ひとはただ 風の中を 祈りながら 歩き続ける
その道で いつの日にか めぐり逢う 遠い日の歌
雨音。
雨音。
雨音。
排水溝に流れていく、赤い液体。
血。血の色。血の匂い。L.C.L。
………好きじゃない。
流れる水の音。
全て、洗い流せたらいいのに。
裏返して、何もかも浄化できたらいいのに。
血も
心も
この腐った身体も。
「「あ……」」
シャワー室を出た所でばったりと彼と再会。
「シンジ…君。来てたんだ。」
「あ、うん。カヲル君は…シャワー?」
「そうだよ。」
二人で並んで通路を歩いていく。
足音だけが…響いていく。
手持ちぶさたな自分の右手を、握ったり離したりを繰り返しながらちらりと彼を見る。
隣の彼は、何も言わず真っ直ぐに進んでいく。
問い掛けようとしても……………言葉が紡げない。
どうしてここに来たんだろう?
まさか………またエヴァに乗るため?
碇シンジ。マルドゥックから選定された3番目の適格者。サードチルドレン。
起動確率0.000000001%という低確率からO9(オーナイン)システムと揶揄(やゆ)された
エヴァンゲリオン初号機を訓練なしに起動させる。以後、専属パイロットとして第三新東京市に居住。
初起動後も高いシンクロ成長率を誇り、使徒要撃戦ではよく中核を成した。
しかし、それと同時に暴走回数も多く、機体相互換実験の際零号機を暴走させたこともある。
また、本人の性格故か、上司兼同居人である葛城ミサト三佐や
実父碇ゲンドウネルフ総司令とたびたび反発。
第拾参使徒要撃戦時において作戦に異を唱え、造反。登録抹消となる。
以後は保護者とともに第二新東京市居住。
彼の、ファイル。
ここに入ってこれたということは、登録が回復されたのか。
様様な考えを起こしながらゲートに到着する。
「あの、今日はこれからどうするの?」
突然の問いかけに慌てて振り向く。
「え、あ、今日は一応当番だから夕食を買って帰るだけだけど…」
「当番?もしかしてミサトさんと一緒に住んでるの?」
「え?う、うん。」
「実は僕、ミサトさんに呼ばれてここに来たんだ。」
やっぱり、再登録なのか?
そうこう話していると、エレベーターから水色の制服の、見知った少女が上がってきた。
ファーストチルドレン。綾波レイ。零号機パイロット。
「綾波。」
やさしい呼びかけ。
「碇君…戻ってきたの?」
返されたのはいつもと少し違う、驚きと嬉しさの混じった声。
ここからは彼の表情は見えない。
「うん…ミサトさんと……父さんに呼ばれて。」
「そう…。またあれに乗るの?」
「いや。」
彼は首を横に振った。そして強い口調。
「僕はもう…エヴァには乗らない。」
「そう……」
ゲートの閉まる音。
「…彼女…」
「え?」
「綾波、レイ。仲良くやってる?」
僕が映る黒い瞳。
「いや…。顔を合わせるのも滅多に無いから。」
そう言うと彼は少し困ったような顔をした。
「そう…。」
ピーッ
『新しい録音は、ゼロ、件です。』
「メッセージはなかったよ。」
「そうか。じゃあ今晩中には帰ってくると思うよ。」
台所から彼の声が届いた。
今日中に彼は帰るつもりだったらしいが、
使徒襲来のごたごたで葛城三佐に会えなかったそうで、
僕と一緒にマンションに戻って帰りを待つことになった。
トントントントントン………
料理をしている彼の後ろ姿を、椅子に座って何気なく眺めている。
葛城三佐とここに住んでいたときから夕食を作っていたらしい。
かなりの手慣れた手つきで夕食を次々と作っていく。
「手伝おうか。」
「いいよ、すぐだし座っててよ。…あ、ペンペンは?」
「え?ペンペン?」
「そうだよ。ここに……って、あれ?いないのか。」
彼は大きいものとは別に設置してあった小さな冷蔵庫を開け、
缶ビールで詰まっているのを見てつぶやいた。
「誰かに預けたのかな…?」
作業に戻る彼を見た後、僕は振り返って一つの部屋を見た。
閉じられた襖に掛かる看板。
無人の部屋の砦。
守られた空間。彼女の存在の証拠だ。
「部屋をそのままにしておくわってシンジ君に言ったのに……何だか裏切ってしまったかも。」
「チルドレンの監視は貴方が引き受けたことでしょう?今更言っても仕様がないわよ。」
ワイングラスを傾けながら、リツコは言った。
隣に座るミサトは頬杖をついて遠くを見つめている。
「早く連絡入れた方がいいわよ。シンジ君もきっと待っているんだろうし。」
「ええ…。」
「…帰りたくないの?彼が居るから。」
カウンターに寝そべってグラスの中の氷を見つめるミサト。
中に注がれているカクテルの色は、深紅である。
「……渚カヲル。マルドゥックの正式な報告書なしに送られてきたフィフスチルドレン。
過去の経緯は生年月日を除いて抹消済み。レイと同じくね。」
「MAGIのデータを付け加えるとすればシンクロ率の上昇度が異様に高い。
たった1日で13も上がるなんて普通はありえないわ。」
リツコは鞄から1冊のファイルを取り出した。
「何…?」
「今日の戦闘時の記録よ。まだ未解析だけど。」
わざわざミサトの前に掲げて見せる。
「使徒の攻撃を受けた時、僅かな間だけシンクロ率が無くなったのよ。それが、ここ。」
「え?」
「ほんのコンマ0003秒程だけど。その回復したシンクロ率は消える前と全く同じ。
全くの誤差なしでね。」
「そんな…そんなことが有り得るの!?」
「理論上は有り得ないわ。だけど、彼には可能なのかもしれないわね。」
頭を上げたミサトにそう言い放ってリツコはワインを一口飲んだ。
「あなた……何か知ってるの?」
グラスの中で踊る、琥珀の輝きをした氷晶。
「…彼から、最近連絡あった?」
眉をしかめながらもミサトは答える。
「いえ…。」
「そう。」
「まーたあいつどっかで馬鹿なことやってんのよ。」
再びグラスに口を付けるリツコ。
同じように、ミサトは赤いカクテルをかっくらった。
ミサトは知っていた。
彼が、遠くに行ってしまったことを。
最後の逢瀬。ラスト・キス。
留守番電話に残されたメッセージ。
それでも、信じたかった。今だけは。
いつも彼が見せてくれた、私に向けてくれたあの眼差しを。
「彼、日本政府からマークされてるらしいわ。」
「!?誰がそんな事言ったの?」
驚くミサトを見て自嘲気味の笑いを見せるリツコ。
「諜報部では暗黙の了解だったらしいわよ。」
「……そう。」
私だけじゃなかったのね。
空になったグラスに注がれるカクテル。
「…あいつって…昔っから馬鹿で、怪しいことばっかりして、そのくせ間違ったことは大嫌いで、
どっか抜けてて、子どもみたいに一途で、妙なところでぶっきらぼうで……」
憑かれたように呟き続けるミサトをリツコは黙って見ている。
「……結局、私はあいつを、本当のあいつをのことを何にも分かってやってなかったのね。
あいつの表面しか、上っ面の馬鹿を演じてた所しか見てなかったのよ。」
「彼は、ミサトしか見ていなかったのよ?大学のときから。それにも気づかなかった?」
「あの頃は、生きるのに精いっぱいだったのよ。
辛いこと忘れて、少しでも楽しいこと、幸せになれること探すのに躍起になってたわ。
自分のことしか考えてなかったのよ。だから恐かった。思い出してしまいそうで。
辛いことを、あの眼差しに暴かれそうで。」
ミサトは再びグラスに手を伸ばした。
「だから避けたの?」
「そうよ。…?……誰のこと?」
「彼よ。同居人。」
苦い顔をして飲みかけたカクテルグラスを置く。
「……そんなんじゃないわよ。」
「最初彼を見たとき、正直言って驚いたわ。
彼がいなくなった後に入れ替わるようにして現れたこともあったけど。」
「…それは私も同じよ。」
「また逃げるの?」
「違うわ。彼はあいつじゃないもの。分かるの。彼はむしろシンジ君に似てるわ。」
「じゃあどうして帰ってあげないの?」
避けるようにミサトはカウンターに突っ伏した。
「嫌いなの?彼が。」
「…そういう訳じゃないわ。ただ、」
うつ伏せのままミサトは答えた。
「顔を合わせたくないっていうのは、確かね。」
電気を消したばかり。残像が残って見える、天井。
僕の部屋。元々はシンジ君の部屋だったらしい。
横を見る。
同じように天井を見ている彼が目に入る。
「やっぱり僕が床で寝るよ。」
「いいよ、僕が無理言って泊めてもらってるんだから。
アスカの部屋じゃ帰ってきたら怒鳴られそうだし。」
こちらを向いて彼はにっこりと笑った。
「あの…」
「え、何?」
「ひとつ…聞てもいいかい。」
「何…?」
優しい黒い瞳が、真っ直ぐに僕を見返してくる。
「…………………。」
「……どうして…」
「どうして…エヴァを降りたんだい?」
彼は再び天井を見上げ、言葉を、少しずつ押し出すように口を開いた。
「友達を………殺しかけたんだ。」
「鈴原、トウジ。フォースチルドレン。学校での友人だった…。
……後でミサトさんがチルドレンの候補者は
全て僕のいたクラスのみんなだったって教えてくれたけど………
彼の乗っていたエヴァ参号機が使徒に乗っ取られて………戦った。」
彼の目つきが、徐々に険しくなってくる。
「その時僕はトウジがパイロットだとは知らされていなかった。
けど、人が乗っていたんだ。…同い年の子供が。
それだけは解っていた。だから、戦えなかった。――――なのに、父さんは…」
『使徒…これが使徒ですか!?』
『そうだ、目標だ。』
『シンジ、何故戦わない。』
『だって、人が、人が乗ってるんだよ!父さん!』
『構わん。そいつは使徒だ。我々の敵だ。』
真っ暗になるエントリープラグ。続いて赤く点灯。
背後から何かの機械音が徐々に高くなっていく。
『何をしたんだ…父さん!!』
『やめてよ!父さん止めてよ!!こんなの止めてよ!!』
『くそっ、止まれっ、止まれ!』
『止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれぇ!!』
『シンジ君…何も言えなくてごめんね……。参号機のパイロットは、フォースチルドレンは―――――』
『やめろおぉおおおおおっっ!!!』
「………何も、出来なかったんだ。
見ていたのに、一番、近くにいたのに。初号機の中にいたのに。」
僕は天井へ視線を戻した。
第拾参使徒、バルディエル戦。初号機、ダミーシステムで殲滅。
バルディエル―――エヴァ参号機搭乗していたフォースチルドレンは左足切断。
現在療養中。
ダミーシステム。ダミープラグ。
適格者のパーソナルデータを移植し、エヴァに擬似シンクロさせて運用する。
ただし、思考パターンを模倣するだけの、魂のない、いれもの。
それでも、考え、行動する、そのためだけのシステム。
彼の話はまだ続いていた。
「許せなかったんだ。使徒が、父さんが、自分が、悲しいくらい嫌になった。
もうだれも傷つけたくない。僕は…何で、何で僕が誰かを傷付けなくちゃいけないんだ。
それで、父さんに逆らって、エヴァで………結局無駄だったけどね。
僕はネルフを出た。
でも、駅のホームでリニアを待っていたとき―――――使徒が来た。」
『ただ今東海地方を中心に非常事態宣言が発令されました。
住民の皆様は速やかに指定のシェルターへ非難して下さい。繰り返します。
ただ今東海地方を中心に非常事態宣言が発令されました。
住民の皆様は速やかに指定のシェルターへ非難して下さい…』
爆発。
『第1から18装甲まで破損!』
『地上攻撃は間に合わないわ。
弐号機をジオフロント内に配置、本部施設の直援に回して。』
『弐号機………アスカ…。』
迫り上がった赤い機体。
生い茂る森林の向こうに昇り立つ、十字の火柱。
『LCL満水。』
『A10神経接続開始。』
『パルス、逆流!』
『初号機、神経接続を拒絶しています。』
『起動中止。レイは零号機で出撃させる。初号機はダミープラグで再起動。』
『しかし零号機はまだ……』
『構いません、行きます。私が死んでも代わりはいるもの。』
はっと気が付く彼。
「ご、ごめん…また1人で喋って……」
「いいよ。続けてくれないかい?ここへ来る前の事、よく知らないし…。」
『シンジ君じゃないか。』
振り向いたその先にいた、見知った人物。
『加持さん………こんな所で何してるんですか?』
『それはこちらの台詞だよ。何やってたんだ?シンジ君は。』
スイカに水を撒いている加持。シンジは目をそらした。
『僕は、僕はもうエヴァには乗らないから、そう決めたから………』
『そうか…。アルバイトが公になったんでね、戦闘配置に俺の居場所はないんだ。
以来、ここで水を撒いてる。』
『こんな時にですか?』
『こんな時だからだよ。葛城の胸の中も良いが、やはり死ぬときはここにいたいからな。』
『死ぬ?』
ババババババババババババ
ライフルを撃ち続ける弐号機。
使徒の身体が爆炎で覆い隠される。それでも攻撃を止めない。
弾切れになったライフルを捨てて新しいライフルを両脇に構える。
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!
『そうだ。使徒がこの地下に眠るアダムと接触すれば、人は全て滅びると言われている。
サードインパクトでね。』
じょうろの水がなくなって、加持はそれを地面に置いた。
『それを阻止できるのは使徒と同じ力を持つ、エヴァンゲリオンだけだ。』
『え?』
『エヴァは第一使徒のコピーと言われている。』
『コピー…って、じ…じゃあエヴァも使徒!?』
爆発!
白い閃光が向かい合う2人を照らす。
『教えて下さい!エヴァは、一体何が起ころうとしているのか!』
『父さんが何をしようとしているのかを!!』
『どうりゃあぁああああっ!!』
弐号機が使徒に向かって突進する。
使徒がその布のような腕を伸ばすがATフィールドに弾かれる。
そのままフィールドを中和しながら、プログカッターを取り出して小脇に構えた。
『でりゃああぁああああああっっ!!』
力いっぱい突き出す弐号機。しかし、コアに直撃する寸前でカバーに挟まれてしまう。
『くうっ!!』
零号機が射出される。
カッターを挟み込んだまま弐号機と組み合う使徒にATフィールドごと体当たりを食らわせる。
倒れる使徒。
弐号機、飛び掛かって使徒を押え込む。
プログカッターをつかんで、カバーをこじ開けようとする。
零号機、振り回される使徒の手を足で踏み付ける。
そのままわずかに開けられたカバーの隙間、
露出したコアに片腕で抱えていたN2爆雷を押し込んだ。
『ATフィールド全開!!』
閃光。
ドオオォオオオオオォォォォン!!!
3体の巨人を包み込んで上がる、十字の火柱。
爆風がやって来る。
全身を激しく捲き上げようとしていくそれに耐えながら、
シンジはその十字の柱をじっと見詰めていた――――
「…で、使徒殲滅。2人とも無事生還したけれど、アスカはまだ昏睡状態で入院中…か…。」
そこまで言うと彼は大きく深呼吸をした。
時計を見る。すでに0時を回っていた。
天井に視線を移す。
「そして、セカンドが休養となり、サードチルドレンも去ったネルフに送られてきた新たな適格者。
それが―――この僕。」
渚カヲル。フィフスチルドレン。
あくまでも代用品。弐号機の専属パイロットはセカンドチルドレンだ。
彼女が復帰すれば、『予備』は必要なくなる。
多分、建造中の量産機に回されるだろう。
「ねえ……」
「え、何?」
「カヲル君は…どうして…エヴァに乗るの?」
「………わからない。…しいて言えば乗れと命令されたからかな。
僕は…あれに乗るために生まれてきたようなものだし……。」
仕組まれた子供。
作られた存在。
人から造られた人間。
彼らの願いを執行するための、定のいい捨て駒。
そんな風に育てられた。理由なんて、考えた事もなかった。いや、初めから無かったんだ………
「そんな…」
「そんな悲しいこと言わないでよ。」
「え?」
思わず彼を見つめる。
「エヴァに乗るために生まれてきたなんて、そんなわけないよ。
だって、カヲル君はカヲル君だもの。」
「僕も最初は…父さんに乗れといわれたんだ。
いきなり呼び出されて。一度も乗ったことないのに。
ミサトさんも言ってた。…僕に自分の夢、願い、目的を重ねていた、僕に押し付けていた…って。
でも、僕がエヴァに乗った理由は、そういうのとは違うと思う。
誰かを守るため…って言えるかどうかはわからない。
……アスカは…自分の存在を示すためだって言ってた。
………綾波は…絆のため……。
それとも違うと思った。
何の為にエヴァに乗って戦うのか、ずっと解らなかった。
………トウジを傷つけて、エヴァから降りたのも、
本当はエヴァから逃げ出したかっただけなのかもしれない。」
彼が僕の方を向いた。
「エヴァを降りて、エヴァから離れて暮らすようになって少し考えてたんだ。
僕は、エヴァから逃げ出したのかもしれない。
…いや、逃げ出したんだ。
それが正しかったのかはまだ分からない。でも、それを後悔するのは、やめたんだ。
エヴァから離れて、エヴァのない生活と比べられて、
僕の…僕の生きている道が少し見分かったような気がしたから。
だからまたここに来れたんだ。
エヴァに、もう乗らないって、自分で決めたから。」
それは君に選択肢があったからだ。
君にはエヴァのない生活も与えられている。しかし、僕にはない。
僕は、生まれたときからチルドレンだ……。
…いいな………。
「………カヲル君にも、カヲル君の生き方があるよ。自分で考えて、自分で、選んで進む道。
今はまだ無くても、そうしなくちゃいけない時が来るかもしれない。
…でも自分は自分なんだ。
カヲル君も、綾波も、アスカも、
トウジやケンスケ…ミサトさん達も………。
だから、僕も僕だ。父さんとは違うんだ。
…僕は、父さんの、 言いなりになんか…絶対…に……なる…もん……か………」
規則正しい寝息が聞こえてくる。
僕はベッドから降りて、そっと毛布を架け直してあげる。
再び潜り込んだベッドは、まだ暖かかった。
…僕の、ぬくもり。
僕が、ここに、こうして生きていることを確認できる。
ちゃんと僕はここにいるんだ。間違いなく。
たとえ、それが望まなかったことにしても。
たとえ、それが仕組まれたことにしても。
僕には命が与えられている。体と、意志と、ぬくもりが。
そして僕には運命が与えられている。
それを為し終えた時、僕は、選べるのだろうか?
運命がなくなった時、僕は…
隣には、安らかな彼の寝顔。
結局、その日葛城三佐は帰ってこなかった。
飛羽駆夏さんの『最初のセイ者』中編、公開です。
ゼルエルを倒して怪我したアスカ、
でもこれで自尊心は守れたかな。
アルミとの接触から無事帰還したレイ、
シンジの言葉がキーで。
これで
アスカ人も
アヤナミストも
万事OK、フォローは完璧!
後はどんなにオリジナルになっても
みんな満足してくれるでしょう。
なんて、
そういう支えが無くても誰も文句なんて言わないですよね(^^)
そのアスカのシーンにしても、
レイのシーンにしても、
カヲルとシンジの空間も−−。
いいですね・・・(^^)
さあ、訪問者の皆さん。
感想を送りましょう、気持ちを込めて、駆夏さんに!