達眼鏡では・・・。」
そう、冬月の言う事も最もだ。
それを聞いたゲンドウは、柄の折れたメガネを鼻引っかけ、
クイッと人差し指で押し上げる。
「私の絆だから・・・・。」 ← アンタの台詞ではない。
「は? 絆?」
元京大理学部助教授、冬月コウゾウの灰色の頭脳を持ってしても理解できない、
ゲンドウの言葉・・・・。
「さて、運転手よ。この償い、どうしてくれようか?」
「しかし、司令。」
「司令でない! ゲンドウ様といえ!!」
冬月は心の中で叫ぶ。
なぜ? Why? あんた、ばかぁ?!← それもあなたの台詞じゃ・・・。
「しかし、ゲンドウ様。」
「ほほう、召し使いの身分でご主人様に逆らうとはいい度胸だ? それに免じていい訳を聞いてやろう。」
その様子を見ながら、冬月は沈黙する。
「はっ、はい。ありがとうございますゲンドウ様。じつは、青い車が急に飛び出してきまして。」
「お前は、その青い車のためと言い張るのだな・・・。」
「そっ、そうです。パトカーが後を追いかけていましたし。はい。」
「そうか。青い車か・・・・。」
ニヤリと微笑む碇ゲンドウ。元祖ゲンドウ笑い・・・。
おもむろに、車内のネルフ直通電話を取る。
「私だ。技術部と特殊監査部と保安部の者を呼んでくれ。」
その、ゲンドウの要請に慌てて冬月がゲンドウを止めようとする。
「碇! なにをする!!」
「決まっている。その青い車とやらを捜すのだ。」
「しかし、なぜ。その三つも部署を動かす。」
「決まっておるだろ。MAGIによるターゲットのトレース。特殊監査部によるターゲットの特定。保安部によるターゲットの捕獲だよ。冬月。もちろん、1%の後れも無い。」
そこで、冬月の灰色の頭脳が高速回転する。
今は、月末締めの時。いま、三部署が同時に動くと経費が約1.5倍。
これが、今日急に請求書が入ると来月の予算通過は苦しくなる。
しかも、MAGIの全区域モニターは能力の15%を取る。
まずい。赤木君に怒られる!!
そう、ゲンドウの後始末はいつも冬月がやらされる。
しかも、いかず後家のヒス、いや失礼、妙齢の美しい女性の怒る姿など見たくも無い。
この間、約10秒。もちろん結果は碇阻止だ。
「碇、ここで事を起こすと委員会と軋轢が起きる。しかも、第三新東京市への越権行為だ。」
「冬月。第3新東京市の実態は?」
涙の跡が残り、鼻水でぐちゃぐちゃのゲンドウの顔が冬月に迫る。
もちろん、鼻水には赤いものが混じっている・・・。
冬月、緊急待避。
「ネ、ル、フだ。」
「では、ネルフの最高権力者は誰だ? 冬月。」
「いっ、碇ゲンドウしゃまでしゅ。」
なぜ、そこで退行現象を起こす、冬月よ・・・。
「では、計画を実行する。」
落ちそうになった、鼻に引っかけたメガネを左手中指で押し上げるゲンドウ。
ユイ君・・・・。すまない・・・・。
冬月は心の中で、初号機にいるであろうユイに謝った。
さて、この通達は迅速にして各部署に伝わる。
さすが、使徒迎撃精鋭部隊だ。
技術部では・・・・・。
赤木リツコが端末の前で、華麗なキー裁きを見せている。
リッちゃんこと赤城博士は、お仕事中だ。
なにせ、午後からハーモニクス試験がある。
そのクソ忙しいときに、例の命令が通達された。
「セーンパーイ!!」
通達を届けたのは伊吹マヤ二尉。
仕事を邪魔され不機嫌になる、リッちゃん。
「先輩。緊急通達事項でーす。」
「マヤ、貴方がやって!!」
「ハーイ!」
リッちゃんは一番実験が大事!さすが、科学者の見本!!
その横の端末でマヤがMAGIに命令を送る。
「市内を暴走する青い車をトレース、トレースっと。」
そう呟きながら、キーを叩く伊吹マヤ嬢。
彼女にとって偉大な先輩の命令は絶対だ。
「マヤ。それが終わったらゲージに来てちょうだい。」
「ハーイ。解りました先輩!」
さて、命令が終わり実行キーを押すマヤ。
それと、同時に立ち上がる。
技術部・伊吹マヤ二尉にとって、尊敬する上司の言葉は神の言葉だ。
その部屋から駆け足で出て行くマヤ。
その十秒後。市内を市民を巻き込み、パトカー数台を引きつれ、走っていく
蒼い流星、いやもとい、蒼いルノー
がモニターに映っていた。
変わって、特殊監査部。
「加持顧問!」
「なんだ、朝から。」
ただいま、特殊監査部長出張中のため現場最高責任者は加持リョウジとなっている。
「緊急通達です!」
「ほっとけ。ほっとけ。」
「ほっておくですか?」
いかにも、まずそうな顔をする部下。その部下を見て、加持の打算と今後の予定がが出される。
ほっておくのもまずいな・・・。
「君が処理したまえ。」
「は?」
「君が処理するんだ。」
しかし、軍隊の上司の命令は絶対だ。 渋々、上司の命令に従う。
しかも、その上司は・・・。
「総務のレイコちゃんへの内線はっ、と。」
上司と部下がいないのをいい事に、今夜のお相手を物色中・・・。
もちろん、ミサトはK○○Pである。つまり、安○牌・・・・。
今日も無精ひげが、加持のダンディズムを引き立てている。
不運。葛城ミサト・・・・。
テストが無ければ親友(?)への奢りで済んだかもしれない。
恋人(?)の上司がいたら、浮気の見逃し一回で済んだかもしれない・・・・。
さて、蒼い稲妻、いやもとい、
蒼いルノーはジオフロントの入り口に飛び込んでいく。
そのトンネルから先はネルフの支配する世界。
そう、この町でネルフに逆らって生きてはいけない。警察もしかり。
トンネルの入り口で、パトカーが次々とスピーンターンをして止まった!
「ヘッヘーンだ。交機ごときがこのアタシに追いつこうなんて100年早いのよ!!」
そういって、また右手をガサゴソさせるミサト。
取り出されたのは、またもやエビチュ。
アナタそれは・・・・。
決まっているじゃなあい。お祝いの一杯よ!!
そうですか・・・。
さあ、上機嫌にエビチュを飲み干すミサト。
ルノーも華麗にスピーンターンを決めて地下の駐車場の所定の位置へ!!
さあ、見ると10時30秒前。目の前のスリットにカードを・・・。
アリィ? あれ?
ハンドバック、ポケットにしらみつぶしに手を突っ込むミサト。
な、無い・・・・。
気づいた時点で10時ジャスト・・・・。
そう、あの玄関を飛び出したときに落ちたのである。
あわれ、ここまで天は彼女を見放すか・・・・。
それとも、日ごろのズボラさが祟ったのか・・・。
そこは、ネルフの作戦部長。すばらしい作戦が頭に閃く。
ハンドバックから取り出された携帯電話。
電話帳の中から、一番の親友を選び出す。
プルルルル。プルルルル。プルルルル。
ゲージで作業指揮を執る赤城博士の携帯がなる・・・。
誰?、この忙しいときに・・・。
「はい、もしもし。」
「あ〜ん。リツコ〜。助けてぇ〜。」
親友の助けの求めが電話から聞こえる。
「なに、ミサト? 珍しく早くきたから迷ったの?」
「違うの〜。IDカード忘れたの〜。」
はぁ。
心の中でため息をつくリツコ。
「しかないわね。ミサト。」
そう言って、手元のキーを操作するリツコ。
「サンキュー。リツコ。それで、チョッチ、お願いが有るんだけどぉ。」
「なに?」
「MAGIのアタシの出勤簿、改ざんして欲しいのぉ。」
「どうして?」
「だって、今日遅刻したら減棒なのよぉ。」
「仕方ないわね。この借り、高くつくわよ。」
「サンキュ! リツコ。」
そう言って電話を切るミサト。
仕方ないわね・・・・。
そう心の中で呟き端末に座り、キーを叩こうとした時・・・。
「セーンパーイ! たいへんですぅ!!」
「どうしたの。マヤ!!」
「セーンパーイ! 早く来てくださーい!!」
そのただならぬ様子に、慌てて席を立つリツコ。
大事な親友の頼みなど何処にやら。
赤城博士は実験が一番大事。さすが科学者の鑑・・・・。
さてご機嫌で、自分の部屋に向かうミサトさん。
なにせ、減棒は逃れた(はず)。
さて、自分の部屋に入り先ずする事は・・・・。
足元の冷蔵庫から何やら黄金に輝く缶が・・・・。
アンタ勤務中じゃ・・・。
やーねー。減棒間逃れたお祝いよ。お祝い。
だって、午前中なんか仕事ないんだしさぁ。
・・・・・。
じゃあ。
と、プルトップを引き上げようとした時。
「葛城さん。」
「ひゅ、日向君!」
驚いてミサトは、エビチュを机の下に・・・・。
「葛城さん。また飲んでるんですかぁ?」
副官も呆れ顔だ・・・。
「ハッ、ハハ。」
ミサトさん、笑って誤魔化しきれるような事じゃぁ・・・・。
「日向君、用はなに?」
「あっ、司令が呼んでいました。司令室に来いって。また何かしでかしたんですか?」
日向はジト目で上司の顔をみた。
さて、司令室の前に立つミサト。その頭の中は・・・・。
おっかしいわね。アタシ何かしでかしたかしら?
今日は遅刻してないしぃ。← オイオイ!
それに、シンジ君とアスカがくっついたのも司令、孫が見えるって喜んでたしぃ。← そっ、そうなのか・・・。
あっ、もしかして作戦部の費用でエビチュ一ケース買ったのばれたのかしら・・・。
それは、チョッチヤバイかも。← アンタ公費横領や・・・。
さあ、審判の扉が開かれる。
「作戦部 部長 葛城ミサト三佐入ります・・・。」
部屋には、威厳を保って執務椅子に座っているゲンドウと後ろに冬月が立っている。
ミサトを見据える、4つの目。
が、近づいていくと碇ゲンドウの姿が変だ。
よく見ると、壊れた眼鏡を無理矢理、組んだ手で支えている。
しかも、机は何か怪しい液体で濡れている。
どうやら、鼻水らしい。
「何か、御用でしょうか? 司令。」
それをその様子を見て、引きそうになるミサト。
引いていけない、上司の機嫌は給料に響く・・・・。
しかし、ユイさんも物好きだ。こんな男を良人に選ぶとは・・・・。
「葛城君、君は今日重大な失態を犯した・・・。」
「は? どういう事でしょうか?」
あくまでも、平静を装うミサト。さすがは作戦部長。
パチン!
ゲンドウの指が鳴らされると、ミサトの前にモニターが現れる。
そこに映っているのは・・・・。
ミサトの出勤簿。
しかも、今日の出勤時刻10:01が・・・。
そう遅刻である。
リツコォ!!
内心、歯ぎしりをするミサト。
しかし、外面、失礼、態度は反省している。さすがは作戦部長。
「分かっているかね。20日連続遅刻で3ヶ月間10%の減棒。」
冷たく言い放つゲンドウ。しかし、眼鏡は落ちかけている。
しかも、白い手袋の一部が赤くなっている。汚い・・・・。
「が、それほど重要な事ではない・・・・。」
それを聞いたミサト、内心狂喜乱舞。
やった!! もしかして、見逃してくれるの? 日ごろの行いが違うと、やっぱちがうわ。
しかし、現実は残酷だ。
「もちろん、減棒は決定だ・・・・。」
とたんにミサト、目の焦点が合わなくなる。
ルノーのローンが・・・・。エビチュ代が・・・・。
しかし、まだ審判は続く。
「しかし、もっと重要な事がある・・・・。」
悠然と眼鏡を支えながら立ち、後ろを振り向くゲンドウ。
ゴクリとミサトが喉を鳴らす。
「ボクチンとレイたんの絆をこわちた!!」
振り向きながら、ミサトを指差すゲンドウ。
何故か、肘は折れ曲がっており、足も内股だ。
さらに、壊れた眼鏡が鼻からずり落ちる。
一瞬、活動停止するミサト。
さすがは冬月もう慣れているのか、平然と後ろに立っている。
いや、目は遠くを見詰めていた。現実逃避だ。
元京大理学部助教授、冬月コウゾウの明晰な頭脳はすでに消極的ながら対応策を打ち出していた。
それを尻目に平然と席に座るゲンドウ。
もちろん、眼鏡は支えたままだ。 ← 伊達眼鏡なんだから取れよ。
パチン!
「この画像を見てもらおう・・・。」
そう言うと、とある画像が映し出される。
しかし、ゲンドウはずっと前で手を組んだままだ。
どこで、操作されているのかこのモニターは?
冬月は分かっている。
ミサトの背後、部屋の隅でボタンを操作している青葉の姿がある事を・・・・。
あわれ、青葉。
彼には、一つの台詞も与えられない・・・・。
ある意味、ミサトよりも・・。
さて、映し出された動画は・・・・。
そう、第3新東京市を暴走、いや違う、疾走する、蒼いルノー!!
「葛城君、この画像に関して意見は・・・。」
「この青い車が何か?」
さすがである。簡単に誘導尋問に引っかからない。
パチン!
ちなみに、この音、ゲンドウが白い手袋をしているのになる訳が無い。
何処から出ているのか?謎だ?
その音で、ナンバー部分が拡大される。
「で何か?」
あくまで冷静を装うミサト。しかし、内心は焦りまくり。
どうしよ。
どうしよ。
どうしよ。
あーん。エビチュが〜〜〜〜!!
ねらっていた、ドレスが〜〜〜〜〜〜!!
また、シンちゃんに怒られる〜〜〜〜〜!!
パチン!!
今度は、エビチュ片手に運転しているミサトの姿が!!
決定的である・・・・。
「冬月。葛城君の処分は・・・。」
「今期と来期のボーナスカット、あるいは、45%の減給1年だよ。葛城君。」
開いた口がふさがらないミサト。
いつもの如く、手で表情を隠すゲンドウ。
白い手袋を履いた手で組まれた下には、何やら赤いものが混じった透明の液体が机を濡らしつづけている。
碇。机ふけ。
背後から心の中で突っ込む冬月・・・。
ゲンドウはニヤリと口を歪める。まさに本家ゲンドウ笑い・・・。
その前には、すでに活動を停止した葛城ミサトが立っている。
いと哀れなり。葛城ミサト・・・・。
大丈夫、きっと明日は幸せがやってくる。
そう、葛城ミサト、30まであとxxx日・・・・。
幸せは金じゃ買えないのさ!!
幸せは何処に有るの・・・。
ver.-1.00 1998+06/27 公開
感想・質問・誤字情報などは
こちら まで!
がんばれユーゴ!! がんばれストイコビッチ!!
はっ!! つい・・・・。
とりあえず、ミサトさんの受難は続きます。
伊勢さんの『葛城ミサトのとある一日』ネルフ出勤・午前編 、公開です。
がんばれミサト・・・
がんばれ!ミサト
がんばってね、・・・
次々来る不幸も、
多分に”自業自得”だし〜
まあ、しゃあないしゃあない(^^;
飲酒運転をしたけど免許を取り上げられなくて良かった−−
これは、きっと、いいことでしょう・・、一応(^^;
さあ、訪問者の皆さん。
伊勢さんに感想メールを送ってみましょう!
【 TOP 】 /
【 めぞん 】 /
[伊勢 カズアキ]の部屋