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(3分で分かるエヴァンゲリオン・ストーリー編)
銀河の歴史がまた1ページ。

「真実のエヴァンゲリオン」

(その3)

第九話
第拾話
第拾壱話
第拾弐話


第九話 瞬間、心、重ねて Both of You, Dance Like You Want to Win!

アスカは持ち前の男気の良さで、既にクラスの姐御肌。

そんな彼女の生写真を売ろうとしてさっそく警察にパクられているケンスケとトウジ。
アスカはレイに「女優同士、仲良くしましょ。」と言うが彼女はガッツ石松の詩集を黙読中で反応が無い。「敬礼なら、そうするわ。」と呟く。

一方加持はリツコと本気か冗談かじゃれている。
「涙の通り道にほくろのある人は、一生泣き続ける運命にあるからね。」
実は彼女のほくろは常時付けている白塗り仮面を取り外すためのスイッチなのだ。どこまで知っているこの男? 焦りまくるリっちゃん。その時目の前に鬼を発見、良く見たらミサトだ。リツコは助かったとばかり絶叫。
「きゃあ、この男痴漢よーっ!」
「何ですってぇー!」ミサト暴走。部屋に入るなり加持をかかと落としで決め、簀巻で自分のルノーのトランクへ。

ミサトはゲンドウに懇願されてシンジとアスカをラブコメモードに突入させるべく計画を練っていた。そこに都合良く現われた使徒。海辺のステージでのショーである。
充分仲の良くなっていた2人は気持ち良く「犬神家の一族」をユニゾンするが、何故か怒られる。
「君達の仕事は何だね。」
「エヴァの操縦。」
「違う、使徒に勝つ事だ。」
「嘘!」「そうだったんですか?」
驚く2人。彼等は今まで勝たなければいけないなどとは夢にも思っていなかったのだ。リツコ談「無様ね(主にゲンドウが)。」

アスカをゲンちゃんとの約束通り自分の家に住まわせるミサト。もちろんペンペンの力でアスカも「仲間(もしくはイヤンな意味での姉妹)」にするつもりだ。しかししばらくは様子を見ようと考える。

姐御とシンジが休み続きだ。ヒカリ・出所したケンスケ・同じくトウジは見舞いに来た。しかしドアを開けるとそこにいるのは同居後さっそく裸でツイスターゲームをしているシンジと姐御。(つくづくショーへのやる気が無い。)

「ふ、不潔よ2人とも! ちょっとうらやましいけど!」アスカの裸によだれが垂れかけているヒカリ。
そこへ来たミサト・レイ。
「ちょっと、これはどういう事か説明して下さい!」
「ああ、今彼等は新しいショーの稽古中なのよ。」出任せを言うミサト。
「なーんだ。そうならそうと言ってくれれば良いのに。」全員をペンギン催眠術で眠らせる。

アスカはシンジの動きが下手だとご立腹。ミサト余裕で「レイ、やってみなさい。」「はい。」
レイはうまくシンジを支えるので2人とも高得点だ。くやしいやらいろんな所がくっついてるのがうらやましいやらで飛び出すアスカ。
「姐御! いーかーりーくーん! 追いかけて! 女の子泣かせたのよ、責任取りなさいよ!」
「(何故僕が? 綾波じゃないの?)」しかし気の弱いシンちゃん委員長に逆らえず。

アスカはその頃コンビニからサンドイッチをギっていた。ここでアスカ決意。
「傷つけられたプライドは、10倍にして返してやるのよ!」
あんたはプライドを人から借りてるのか。そのうえそれを10倍で返却するのか? 女優の言う事は訳が分からないと思うシンジ。
 
本番直前。今夜はシンジとアスカ2人きりだ。シンジを誘いたいアスカは間違えたふりをしてシンジの前でどさっと倒れる。頭を打って脳震盪になるアスカ。シンジを眼力で眠らせてから、アスカをゆっくり楽しむペンペン

本番の日がやって来た。練習が完成するまで待ってくれていた義理堅い使徒。
しかしダンスの練習ばかりでアクションの稽古なんかしてなかったので、正直「ラブコメは結構進んだけど、これでは使徒懺滅は無理かなあ。(初号機の暴走に頼ろうか)」とミサトは思ったが、踊り好きなイスラフェルが一緒にのってくれたおかげできれいに勝ったのだった。

しかしショーの後も「今朝あたしのあそこがカピカピしてたのは、どういうわけよ!」
「知らないよ! 何もしてないよ!」
「責任取ってよ! 子供が出来たらどうするつもりなのよ!」楽しい口喧嘩を展開する2人。
家でその中継を見ながらニヤリと笑うペンペンであった。

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第拾話 マグマダイバー MAGMADIVER

アスカ・シンジはミサトから、俳優達は修学旅行へは行けないと告げられる。「沖縄よ! 昼はスキューバ、夜はヤリコンの予定だったのに…」憤懣やる方ない姐御。最近アスカで充足している(ミサトはカウントに入れない)シンジは結構無関心だ。
「あんたもミサトの(ピー)ばっかりすすってないで何とか言ったらどうなの?」
「僕は、多分こうなると思ってたから。」
「諦めてた、って訳。」
「うん。」
「ハッ。飼い慣らされた男なんてサイテー。」
「飼い慣らしたのはアスカとミサトさんだろ!」
「うっさいわね!」
ぴしっぴしっ。今日も鞭の冴え渡る姐御。

一方ネルフ。ショー本番になるまで(なっても)ほとんどの社員は仕事をしていない。「あなたがギルバート? それともあなた?」聞いて回るゲンドウ(髭無し)。マコトは漫画を執筆中。「リイドコミック」のコンテストに応募するらしい。

俳優達は会社付属のプールにいた。女優達の水着が見たいがためにわざわざプールサイドで理科の勉強、不自然さ丸出しのシンジ。自分は既にシンジと行くところまで行ったと考えている(いや、作者が書き忘れただけで実際行った)アスカはシンジに妙にしおらしい。
「何ヵ月後かには、私のお腹も大きくなるのかな?」
「そ、そんなの分からないよ!」
やっぱりその中継を見てニヤリとするペンペン。一体何をした。

温泉郷の社員であるネルフ調査班はライバル達の動向を探るため浅間山近辺の温泉を訪れていた。そこで見付けたサナギ型の使徒。赤木親子はこんな所にまで出張の仕事をしていたのだ。ネルフは初の関東圏外の地方公演をする事となる。

アスカに提示されるD(ドラ)型仕様のエヴァ。耐熱仕様のスーツは丸々と膨らみ、何故か猫耳が生える。アスカ激怒。「こういうのは、シンジの方がお似合いよ!」「私がやるわ。」手を上げるレイ。「あ、あの、それだけは勘弁して下さい。」焦って敬語を使うアスカ。レイがいかにエヴァを乱暴に使うかを資料で知っていたのだ。結局アスカが出演することに。

やっぱり特に使徒を倒そうというつもりの無いアスカ、「私の胸は熱膨脹で膨らむのよ」とお子様な使徒を誘惑。人類初の使徒との性交渉を持とうとするが、嫉妬に狂ったシンジ君が標準装備でマグマの中へ。シンジ無傷。ドラ型仕様は単なるリツコの趣味であった事が判明する。
それならとその後温泉でシンジを誘惑するアスカだが、彼は膨脹したくらいで恥ずかしがり遊びに来たペンペンで自分を慰める(ペンペン全方向OK)。「一体私はどうしたら良いのっ!」と怒り狂うアスカ。一緒に温泉に入っていたミサトの腹に傷を付ける。怒りの姐御は鬼にもまさった。

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第拾壱話 静止した闇の中で The Day Tokyo-3 Stood Still

ネルフ社員達の出勤風景。ゲンドウは女装が気に入ったのか最近マヤで通す事が多くなった。
「まさに、科学の時代ですね。」
「社長、少しは控えて下さい。妙に少女っぽい台詞。」
ほぼ素のゲンドウに明らかに負けている。リツコ(仮面)の機嫌も悪くなる。

レイとアスカの看板女優対立は日増しに強まる。暗ければ刺し違えてもばれない、と踏んだ双方はネルフを停電にしてしまう。「また電気代をケチったな」くらいで誰も疑問に思わない。水遊びをしてはしゃぐゲンちゃんとコウちゃん。

そこに使徒襲来。マコトは使徒が来た事を肉眼で確認、たまたま走っていた市長戦候補の車を止めて本社ビルに突っ込む。しかしたいして大きくもないネルフ本社でそんな事をしても全く無意味であった。

一方レイ・アスカの2人は使徒どころではないので、シンジも含めた3人は、アスカは先導して地上に行かせたりレイはセントラルドグマに行かせたりいつまでたってもエヴァにたどり着かない。しかしシンジの「もう○○○してあげないよ」の一言で真面目になる一行。実は2人とも彼のテクに虜になっていたのだ、恐るべしシンジ。
常人には絶対に破壊不能なダクトをレイが楽々と壊すのを見て、彼女の凶暴性を認識させられるシンジとアスカ。

近道の中でシンジはアスカに問う。「ねえ、この話ってやっぱり無理がありすぎるんじゃないかなあ。」「あんたバカぁ。今更、設定変える訳に行かないじゃない。」
なんとしてでもシンジを誘いたいアスカは、彼の前でわざとスカートの中身が見える体勢になり「ちゃんと見ないと、殺すわよ。」とのたまう。しかし「あなたも碇君を殺そうと思ってるの?」というレイの冗談気の無い問いに一気に引く。何とかエヴァまでたどり着く3人。

使徒が来た事を知り、緊急の単3電池で起動されるエヴァ。いつもの仰々しいコードは「ヒーローには、弱点が必要だ。」という社長の哲学によるものであった。
「3人の良い時を、邪魔すんな!」とやっつけ仕事をするチルドレン。しかし実はレイ・アスカはネルフだけではなく街中を停電させていたため客はゼロ、当然ノーギャラ。

一方仕事もせずにエレベーター内で飲尿プレイを楽しむ加持とミサト。ゲンドウ(髭無し)も「不潔」と呟く。

その夜、意外な程簡単に停電が回復する事に演出・作画のご都合主義を感じるシンジ。

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第拾弐話 奇跡の価値は

She said, "Don't make others suffer for your personal hatred."

2000年、ミサトと父は南極で実験中、ペンペンを作った。温泉郷でマスコットに出来る知能の高いペンギンを作ろうとしていたのだが、2回目以降の実験には失敗、南極で大爆発が起きセカンドインパクトとなる。その後ミサトは高い知能を持つペンペンの催眠能力を使ってネルフにのさばり、セカンドインパクトは「隕石がおっこちた」事にしていた。権力を手に入れるためには父も平気で南極で見殺しにするミサト。自分のみが救助カプセルに乗り込んだ。
 

15年後。トウジとケンスケ(とシンジ)はアスカの覗きに来ていたが本人に気付かれ、仕方無く「ミサトさんに会いに来た」と嘘を付く。ミサトは今は出勤するところだったのでにこやかにあしらう。

シンジの稽古の調子が良い。アスカは機嫌が悪くなる。シンジはどうしたらいいのか車中でミサトに相談するが、この後の酒池肉林で頭が一杯の彼女は生返事。

そして「三佐昇進」記念パーティー。しかしミサトがとうとうアクションに移る、前にリツコと加持がやってきた。「(あるいは混ざりたいのかしら?)怪しいわね。」自分達が怪しい以前の主犯である事を自覚していない。

一方ゲンドウと冬月は南極に「ショーの参考」名義で観光旅行に来ていた。つくづくこの2人仲が良い。

今までにない巨大な使徒が衛星軌道上に現われた。「これの何処がショーなんだ」とシンジは思うがミサト(ペンペン)得意の催眠術で知らないうちに美談にさせられる。リツコも「逃げさせて」と懇願するがトイレでミサトにボコボコに。ミサトは各種のテレビ中継等の利権を最近得たので何が何でもショーを強行したいのだ。
「あなた達は、私が女の感で決めたこの配置に付きなさい。」だの「俳優達なら、何かバリアみたいなので守られてるから大丈夫よ。」だの、まあアバウトな事を言うミサト。

エレベーターに乗っている俳優達。
「ねえ、アスカはどうしてエヴァに乗ってるの?」
「決まってるじゃない。あたしは日本ではスターなのよ。」
「目立ちたいの?」
「まあ、そうね。彼女には聞かないの?」
「綾波は、この前聞いたから。」
「ふうん、仲のおよろしいことで…あんたはどうなのよ。」
「分からない。でも、他人にこの座は渡したくないんだ。」
「ただのバカね。」

エヴァ3体で落ちて来る使徒を受け止める、裂烈するご都合主義。しかし危険過ぎるショーにもはや客はどんどんいなくなって採算が成り立たない。命を賭けてもラーメン位しか食べられない俳優達。しかしシンジは「僕は、ラーメンを食べるためにエヴァに乗っているのかもしれない。」と思う。今まで汁の足りないソフト麺しか食べた事が無かったのだ。(じゃドラ息子って言うより苦労人じゃん。)

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その4(転落編)に続く
 
ver.-1.00 1997-07/24公開
 
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 フラン研さんの『真実のエヴァンゲリオン』その3、公開です。
 

 劇団ネルフの俳優・・・苦、苦しい(^^;
 と、思ってたんですよ・・・・

 それがここに来てすっかりフラン研さんのペースに乗せられている自分がいます(^^;
 

 私にとってはとても苦しい設定・展開の『キーホルダー』でさえ、
 読み始めると引き込まれているし−−−−

 ホントにフラン研さんは上手いな(^^)
 

 こういう各話解説物にありがちな中だるみもないし。
 ドンドンはまっていく・・・(^^)
 

 さあ、訪問者の皆さん。
 私を汚染するフラン研さんに貴方も取り込まれませんか?(笑)


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