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ミサラ

 

1998年7月ここは赤木研究所

「やっと完成しますね、おめでとうございます先輩!」
「ありがとう、マヤ。」
「ねえ?何話って?」
「ミサト!?どうしてここに!」
「いや、ここに来いって言われたから。」
「まあいいわ。これからすごい実験をするの。」

「???」

「ゴジラ細胞とあるものを融合させるの。」
「あるもの??」
「それはね、、あなたよ!」とリツコは指差す。
「へ?」
「転送装置の中に入れて!」
「わ、わかりました先輩。でもいいんですか?」
「進歩に犠牲はつきものなのよ!」
「リツコ!!」と叫ぶミサト。
「はじめて!」と言うリツコ。しかし実験は失敗だった。ミサトの死により、、
そして証拠隠滅の為彼女は南極に捨てられた。

 

2015年7月研究所内

「、、先輩。もうミサトさんが死んで17年ですね?あれで良かったんでしょうか?」
「今は後悔しているわ。」
「先輩、、、」
「科学の為に友人を犠牲にするなんて、、、」

 

ここは日本海沖

「艦長!海底より未確認の物体が高速でこの艦に接近してきます!」
「何!?」
突然船の回りが火を吹く。
「か、怪物だあ!!!」

 

ここはリツコの家

「臨時ニュースです!今日日本海沖で、ビールを積んだタンカーが襲われました!」
「、、ビールかミサト好きだったわね。」
「先輩!国際ネルフ機関から、お呼びがかかってます。」とマヤ。
「わかったわ。すぐ行くわ。」リツコは身支度をすると車に乗り込む。ネルフ機関に車を走らせる。

「赤木リツコただいま到着しました!」
「うむ、ごくろう!」
「ゲンドウ司令!今日はどういった用件で?」
「これを見てくれ。」と写真を手渡す。
「こ、これはビールタンカー!は、」
「君が南極に捨てた物が、帰ってきた。」
「ミサラとでも呼ぶべきだな」と冬月副司令。

「ミサラですか、、」
「東京に向かっている。明日の午前6時には到達する。」
「それで私に何を?」
「戦滅だ!再びミサラを闇に葬るのだ。」
「、、、わかりました。」と言い機関の自分の部屋に行く。ドアの前には、赤木主任の文字がある。

「先輩!本当にやるんですか、またミサトさんを、、、」とマヤ。
「彼女の部分は、2%しか残っていないの!サルベージも不可能なの!」
「でも、、、」
「いいあれは、人類の敵ミサラなの!私の友人は死んだの!!」
「わかりました。」
「悪いけど、作戦を考えるので1人にしてくれないマヤ?」
「あ、はい。」と言うとマヤが部屋を出る。ブラインドを背に立つリツコ彼女の眼は、夕日に当たり輝いている。

「おいおい、リッちゃん。泣いているのか?」と加持が現われる。
「あなたの恋人を二度殺すことになりそうだわ。」
「殺す?君は誰も殺してはいないさ!」
「でも1年前、、、、」
「ミサトも実は気付いていたんだ。」
「え、、、」
「彼女は知っていたんだよ。自分の病気を!」
「でも、、あと6ヵ月は生きられたはずよ!殺したのは私よ!!!」
「いつかは死ぬ運命だったんだよ、あいつも。」
「加持君。」
「なあ、この仕事が終わったら飲みにいかないか?」
「、、、わかったわ。でも加持君おごってね!」と笑顔を取り戻すリツコ。
「おいおい、給料少ないんだぜ俺!」とおどける加持。

 

次の日午前5:55分東京湾

遂にミサラは姿を現わした、めざま@しテレビの開始と供にそして町を壊していく。姿はゴジラそのものだ。そしてアルコールをばらまく。ミサラとゴジラの違いそれは糧をビールとしていること。しかし放射能や熱に強い性質等は、完全に受け継がれている。
そしてミサラはザントリー本社とネルフを目指して進む。

 

其の頃リツコは

「司令!作戦許可をお願いします!」と報告書を出すリツコ。
「ゲルヒンが先に動くらしい。まあ無能な奴らには、無理と思うが。」
「ゲルヒン!?まさか、スーパXを、、、」
「あんな玩具じゃ、ミサラは倒せんよ!なかなかいい企画だ、三原山に落とすのか?」
「はい、ミサラの食料はビールです!それを餌に、、、」
「そうか、じゃあ我々はビールを集めるとするか?」
「ビールはエビチューがベストです!」
「わかった!冬月、早速ザントリーに連絡だ。」

 

ここはスーパX格納庫

「全員配置に着きました!」
「わかった、ケンスケ君!それではミサラは今新宿にいる、ただちに出動してくれ!」
「は、トウジ司令!スーパX発進します!」地下から格好良くスーパXが発進する。そして機体は新宿につく。
「ミサイル攻撃開始!」とケンスケ。しかしミサラには効かない。そしてアルコールをスーパXに浴びせようとする。
「いかん!あれを使え!」とケンスケ。スーパXの前の部分が開く。中には人工ダイヤモンドで造った拡散器がある。しかしそれもミサラの前には役に立たなかった!

「く、くそう!!」
「お困りの様ね、ケンスケ君!」と通信が入る。
「リ、リツコ博士!」
「いい計画があるんだけど、手伝わない?」
「いい計画!?」
「ビールをぶらさげて、三原山まで走って欲しいの。そのスーパXで!」
「ビールを???」
「彼女の一部には、ミサトがいるって知っているわよね?」

「、、、そうか!それでか!!わかった、それでビールは?」
「今送るわ、受け取ってね!」と言うとスーパX向けてビールのジョッキが放たれる。 そしてジョッキとスーパXとが合体する。それを見るミサラそしてスーパX目がけて走り出す。

「全速前進!目標三原山!」とケンスケ。スーパXは町中を走り過ぎて行ったので東京は壊滅状態となる。その後彼は、減俸させられることになるが。
「シナリオ道理です、司令!」とリツコ。
「そうか、それは良かったニヤリ!」
「、、、、」
「先輩!私の出番はもうないいんですか!!!」
「マヤ、あなたはちょい役だったのよ!」
「そ、そんな!!」
「不様ね!」と言い通信を切るリツコ。彼女の眼には涙があった!

「よし、これで鬼ごっこは終わりだ!」とケンスケは三原山の火口に落とす。ミサラはつられる様に火口に落ちる。
「やったぜ!!!」と歓喜の声をあげるケンスケ。ミサラは自分でたいした害も与えないまま三原山に消えた。

その夜

「おいおい、そんなに飲んで平気か?」
「大丈夫よ加持君!」
「しかし、よく飲むな。まるでミサトみたいだ。」
「類は友を呼ぶよ!」
「そうだ、君に渡したい物があったんだ!」
「え、何!?」
「これさ!」と言い小さな箱を渡す。
「こ、これはミサトにあげる指輪じゃあ!?」
「こんな物、男が持つ物じゃないし。それに俺も一人暮しには、疲れたんだよ!」
「で、でも私は、、、」
「君は受け取る資格があるよ。たのむ僕と、、、、」加持は真剣なまなざしでリツコを見つめる。リツコはうつむくと、指輪をはめる。

「ご免ね、ミ、サ、ト!」と指輪を見つめリツコが言う。
「お客さん、これサービス!」と言って飲み屋の主人がテーブルの前に置く。
「お、モツか!」と加持。
「仲をとりモツ!なんてね!」と主人。リツコは苦笑しふと空を見上げる。星は何故かにじんで見える。星は良く見える。なぜなら辺りは荒野でネオンなど無いからだ。


ver.-1.00 1997-06/03公開

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あとがき

 邪  :どうも邪す!
 マヤ :あれ?なんで私がここに!?
 邪  :今回からあとがきは、全部2人で担当する事になったんだよ!
 マヤ :そうなんですか、、、
 邪  :今回は珍しくラブラブなリツコと加持!
 マヤ :邪さんが、登場人物を素直に書くなんて珍しいですね!
 邪  :続サクラ大戦でも、こんな事は書かないし!
 マヤ :だいたい邪さんの作品に出る人、病的な人ばかりですからね!
 邪  :うるせえ!どうせ俺はひねくれ者だよ!!!
 マヤ :これ一応ゴ@ラのパロなんでしょ?
 邪  :ああ!
 マヤ :町の破壊シーンとか少ないですね。それに話も少し違うし!
 邪  :まあ次回作があるとしたら、次は頑張って書くよ!
 マヤ :エヴァン大戦はどうなるんですか?
 邪  :多分続きは出ないだろう!だってメールこないし書いて疲れるし<笑>
 マヤ :さてそれじゃあそろそろいきますか!
 邪  :おお!
邪&マヤ:70000回おめでとうございます!


 邪さんから70kHIT記念SSが届きました!

 この頃、カウント小説が多いですね。
 こういうのは私も書かないといけないんでしょうけど、
 なにしろ書くのが遅いもので・・(^^;
 あぁ、早く「めぞんEVA」書かなくちゃ・・・・1ヶ月経ってしまう・・・・ (;;)

 と、とにかく(^^; 邪さん初のSS、『ミサラ』公開です!

 またもやリツコのマッド爆発か?!
 と思いきや、実は隠されていた思いやり。
 この辺りにシリアス色が強かったですね。
 

 救いの無いまま消えたミサトに涙・・・(笑)
 しかし、「これが最後のミサラとは限らない・・・・」

 訪問者の皆さんの感想をぜひ邪さんに!!


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