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―――――――――――MAGIシステム起動―――――――――――

 

 

 

 

 

「さて......どうしたものかしらね...」

 

 複雑な機械、無数のディスプレイ、絡み合うケーブル。

 

 その中に一人の美女がたっていた。

 

「......復活させたものの.....再び使いモノにならなくなる確率は50%か.......」

 

 金髪の美女、白衣をまといその下にはミニスカート。.............似合っていると言えば似合っている。

 

「.....ふっ.........カスパー....母さんそのものか....」

 

 儚げな笑みを残し美女は去っていく。

 

「消えない痛みなんて無いわ、一寸先は闇。何事も布石を打っておくべきよね。そうでしょ?母さん。」

 

 そこには静寂だけが残された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...マヤ?..そっちはどう?」

 

「....あっ、はい。時空間物質転移装置の調整は現在、70%を超えたところです。」

 

「......そう......」

 

「......先輩......?」

 

「いえ、何でもないわ、それより調整。急いで。」

 

「はい。」

 

 

 

 

 

 かちゃっかちゃかちゃかちゃかちゃ

 

 

 

 

 

 

 

 キーボードをたたく音だけがしばらくの間響く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......本当に人類は助かるんですか?先輩。」

 

「それは私も自信がもてないわ...でもやるだけやらないと....ミサトに顔向け出来ないわよ...」

 

「..................」

 

「結果として...『テスタメント』は実行されたわ....でも...まだ『バイブル』は生きているはず....」

 

「......干渉するんですか?私たちが.....」

 

「そうよ......そうしなければ...向こうも滅びの道を歩むことになるわ.....」

 

「『儀典』として世界を信じ生きた私たちが『偽典』として世界を信じ生きる彼らに干渉してもいいのですか?」

 

「.......それこそ神のみぞ知ることね......ただの科学者には分からないわ。」

 

「..................」

 

「向こうに住まう人々も生きたいという意志はあるはずよ...それを手伝うだけ..........」

 

「.......どうして、こんなことをするんですか?..........」

 

「もうすぐ私たちは『滅び』るわ...たった一握りの人間しか生き残らなかったんだから.....

でも....私は......生き残っていてほしかった人がいるの....

どんなに.....利用されていたとしても.......

愛する人に....生きていてほしかった......ただそれだけよ。」

 

「...............」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かちゃっかちゃかちゃっかちゃちゃ

 

 

 

 

 

 

 再びキーボードの音が鳴り響く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして.......静寂に包まれる.......

 

 

 

 

 

 

 


 

 


 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――新世紀エヴァンゲリオン―――

                              新約聖書偽典

第弐話 踊る、ひとみ

A−part

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまぁ。」

 

 ドアを開けてリビングに向かう。

 

「母さん、今日の晩御飯何?」

 

 

 

 

 

 声が...聞こえない?

 

 

 

 

 

 .........?

 

 

 

 

 

「....母さん?」

 

 リビングには誰もいなかった。

 

「買い物........かな?」

 

 台所に向かう。もし、買い物ならここに書き置きがあるはず。

 

 

 

 

 

 ..........ない。

 

 

 

 

 

 どうしたんだろうか?

 

 普段は黙って出かけることなんか無いのに.....

 

「まぁ、そのうちもどってくるかな......」

 

 深くは考えないことにしよう。うん、そうしよう。

 

 とりあえず、お湯を沸かして紅茶を入れることにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ―――――――。」

 

 なんかやっと落ち着いたような気がする。

 

――――すこし、ぼけっとしてよ.....――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ............母さん.......遅いな........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば..........」

 

 今日はまだメールの確認してないや。

 

 ぼけっとしてたら忘れてしまった........

 

 

 

 

 

 とりあえず、リビングの簡易端末機でメールを調べよう.....

 

 

 

 

 

……….

……………

………………

………………..

…..system…….o.k.

…….mail…….down-load…..start……….

…………..

…………..

………..you get to five-mails….

……..1-To Yui.I_program for EVA-system/01

……..2-To Yui.I_program for EVA-system/02

……..3-To Yui.I_manual for EVA-system/01

……..4-To Yui.I_manual for EVA-system/02

……..1-4 mails from Rituko.A

……..5-To Shinji.I_Are you fine ?

……..5 mail from Kensuke.A

……………….

……………….

……………….

……...Sorry, I lost your mail 6-7

……………….

……………….

……………….

…………….

……….

……

…system down…….o.k.

 

 

 

 

 ........なんか変なのが母さん宛に届いてるな.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まぁ、いいや。ケンスケからメールが届いてるし....プリントアウトして読んでみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――To Shiji.I――――――

 

どうしたんだい?

 

いきなり倒れて。調子が悪かったのかい?

 

ま、明日はちゃんと来るんだろう?

 

.....そうそう、今日来るはずだった転校生、明日になるらしいって。

 

どうやら、俺の情報網によると「可愛い」女の子らしい。

 

実に楽しみだ......

 

あ、もちろんシンジには格安で譲ってやるよ。写真。

 

じゃ、また明日学校でな、シンジ。

 

Bey−Bey

 

P.S.トウジがあきれてたよ、「何倒れとんのや」ってね。

 

 

 

 

――――――From Kensuke.A―――――

 

 

 一応心配はしてくれてるみたいだ.......

 

 後でありがとうっていっておこう....

 

 それにしても.......この母さん宛のメールってなんなんだろうか?

 

―――――EVA−system?―――――

 

 聞いたこともないプログラムだ....

 

 いったいなんなんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちょっとだけ見てみようかな........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぴーん、ぽーん」

 

 と、そこで玄関のベルが鳴る。

 

――――ということは母さんじゃないのかな?――――

 

 玄関に駆け寄る。

 

「はぁい、今あけますからちょっとまってて下さいね。」

 

 玄関を開ける....そこには............はぁ?

 

 予想もしない人がいた。

 

 何でこの人が家に用事があるんだ?

 

―――――何か、悪い事したかな.....僕...―――――

 

 

 

「な、なんでここにいるんですか.........」

 

 

 

 そう、ドアのそばにたつ女性に言うのが今の僕に出来る精一杯のことだった........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

「.............先輩?」

 

「何?マヤ?」

 

「.....調整....終わりました...」

 

「....そう.....」

 

「..........転送準備は完了です.....あとは....スイッチを入れるだけです......先輩.....」

 

「分かったわ......まずはテストね......」

 

「...はい。では5分後にこの猫のぬいぐるみがここに現れるようセットして試してみます。」

 

「...........」

 

「.........時空間物質転移装置.....始動します。」

 

 ぶぅおんっと音がして猫のぬいぐるみが消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――5分後―――――

 

 

 

 

 

 

 

 ぽとんっと音がして猫のぬいぐるみが落ちる。

 

「....せ、成功ですっ!先輩」

 

「....そのようね.....」

 

 

 

 

 

「これから....どうするのですか?」

 

「......『EVA−system』を送り込むわ......」

 

「....!?..む、無茶ですっ!アレはまだ....」

 

「大丈夫よ。あと10%で完成するわ......確実にね....」

 

「.....で、でも......」

 

「あの夫婦に送っておけばほぼ確実に届くわ。サードチルドレンにね。」

 

「.....本当に人類を助けることが出来るんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「..........あの子たち次第ね........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


つづくの?
ver.-1.00 1997-9/15公開
カミソリメールはここ aqua@mx4.meshnet.or.jpまで。


どぅもぉ。泉水@ふぇありです。

やっと書きあがった......でもすぐに修正する可能性高し。

とにかくやっとあの人達を出せた......ふぅ。

そんにゃわけで今日もおいらはIRCにいきます(そんな事してるから小説遅くなるんだってば)

まぁ、とにもかくにも一部のメールを下さるこころ優しき人にはとても感謝しています。

もし、メールの返信が行ってなかったりしたらすぐに言いつけて下さい。

すぐに謝ります(笑)

.......まぁ、今回も手抜きっすね。これ。

バナーとか作ってたらこんなになってしもうた......

しかもバナーはまだ完成してないし......

ふみゅぅ.........

では、また次回作でお会いしましょう。

ではでは。

 


 

 泉水さんの『新約聖書偽典』第弐話A−part、公開です。
 

 リツコさんとマヤさん、
 なにをしているんでしょうね。

 いつもの、センスがいいのか悪いのか分からない、格好のリツコさん。
 某所では【ブラックドラエもん】の異名を持つリツコさん。
 母親は口紅最悪のリツコさん。

 なんやかやとトラブル解決・謎解明の彼女ですが、
 今回は・・・謎を増やしていきました(^^;(;;)
 

 この世界では、一体何が進行いるのでしょうね。
 

 さあ、訪問者の皆さん。
 答えは1にしてくれい!泉水さんに感想メールを送りましょう!


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お・ま・け

三択問題です。

次の泉水の作品はいったいなんでしょうか?

1:アスカ嬢が大活躍する痛快ラブコメディー

2:リツコさんが大活躍する心温まるハートフルコメディー

3:ぜぇーんぜぇんわけわかめな「新約聖書偽典」

さぁーていったいどれでしょお。うふふっ。

じゃ、まったねん。

提供はいずみ@フェアリでした。

しーゆーっ!