「汝、碇シンジは・・・・・・・」






「誓います」



誓った・・・・・永遠を・・・・そしてこの女性を生涯の伴侶とすることを・・・












「ねぇ、シンジぃ」

「無茶するなよ・・・僕だって・・・・・つらいんだからさぁ・・・」

「アタシと居るとつらいの？」

「うん」

「・・・はっきり言うのね・・・別れましょ・・・・アタシ達・・・」

「あぁ、いいよ」



別れ。

突然やってくる。

何気ない一言で、亀裂が発生からクレバスになることもあれば、

数年、数十年かけてクレバスになることもある。


僕らは・・・・・前者だった。



僕のこの時の一言が無ければ、事態はもっと早くに収拾していただろう。










「シンジ君っていつも何か悲しそうだね。私というとつまらない？」

「いや・・・・そんなことはないよ」

「ホントに？」

「本当さ」

「ならいいんだ」


ほかの女性と付き合ったりもした。


やっぱり駄目だった。



僕には彼女が写る。

そう、あの時の彼女が・・・・









「こうやっていつも僕から離れない・・・・何故なんだ？」

「僕が何かをしたというのか？」

「僕はあの娘以外を目にしては行けないというのか？」



ほかの女性と付き合う。

それをすると、いつも彼女の顔が浮かんでしまう。


それがきっかけで今まですべての女性に振られてきた。


僕を巣くう女性・・・・


僕を呪ってるのか・・・・それとも・・・・・




僕が想っているからなのか・・・・・・















嫌いだな


ケンスケ・・・・


お前のそういうとこ、嫌いや


トウジ・・・・


碇君・・・・・あなた嫌いよ


洞木さん・・・・


シンちゃん・・・・嫌い・・・・


ミサトさん・・・・


嫌いね、あなたのこと


リツコさん・・・・


嫌いです。シンジ君。


マヤさん・・・・


嫌いだなぁ・・・・


日向さん・・・・・


嫌いだよ


青葉さん・・・・


儂は嫌いだな


冬月さん・・・・


嫌いだ、帰れ


父さん・・・・


シンちゃん・・・・嫌いよ


母さん・・・・


碇君・・・・・嫌い


綾波・・・・・


そういうはっきりしないことが・・・・一番嫌い・・・・・


・・・・・・・・・・







そろそろはっきりさせた方がいいんじゃないかい？
君は彼女を想っているんだろう？
なら言うべきだよ。
彼女のことが好きってね




カヲル君・・・・・








僕には・・・・言う資格があるんだろうか・・・・



資格どうのこうのじゃないよ。
君が想っていればそれでいいじゃないか






想っているなら？





そう、想っていればいいのさ。
人間は簡単に分かり合うことは出来ない。
でもいつかは分かり合えることがあるさ。
それを信じれば・・・・いいよ







僕は・・・・・言うべき何だろうか・・・・




僕は・・・・思いを伝えるべき何だろうか・・・・・



僕は・・・・・僕は・・・・・・・・僕は・・・・・・・













































「誓います・・・・・」



















伝えた・・・・・・・・





想いを伝えた・・・・・・・





僕は再び、一緒にいてくれと・・・・・頼んだ・・・・・





想いを・・・・・一緒にいて欲しいと言う想いを・・・・・・・






伝えた。








そして・・・・・・・

























































「汝、惣流アスカ。あなたは碇シンジを夫として生涯愛することを誓いますか？」






「はい、誓います」



















今、僕のそばには純白の衣装を着た天使がいる。






ＦＩＮ