「真実のエヴァンゲリオン」 |
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<何故殺した>
だって、しょうがないじゃないか! 確かにあのテクは惜しいけど、彼は使徒だったんだ!
<同じ人間なのに?>
違う!多分赤木博士辺りの作った、ロボットだ!
「私と同じ人間なのに?」
あんたは人間じゃないだろ!
「だから殺したの?」
そうだよ。そうしなければ、僕が殺されちゃうんだ。
「私もあなたをゆっくり殺そうと思ってるわ。」
そ、そうだ! レイもだった! やっぱり僕はいらない子供なんだ。
<何を望むのか?>
誰か僕を助けてよ! レイや頭の湯立っているバカオヤジから救ってよ!
結局僕はこのエヴァンゲリオン初号機から逃れられないのか?…
<何故エヴァに乗るのか?>
皆がやれって言うから。
<だからエヴァに乗るのか?>
そうだよ。良い事じゃないか! 確かに見た目は趣味悪いけど、正義の味方なんだ!
わざわざ僕のために用意してくれた巨大ロボットなんだ!
<そのためにエヴァに乗るのか?>
そうだよ。良い事じゃないか! そのショーで子供達が夢を持つんだ。
「嘘ね。」
はっ
「あんたバカぁ。そんなのただの偽善。もう客がいなくなってずいぶん経つじゃない。」
そうかな。
「結局おもちゃを他人に渡したくないだけなのよ、シンジは。」
そうかもしれない…
「周りが皆壊れた人間だからって、一人常識人のふりをしていたいだけじゃない。」
「それはあなたも同じでしょ。」
はっ
<第二のキャラクター、惣流アスカラングレーの場合>
な、なんでまた私、これに乗ってるの? もうこんなバカな事、する気無いのに…ううん、バカは、私の方か。やめる踏ん切りが付かないのよ! 劇団の中にいると、意外と居心地、良いし…
「一人が怖いのね。」
うるさい! 善悪の判断も付かない非常識人のあんたに、どうこう言われたくないわよ!
<第三のキャラクター、綾波レイの場合>
これは誰? これは私。
全裸でポエムっている私。 窓辺でアンニュイな私。 ふうせんようかいのわたし。
シンジのサルガキをどうなぶり殺そうか思案中の私。瓦割りで社長を打ち負かした私。
少なくともリツコのばばあよりは全然イケてる私。 皆私。
私は碇ゲンドウという男によって作られた存在。欲しいのは大人の男。でも今は、男が、怖いの…
「行こう、レイ。ゲンちゃんと楽しい事をするぴょん。」
「はい。」
<そして、アン(グラ)類(稽古)補完計画は始まった。>
なんだろう、これ? 自分が、ふわーっと広がって行く感じ、気持ち良い… やっぱり全裸で舞台の上に立つのは、やめられないよなあ。アングラ劇なら言い訳も付くし。
<それは、全ての始まりであった。予算の都合でアングラ劇を稽古するメンバー達。客に虚無感を抱かせる、アン類補完計画の始まり。>
「違う。虚無感を抱かせるわけではない。全ての観客に哲学的な思索を与えるに過ぎない。温泉郷イベントショーの、進化の時なのだ。」
それがアン類補完計画?
「そうよ。私達の心は常に何かが欠けているの。だから一種のカウンセリングとなるアングラ劇で心を満たして、同時に温泉で身体も暖めてもらうの。」
そんな客いないわよ! 要はそれっぽい前衛劇がやってみたくなって、後から屁理屈付けてるだけでしょ!
身勝手だわ!
「でも、あなたもそれを望んでいたのよ。」
えっ
<CASE1 葛城ミサトの場合>
ここは?
「葛城さんの中の心にいる、僕の心ですよ。」
と同時に、シンジ君の心の中にいる、私の心でもあるわけね。確かにそれっぽいせりふ、ちょっちのって来たわ。
「葛城さんは、何を願うの? 僕の身体?」
それもあるけど…
おおがねもちになりたいの。ぺんぎんをひんしゅかいりょうしてもうけるの。でもだめ。じっけんはしっぱいしたの。かねづるはいっぴきしかできなかったの。
だから嫌い。無能な父親は嫌い。だから殺したわ。ペンペンだけかっぱらってね。
「だから抱かれたの、あの男に?」
うるさい! 話が繋がってないわよフラン研、あんた後ちょっとなんだから手抜きせずにちゃんと作りなさいよ!
いや! こんな所シンジ君に見せないで! まだ下手だった頃の私なんて見せないで!
「別にシンジ君とも葛城はしたんだ。今更、恥ずかしいなんて事もないだろう?」
ノーマルプレイは恥ずかしいわよ! そもそもたかだかアングラ劇のために故人をCG合成しないでよ!
「本当は見せたい癖に。」
違うわよ! 私はシンジ君の前では女王様なのよ! こんなマグロは私じゃないわよ!
「どうかしら? 本当はシンジ君の前でも、愛のある普通のセックスがしたいくせに。」
違うわよ! 何でここだけ丁寧に書いてあるのよ、さっさと次のシーンに行きなさいよ!
「本当は加持君が好きだった癖に。」
違うわよ! 私は悪女なのよ。奴の身体を利用しただけ、好きでも何でもないわよ!
そうよ。本当は好きだったわ。自分が一人の男を好きになるなんて。まともな女になったみたいで、たまらなく怖かった。
「ま、常識人には普通の事も、マッドには理由がいるって事だな。」
優しい?のね、加持君…だからお願い…もう一回、喰べさせて。
「俺も命が惜しい(死んでるけど)。バーチャルセックスなら可能だが、一度癖になると生身の男には戻れないぞ。止めたほうが良い。」
そうやって男は皆逃げるのよ! だからやっぱりペンペンで従わせて逆ハーレムを作るしかないんだわ!
「僕達は皆寂しいんだ。」
「だから、誰とでも良かったんですね?」
違うわよ! 私も選ぶわよ、あんたはパスよ!
「蔵間ね。」
「吐血。血が無いわ。」
まだ私のシーンよ、勝手に無意味な言葉挿入するんじゃないわよ!
<彼女は何を望むのか?>
<CASE2>
ここは何処?
「アスカの心の中にいる、僕の心だよ。」
と同時に、(中略)でもあるわけね。(面倒臭いからはしょるわよ。)
「アスカは、何を望むの?」
私は、一人で生きるの。ミュンヘンからシアトル経由で日本に来たの。ドイツ語ペラペラなのよ。アインツバイドライ。私は日本人じゃないの。
でも、また外房で一本釣りしてる。もうやらないって、決めたのに…
「かーっ! アスカの奴が女なのは本当に残念だ! この間もザトウクジラをモリ一本で仕留めたからなあ。」
「あらあら。でも、それなら良い漁師の奥さんになれますわ。」
「違いねえ! …なあ、今更だが、何でおめぇは魚が駄目なんだ?」
「…それは、言えませんわ…」
「なぁ教えてくれよ、無理に食えとは言わねえからさ。」
「はいはい、早く召し上がらないとご飯が冷めてしまいますよ。」
「つれねえママだなあ。な、アスカ?」
「うん、パパ。」
「おい、アスカ! ママを見なかったか?」
「ううん。」
「大変だ! 何処に行きやがったキョウコの奴? まさか借金に気付いたか?
くっそー…」
「ママ、ママがいないの?」
「安心しろ、すぐにとっつかまえてやるからな。」
私は家中を捜し回ったわ。
がさ。
「ママ、ママであることを止めるのは止めて!」
がらがらがら。
「ママを止めないで!」
ばきゅーん。
「ママ!」
きんこんかんこーん。
「ママ!」
え゜え゜え゜え゜え゜え゜。
「ママ!」
ひゅるーぷひゅるーぷ。
「マ、マ…」
ママは巨大な魚の骨が喉から突き出ていたわ。魚の骨に喉を詰まらせるなんて間抜けな死因、私は許せなかった。
私は間抜けに死にたくない。魚なんか食べないドイツ人として生きるの!
魚は嫌! 漁師は嫌! 日本人はいやーっ!
「僕を助けて…」
「誰か喰べたい…」
「私はドイチュなの…」
ここまでの稽古のビデオを見返すシンジ達。
これは…
「シンジ君のお父さんの進めているアン類補完計画。その一部らしいわ。」
改めて見ると間抜けですね。
「でも、これが真実なのよ。」
真実? 劇じゃないの?
「いえ、真実よ。実はここまでの話は、劇ではないわ。」
どういうこと?
「この世界は、自分の快楽、欲望を守るために作った、君だけの世界さ。」
この体育館が? 皆大丈夫?
「この時点で作者も分かってないけど…これも、終局の形の一つ。」
自己完結しないでよ。それから皆静止しないでよ。
「どうしようもない、あなたの望んだ現実なのよ。」
目が怖いですよ、ミサトさん…
皆で囲んでからかわれていることにまだ気付いていないシンちゃん。
<そしてアングラ劇の稽古は、続く。>
<しかし、ここでその全てを記すにはあまりに作者の暇と根気が足りない。そこで、ここでは碇シンジという少年の稽古について語ることにする。>
<CASE3 碇シンジの場合>
<怖いのは?>
<犯されること。>
でも、こんな僕なら犯されてもしょうがないと思う。
<何故?>
だって、僕は、いらない子供なんだ。
「良い心掛けよシンジ君。でも少し間違えているわ。私はあなたを犯しているのではないの。あなたを愛しているから、一緒になりたいのよ。」
(戦略を変えたな…)
「我々は一人で生きて行く事が出来ない。だから一緒にならなければならない。」
と、父さんは、ミサトさんの味方なの?
「問題無い。父さんはシンちゃんに、色々経験を積んで欲しい。」
何で!? さてはまた変なおもちゃを作って、それをネタにミサトさんに脅迫されてるな?
「うぐっ! レ、レイ、何か禅問答しなさい。」
「はい。」
誤魔かすなーっ!
「あなたは、誰のために生きているの?」
「自分のために決まってるじゃなあい。」
女王様のためなんじゃないの。(スネている)
「生きていて、楽しい?」
「あんまり、楽しくないわね。」
この状況で、楽しい訳無いじゃないか!
「私は、楽しいわよお。」
だって、ミサトさんは……何でもないです。
「辛い事は、嫌いかい?」
「辛い事は、全部奴隷に押しつけるわ。辛い事から逃げて、何が悪いっていうのよ!」
僕は、逃げない。
「そうね、シンジ君は逃げないわね。そういうキャラクターだからしょうがないわね。」
え、そ、それだけ?
とうとう舞台には実写の安っぽいスライドが映し出されている。
「でも私からは逃げた…」
当たり前だよ! レイは危険過ぎるんだ! 僕もそういう時は逃げるよ!
「傷付くのが怖いのね。」
傷付くなんて問題じゃないよ! 明確に命の危険にさらされてるじゃないか!
「傷付いてるのは、シンジだけじゃないよ。」
「そう思うと楽だから、そう考えてるだけね。」
勝手にどんどん話を進めるな! 僕の言う事を聞け!
「そうやってまた、自分の殻に閉じこもる。」
あんたらが閉じ込めてるんだろうが! 明らかに!
「一人でいれば、傷付くことも無いもの。」
誰も、僕の言う事なんか聞いてくれない…
<だから、エヴァに乗る>
エヴァに乗れば、僕はヒーローでいられる。
「エヴァに乗れば、私はドイチュでいられる。」
「エビチュを飲めば、私は上機嫌だわぁ。」
エヴァに乗らない僕には、何も無いんだ。
皆僕の事が嫌いなんだ。
「いや、あんた普通の方がいい奴になると思うわよ。別に嫌いじゃないし。」
「ほんまや、ショーなんかやっとらんほうがええで。」
「僕もそう思うな。」
「ごめんなさい。私も、乗ること無いと思う。」
「嫌いではないわ。」
「別に嫌いじゃないですよ。」
「乗らなくてもいいんじゃないかな?」
「シンジ君、充分良いわよ。」
「嫌いじゃないね。」
「好きよん。」
…ほら、皆僕の事を嫌ってる。(こいつも人の言うことを聞いていない。)
「あなたが、そう思い込もうとしてるだけでしょ?」
でも、僕は僕が嫌いなんだ! 僕はエヴァに乗ることで、ヒーローになれる。
「別に止めて、まともな人間になればいいじゃない。私みたいに」
<何故エヴァに乗るのか?>
そういう配役だから。
何故かレイが持ち込んだポエムを朗読させられているチルドレン。
雨。洗濯物が乾かない。好きじゃない。
「夕陽。残業でまだ帰れない。好きじゃない。」
「朝。冬は自転車には乗りたくない。好きじゃない。」
「皆皆、魚食う奴は大っ嫌い!」
「何が、欲しいの?」
<欲しいのは、デザート>
「バームクーヘンを嫌わないで!」
あの、さっきからアスカ何言ってるの?
「バームクーヘンの事、好き?」
ねえ、役に入っているのは良いんだけど、やっぱり皆、おかしくない?
「好きかって聞いてんのよ!」
あ、はい、好きです、けど…
「幸せでは、ないのね。」
この状況で幸せな訳無いでしょ!
「幸せは、あんたが状況にあわせて自分で勝ち取っていくしかないわ。」
「だから自分を大事にしなさい。」
はあ…
「あなたが幸せになるまで、いたぶるのは待ってあげるわ…」
それじゃやっぱり幸せは無理だーっ!
「(無視)あなたはあなたを取り巻く環境、あなたを取り巻く人々のどうたらこうたらで出来ているわ、大体。」
また説明はしょってるぞ、作者!
こ、これは…何にも無い世界。
「じゆうな、せかいだよ。」
これが自由な世界?
「そ。なにものにもそくばくされない、じゆうなせかいだよ。」
「どうしたら良いか、分からないのかね。」
僕はどうすればいいんですか?
「不自由をやろう。」
キュッキュッ。サインペンが走る。
「ほら、これで髭が生えた。」
全然関係無いやんけ!
「でもおまえはその髭を、どこにでも生やす事が出来るんや。」
それもイヤだ!
「その気になれば髭を使って、立つ事だって出来るさ。」
出来なくていいよ!
「そしてまた、髭で歩く事も出来るの。」
足で歩けば良いじゃないか! 皆おかしいよ!
「よく分からないのね。」
分かるか!
「それはあなた以外にこの世界には誰もいないからよ。」
誰かいたら、これが分かるようになるんですか。
「それはどうかしら。」
ちょっとーっ!
とうとう気付いたシンジ君。
「そうだ! これはアングラ劇の稽古のようで、実は僕をからかっているだけなんだ!」
「やっと分かったの?」
「バカシンジ!」
はっ
「ようやくお目覚めね、バカシンジ。」
気付くとそこは国連直属の特務機関ネルフの病院内。プラグスーツのアスカは口調とは裏腹に心配そうにシンジをのぞき込んでいる。
シンジは先日の対使徒戦で負傷していた。その後アスカによって使徒は殲滅されたが、エヴァは初号機弐号機共に大破。赤木博士や葛城三佐は事後処理に追われていた。
「大丈夫だよ、もう傷も、痛くないし。」
「ば、バカ! あたしあんたがいなくなったったら、どうしようかと…」泣き崩れて最後まで言えないアスカ。
彼女は日本とドイツのクオーターである。しかし実の母親は早くに自殺し、彼女にはトラウマが残っていた。シンジはアスカの過去をよくは知らないものの、彼女の強気な態度が実は虚勢に過ぎない事は良く知っていた。
「ごめん…でも僕はもう、絶対にアスカを離したりしないから。そう決めてるから。」
優しく声をかけるシンジ。
「ば、バカ…」
そこに鳴る警報。新なる敵だろうか? 起き上がったシンジはアスカと司令室へ急ぐ。
「そういえば今日、新しいパイロットが来るんだってね。」
「まあねえ。ここもまだ戦いは続くみたいだし、パイロットが多いに越した事はないわよ。」
この世界では使徒との戦いはショーではなかった。彼等チルドレンはサードインパクトを防ぐため、ここ使徒迎撃専用都市第三新東京市で、正体不明の敵、使徒と戦っているのだった。
ネルフは、碇ゲンドウ司令の下、先の見えない絶望的な戦いを続けていた。
シンジとアスカはほとんど走っていた。その時。
「うわぁっ!」
「……痛い…」
シンジは角で誰かと頭をぶつけてしまった。星が回る目の前には、何やら白い物が。
パンツだ。
ぶつかった制服の少女は、尻餅を付いているが、全く無表情だ。スカートで隠そうともしない。
「くぉら、バカシンジどこ見てんの!」シンジにビンタをするのはアスカ。
「…」
ぶつかった青い髪の少女は、何事も無かったかのように立ち上がり、無関心に立ち去ってしまった。
「何なの、あの女?」当然機嫌の悪いアスカ。
司令室には、ネルフのオペレーター達、赤木博士、葛城三佐等がいた。
真面目な顔でミサトが状況を説明する。
「先程相模湾沖で正体不明の飛行物体を発見。恐らく使徒と考えられるわ。シンジ君とアスカは初号機と弐号機で待機して。
「「はい。」」
ここでのミサトはシンジの指揮官であり、良き保護者でもあった。
「それからあなた達に伝えたい事があるわ。」
ミサトは普段の優しいお姉さんの顔になって言った。
「今日新しくパイロットになった子を紹介します。レイ、入って。」
「…綾波、レイです。よろしく…」
「あ!」
「あんたはさっきの!」
指を差して驚くシンジとアスカ。
「あら、もう会ってたの?」
意外そうなミサトがレイに聞いた。
「はい。」
「何処で?」
「彼は、さっき私にぶつかって、ずっと私のスカートの中を見ていました…」
やや不思議そうに言うレイ。思わず笑みがこぼれるミサト。
「し、シンちゃん…」
「ご、誤解ですよミサトさん!」
しかし顔を赤らめるシンジ。
「こんのバカシンジがーっ!」
一同笑い、以下アドリブ(ほんとかよ)。
と思ったらこれは洗脳用のバーチャルビデオであった。しかしシンちゃんは素直なので洗脳されているという意識がない。
「そうか、こういう世界もありうるんだ、僕達がシリアスなヒーローになっている世界もありうるんだ!」
「そう思えば、このすちゃらかバカな世界も悪いものではないわ。」
「でも、皆僕が嫌いじゃないのかな?」
「あんたばかぁ? あんたが、そういう風に思っているだけじゃない。」
「でも、僕は僕が嫌いだ。」
「自分を好きになれない人は、他の人の事を好きに、なれないわ。」
「僕はずるくて、臆病で、弱くて…」
「自分の事を分かっていれば、優しく出来るでしょう。」
「僕は僕が嫌いだ。でも、好きになれるかもしれない。」
舞台四方に張られているガラスを叩いてヒビを入れるレイ。
「僕はここにいても良いのかもしれない。」
ぴきっ。
「そうだ、僕は僕でしかない。僕は僕でいたい。僕はここにいたい。」
ぴきぴきっ。
「僕はここにいてもいいんだ!」
突然体育館と思われていた書き割りがはけた。周りは幻想的な青い舞台。皆がシンジに向かって拍手をしている。
「おめでとう!」(中略)「おめでとう。」
「ありがとう。」シンちゃん満身の微笑み。
「これで、シンちゃんもまだまだこの温泉郷に居てくれるな。」
「そうでしょうけど…これだけの舞台装置、バーチャルビデオに幾らかかったか分かってます?
人を洗脳するのはタダではありませんのよ。」溜め息をつくリツコ。
「問題無い。シンちゃんが居てくれれば、それで良い。」
「つくづく、この馬鹿親は…」
「シンちゃんもはっきり刷り込まれた事だし、今夜は派手に調教するわよ!」指をポキポキいわせているミサト、よだれがたれている。
割ったガラスを片付けながら、レイは今後のシンジの処遇を考えてニヤニヤしている。
「(まずは、赤木博士を使って市のコンピュータをクラッキングして、碇君の戸籍を抹消。彼の市民権を失わせる所から始めようかしら…)」
<洗脳に、ありがとう。>
<疑問に、さようなら。>
<そして、幸せだと思い込む事が出来たシンジ君に、>
<おめでとう。>
しかし、こんな下だらない事をやっている間にも事態は急変しつつあった。映画版に続く。
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3=10? |
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惜しくも次点のキャラクター:ラミエル、葛城ミサト、アレク、ホシノ・ルリ、戦略自衛隊、戦国自衛隊、赤木リツコ、綾波レイ、真木カスパー、アゼイア・エグザイル、洞木コダマ、洞木トキ、碇レイ、レリエル、アイスの当たりが出た子供、バッジョさん(フルネーム知らない)、三流・アスカ・ラングレー(本名山田花子)、ペンペン。 |
フラン研さんは電波を出す。
スッキリする。
私はそれを受ける。
ぐったりする(^^;
そうか、劇団と言うのはここに至るネタ振りだったのか・・・
・・今頃気付くとは遅すぎ?
学園EVAのある位置のお話・・・・まともで楽しかったです。
そう、まるでオアシス・・・(笑)
さあ、訪問者の皆さん。
激しいエネルギー、フラン研さんに感想のメールを!
↑あぁ・・ネタが切れてきてる(^^;