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「ねぇ、シンジあたしがこの島を案内してあげる、ついてらしゃい。」

アスカはそう言ってそそくさとあるいていった。
「あ、まってよう。」







第弐話男女七歳にして同衾せず







「シンジ、あなたに言っておきたいことがあるの。」
「なに、アスカ。」
「この島では常識が一切通用しないわ。」
「それって、どういうこと。」
「そのうち解るは、そのうちね。」

アスカとシンジは島の南東に位置する池にたどりついた。
そこには、イカみたいな体を持ち両手がビーム状の触手を持っている使徒がいた。
その使徒は竹竿を持って釣りをしていた。

「おーいシャムシェル。」

シャムシェルはアスカの方を振り向いた。

「やぁ、アスカちゃん。」
「シャムシェル、あんたまた釣りしてるの。」
「そうだよこれが僕の唯一の趣味だからね。
それより、アスカちゃんの隣にいるリリンは、もしかして恋人。」
「「ちがう(わ)よっ!!」」

二人は顔を真っ赤にして、見事なユニゾンで否定した。

「こいつわね・・・・・・。」
「碇シンジてゆうんだろう。」
「なんで僕の名前を知ってるの。」
「さっきね、サキエルとゼルエルがここを通ってね、僕に教えてくれたんだ。
いまごろ島中の使徒に知れ渡ってると思うよ。」
「ふーーん。」

ピクピク

シャムシェルの持ってる釣竿がゆれた。

「シャムシェル引いてるわよ。」
「うわーーぁ。」

シャムシェルはいそいで釣竿を引いた、しかし釣竿は相手がよっぽどの大物なのか
逆に引っ張られてる。

「アスカちゃん手伝って、このままじゃあ逃げられちゃうよ。」
「わかったわ、シンジあんたも手伝いなさい。」
「うん。」

アスカとシンジは、釣竿を持って引っ張ったが、なかなかあがらない。

『釣れろ、釣れろ、釣れろ、釣れろ、釣れろ、釣れろ』

『釣れろ、釣れろ、釣れろ、釣れろ、釣れろ、釣れろ』

『釣れろ、釣れろ、釣れろ、釣れろ、釣れろ、釣れろ』

「「釣れろーーぉ」」

そのとき二人+1匹にものすごい力がでた。
その力でいっきに池か飛び出て、釣り上がった物が空中で見事に弧を描いた。

ドシーン

釣り上がった物が地面に着地した。

地面に着地したものは、流線形の巨大な口を持つ魚類の形をした使徒だった。

「あーーーーあんたガギエルじゃないの。」

「やぁ、アスカちゃん。」

シャムシェルはガギエルを見るなり、怒鳴りつけた。

「ガギエル、いいかげんしてよ、これで何度め、僕の釣竿に食らいつたのは、まったく
僕は君に餌をあげるために、釣りをしてるんじゃないんだよ。」
「まぁまぁいいじゃないか、おやそこにアスカちゃんといっしょにいるリリンは、
噂に聞く碇シンジ君じゃないか。」
「碇シンジです、よろしくおねがいします。」
「こちらこそ、よろしく。」
「アスカちゃん。」
「なによ。」
「水の中に戻してくれないかな、地上は息ができないから。」
「あんた、そうゆうことは、早くいいなさい、死んじゃうじゃない。」

アスカは、ガギエルを軽々と持ち上げると、池に放りなげた。

「アスカちゃん、もうちょと優しくなげてよ。」
「うっさいわね。」
「シンジ君、釣りしない。」
「え、いいの。」

シャムシェルは釣竿のケースから釣竿を取りだして、シンジにわたした。

「ガギエル、餌に食らいついたら三枚におろすからね。」
「へいへい。」
「シンジ、きおつけなさいこの池はとんでもない物が釣れるから。」

シンジはおもいっきり釣竿を振りかぶった、ルアーは勢いよく飛んでった。

「シンジ君なかなか手慣れてるね。」
「昔よく父さんといっしょに釣りにいったんだ。」
「ふーーん。」


7年前


シンジとゲンドウが並んで川のほとりで釣りをしている。

「シンジ楽しいか。」
「うん。」
「そうか、それはよかった。」

ピクピク

シンジの釣竿が振れた、ひょいと釣竿を引いて魚を釣り上げた。

「シンジよかったな。」
「うん。」

ピクピク

またシンジの釣竿が振れた、ひょいと釣竿を引いてまた魚を釣り上げた。

「シンジまた釣れたな。」
「うん。」

これが5回繰り返された。

「シンジ場所を変われ。」

場所が変わっても、ゲンドウはつれなかった。
それどころかシンジは釣れ続けた。
ゲンドウは切れる寸前だった。
ピクピク、ついにゲンドウの釣竿にもヒットした、だがしかし
釣れたのは、キールローレンツのバイザーだった。

「なぜ、キール議長のバイザーなぜここに。」

ゲンドウが川を見ると、キールローレンツと委員会のメンバーが水死体のように浮かんでいた。

「キール議長。」
「何だ、碇。」

キールローレンツと委員会のメンバーが川から顔をあげた。

「キール議長何をなさってるですか。」

「みてわからぬか水死体ごっこだ!!。」
「左様、水死体ごっこは、我々に取って急務な事。」
「どうだ碇、君もやらんか。」
「だれが、そんなことするか。」

ゲンドウがキールローレンツに近寄ろうと土手をくだろとしたその時、
土手に転がっていた空缶に足をすべらした。

「うわーーぁ。」

ゲンドウはそのまま川に向かってい直線にころがってた。

ボーシャン

ゲンドウは、川に水死体みたいに浮かんでいた。

「碇おまえもやるじゃないか。」



現代



ピクピク、シンジの釣竿が引いている。

「シンジ、引いてるわよ。」

「うん。」

シンジは釣竿を引いた、釣れたものはタ〇リのヅラだった。

「「ヅラ」」

二人は余りにもの驚きで声をはもった。
次の瞬間、なんと池の中からタ〇リが出で来た。
タ〇リは、シンジの持っていたヅラを取ると、池の中に戻っていった。
シンジとアスカは呆然と立ち尽くした。

「アスカ、この池の中には人が住んでるの。」
「あたし、そんなのしらないわ。ねぇ、ガギエルこの池の中には人が住んでるの。」
「池の中にはリリンは住んでないよ。」
「じゃ、なんで人がでてくるのよ。」
「さぁね。」

ガギエルはそっけない返事をした。

「そういえば、アスカちゃんがこの島に来る前、シャムシェルがリリンをつりあげたな。」
「そうそう、そんときは変な、じいさんのかっこして、ふらつきながら杖を振り回して、
かいーのとかしてたな。」
「そうそう、その後池の中に戻っていったね。」

シンジとアスカは呆れ返ってた。

「シンジ行きましょう、こんな所いたら頭がおかしくなるから。」
「うん、そうだね、こんな所いたら、シャムシェルがなに釣り上げるかわからないから。」

アスカとシンジは池を後にした。



アスカとシンジは島の北東に位置する森の入り口にたどり着いた。
その森を一言でたとえるなら「異様」これ以外にない。
もりの木のひとつには、ラフレシアが咲き乱れれ、また別の木には北京ダックが
ぶら下がっていたり、西瓜が木に成っていた。
シンジはさらに呆れ返っていた。

「アスカ、すごい森だね。」
「うん、そうね。ねぇ、この森に入るのやめましょう、恐いから。」
「そうだね、こんな所にいると精神汚染になちゃうから。」
「いきましょう。」

アスカとシンジが森を離れようとしたとき。

「君たちまちたまえ。」

シンジとアスカが振り返ってみると、そこには、きのこがあった。

「あんた、バルディエルじゃないの。」
「ちょうとまってよアスカ、第13使徒バルディエルは、EVA参号機じゃないの。」
「そういえば、そうね、どうゆうことバルディエル。」
「そんなの知らないよ、僕だってきのこなんかいやだ。どうゆうことだよ冥吹さん。」

作者登場

「お答えしましょう、元々、第13使徒バルディエルは、皆さんの知っての知ってる
とうり、EVA参号機がアメリカから日本に移送する最中、積乱雲にの中に入った
時に寄生されました。この南国少女アスカちゃんでは、EVAが出で来るか、今の
所、未定です。だからこうしてるんです。」
「じゃ、なんできのこなんだよう。」
「絵コンテには、おまえは菌のようなものとなっている。だからきのこにした。」
「うわーん ひどいよう。」

作者退場

「バルディエル、あたしら、もういくから。」

シンジとアスカは森を後にした。
バルディエルは、登場した意味がなかった。



「ねぇ、アスカ家はどうしてるの。」
「家?」
「そう家、ここは使徒がいるけど、一応は無人島だから、家はどうしてるのかなーて。」

アスカはニタニタしながらシンジをみている。

「ついてらしゃい、私の家みしてあげるか。」

そう言ってシンジはアスカについてった。




アスカとシンジは島のやや中央に位置するアスカの家にたどりついた。

「アスカの家って・・・・。」

シンジはショックを受けた、アスカの家はなんとマンションだった。
しかもだだのマンションではない。なんとコンフォート17マンションである。

「アスカ、これミサトさんのマンションじゃないか。」
「ミサト?」
「葛城ミサト、このマンションに住んでる人だよ。なんでミサトさんのマンションが
ここにあるだよ。」
「じつはここに来たときね、家が無くて困ってたのよ、そのとき使徒のレリアルに、この
マンションだしてもらったの。ちなみにあたしの部屋はそのミサトって奴の部屋をつかってるの。」

そういえば3日前ミサトさんが家が消えたと大騒ぎしてたなあのときは、
何かの冗談だと、 おもってたのに、消えたのは、ほんとだったなんて。


「ねぇ、シンジなんでこの家がミサトの家だとしってたの。」
「実はミサトさん、家事が下手なんだ、だから僕がときどき掃除とか、してたんだ。」
「シンジ家事が得意なんだ、だからあんなに部屋がきれいだったんだ。」

シンジとアスカはマンションに入っていき、アスカの部屋に入っていった。

「アスカの部屋、散らかってるね。」

アスカの部屋は物凄くちらかっていた、流し台には皿の山、リビングは本やら
お菓子の袋で足の踏み場もない。

「ねぇ、シンジお願いがあるの、あたし自分で言うのもなんだけど、ものすごく家事が
下手なのだから、男女七歳にして同衾せずて言うけど、一緒に暮らさない。」
「うん、いいよ。」
「ありがとうシンジ、じゃ早速部屋の掃除と夕食をつくって。」
「うん、わかった。」



こうしてシンジがアスカ島に流れ着いて最初の夜がふけていく。



つづく
ver.-1.00 1997-06/03 公開 感想・質問・誤字情報などこちらまで!


作者・シンジとアスカの後書きコーナー

作者 「やっと、できました第弐話が!!。」

アスカ「あんた、ばかぁ、こんな小説書き上げる何日かかっのよ。」

作者 「すいません。」

シンジ「まぁまぁ、アスカ、冥吹さんがせっかく、がんばって書いてるのに。」

アスカ「なに言ってのよ、バカシンジ、こいつがとっとと書かないとあたしとシンジが
らぶらぶになれないじゃないの。」


シンジ「それもそうだね。」

作者 「ひどい、シンジ君までそんなことゆうなうて。」

アスカ「それにしても、今回の話、めちゃくちゃね。」

シンジ「そうだね。」

アスカ「池で釣りしてたらヅラが釣れたとか、ミサトのマンションを持ってくるなんて無理が
ありすぎよ。」


シンジ「これが作者の限界だね。」

作者 「ひどい、ひどすぎるわ。」

アスカ「冥吹、とっとと第参話書きなさい。」

作者 「はい、わかりました。」

シンジ「第参話の予告をどうぞ。」




同棲生活をはじめたシンジとアスカに
ネルフからの刺客が表われる。
シンジとアスカが刺客を倒せるのか。
次回南国少女アスカちゃん第参話
「酢豚にパイナップルをいれるな!!」
次回もサーヴィスサーヴィス



 冥吹さんの連載『南国少女アスカちゃん』第弐話、公開です!

 悪夢の様なアスカ島・・・・
 訳の分からない住人、じゃなくて、住使徒達。

 この異常な光景を素直に受け入れているシンジ君を尊敬します(^^;
 私には一寸耐えられない・・・・事も無いな、アスカちゃんがいるから(^^)

 次回は”夜”ですね、なんだか怖いなぁ(笑)
 

 さあ、訪問者の皆さん。
 冥吹さんに感想を! 簡単な一言でも凄く嬉しいんですよ!

 

 

 「酢豚にパイナップルを入れるな」に1票。


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