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真創世記エヴァンゲリオン
プロローグ
「天使達の目覚め」



薄暗い空間に、男が二人。
「部屋」と呼ぶにはあまりに広すぎるその場所は、
沈黙とわずかながらの緊張感を孕んだ空気が淀んでいた。

「部屋」の奥に設えられた机の前に座る一人の男。
彼が産み出しているその空気に、
今しがたここに現れた二人目の男は、微かに目を見張った。
彼がわずかでも緊張するなどと言う事は、
彼と付き合いの長い男でさえ、久しく出会ったことが無かったからだ。
しかし男は、それを敢えて無視して彼の望む言葉を紡ぐ。




「アツィルトが目覚めたそうだな。碇。」


「ああ。聞いている。」


「あまりに早すぎる。こちらの準備はまだ整っていないというのに。」


「問題無い。ゼロと言うわけではない。
それに、今日のことは十五年前に決まっていたのかもしれん。」


「なるほど、そうかもしれないな。
しかし、あまりに戦力が少なすぎるぞ。どうするつもりだ。」


「初号機を使う。」


「あれをどうやって使うつもりだ。レイですら拒絶したと言うのに。」


「『ナチュラル』を、使う。」


「いいのか、碇。それでは約束を破ることになるぞ。」


「ああ、我々はまず生き延びなくてはならない。
生きていれば、謝ることもできる。」


「・・・解ったよ、碇。
彼女には私からも謝ることにしよう。」


「すまんな、冬月。」




今、この時より十日後の
西暦2015年7月25日
一人の少年が、第参新東京市と呼ばれる舞台に到着したその時

人類最後の神話がはじまる。




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ver.-1.00 1997-10/19 公開
ご意見・ご感想・誤字情報などは minato@cb.mbn.or.jpまで。

 あとがき
    始めまして。Minatoと言う者です。いきなりこんな物を読まされて面食らってる人が多いとは
    思いますが、ここは一つ暖かい目で見て下さると嬉しいなぁと思っております。
    いちゃもんなどいろいろ言いたい方もいらっしゃるとは思いますが、可及的すみやかに出す予定の
    第壱話「出会いと始まり」(仮題)を読んでから判断していただきたいんです。何しろまだ主人公の
    シンジ君すら出てきていない状況ですから。(苦笑)
    私もいろいろ言いたことがあるんですけど、全ては第壱話のあとがきにてと言う事で。
    ではまたお会いしましょう。
 
 
 
 

 MinatoさんようこそめぞんEVAへ(^^)

 何となくツキがありそうな7ゾロ人目の新住人、
 凍結解除後4人目(?あってます?(^^;)の御入居者ですね。

 ”ゾロ”と言うのはサイコロの言葉だから、
 ”7ゾロ”は無いのかな??

 

 

 第1作『真創世記エヴァンゲリオン』のプロローグ、公開です。

 
 ”アツィルト”や”ナチュラル”など、
 聞き慣れない言葉が出てきましたね。

 これから始まる物語のプロローグ。

 「判断は第壱話を読んでから」
 と言うことなので、

 

 私も
 本格的なコメントは第壱話を読んでからに−−
  しちゃダメ?(爆)

 

 

 さあ、訪問者の皆さん。
 感想メールを・・・・送るのは第壱話を読んでからの方がいいのかな?
 応援メールは今でもいいですよね(^^)


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