終焉の果てに外伝 親馬鹿、言い争いの向こうに
彼女たちの戦いが終わった、ある晴れた日の午後、それは始まった。
「あ〜あ、退屈ね〜〜〜こう暇だと、体が鈍っちゃうわね〜〜使徒でも、来ないかしら。この前の白いエヴァは、なかなかのもんだったのに。」
物騒なことを宣われているのは、惣流・キョウコ・ツェッペリン、我らが、天下無敵、唯我独尊のアスカ様の母君である。
「あ〜ら、やっぱり親が親なら、子も子ね。それに比べ、うちのシンちゃんは、繊細で優しくて、私そっくりだわ。」
ご存知、初号機にして、部類の親馬鹿、ユイお母様である。
「ちょっと!今の一言聞き捨てなら無いわね。」
「あら、本当のこと言っただけですわよ。」
「どーいう意味よ!」
「分からないかしら、うちのシンちゃんをいじめてばかりいる赤毛ザルの親も、やっぱり暴力赤毛ザルっていうことよ。」
「言うに事欠いて、うちのアスカちゃんが赤毛ザルですってー!!あんたのとこのイカモヤシなんかより、よっぽどましよ!!」
「イ、イカモヤシ(怒)」
「ふん、一つ覚えの「逃げちゃ駄目だ。」ばっかりの貧弱イカモヤシの分際で、うちのアスカちゃんに手を出そうなんて、百万年早いのよ。」
「あんたんとこの暴力赤毛ザルが、私のシンちゃんに手を出したんでしょうが!!鼻をつまんでキスを奪われ、その上にうがいまでされるなんて、かわいそうなシンちゃん。帰ったら、優しいお母さんのキスで綺麗にしてあげるわ(はあと)」(ヲイ)
「マザコン息子も苦労するわねー」
「誰がマザコンよ!うちのシンちゃんは、ノーマルよ!!そっちこそ、マセたくそガキじゃないの!」
「………やるって言うの。」
「上等よ、受け手立つわ。(こっちは、S2機関搭載よ。あんなコンセントが無けりゃ動かない、安物量産期とは違うわよ。)」
この頃、ネルフ本部では、初号機と弐号機が勝手に起動し、パニックになっていた。
「ちょっと、二人とも、みっともないからやめなさい。リっちゃんが困ってるじゃないの。」
世を忍ぶ仮の姿はMAGIの、マッド赤城ナオコの登場である。
「うっさいわねー今日こそ、暴走親馬鹿初号機と決着をつけるのよ!!」
「そうよ!ばーさんは、だまってりゃいいの。」
「ば、ばーさん(怒怒怒)」
ナオコの脳裏に10年前のレイの一言が蘇る。「ばーさん用済み、ばーさん用済み、ばーさん用済み、ばーさん用済み………」
MAGI暴走。
「だあれがばーさんですってえーーー!!!」
「あら、しらないの。其処の人の亭主に手を出してる、悪趣味マッドの母親よ。」
「やあねー自覚のない人は。」
「あら、意見が合うわね。」
「ほんと、あの悪趣味マッドには、うちのアスカちゃんも散々虐められたからね。」
「そうそう、うちのシンちゃんもよく虐められたわ。」
「リっちゃんが、悪趣味マッドですってーーー!!」
「あら、違ったかしら。だいたい今時、金髪なんて田舎ヤンキーでもして無いわよ。だから、三十路をすぎても結婚できないのよ。親子そろって、ばばあ
なんて哀れよね〜〜〜ねえ、キョウコさん。」「そうそう(なかなか言うわね、この女。敵にまわさない方が賢明かも。弐号機では、初号機に勝てないかもしれないし。(汗))」
状況分析の速さは、さすがアスカ様の母君である。
「自分の亭主、寝取られた女がよく言うわね……」
「あんな、変態ロリコン髭眼鏡なんて、ノシをつけて差し上げるわ。私には、可愛いシンちゃんがいるから(はあと)親子二代で、あんなのに利用されてポイッだなんて同情するわ。あんなのしか、男がいないばばあのガイ○チ科学者なんて……はあぁ……無様ね。」
「まったく、無様ね。(さすが、あの髭眼鏡の妻だったことあるわね……)」
ヲイヲイそれは、リっちゃんのせりふですよ。
「…………………………………………(怒怒怒怒怒)」
「おまけに、シンちゃんとレイちゃんの邪魔をするし、や〜〜ね〜〜もてないばばあのひがみは、醜いだけだわ。」
ユイお母様の独壇場である。
「フッフッフッフッフッ………これを見てもそんなことが言えるかしら…………」
ついに、最終兵器「俺って最低だ。」映像を取り出す、ナオコさん。
「それっ!ポチっとな。」
そしてついに、ネルフのメインモニターに流れ出した、イカ映像。
「うちのシンちゃんが、うちのシンちゃんが、うちのシンちゃんが、うちのシンちゃんが、うちのシンちゃんがあああああああああああああああああああ…………………………………………ブツブツブツブツブツブツ………………」
ユイ、精神汚染。
「アスカちゃんが、アスカちゃんが、アスカちゃんが、アスカちゃんが、アスカちゃんが汚れるううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう……………………ブツブツブツブツブツブツ………………」
キョウコ、精神崩壊。
「オーーーーーーーホッホッホッホッホッホッッッッッッッッッ…………………」
その後、ナオコさんの高笑いが、セントラルドググマに響きわたったとか。
その頃、ネルフ第一発令所では
「きゃーーーーシンちゃんたら、おっきいーーーー(前より、成長してるわね〜〜今度、確かめないと。)」
「………無様ね。(まさに父親譲りね。)」
「不潔。(きゃーシンジ君の見ちゃった。)」
「「シンジ君やるな。(やったー出番だ!!シゲル&マコト)」」
「フッ……シンジ成長したな。(何故そこで押し倒さん。ふがいない奴め。)」
「碇……これで良かったのか……(さすが、碇の息子だな。)」
「問題ない……」
なおこの後、見事復活したアスカ様にタコ殴りにされ、レイちゃんにATフィールドでぶっ飛ばされ「僕はいらない人間なんだ、僕はいらない人間なんだ、僕はいらない人間なんだ、僕はいらない人間なんだ…………………………………ブツブツブツブツブツブツ………………」と言いながら、精神崩壊を起こしたかどうかは定かでは無い。
終劇 (なお、このSSは本編とは、全く関係無いとは言い切れません。)
はうっ
ごめんなさあああああああああああああああい………………
佐門さんの『終焉の果てに』外伝、公開です。
本編のシリアスから180度方向を転じた
ぶっとび路線(^^;
ユイさん、
キョウコさん、
それにナオコさんまでもが・・
周りへの被害甚大の喧嘩ですね、
特に・・・シンジくんは再起不能かも(^^;
力・情報etc
全てを握っている彼女達こそネルフのTOP?!
さあ、訪問者の皆さん。
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