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「時間流の渦を再現してくれ少佐」

ピカードの指示にラ・フォージュは

「了解しました。」

と答え作業に取り掛かった

「全デッキ、待機中」

ライカーが確認をとる。

顔の半分はまだ金属の地肌をみせたままのデイタは自席から振り返えった。

「操舵席、待機中です。」

「24世紀へむかうコースをセットしてくれ、ミスターデイタ」

そして、ピカードはしばし間を置くと

「未来が24世紀で我々をまっている……そう何かが言っている」

「コースセット完了しました、艦長」

デイタが報告した。

ピカードは小さく息をはき、僅かな微笑みを浮かべた。

「発進」

 

 

「艦長!、船がながされています!。」

ラ・フォージュの報告で安堵感はすぐに打ち消されてしまった。

「デイタ、状況確認!。」

ピカードの指示でデイタはすばやく全ての機器をチェックした。

「艦長、当艦は現在強力な時間干渉波と次元流に向かってながされています

現状での回避は不可能です。」

アンドロイドとはいえ現在は感情チップが機能しているため戸惑いの感じられる声で

答えがかえってきた。

「艦長、この波は現在の当艦の出力を上回っています。」

続くラ・フォージュの報告のすぐ後にエンタープライズは通常の空間に

現れた。

「デイタ少佐、さっきの流れは記録されているか?。」

ライカーがデイタに聞く。

「記録されています。」

「現在の時間と場所、そして艦内の状況をすぐに報告。」

ピカードの指示で各部からの報告が行われた。

幸いな事に、エンタープライズに大きな損害はなかった。

「よかったな、ナンバーワンこれならなにかあっても安心だ。」

「そうですね、艦長。

もっともボーグに壊された部分はまだ完全ではありませんが。」

ライカーは冗談めかして笑いながらそう答えた。

「艦長、現在の時間と場所が判明しました。」

「そうか、でどうなっている?。」

デイタは、ブリッジ内を少し見回してからおもむろに答えた。

「西暦2015年、地球です。」

 

 



第1章 危険な過去への旅

 

 

「いやぁっ、私の心を犯さないで!。」

司令室に響く惣流アスカラングレーの声はついに自らの過去の触れたくない部分に

使徒の精神攻撃が及んだことをそこに居る全員に伝えるには十分であった。

「ミサトさんっ、僕がでます!。」

碇シンジはケイジに囚われたままの初号機のコックピットでなにも手をだせない自分に

なにもさせてくれない父に憤りを感じながら叫んでいた。

「駄目よ、シンジ君司令の命令だから。」

保護者であり、上司であり同居人である葛城ミサトは何とか押さえようと話し掛けた

が、それは逆にシンジの怒りを煽る結果となってしまった。

「ミサトさんは、アスカが苦しむのを黙って見てろと言うんですか!」

「衛星軌道上にさらに巨大な飛行物体出現!」

青葉の緊急報告は司令室とシンジを一瞬沈黙させた

「使徒なの?」

ミサトの質問はシンジにさらに焦りを生じさせるに充分にしてあまりある程であった。

「初号機出ます!!。」

シンジはケイジを強引に引き千切り、その紫の巨人を外に出そうとしだした。

「まて、シンジ。」

冷たい、感情をあらわさない声で実の父碇ゲンドウは言った。

「初号機は凍結中だ。

それに弐号機を救う為にレイが今、向かっている。」

それは、確かに嘘ではなかった。

しかし、最下層部につくまでにかなりの時間がかかるであろう事は予測できたし

たとえ、どんなにいそいでも今のアスカとシンジにとっては亀の歩みよりも遅く感じるもので

あった。

そして、使徒の精神攻撃は休む事なく続いているのである

「父さん!、アスカもトウジのように見殺しにしろって言うの!?

そんなのもう嫌なんだ!。」

シンジの憤りはもはや爆発寸前であった。

「新たな飛行物体は使徒では有りません!。

金属反応があります、その大きさは700メートル?。」

伊吹マヤの確認報告は、シンジのはやる気持ちを少し押さえはしたが

依然シンジは、外に出る行動を止めていない。

「碇司令、初号機をだします。」

「葛城三佐、凍結命令は解除されていない。」

「ですが司令、初号機が暴走したのですから仕方ありません。」

ミサトはそう言うと

「エヴァンゲリオン初号機、緊急発進。」

そう指示をあたえると、司令席に向き直り

「かまいませんね?司令」

「暴走したのなら、仕方あるまい。」

事後承諾ではあるが承認はされたのだ。

「いいわね?、シンジ君必ずアスカを助けるのよ。

これは、絶対命令だからね。」

ミサトの滅多にみれないであろう頼りになる顔を見ながらシンジは力強くうなずいた。

「これは?、使徒は新たに現れた巨大飛行物体にも精神攻撃波を送っています。

飛行物体は周囲に重力波の障壁を展開!。」

日向マコトの報告に一番興味を示したのは赤城リツコであった。

「重力波の障壁ですって?、それは、確かなの?。」

「確かです。」

「そう。」

 

地上にでた初号機は、すぐに弐号機の所へ向かった。

「アスカ!、アスカ!、大丈夫?。」

「シンジ君、すぐにアスカを使徒の攻撃の影につれていくのよ。」

ミサトの指示は少し無理なものであったかもしれないが今のシンジにとって

そんなことを考えていられはしなかった。

 

「飛行物体、使徒に攻撃を加えました。」

「効果は?、マヤ。」

「ATフィールドと相殺しています、位相波を使ったエネルギー兵器のようです。」

 

「アスカ、聞こえる?、アスカァッ。」

「こないでよ、だれもちかよらないでよぉ。」

アスカはすでに疲労の限界であった。

「アスカ、いま助けるから。」

使徒の攻撃は2つに別れた時点で、かなり効果は半減していた。

「うるさいっっ、アタシは一人で大丈夫よっ。」

だが、そう叫んでも弐号機は動かせ無かった。

「アスカ、今移動するからね。」

「・・・・・」

そこには声を殺して泣くアスカがいた。

 

「零号機、地上にでます!。」

シンジがアスカと共に精神攻撃波の中から抜け出ようとしていたとき

零号機がロンギヌスの槍をもち現れた。

 

使徒はすでにシンジに目標を変えて攻撃を再開した。

シンジは、過去の記憶の奔流に襲われていた。

襲い来る記憶の中でシンジもまた、苦しみだした。

 

「飛行物体再度攻撃、今度はよく分かりませんが強力なエネルギーを感知、

ATフィールドを破壊しました。」

「1発しか撃ってないわねぇ、使徒の事なめてんのかしら。」

「違うわねミサト。」

 

零号機は、槍を軌道上の使徒に向かって投下ようとかまえた。

同時に、初号機と弐号機は地下にと消えていった。

 

「飛行物体、3度目の攻撃です。

今度は、重力の歪みが感じられます。」

 

「まずいな、碇。」

「問題なかろう、槍は始末できたんだ。」

 

司令室のモニターの中では、使徒に向かって飛ぶ巨大飛行物体の放った青白い光球が

映っていた。

その光球は、使徒のATフィールドをたやすく貫き使徒を爆散させたいた。

 

そして1時間後、ミサトは司令から1ヶ月の減俸をいいわたされ

碇シンジは命令違反に関しての叱責を受け、

惣流アスカは病院にて、検査を受けていた

 

その、さらに1時間後。

「飛行物体の周囲に重力変動発生!、消えました!。」

軌道上から二つの物体が消えたころ、地上では惣流アスカラングレーが

葛城ミサトの部屋から姿を消していた。

 

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ver.-1.00 1997-11/09公開
ご意見・ご感想は sou-1701@qc4.so-net.ne.jpまで!!

後書き(戯れ言とも言う)

 

はじめまして、SOUともうします。

いかがだったでしょうか?

こんな話し創ってしまってみなさんどうおもうんでしょかねぇ。

ゴバシっ

あんたっ、この話しはなによ!

アタシがまるきし活躍してないじゃない!却下よっ、きゃっか。

そんな、アスカさんこれからじゃないですか。(および腰、なさけない30男)

そうだよ、アスカまだ始まったばかりなんだし。

あまいあまいあまいあっまーい、いいシンジ!この中年はね(そんな今年はまだ加持さんより1つ下なのに)

もともとがトレッカーなのよ!。

とれっかーって?

もう!ばかシンジ!、そんなことも知らないの?

いいわ、教えてあげるからよぉーく聞きなさいよ!(なんか忘れられてるな俺…)

トレッカーてのはね、アメリカのSF番組スタートレックの熱烈なファンの事をいうのよ!

まぁ、一歩間違うとストーカーね。

それ、一寸違う

(じろっ)なに、人生の無駄使い中年!

いえ…。

でね、シンジここからが大事よ。

このトレッカーてのはね、

あのー、

なによ!

詳しい事はフラン研師匠の所に行った方がわかりやすいんじゃ?

ハンッ、あんたもしかして年下かもしんない男を師匠って呼ぶの?

なっさけないおとこねぇ。

ま、いいわ。

いい、もし続きかくのならアタシがちゃんと活躍するようにするのよっ

わかったわね!

あぁ、活躍ならしますよ後半で。

後半?、なによ前半はどうなるのよ!

いや、みなさんに活躍してほしいなぁーって

だってほら、夏の映画ってさだれもかれもへなへなでさ、ねぇシンジ君

な、なんでそこで僕にふるんですか?

いや、健康な男の子だからね(嫌みな微笑み)

ひどいですよ!SOUさん。

なに、シンジいじめてんのよ!弱いものいじめしかできないの?

で、夏の映画がどーだって?

いや、それでスタートレックのファーストコンタクトのことや佐伯 日菜子LDで

いろいろ思い付いてでね、やってみよっかなーって。

それ、人の迷惑って考えてる?。

えっ、そうなるのかな?

ま、いいわせいぜい大家においだされないようにね。

へへぇ。←なんか卑屈だな


 めぞん通算95人目の新住人です(^^)

 四号館13人目のご入居で、
 ついに満室!

 かねてからの予告通り、
 【新規入居一時凍結】に入ります。

 

 

 

 SOUさんの第一作、『FIRST CONTACT』第1章、公開です。
 

 未来の科学と技術を持って2015年に現れたエンタープライズ号(^0^)

 使徒さえも撃破する力・・・

 連邦には他の惑星の内政には干渉してはいけないとか言うルールが
 あったはずだけど、
 ピカードはどう動くのでしょうね。

 今回は先制攻撃に応える形で反撃しましたが・・
 ゲンドウは困るのかな?
 

 とりあえず
 アスカが助かる一助になったので、
 許してやるぞ   ←偉そう(^^;

 

 

 さあ、訪問者の皆さん。
 SOUさんに歓迎を表しましょう! メールでね(^^)


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