作者受験終了記念&がんばれ受験生SS
明日はきっといい天気!
既に日は沈もうとしている。 彼らの居る教室にも西日が差し込んで、長い影がタイルの敷き詰められた床をまだらに彩っている。烏が2匹、寄り添うように空を飛んで行くのが見えた。 「……それで、碇はここでかまわんのか?」 担任の老教師の確認の問いに、シンジは意識を教室に戻した。隣に座っているミサトが、答えろと足でつついてくる。 「はい」 老教師は、ふぅむとだけ言って再び手元の紙に目を戻した。シンジが先日提出した、進路希望調査書である。 「まあ、こう言うのもなんだが……厳しいぞ」 「わかってます」 シンジはよどみなく答えた。言われるまでもない。知っていても、あえてそこを希望したのだ。 「……わかった。だが、決めたからには精一杯やらなくてはいかんぞ」 「はい」 老教師はシンジの答えに満足したのか、机においてあるノートに鉛筆で何事かを書き込むと、調査書を束の中に戻した。 「それでは、保護者の方もご苦労様でした」 「あ、はい」 特にすることもなく、ぼーっと座っていたミサトが慌てて頭を下げる。 「それじゃあ、廊下に次の松沢が待っているはずだから呼んできてくれ」 「はい」 シンジとミサトは、戸の所で一礼するとそのまま教室から出ていった。
学校からの帰り道。ミサトがふぅと息をつき、 「とうとう三者面談も終わったわね……でもシンジくん、なんであそこに決めたの?」 「え?」 「だから、第2新東京学芸大付属高校なんて、いっちゃあなんだけどかなりの難関校よ。そりゃあ最近アスカの家庭教師の成果も出てきたみたいだけど……別にもうちょっと簡単なとこでもよかったんじゃない?」 シンジは答えなかった。学生鞄を肩にかけなおし、しばらく自分のつま先あたりを見るようにして歩いている。 「……ねえシンジくん。もしかして……」 「え?」 何かに気づいた様子のミサトに、シンジは明らかに狼狽の様子を見せた。 「も、もしかして……なんですか?」 「いやね、ふと思い出したことがあるんだけど……」 と、ミサトの顔に見る見るうちに笑みが広がっていく。 「確か、アスカが中学卒業してから博士号とるために通う大学って……第2新東京学芸大学じゃなかったかしら?」 「…………」 「それに、あそこって高校が大学の敷地内にあって、高校側と大学側で共同開催の行事も多いらしいわねぇ」 「……へ、へぇ。そうだったんですか。いやあ、しらなかったなぁ。はっはっは」 白々しい笑いをあげるシンジに、ミサトはにっこり止めを刺した。 「アスカを追いかけてくのね?」 「う」 シンジの顔が一瞬にして赤くなり、青くなってからもう一度赤くなった。額から汗が流れ落ちる。何か言おうとして口を開いて――喉が乾いていたのか、一度つばを飲み込んでからまた口を開いた。 「べ、別に……そういうわけじゃ……」 「ホントに?」 悪戯っぽい表情で覗きこんでくるミサト。 「ほ、ホントですよ!」 顔を真っ赤にして、シンジが必死に抵抗する。その微笑ましい姿に、もう少しからかいたくなるような悪戯心が沸いてきてしまうミサトであった。 「まあまあ、分かったわよ。別に恥ずかしいことじゃないのよ、シンジくん。人が人を好きになるのは自然な事だもの。ついでにいえば、好きになるとお風呂覗きたくなったり夜這いかけたくなったりするのも自然な事よ」 「しませんっ! そんなこと!」 「ホントにぃ? だってシンジくん、こないだなんてアスカの着替えをこっそりドアの隙間から覗いたりして……」 「み、見てたんですか!?」 叫んでから――シンジの顔がさあっと青ざめる。 「…………え?」 「…………う」 容赦ない沈黙があたりを押しつぶし――先に自分を取り戻したのはミサトのほうだった。 「……ふぅん。シンジくん、やるじゃない」 「い、いや、だからですね、その……これは、その、違うんです、だから……」 わたわたと手を振って意味のない言葉の羅列を並べるシンジをよそに、ミサトは頬に手など添えつつあさっての方向を眺めて、 「シンジくんも成長したのねぇ。お姉さんうれしいわ。とりあえず帰ったらこの喜びをアスカと分かち合って……」 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 必死の悲鳴を上げて、シンジがミサトの腕にすがりつく。 「ち、違うんです。あれはただの出来心で、その、ちょっとだけ、ちょっとだけ見ちゃっただけなんです! お願いですからアスカには秘密にしててください!」 「どーしよっかなぁ……」 「今日の晩御飯はなんでもミサトさんの好きな物作りますから! ビールの制限も一日20本じゃなくて30本まで飲んでいいです! それからそれから、えーと……と、とにかく何でもしますから!」 シンジも必死である。命がかかっているのだから当然といえば当然か。 ミサトはしばし考え込み―― 「ビール35本まで」 「分かりました……」 こうして二人の間に密約が交わされたことは――実は今回の話とは全く関係がなかったりもするのだった。
「ま、そういうわけで」 と、教科書や参考書を机に山積みにしたのはアスカである。 「とりあえず、やる以上は徹底的にやる主義なのよ、あたし」 その微笑みには――シンジならずとも思わず後ずさりしてしまいそうな、そんな凄まじさがあった。 「い、いや、でもさ、アスカがそんな一生懸命にならなくても……」 「なぁに言ってんのよ!」 ぱぁん! とアスカが机を打つ。その勢いにシンジは身をすくめた。 「もしあんたが落ちでもしたら、このあたしが教えたのに落ちたってことになるのよ! そんな屈辱耐えられないわ。そーゆーわけで、これから半年、あんたには死ぬ気で勉強してもらうわよ!」 「はい……」 答えながらシンジは、「なんで僕はこんな女のために頑張ってるんだろう」という疑問が頭に浮かんだりもしたのだが……その疑問に即答できてしまう自分が少し悲しくもあった。
「ほら、ここは三平方よ、こんな初歩的なのも分からないの?」 「そんなこと言われたって……三平方の定理なんてまだ習ってないよ?」 「そんぐらい自分で教科書読んで覚えときなさいよ、この馬鹿シンジ!」 「はい……」
「はい、徳川家の将軍全部順に言ってみて」 「えええっ!?」 「何よ。なんか文句あるの?」 「い、いえ……えーと、家康、秀忠、家光……それから……えっと、よ、吉宗?」 「なんでいきなり八代目にとぶのよ!?」
「……これわかんないよ」 「塩化アンモニウムに決まってんじゃない、そんなの」 「そ、そうなの?」 「あんたねぇ……塩化水素とアンモニアの化合式ぐらい覚えときなさいよ……」
「えっと、これは……too toの構文だな」 「やればできんじゃない」 「そりゃあ僕だって、いつまでもアスカに怒鳴られてばっかじゃ……」 「綴りが違う!」 「……あれ?」
「『この時の小吉の心情を三十字以内で説明せよ』……」 「そ、そんぐらい自分で解きなさいよ!」 「出来ないんだ(ぼそっ)」 「シンジ……何回ぐらい死ぬ?」 「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
と、まあ……騒々しくも着実に効果をあげつつ、シンジの受験勉強の日々は過ぎていった。 そんなある日、アスカは居間のテーブルで、コーヒーを飲みながら雑誌を読んでいた。休日で休みのミサトも、同じテーブルでビール缶を開けている。 シンジは夕食の準備のため、買い物に出かけていた。アスカのスパルタ教育も、家事を行う時間は休憩となる。 つまらなそうに雑誌を読んでいるアスカに、すでにほろ酔いのミサトが声をかけた。 「ねえ、アスカ……どう、シンちゃんの調子は?」 「別に、悪くないわよ。あいつ、思ったほどには頭悪くないのね」 「そういえば、司令もユイさんも大学時代は優秀な成績を残してたって前に副指令が言ってたわねぇ」 「ふぅん」 と、コーヒーをすするアスカを見ながら、ミサトの顔にいつもの笑みが浮かぶ――つまり、子供が馴染みのおもちゃで遊ぶような笑みである。 「それにしても、シンちゃんたら、なんであんなに頑張るのかしらね?」 「なんでって?」 「だから、どうしてわざわざ第2新新東京学芸大附属を選んだのかってことよ」 「……行きたかったからでしょ?」 何を言っているのかという眼差しのアスカに、ミサトはいやんいやんとするように身をよじらせ、 「だ・か・ら! どうして行きたいのかってことよ!」 「別にそんなの……あたしが知るわけないじゃない」 「ホントに? ホントに、心当たりもない?」 「心……当たり……」 何か思い当たるところでもあったのか、両手でコーヒーカップを持ちながら虚空を眺めるアスカ。 しばらくその顔を眺めていると――不意に、アスカの頬がかすかに赤く染まる。 「まさか、ね……」 つぶやいて再びコーヒーに口をつけるアスカを眺めながらミサトは、 (やっぱ面白いわ、この子たち。当分楽しめそうよねぇ) と、一人悦に入っていた。
暦の上では既に冬だが――だからといって、セカンドインパクト後の世界では気候の変化も日照時間の変化もない。そのため、シンジたち以降の世代にはカレンダー以外の手段で時の流れを感じるという感覚はない。 以前なら受験生たちに焦りと不安を与えてくれたはずの雪も久しく降っていない。だが、だからといってその苦しみが減るようなことはまったくないのだった。 「ふむ……だいぶ過去問も解けるようになってきたわね。あんた、見かけによらず頭はいいんだから、落ち着いてやれば本番も大丈夫よ」 「うん……アスカのおかげだよ」 しみじみとシンジ。アスカはなんとなくこそばゆいような感じになって、ぽりぽりと頭をかいた。昼間のミサトとの会話が頭の中によみがえる。 (……まさか、ねぇ。シンジがあたしのこと追いかけてくるなんて……そんな……) 目の前の数学の問題に集中しているシンジの横顔を見つめながら、アスカはとりとめもない思考に埋没していく。 (そんなこと……あるわけない、よね。こいつはどうせファーストのことが好きなんだろうし……だいたい、いっつもワガママばっかり言ってるあたしのことなんて……でも……もしかしたら……) 難しい問題に突き当たったのか、シンジの表情は少し険しい。その表情が一瞬軽くなったと思うと、次には上機嫌になって視線が下に移動する。問題を解いていく過程が良く分かった。 (もしかしたら……もし、そうだったら……嬉しい。うん、嬉しい。この鈍感馬鹿があたしのことを……そうだったら……うん) その時、一心不乱に問題を解いていたシンジが、一瞬気が抜けたのか、不意にアスカの視線に気づいた。 「……どうしたの、アスカ? 僕の顔になんかついてる?」 「……え? いや、別に……なんでもないわよ」 ぷいと顔を背けて、アスカは頬杖をついた。赤くなっている顔をシンジから隠すように。 (……どちらにせよ、この馬鹿はあたしの気持ちになんて気づいてないんだわ、全然。まあ、それでも……いいよね、今はとりあえずあたしの気持ちだけでも) うん、今はそれでいい。 口の中でもう一度呟くと、アスカはシンジに向き直って、いつもの悪戯っぽい笑みを浮かべていった。 「ねえシンジ、もし合格したら、ご褒美にキスぐらいしてあげてもいいわよ?」 「……え?」 今度は、シンジの顔が赤くなる番だった。そのまま黙り込んでしまう。想像以上の反応に、アスカもなんとなく赤面して俯いてしまう。 しばらくそのまま時が流れたが――やがて、シンジが口を開いた。 「……アスカ」 「なに?」 「あのさ、さっきの話……ホント?」 アスカの顔にはすこし逡巡の色が浮かんだが、それでもすぐに迷いのない声でこたえた。 「……ホントよ。あんたが頑張れば、ね」 「…………うん」 夜は少しずつ深みを増していった。
空は高い。かつて低かったことなどなかったような気もするが、それでも今日の空はいつもよりずっと高く見えた。周りの景色もすべていつもより大きく見える。いや、自分が小さく見える、といった方がいいかもしれない。どちらでも同じなのだ──どちらにしても、辺りの風景は自分を押し潰そうとのしかかってくる。 「…………」 下腹に軽い痛みが走った。胃酸の出過ぎだ。今にも止まってしまいそうな心臓は、同時に今にも破裂してしまいそうでもある。知らず知らずのうちに全身から汗がにじみ出てくる。 いつの間にか、校門の前、20メートルほどの位置で立ち止まっている自分に気づいた。他の受験者たちが、彼に気もとめずにどんどん通り過ぎていく。その全てが──自分とは比べものにならないほど優秀である気がして、そこから一歩も動けなくなる。 (アスカ……駄目かもしんない……) 試験を受ける前から、すでにだいぶ消耗してしまっている。精神面での弱さはエヴァに乗らなくなっても全く変わっていない。 (やっぱり……僕には、無理だったんだ……アスカと同じところに行こうなんて……) 早くもあきらめかけるシンジ。 と、その時。学生服の胸ポケットに何か入っていることに気がついた。 「…………?」 こんなところに何か入れたっけ──そう訝しく思いながら取り出す。それは、一枚の封筒だった。何も書かれていない。眉間によったしわをより深めながら、その封筒を開いてみた。 入っていたのは、一枚の写真だった。よく見知った栗色の髪の少女が、いつも通りの勝ち気な笑顔でVサインを作っている。その下に、マジックで殴り書きされていたのは── 『合格しなかったら殺すわよ』 「…………」 その文字を見つめ──彼は、微笑んだ。写真を大事に封筒に入れ、胸ポケットに戻しながらつぶやく。 「アスカ、殺すって漢字で書けるようになったんだ……」 顔を上げ、胸を張って歩く。嘘のように体が軽い。空にも手が届きそうな気がした。
「あ、アスカぁ……胃が痛いよ……」 「またぁ? あんた試験日からそればっかりじゃないの!」 「だ、だって……」 アスカに手を引っ張られながら、シンジは情けない声をあげた。アスカのいうとおり、試験日から合格発表の今日まで胃薬の手放せない日々が続いた。もうすぐそれも終わるのだが、こうなると逆に終わることの方が怖い。 「やっぱりやめようよ……」 「なに言ってんのよ! せっかく受けたのに合格発表見に行かなくてどーすんのよ!?」 「でも……やっぱり見るの怖いよ」 アスカは、肺の中から空気を完全にしぼり出すように、深く長いため息をついた。 「あんたねぇ……もう今さらジタバタしても始まらないんだから! ほら、行くわよ!」 「う、うん……」 半ば引きずられるように移動しながら──シンジの頭にふと、ひとつの考えが浮かんだ。自分に勇気を与えてくれるはずの考え。 「アスカ……」 「なに? また胃が痛いとかいうんじゃないでしょうね!」 「いや……もし、もしも僕が受かってたら……聞いてほしい話が、あるんだ」 「え……」 シンジの真面目な声に、アスカも少し驚いたようだった。 (こうなったら……とことん自分を追い込んでやる。ここまで言ったら逃げ道はないぞ……) まだ痛む胃を押さえ、シンジは自分の足で校門へと向かった……
呆然としていた。 目の焦点は合わない。合わそうとも思わない。すでに意識を保っておくことすら面倒くさい。 「シンジ……大丈夫……?」 アスカが気遣わしげにのぞき込んでくる。それに答えるのも面倒くさい。 「そんな……そんな風になっちゃうなんてあたし……」 アスカの両目に涙がたまる。それを見るのも面倒くさい。呼吸することすら面倒くさい。もうどうでもいいような気分である。なにもかも。 「シンジ……」 静かにつぶやく。声を聞くのは面倒くさくはない。聞こえるのは煩わしいが。 「……いつまでぼけっとしてんのよ、この馬鹿シンジぃぃぃぃぃぃぃ!」 ずがっ──と危険な音と共にアスカの手刀がシンジの脳天に炸裂する。 「まったく……まさかこんなに燃え尽きちゃうなんてね」 あふれた涙を拭いながら、アスカ。もう一度掲示板の方に視線を移す。それにつられて──というわけでもないが、シンジもそちらを見やった。 1142という数字に、ふたりの視線が止まる。 シンジは手元の受験票を、やはりもう一度のぞき込んだ。そこにも同じ数字が──『1142』と書かれている。 「受か……った……?」 「やったじゃない、シンジぃ!」 今更ながらに喜びがこみ上げてきたのか、アスカが抱きついてきて歓声を上げる。何組かの険悪な視線が突き刺さるのも感じたが、とりあえずシンジは、顔を真っ赤にしながらもこのささやかな幸せをかみしめた。 「ほら、早く合格通知もらいに行かないと」 「う、うん……あ、アスカ、その前に……」 ──言うぞ。言うんだ。もう逃げ道はない。今日こそ、言うんだ。ずっと言いたかった、あの言葉を。 「アスカ。僕は──」 ──静止。止まった。全てが。息も、時も、光も、空気も、心臓さえも。 「あ……」 恥ずかしげに顔を伏せながら唇を離す。そのまま、視線を合わせようとはせずに彼女は言った。 「約束、ね……」 「…………」 今起こったことが──信じられないというように、自分の口元に手を添える。そこには、確かにぬくもりが残っていた。 「……ほら、早く合格通知、もらいに行きなさいよ」 「う、うん……」 すっかり気が動転してしまったシンジは、もはや気持ちを伝えるどころではない。催眠術にでもかけられたかのようにふらふらと受付へ向かった。
「いやあ、まさかホントに受かるなんてねー」 「…………」 「あ、別に落ちると思ってたわけじゃないのよ。ただ、やっぱり、ね」 「…………」 「まあ、90パーセント以上はあたしの教え方が上手かったからだと思うけど、あんたもちょっとはがんばったからねー」 「…………」 「どうしたのよ、黙りこくっちゃって。せっかく受かったってのに、辛気くさいわねー」 「……あのさ、アスカ」 「何?」 「……いや、なんでもない……」 ──完全にタイミングを逸したよなぁ…… ふぅと深いため息をつく。隣では、アスカが無邪気に喜んでいた。その笑顔を見ていると──まあ、いいかなという気にもなってくる。 「ん? どうしたの、シンジ? ぼうっとしちゃって」 「いや……あのさ、アスカ」 「なぁに?」 「うん……ありがとう」 「……いいわよ。別に。あたしが好きでやってたことなんだから」 「うん。でも……ありがとう」 「……うん」 それからは何も話さず──ふたりはただ、寄り添って歩いていく。 少年と少女の幼い気持ちを、星だけが優しく見守っていた……
了
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ver.-1.01 1999_02/25 公開
ver.-1.00 1999_02/24 公開
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