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NEW TYPE EVANGELION

第弐拾伍話
逃げられない環境


けじめ。

人間にとって、取らねばならぬものの一つである。
取らないことも選択は出来る。
だが、それ相応の報いを受けることは必然である。

そしてここに一人。
今その選択を強いられている人間が、一人居る。

「はぁぁ〜〜・・・どうしようぅ・・・・」

碇シンジ。
惣流アスカと綾波レイ両方を食べてしまった男である(笑)
加持とミサトの結婚式により、一時は窮地を逃れていたものの、
今ふたたび、窮地が訪れようとしていたのだ。

結婚式が終わった翌日の朝。
彼女たちはシンジの部屋を訪れる。
もちろん、二人は出くわしてしまうが、利害が一致したのか、
二人同時にシンジの部屋をノックする。

「「シンジ(シンジ君)っ!!居るのは分かっているわ。出てきなさい(いらっしゃい)っ!」」

びくぅっ!

驚きが手に取るように分かる。
シンジは体中の汗を感じながら、恐る恐るドアのロックを解除する。
シンジにはロックを解除しないという選択肢もあるのだが、そういう思考をする余裕はない。

「あ・・・開けたよ・・・・」

ぷしゅーっ

赤鬼と青鬼。
そう見て取った方がよさそうな感じだ。

「シンジぃ〜〜」
「な、何かな・・・・」

怒りという言葉が一番しっくり来る。

「何でアタシ達が怒っているのか分かっているかなぁ〜〜?」
「さ、さぁ?・・・・わかんないなぁ・・・・・」
「そぅ〜〜・・・・アンタはそういう風に答えるのぉ〜〜」

アスカはシンジに詰め寄っている。
一方、レイはというと、こちらも詰め寄ろうとしている。
しかし、アスカにはばまれ、口を出せないでいるらしい。

「も、もしかして・・・・レイとのことを・・・怒っているのかなぁ・・・・なんて・・・・」
「・・・・」

無言の圧力。
押しつぶされそうになっているシンジがいる。

「そうね、それもあるわ。でも・・・・・」
「で・・・でも?」
「アタシが許せないのは・・・・アンタっ!アンタよっ!なんであれ以来シてくれないのっ!」

・・・・極楽トンボというものが飛んでいる・・・・


「ち、ちょっと待ってよっ!何でそうなるんだよっ!」
「・・・・酷い・・・・アタシにあんなことしたくせに・・・・」
「え?!」
「初めてだったのに・・・酷い・・・・」

狼狽えるシンジ。
ともかく、シンジの方としてもしたくないわけではない。
だが、自身の年齢を考えてしまい、一歩踏み出せないでいることも確か。

「ともかくさ・・・アスカ。あの時は衝動でしてしまったかもしれないけど・・・僕は・・・」
「僕は・・・何?」
「アスカを大事にしたいんだ。だから僕だけの単なる欲求でそう言うことはしたくない」
「シンジ・・・・」
「それに・・・僕がこのままじゃいけないと思っているんだ。だから・・・ゴメン」
「そう・・・シンジがそう思っているなら良いのよ。今回はアタシが悪かったわ」
「うん」
「でもシンジッ!」
「え!?」

突然の剣幕に固まる。

「レイの事よ。アンタ、レイにもしたんでしょ?責任はとらなきゃダメよ」
「責任・・・・」
「別にアンタがどっちをとろうがアタシが決める事じゃないわ。アンタがしっかり考えなさい」
「うん・・・・分かったよ」

齢15才にして三角関係のもつれに絡まったシンジ。
どちらかを決められないシンジではあるが、
自身が成長しているのは確かな事実である。

「シンちゃん・・・・」

レイである。
アスカとシンジの会話を今までじっくりと聞き入っていたのだが、流石にばつが悪く、
こうして出てきた次第。

「レイ・・・その・・・僕は・・・・」
「心配しないで。私もシンちゃんを束縛しようなんて考えてないから」
「あ、有り難う・・レイ」
「でもね、私だけじゃなくてアスカも泣かせるようなことをしたら・・・許さないから」
「分かってる。それは十二分に、分かってる」
「分かっているなら良いわ。それじゃアスカ、そろそろ帰りましょ」

レイはアスカの背中を押し、シンジの部屋から出ていこうとする。
その表情に迷いなどはない・・・のだろう。

「それじゃあシンジ。またあとで」
「じゃね、シンちゃん」
「・・・うん、また・・・・後で」


プシューッ


ただ、ドアの音だけがその場を支配していた。









ヴィーッ、ヴィーッ、ヴィーッ

NERVに警報が鳴り響く。
そして警報と共に、人の動きがあわただしくなる。


ヴィィーーーン


NERV旧発令所、現NERVメインブリッジ。

地階より続いているリフトに乗って、NERV作戦部長、葛城ミサト准佐が現れる。
その表情はいつものちゃらけた顔ではなく、作戦部長としての顔になっている。

「現状報告を」
「NERV前方、約10000kmに現れました」
「パーソナルパターンを検出、青と断定」
「各エヴァンゲリオンパイロットは発進準備を」
「NERV隔壁、閉じます」
「全防護シャッター、降ろします」
「1〜250番までの陽電子砲、軸線合わせ」
「NERV、戦闘形態に移行完了」

全ての準備が整ったところで、ミサトは司令、碇ゲンドウの方へ振り返る。

「戦闘準備、整いました。よろしいですね?」
「あぁ」

ミサトの問いかけに対し、ゲンドウはたった一言の返事を返す。
だが、それには『信頼している』という意味合いもあるのかもしれない。

「全陽電子砲、発射用意」

ミサトの号令と共に、NERVに装備されているおびただしい数の砲塔がある一点に向けられる。
もちろん、その一点とは検出されたパターン青の発生地点、『使徒』である。

「全砲塔、照準合わせ完了っ!」
「・・・ってぇぇっっ!!」

ギュゥン、ギュゥン、ギュゥン

NERVからおびただしい数の青白い火線が発射される。
NERV全体からの一斉放射だ。そう見せても不思議ではない。
少し離れてみればNERVから一本の火線が出ているようにも見える。

火線はまっすぐ使徒の方向へと向かっていく。
そしてそのうちの何本かの火線は実際に使徒に直撃している。
しかし・・・

「敵生体のエネルギー量・・・・変わりません」

使徒にダメージは与えられていない。
いや、幾ばくかは減っているのかもしれないが、微々たるものである。

「やっぱりNERVの陽電子砲じゃダメね。エヴァの発進準備、どう?」
「あと120秒で完了です」
「急いで。敵がまだ遠いうちに準備、完了させるわよ」
「了解」

ミサトは使徒自体がまだ遠距離にいると分かると、少し余裕が出てきたのか、
エヴァの発射準備に取りかかる。
だが、戦闘はすでに始まっているのだ。




ドガ、ドガァァンッッ!!

「何っ!?」
「前方よりの可粒子砲ですっ!」
「NERV前方の装甲版、耐久値20%までダウンッ!」
「45〜63番までの陽電子砲、沈黙っ!」

たった一撃の可粒子砲により、NERVは10%強のダメージを被った。

「くっ・・・艦首のATフィールド、開いてっ!」
「で、ですが艦首のATフィールドでは可粒子砲を防ぎ切れませんっ!」
「それでも良いからっ!」
「り、了解っ!」

NERVには艦首にATフィールドがつけられている。
エヴァのコアと、ダミープラグにより発生させているのだが、
いかんせん出力が弱い。
せいぜい旧式のエヴァのパレットライフルの弾をはじき返すくらいしかできない。

「て、敵第2射、来ますっ!」

ドガァァァァァ・・・・・

「ぐっ・・・」

艦全体が揺れる。
今度の可粒子砲は左舷をかすめたにすぎないが、それでも威力は押してしるべし。

「ATフィールドは?!」
「効果ありませんっ!」
「左舷装甲値55%までダウンッ!」

NERVのオペレータ達は蹌踉けながらも自分たちの仕事をこなしていく。
ミサトも日向マコトの椅子にしがみつき、リツコもマヤの椅子にしがみつく。
ただ、ゲンドウだけが微動だにしなかった。

「エヴァはっ?!」
「準備完了です!」
「全機、射出っ!」

ミサトの号令によって、NERVが保有するエヴァ、全機が射出される。
ニュー・エヴァ初号機はこの中に含まれていないが。
キトに関しては、怪我が癒えていないのと、ミサトのオブザーバー的な役割を
果たしてもらいたいため、戦闘には極力出ないよう、言われている。

そして、エヴァと使徒との戦いがきっておとされる。








「レイ、ポジトロン・スナイパー・ライフル赤木仕様を射出するわ」
「りょーかいっ!」

NERVのカタパルトから一本の砲塔が射出される。
『ポジトロン・スナイパー・ライフル改』を赤木博士が徹底的に再改良した作品。
NERVの動力源である縮退炉から直接エネルギーを得ているため、
エネルギーチューブがついていて使用範囲が限られているが、
威力そのものは赤木博士のお墨付き。
砲身に猫のロゴマークがそれを物語っている。

レイはニュー・エヴァ参号機の腹部にライフルの底部を接続させ、エネルギーの注入を計る。
BH機関からのエネルギーも利用しようと言うのだ。

そしてレイの眼前にバイザーが下りる。
後は中心にカーソルが合わさったら、トリガーを引くだけとなる。

「いっけぇぇぇ!」

ズキュゥゥゥン・・・・

トリガーを引くと、ポジトロン・スナイパー・ライフル赤木仕様は、青い火線を描き、
使徒へとまっしぐらに向かっていった。

・・・・だが。

キィィン・・・・・

「そんな・・・・馬鹿な。私が改造したライフルが・・・弾かれるなんて・・・」
「・・・ダメかっ!」

狼狽えるミサトとリツコにさらに追い打ちをかけるような報告が入る。

「使徒、こちらに接近して来ますっ!距離約5000!」
「使徒による第3射、来ますっ!」

ズガァァァァァァン・・・・

「きゃっ・・・」
「あうっ・・・・」

ブリッジのあちこちから悲鳴が上がる。
今度の被害は前回の比ではなかった。

「そ、損傷は?!」
「再び左舷に被弾っ!」
「第2発令所・・・・いえ、サブブリッジ壊滅っ!」
「NERV装甲が35%までダウンッ!もう持ちませんっ!」
「陽電子砲の60%が使用不能っ!」
「縮退炉の出力が5%ダウンしていますっ!」

被弾した箇所が悪かったのか、NERVは多大な被害を被っていた。
今、現状で正常に機能するのはシンジ達のエヴァしかない。
使徒が執拗にNERVを狙った結果である。

もっとも全長約10kmに及ぶ巨艦であるが故、目標となり安いことも無理はない。

「シンジ君!アスカ!レイ!トウジ君!NERVはダメよ。そっちで使徒殲滅、良いわね?」
「「「「了解っ!」」」」

ミサトの指示を受け、ようやく動き出すニュー・エヴァ参号機以外の機体。
通常、ミサトの指示以外に攻撃は行わないよう、言われている。
もちろん、回避運動は別だ。
ミサトからは攻撃指示、しかも大まかなものしか与えられない。
後は自分の判断で。
彼らが成長した今、この作戦も無意味ではなくなっている。

「いけっ!」

ズガガガガガガガ・・・・

アスカはニュー・エヴァ弐号機の両手にパレット・ライフルWを抱え、
容赦なく使徒に浴びせかける。

「えーいっ!」

ズキューン、ズキューン

レイのニュー・エヴァ参号機は武器をポジトロン・ライフル2を連射する。

「いてこましたるっ!」

スガガガ・・・ガガガガ・・・・
    スキュゥ・・・ズキュゥン・・・

トウジの駆るエヴァ参号機と、E−BITはそれぞれパレット・ライフルWと
ポジトロン・ライフル2を抱え、使徒に波状攻撃を仕掛ける。

「っ・・・っ!!」

キュゥン・・・・キュゥン・・・キュゥン・・・・

パレット・ガン。
つまりはエヴァ用の拳銃を二丁装備し、使徒にかなり接近して攻撃を仕掛けているシンジ。
そしてシンジの駆るエヴァ初号機改。

一斉放射が使徒へと向かっていく。
しかし、その攻撃が効きはしないことをミサトは感づいている。

「みんな!接近戦の用意をしてっ!奴に遠距離攻撃は効かないわっ!」

すぐに遠距離→近距離への戦闘へと移行するシンジ達。
ニュー・エヴァ弐号機はソニック・グレイヴ2を、ニュー・エヴァ参号機はプログレッシブ・ナイフを。
エヴァ参号機とE−BITはまだ遠距離兵器を持っている。
バックアップのためである。
そしてエヴァ初号機改はいつものように、アクティブ・ソードを構えた。

「行くよ・・・・アスカ、レイ」
「えぇ」
「良いわよ」

バックパックのブースターを全開するシンジ達。
たちまち使徒との距離が縮まっていく。

「はぁぁぁぁ・・・・」

エヴァ初号機改のアクティブ・ソードが使徒を捉えようとしたとき。
使徒の方もやられまいと、変化をする。

ずしゃっ・・・

斬りつけたのは・・・使徒の方だった。
正確にはエヴァ初号機改も斬りつけはしたのだが、使徒の防御力が勝っていた。
使徒に一本の筋をつけたにすぎなかったのである。

そしてエヴァ初号機改の方は・・・・

「がぁぁぁぁぁ・・・・・」

シンジの絶叫が宇宙を駆けめぐる。
エヴァ初号機改の右腕は、使徒により切断されていた。
斬られた痕からは血が噴き出す。
赤い血は、真空のせいもあって、綺麗な球体を成していた。

「く・・・・くそ・・・」
「し、シンジ!大丈夫?!」
「平気・・・・だけど・・・・こいつ、強い・・・・」

堅固な鎧と強力な遠距離攻撃力。
そして並以上の速さと近距離攻撃力。
まさに”最強”の名、”力”の天使名に等しい使徒である。

「遠距離攻撃が効かないなら近距離と思ったけど・・・これでもダメなんて・・・」

ブリッジで仁王立ちしているミサトに憔悴の色が濃くなる。
いつ立ち崩れてもおかしくない状況だ。

「くそっ・・・・くそっ!・・・・ちくしょぉ・・・・・」

エヴァ初号機改の中ではシンジが使徒を凝視し、呟いている。
シンジと同様、アスカ達も同じ様な表情、もしくは畏怖の表情が伺える。

改めて使徒というものの強さを認識するNERVの面々。
「逃げたい」という感情と「倒さねばならない」という感情がNERVには渦巻いていた。

「やっぱり・・・・・これしかないみたいだね・・・・」

決意する。
アスカ達が使徒に対して動きを見せない今、シンジはある行動を取ることを決意した。

「逃げちゃ・・・ダメなんだ・・・・・何からも・・・う、うわぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」

シンジは残っているエヴァの左腕に集中する。
左手には初号機のプログナイフが握られていた。

「わぁぁぁぁぁぁ!!」

シンジの絶叫に呼応して、エヴァ初号機改もそれに答える。
さながらその姿は地球上でのコピー・エヴァ「ルシフェル」との戦いを再燃させる。
エヴァ初号機改はその姿を金色に輝かせていた。

「うわぁぁぁぁぁぁっっっ!!」

なおも絶叫する。

ガキィ

呼応し、エヴァ初号機改の顎部がはずされた。
それを確認するシンジ。
覚醒に近い状態であることも、シンジは認識していた。
そして・・・加速する。

「いけぇぇぇぇぇ!!」

左腕だけを掲げ、使徒に突進するシンジ。
一時遅れて、アスカ達もシンジに続く。
それが無意味な突進だとしても、そうせざるをない感じだった。

エヴァの背部に取り付けられたブースターを全開にするシンジ。
ただ一点、使徒のコアめがけて突進する。

ザクッ・・・・キィィィィン・・・・・・・・・

難なく使徒のコアにナイフは突き刺さった。
だが、使徒もむざむざやられまいと、カッター状の手を再度エヴァに向ける。

「ぐあっ・・・・う、うわぁぁぁ!」

ザクッ・・・・ザクッ!!

瞬く間にエヴァ初号機改の残っていた右腕、左足は切り取られた。

「く、くわぁぁぁぁ!!」

フィードバックのせいでかなりの激痛を感じているシンジ。
だがシンジはそれをものともせず、ただコアだけを直視している。
「倒す」事だけを見ている。

「う・・くぅぅぅ・・・・」

激痛が意識をなくそうとしている。
シンジは必死になってその意識を保とうとしている。
だが、そのかいも空しく、使徒は行動を開始した。

『・・・・・・・・』

使徒は・・・逃げ出した。
元々惑星ゼーレの開発した兵器の総称が使徒である。
本星からの撤退命令が出たのであろう、使徒はエヴァより離脱をしていった。
その姿は満身創痍であると言っても良いくらいであったが。

「に・・・逃げた・・・・・・・・」

虚ろとなってしまったシンジは、エントリープラグの中で呟くと、
そのまま意識を深淵へと向かわせた。
エヴァ初号機改の傍らには、アスカ達が駆るニュー・エヴァ弐号機と参号機が
シンジを労るが如く、漂っていた。

















「結局取り逃がしてしまったか・・・・」
「仕方あるまい。あちら側にとっては貴重な戦力だ」
「まったく・・・それにしてもエヴァ初号機改が大破とはな・・・・」
「問題ない。手足を取り替えるだけだ。コアに支障はない」
「しかし赤木君が困り果てていたぞ」
「それも問題ない。それが彼女の仕事だ」
「シンジ君も・・・・・入院しているのだろう?」
「あぁ。明日には退院する」
「そうか、大事にはいたらなったのだな」

旧ネルフ司令執務室、現NERV司令室。
先の戦いに置いての評論が、司令ゲンドウと副司令冬月の二人で行われている。









「で、シンジの容態はどうなの?」
「フィードバックによる打撲と過剰シンクロによる疲労。この2点ね」
「大丈夫なの?シンちゃん」
「明日には退院できるわ」
「そう。よかったわ・・・・・」

NERV内に設置された医療区画。

「でもシンジ君があんな行動に走るなんてね・・・・何でかしら」
「さぁ?こればっかりは本人に聞いてみないと分からないんじゃないかしら?」
「それもそうね」

シンジの取った一連の行動。
ミサトとリツコには疑問を残すのみとなってしまった。
単純な理由のため、二人には理解することが出来なかったのかもしれない。

ただ、「倒さなくちゃ」と思っただけの行動だったとしても。
おそらく理解できるのは心を許した二人だけなのだろう。
アスカとレイ、この二人だけ・・・

















「・・・・いかんな、奴らの戦力が大きすぎる・・・」
「このままではいずれ、ここにたどり着くだろう・・・」
「そうなる前に手を打たねば・・・・」

ある、ボタンを押す。

「ご用でしょうか?」
「うむ。『タブリス』はどうなっておる?」
「現在洗脳中で御座います。今しばらく、時間がかかるかと・・・・」
「そうか・・・『ゼルエル』は?」
「コアの交換だけで再出撃が可能です。『アラエル』『アルミサエル』も、準備できております」
「・・・良い。いいな、この星には近づけるな」
「御意」

再び暗転する。
中にいた男は、緑の植物を手にすると、念じ始める。
するとその植物は緑をたちまち失った。

「ふぅぅぅぅ・・・・・地球・・・・何としても・・・・吾が生きるために・・・」

これこそが惑星ゼーレの盟主たるキールの野望・・・・・



NEXT
ver.-1.00 1999_08/27
ご意見・ご感想は y-mick@japan-net.ne.jpまで!!
次回予告

惑星ゼーレを目の前にして、精神浸食タイプの使徒の襲来。
アスカとレイは深層意識から怯える。
シンジは・・・・

次回、
NEW TYPE EVANGELION 第弐拾六話 決戦前夜

次回からはいよいよ決戦の始まり

あとがき

使徒『ゼルエル』戦がメインです。
今回は引き分けとなっているため、決戦は次回以降になります。

前半の方ははっきり言ってしまうと、場つなぎ的なものなんです。
戦闘をメインに出したかったんですが、これだけだとなんだか味気ないような感じがして
入れました。
もっとも、あまり出来が良いとは言い難いですけど。

さて、ようやく本作品も残りが伍話となります。
ここからは続きとなっていく場合が多くなるかと思います。
更新の方も早くなっていくと思いますんで、お待ちのほどを。

それでは。






 Y-MICKさんの『NEW TYPE EVANGELION』第弐拾五話、公開です。







 逃げちゃダメだ
 逃げちゃダメだ

 で無事撃退(^^)


 逃げられた?
 逃げてくれた?


 どちらにしてもみんな無事でよかったよね。


 本拠地に近づくにつれ強くなる敵。

 今回なんかも大被害を被ったけど、
 どうにかどうにか、ね。




 いろんなことから逃げちゃダメだで頑張るのだ〜








 さあ、訪問者の皆さん。
 加速だY-MICK さんに感想メールを送りましょう!







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