「オモイキオク」
「アスカ、君が死んで1年たつよ、そして、今でも君のことばっかりかんがえてしまう2年前いや今でも君が、アスカが好きなのに。なんで死んじゃったんだよ。14歳じゃわかすぎるよ。僕がいつものように家まで送っていてれば君は死なずにすんだのかも。僕があんな事を言わなければ好きだなんて、付き合ってくれなんて言わなければ君と僕はいつものように君を家まで送り、また、会うことが、君が死なずにすんだのに。君が死んだのは僕のせいだ、僕が君を殺したんだ。君はうらんでいるだろうね」
クリスマスに、公園で一人すわって何かをつぶやいている少年。この少年の名前は碇シンジ。この公園は、シンジにとってたくさんの思い出のある場所だった。楽しいこと、悲しいことうれしいこと、ケンカしたこと。すべてがこの公園にある。いつも、友達と、そして好きだったアスカともいつもきていた公園だ。学校帰りに来たり集まり場所にしたり、ケンカしたり。そして、最後にアスカにあったのもここだ、いま、シンジはアスカにあったことばかり思い出している。アスカにあったのは、ちょうど2年前のクリスマス。
当時、中学2年生のシンジは、不良で手がつけれないぐらい悪かった。いつも独りで友達は同じ学校にはいなかった。いままで、彼は、人を好きになったことも、好かれたことも、身内以外でだれもいなかった。しかし二人だけ友達と呼べる人が違う中学にいた。その二人の名前はトウジとケンスケ。トウジは、ある中学の頭でケンスケはトウジの一番の友達だ。そして、トウジとケンスケは僕にとって初めての親友と言える人達だった。クリスマスの日、シンジは終業式が終り一人家に帰ってると偶然トウジに会い彼が
「今日、パーティーあるんやけど、こんか?」
と、シンジに誘いかけてるが、シンジは
「だるいからいいや、家で、煙草でもふかしながら、てれびでもみるよ。」
まったく、興味を示さな態度で迷惑そうに断るシンジ
「まぁ、そういわんと、きてくれよ、おまえさんに紹介したい人がおるんや。」
恥ずかしそうに、トウジは
「じつわよ、わい、彼女ができたんよ。そいつにあってもらいたいんや。それに、あいつも、おまえに会いたがっとるさかい。頼むからきてくれへんか?もう約束してしまってのぉ、おまえを紹介するって。わいに、恥をかかさんでくれ!!頼む」
まったく、シンジにとってはいい迷惑である。 無言のシンジ。考えてるようで、なにも考えてないようなシンジトウジは心配そうにシンジを見ている。いかにもだるそうに、
「で、何時から、どこで?」
びっくりしたトウジが
「きてくれるんか、やっぱりシンジや。ありがとな。きてくれるとしんじとったわ。かわいい子もよんどるさかいに、期待してきてくれ、学校1の美女もよんどるからよ期待してきてくれ。それじゃ、こんやな」
自分の言いたいことだけを言い。まるで逃げるかのように、急いで帰っていった。
「あ〜あ、だっりーな、でもちょっと学校一の美女には興味あるな。」
そう、一人ごとを言って帰ろうとするシンジはなにか思い出したように
「あ!!あの馬鹿、場所と時間おしえてくれてねぇじゃないかよ。ほんとに、どうするんだよ!!」
と、いったん怒ったが
「ま、いっか」
そういって独りで家に帰るシンジ。 その日の夜7時、碇家シンジは、1歳年のはなれた妹と二人暮らしである。妹の名前は、レイ。いつも、明るく優しい。シンジの最愛の妹だ、シンジもレイの前では、学校では見せたことのない笑顔をつくっている。いつもなら、レイとシンジの笑い声、話す声が聞こえてるはずだが、今日はクリスマスと言うことでレイは友達の家に遊びに行っているので、シンジはひとり。なにも聞こえない静まり返った碇家に、電話の音が鳴り響く。
プルルル プルルル プルルル プルルル
「うるせぇな、いい加減鳴り止めよ。ほんとに。もう少ししたら鳴り止むだろ」
そう思いほっとくシンジ。しかし、いつまでたっても鳴り止まない。しかたなくシンジは受話器をとり、だるそうに
「はい、碇です」
返ってくる声は、聞いたこともない女性の声だった。
「碇シンジくんですか?」
誰だろ、女で電話してくる友達なんか知らないし、僕の名前を知ってる。ま、そんな事はどうでもいい、とにかく早くきろうとだるそうに
「そうだけど、何か用?今忙しいから用件だけ速く言ってよ。」
迷惑そうなのを感じたのか、女は
「今日、なにか忘れてない。私たちとの約束。みんな待ってるのよ。」
と、機嫌のを悪そうなこえで、返事をかえしてきたしかし、いきなり約束と言われても女のこと約束なんかした覚えない。でも、今日した約束なら一つだけあるなと思い出し、
「あ、もしかして、君トウジの友達?」
「やっときずいた?そうよ、今日、パーティーくるんでしょ!!6時からって聞いてないの?時間にルーズなのは、最低よ!!早く来なさいよ!!じゃあね。」
「ちょっと待てよ!!なんだよ、おまえ。理由も知らないのになに生意気な口聞いてんだよ!!」
「ちょっと、おまえってわたしにはちゃんと"惣流アスカ・ラングレー"って言う名前があるんだから、その、名前で読んでよね!!失礼しちゃう!!」
「なに、そりゃ・アラスカ・アンブレラ?」
「違うわよ!!どういう耳してんのよ!!惣流・アスカ・ラングレーよ!!」
「惣流だろうがそりゃだろうが、そんなことは、どうでもいいんだよ。なに不細工な名前つけてんだよ、そんな名前じゃ顔も相当ブスなんだろうな。行く気が失せてきたよ。」
「なにいってるのよ!!アンタバカじゃないの!!こんなすばらしい名前を持つわたしが不細工なわけないじゃない。あんた、相当ひねくれてるわね。そんなんじゃもてないわよ。」
「余計なお世話だ。おまえと話してると気分が悪くなる。トウジにかわれよ。」
「なにその口の利き方は?ひとに物を頼む時は、くださいでしょ。ほんとに近頃の若い者は。それに、気分が悪くなるのはおたがいさまよ」「さっさとかわれよ!!」
この後、お互いに気分を悪くしたのか、いやみの言い合いが10分程度続く(この十分間は省略)
「おい、シンジ、わいやトウジや。」
「おい、シンジかじゃねぇよ」
「何しとるんなら。はやく来いよ。みんな待っとるぞ。」
「はぁ〜」
「なんでぇ、ため息なんかついて。なんかあったんか?」
「おまえな、今日おれに、時間と場所言うの忘れたろ。それで、行くにもいけねぇんだよ。」
「おお、そう言えばそうやな。言うの忘れとったわ。ま、許せ。わははは。」
「おい、トウジ、笑い事じゃねぇぞ!!そのせいであのくそアマにばかにされたんだぞ!!名前&性格チョブスに!!わかってんのか?」
「おまえもしつこいやっちゃな。でも、アスカの顔見たらおまえさんも許せるよ」
「なんで?」
「それは、見てのお楽しみや。それより速く来いよ。それじゃあな。」
そういって電話を切ろうとするトウジにシンジは慌てて
「おい!!時間と場所!!聞いてねぇぞ。」
「おお、そうや、そうや。場所は、駅前の"ランプ"にきてくれ、それじゃぁな」
「おお、30分ぐらいしたらいくよ。」
そういって、受話器を置くシンジ。そこで、1つ問題が。それは、レイをどうするか?レイには家にいると言ってある。もし、僕がでかければ、2時、3時までは帰れないだろう。下手すれば泊りがけだ。よる、レイを一人にしとくわけには行かない。そんなことを考えてるとあっという間に20分経過していた。現在7時48分とにかく準備だけでもしておこうと、着替えてる最中電話が
プルルルルル プルルルル
またか、今忙しいのにと思いながら受話器を取ると
「もしもし、シンジか?」
と、トウジの声
「どうしたんだよ。今から行くとこだよ。」
「いや、今困ったことになってな。店から追い出されたんだ。」
「え、なんで?」
「いや、わいらがうるさすぎてのう、店長に追い出されたんや。それで、行くところなくての、こまっとんのや、、、、。」
半分嬉しそうに
「中止か?」
「いや、中止にもできんからなぁ。それでな、おまえさんには悪いけどおまえの家で続きをしたいやけど駄目か?」
「でもレイがいるからなぁ」
「だったら、レイもいっしょに遊べばしょに遊べばいいやろ。なぁ、たのむよ。みんな寒い中、困ってんだから、ひとだすけやとおもってさ。頼むよ。」
「う〜ん、困ったなぁ」
どうしようかと考えてる途中に、受話器からアスカの罵声が
「早くしなさいよ!!優柔不断のバカシンジ!!寒いんだからはやく結論出してよ!!」
「え、おまえもくるの?」
「当たり前でしょ!!こんな美女にきてもらえるんだから、光栄に思いなさい。」
シンジは、何か言おうとしたが、言っても無駄だとおもい、あきらめて
「わかったよ。何人くるの?」
「そうねぇ、100人くらいかしら」
「え、そんなにくるの、家に入れないよ。そんなにたくさんはいれるわけないだろうが!!。」
「あははは、あんたってほんとに馬鹿ね、その上に単純、単細胞がつくわよ。ま、そんなことはいいわ、4人で今から行くから、ベットの下のHな本とか隠しときなさいよ。それじゃあね。あとでね。」
アスカは自分の言いたいことだけを言い、さっさときってしまった。 電話の後、シンジは、言いように利用され馬鹿にされたことを、思い出しだんだん腹がち、何とか落ち着つけようと、煙草を吸い始めた。15分ぐらいして落ち着いてきたシンジは、友達がくることを、思い出し、急いで部屋を(エロ本)をかたずけようと自分の部屋に向かったが、時は既に遅し、もう、みんながやってきた。
「「「「オ〜ス。(こんばんは)(バカ)シンジ 」」」」
「いらっしゃい。」
と、言ってドアをあけた瞬間目に入ったものは、一人の少女だった。その少女は、赤く長い髪に、青い瞳、そして中学2年とは思えない見事なプロポーション。出るところは出て、引っ込むところは引っ込むと言った感じで、シンジにとっては始めてかわいいと思ったおんなだった。そんな視線に気がついたのか、アスカは
「なに見てんのよ。」
シンジは顔を赤らめ動揺しながらも、
「別に見てないだろ。」
赤くなっているシンジにピンときたのかアスカは、
「素直にわたしの美貌に見とれたって言いなさいよ。その方がもてるわよ。」
「勘違いするなよ、ブス!!誰がおまえなんかに見とれるかって!!」
「あら、そう。ま、あんたみたいなブ男に見つめられても気分が悪くなるだけだわ!!もしあなたが、もし、あなたが神田さんみたいだったら別ね。あ、でも性格が、あんたならいっしょか。」
お互いに言いたいことを言い、切れる寸前のふたり。その二人を見て、顔が青ざめていく、トウジとケンスケ。この二人は、シンジと、アスカの怖さをよく知っている。この二人は、逃げる体勢に入っている。もう"ヤバイ!!"と思った時。一人の少女が、
「お兄ちゃん、何してるの?そんな大声で話ししてたら、近所に聞こえるよ。」
と、帰ってきたレイが
「レイ。帰ってきたのか。速かったな。」
アスカを無視してレイと話しをするシンジ
「速かったなって、もう9時だよ。お兄ちゃん」
「え、もうそんな時間か。」
アスカとの言い合いで、じかんを忘れてたシンジは結局1時間近く玄関でアスカと言い合いをしてたのだった。もう、これ以上言い合いをしてもイライラするだけだと思い、シンジはみんなに、
「まぁ、あがれよ。寒いのにわるいかったな、みんな。気がつかなくて。」
「今頃きずいたの!!レディにたいして失礼よ!!フン、上がってあげるわ」
いちいち、シンジに突っかかるアスカ。このことばに、シンジは額に青筋を浮べて、
「ほんとにごめんな」
こんな事を言いながら、内心、犯してやるとおもうイケナイシンジくんでした。
「「「「おじゃましまーす。」」」」
「ど〜ぞ。」
みんなが口々に、言いたいことをいいながら上がっていく途中にレイが小声でシンジに
「ねぇ、お兄ちゃん。きょうパーティーするの?」
「あ、ごめん。言ってなくて。急に決まったことだからさ。気にしないで。」
「それはいいんだけど、、、、」
「なに?」
レイは言いにくそうに
「わたしも、一緒にいていい?一人じゃ寂しんだもん。」
「え、うん。いいよ。でも、眠たくなったらいつでも寝ていいから」
「ありがと。お兄ちゃん」
そういってシンジとレイは、みんなの後を追って自分の部屋に向かって行く途中シンジは(や、やばい、、、エロ本隠してない、、、あの、アスカって子に見つかったらなにいわれるか解らない。どうしよ。)そう思った時には、時は既に遅し
「シンジ〜何かなこのベットの下にある本は。」
「・・・・・・・・・」
無言で言い訳を探すシンジ。だが、アスカは
「ちゃんとかたずけときなさいって言ったのに。この馬鹿シンジ!!」
「・・・・・・・・・」 いまだに無言のシンジ。どんどん顔が赤くなっていく。アスカはそれを見て楽しんでいるかのようにからかっている。
「ちょっと、アスカ。やめなよ。そんなことは、もういいじゃない。速くパーティーはじめよ。」
その言葉でシンジはやっと、もう一人の少女に気がついた。顔にはそばかすがあるが、とてもかわいらしく、あと5年もしたら、とびっきりの美人になるであろう。そんな感じがする少女。
「碇くん。始めまして。わたし、洞木ヒカリって言います。」
と、話題を変えるかのように自己紹介をするヒカリ。それで、やっとわれに戻ったシンジは、トウジの"彼女ができた"と言う言葉を思い出しヒカリに
「君がトウジの彼女?」
ひかりは今にも消えてしまいそうな声で顔を真っ赤にし
「はい」
とだけ答えた。シンジはまだなにか言おうとするがトウジが助け船を出すかのように
「そんなことはどうでもええ。はようはじめんか。」
「そうだな。」
みんなそれぞれが持ちよったビール、おかし、食べ物などを用意し、コップにビールを注ぎ
「それじゃ、始めるか。」
とシンジのこえ。ここでシンジがみんなの前にコップを持って立ち
「それでは、ここで乾杯の音頭を取らせていただきます。」
もう既に、酔っているかのように、トウジは
「よ、シンジ。日本一!!」
と、意味不明の言葉をはく 苦笑いを浮かべシンジは
「え〜、きょうのこのよきひのメリークリスマス、そしてこの新しい出会いに皆さんのご健康とこれからの幸多き人生を祈りまして。」
この言葉が終って直後、この5人はユニゾンしたかのように、声をそろえ、大声で
「「「「「かんぱーい」」」」」
みんな、一気にグラスに注がれたビールを飲み干す。それから楽しいパーティーがはじまった。世間話を楽しむもの。ビールを飲むもの、レイをナンパしてシンジに殴られるもの。歌を歌うもの。それぞれ楽しんでいた。パーティーがはじまって3時間がたった時みんなは、もう酔っぱらいとかしていた。突然アスカが
「ねぇ、シンジ。」
「なんだよ。」
「彼女、いないの?」
「いないよ。今は。」
「へぇ〜振られちゃったのか。」
「そうだよ。」
「なんで。」
「もう、いいじゃねぇか。そんなこと!!」
声を荒げるシンジ。その後一瞬の沈黙。シンジが
「あ、俺、煙草買ってくるわ。なくなったから。すぐ帰ってくるから」
っと言ってから、その場から逃げるようにでていった。その後、無言のまま、何分か経過したあとレイがアスカに
「惣流さん。」
「なに、レイ」
「お兄ちゃんの前では、彼女の話しは禁句なんです。だから、その話しはちょっとだめなんです。」
「へぇ〜なんで禁句なの?」
「それは。前のお兄ちゃんの彼女は、急に転校しちゃったんです。」
「え、たったそれだけで、怒ったの?馬鹿じゃないあいつ。」
「でも、それだけじゃないんです。じつは・・・・」
付け加えようとした時、
「ただいま」
シンジが帰ってきた。シンジが帰ってきたとたんまた沈黙。
「なんだよ。俺、そんなに邪魔か?なんで、いきなり無言になんだよ。」
「シンジ。」
とアスカが
「何だよ、アスカ。」
「いま、レイから彼女のこと聞いたわ。」
その事を聞くとシンジは、レイを睨み付け
「レイ!!よけいなことをいうな!!もうおまえは寝ろ!!邪魔だよ!!」
と、怒鳴るシンジをアスカは「ちょっとシンジ。そんな怒ることないじゃない。レイがかわいそうよ。」
「うるさい!!」
レイは、泣き顔で、シンジに
「お兄ちゃん。ごめんなさい。」
とだけ言ってシンジの部屋からでていった。 また、沈黙がおとずれ、シンジたちは黙々とお酒を飲んでいる。そんな中、アスカはまたもやシンジに
「シンジ。何でそんなに怒るの?彼女が転校しただけでしょ。休みの日にでも会いに行けばいいじゃない。」
シンジは、少しわらって
「あのなぁ、おまえ、簡単に言うけどな、すんでるとこも何も知らないんだよ!!」
「あっきれた、そんなことも聞かなかったの?見送りにでも行った時でも聞けばよかったのに。」
「うるさい」
「え、何か言った。聞こえないわよ。」
「うるせぇ!!っつたんだよ!!おまえになにがわかるあいつはなぁ、おれたち誰にも転校することも、何もかもおしえてくれなかったんだよ。」
「そんなことで、いつまでも、気にしてんの!!女々しいわね!!」
「おまえに何がわかるんだよ!!俺はあいつのことが好きだった。俺にはあいつが必要だった。でも、あいつにとっては、俺なんかのこと好きじゃなかったんだろうし、必要でもなかったんだ。あいつは、うわべだけの見せ掛けで俺を利用してたんだ!!だから俺は、その事を忘れようとしてたんだよ!!それを、レイのやついらんことをべらべらと。」
「レイは、そんなこと言ってないわよ。ただ、禁句だって事と転校したって事だけよ。」
シンジは冷たい笑顔をつくりアスカに
「あぁ、だったら禁句だって知ってて聞いてきたのか?」
「そうよ。気になったからね。」
「はははっは。楽しいか?人の不幸を聞いてたのしかっただろうなぁ。おまえには、かんけいねぇもんな。」
「あんた、ちょっと被害妄想はいってんじゃないの。」
「うるせぇよ。人の気も知らないでな。ま、おまえはいいよな。」
「何がよ。」
「おまえは、俺みたいな不細工じゃないし綺麗だし、スタイルもいいからもてるもんな。彼氏に苦労しないもんな」
「何が言いたいのよ!!」
「おまえの場合、ちょっと甘い声を男にかけて、SEXさせてやれば、みんな虜だろうからな。ほしいものは貢いでもらえるし。いつでも、気に入った男とあそべるもんな!!」
そういったとたん部屋に
"パァーン"
という音が響き渡った。アスカがシンジの顔をたたいた音だった。アスカは目に涙を溜めて
「あんた、いいかげんにしなさいよ!!被害妄想もいいとこよ!!かってに人のことを決め付けないで!!アンタみたいな、女々しい男最低よ。」
無言のままのシンジ。アスカは、自分の荷物をもつと、部屋から飛び出していった。ヒカリはその後を追うように、出て行こうとした時、シンジの前で立ち止まり、
「あなたって、最低の人間ですね。自分の被害妄想で他人を傷付けて。楽しいですか?アスカがどういう気持ちだったか考えてください。確かに、アスカもあなたに失礼なことを言いました。あなたにとっては知られたくないことで、聞いてほしくなかったのかもしれません。でも、アスカは、友達になろうとして、話題を作ろうとして。それを、あなたは。よく考えてください。きょうは、失礼しました。さようなら。」
とだけ、自分の言いたいことをいいアスカの後を追って出ていった。二人の女が出ていった後、トウジがすごい剣幕で
「おい!!シンジ。何考えとんのじゃ。」
「別に」
シンジがそっけなく答えたとたん、トウジがシンジの顔面を思いっきりなぐり
「おまえなぁ、なに言ったかかんがえてみぃ。おんどれ、最低の人間やの」
そういわれても、シンジは、殴られた所を押さえてなにも言わずにいたそれを見ていた、トウジとケンスケはため息を吐きそして
「おまえみてえなやつ、パーティーに誘うんやなかったわ。こんな、くだらねぇやつとはおもわへんかった。じゃあな、シンジ」
とういって、部屋からみんなでていった。その後シンジは、微動だにせず、自分の言った言葉を後悔していた。