(主題歌募集中)(とりあえずV3の主題歌をどうぞ)
「やめろぉ!やめてくれぇッ!!ネルフぅっっ!!」
「ふふふ、これで貴方は世界最強の改造人間……エヴァンライダーに成れるのよ……」
暗闇の中、手術台の上に張り付けになっている少年、その少年は薄紫の繋ぎの服を着ている。
それは病院の服に酷似していた。そして、少年の周りに金髪の科学者らしき人物と、
大勢の黒ずくめの人間が立っている。しかも御丁寧にも足元には白い煙がたゆたっている。
「エ、エヴァンライダー?な、何ですか!それは!!?………助けてよ……ミサトさん……」
少年はミサトと言う名前をつぶやき、唯一、拘束されていない首を横に向ける。そして一一一、
返事が返って来る。
「………シンジ君、何か勘違いをしているみたいね…私の名はミサート将軍、
この悪の組織ネルフの五大幹部の一人よ」
暗闇の中から一人の人間が一歩踏みだし、薄暗い証明によって全身があらわになる。
そしてその姿は!
全身を露出度の高い、赤ずくめのレザースーツで覆い、頭にはヘルメットの様な飾りを被っていた。
いわゆる一つの、悪の女幹部のファッションである。…………本人が述べた通りに。
「そんな!ミサトさんまで父さんの洗脳を受けてしまったの!?」
「…無駄口はそのくらいにしておいてね。それじゃあ、始めるわよ。
後はこの洗脳チップを頭に埋め込めば完成よ………」
そう言って金髪の女……リツコーナ参謀はクリスタルケースから極小のチップを取り出す。
では、解説しよう!
リツコーナ参謀……元の名を赤木リツコと言い、旧特務機関ネルフの職員であった人物だ。
あの戦自突入時に碇ゲンドウによって殺されたかに見えた、いや、一度死んだのだ。
そのままであれば、LCLの海に還元はずであったのだが、セカンドチルドレンの獅子奮迅の活躍により、
戦自、量産機ともに殱滅した、と言う知らせと同時に碇ゲンドウは目に見えぬ豹変を果たし。
リツコをLCLの海から引き上げ、自分に完全服従するよう、洗脳し、利用して、次々にネルフ職員を
人ならぬモノへと改造していったのである。
(ゲー)
そして、今ゲンドウは謎の宇宙意思の命に従いG一エンドと名乗り、世界征服を企んでいるのであった。
パチッ!
そして、彼女の手元にあった何らかのスイッチが『オン』に切り替わる。
と、同時にシンジの視線の先にある、おぞましい程の凶器が回転を始める。
その凶器は段々とシンジの頭部に近づいて行き……。
止まる。
「?」
シンジは来ない痛みに恐る恐る目を開ける。
「どうしたのリツコーナ?どうして止める訳?」
「うふふ、ミサート、今思ったのだけれど、シンジ君ってイヂめられるのが似合いそうじゃない?」
「………あ、あんたねぇ」
「やっぱり、いきなり開頭手術は楽しくないわね……」
シンジは凶器が近づいて襲って来た時よりも更に更に恐怖を感じていた。
「やめろぉ!やめてくれぇっ!」
「ふふふ、その声、歪んだ表情。サイコーよ、シンジ君」
言いつつ、リツコーナは先程の凶器とはまた違うスイッチを入れる。
バリバリバリバリッ!!!
「っがぁぁあああああ!!!!?」
シンジの身体を駆け巡る電流!
「うふふ、良い表情よ、シンジ君…」
シュウゥゥゥゥ
電流が止まった。
が、しかしシンジの顔は苦悶のままに張り付き。瞳孔の収縮も見受けられない。
「…が…あぁあぁっ!」
シンジが思い出した様に呼吸と悲鳴を上げる。
「……リツコーナ、ここでシンジ君を殺したら今までの改造がパァに成るって事を忘れてない?」
ミサートは止めもしなかった癖に、文句を言った。
だが、リツコーナは冷静そのもの……と、言うよりも完全にトリップしていて聞いていなかった。
「うふふふふふふふふふふふふふふふ……」
その地の底から沸き上がる様な歓喜の声に、この場にいる全ての者が
『こんなん幹部にして…長く無いかもな、この組織』
と、思ったことは言うまでも無い。
「さぁ、次こそ本番、おとなしく洗脳を受けなさい、シンジ君」
そう言って先程の回転ノコギリのスイッチを入れるリツコーナ。
迫り来る刃。
「うわぁぁっっっっ!!!!!!!」
固く眼を閉じ、恐怖から逃れようとするが、眼を閉じる事は逆に見えざる恐怖を生むのである。
「助けて……助けてよ……ミサトさんもリツコさんも怖いんだ……っ!助けてよっっっっっ!!」
「何を言っているの?助けなんてこないのよ、シンジ君」
リツコーナは冷淡に言った。
だが、シンジは叫ぶのをやめなかった。
「助けてよっっっっっっ!!!!アスカっ!」
カッシャァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!
手術室の天窓を突き破り、一条の紅い閃光が疾り、シンジの目前まで来ていた装置を破壊する!
「赤……プラグスーツ?……………アスカっっ!」
しかし、落下と共に踏みつぶした装置の上に立ち、リツコーナ達が見上げた『それ』はアスカでは無かった。
いや、ヒトですら無かった。
手術室の薄暗い照明と天窓から降り注ぐ太陽の光が、『それ』の全身をしっかりと、シンジの眼に映す。
そう、『それ』は紅かった。
身の丈はミサートと同じぐらいで、全身にエヴァ弐号機の装甲をかたどった鎧をまとっている様に見える。
そして……緩やかに両手を動かす………。右手は手刀を作り、腕を真直ぐに右斜め上45度に上げる。
左手も手刀を作り、こちらは肘で折曲げ、胸に手先をくっつける。
そして、その手を入れ替える!!!
「エヴァンライダーっ!!弐号っ!!!参上っ!!」
響く声は『低く』、それでいて善く通った。
「ふ……ん…わざわざライダー・ポーズまでやってくれるとはね……」
言いつつミサートはパチンっ!と指を鳴らす。
と同時にそのライダー弐号を取り囲む戦闘兵達。
ここで、戦闘兵についてかいつまんで解説しようっ!
彼等は、かつての戦自突入時に一度死んだ人間である。
それゆえに意識は無く、五大幹部と司令級の人間の命令しか聞かない様に、
リツコーナが再生、復活させたのだっ!!
まさに鬼畜、外道、神を厭わぬマッドサイエンティイストとは彼女の事であろう!
さて、説明終了。所詮は使い捨ての消耗品。<(鬼)
『イーーーーーーーーーーーッ!!!!!(ToT)』
何が気に食わないのか、半ばヤケクソでライダー弐号にツッコんで行く戦闘兵達。
ちなみにその出で立ちは『あの』量産機の装甲をタイツ状にした物で統一されていた。
「ふふん!たかだか使い捨ての消耗品が挑もうなどと…」
ガンッ!!
ライダー弐号は軽く右手を横に薙ぐ、それだけで。
それだけで、ATフィールドが発生し、飛びかかって来た戦闘兵達をまとめて2、3人倒す。
「考えが甘い過ぎる!!ミサート将軍!!!」
ゴン!ゴン!ガン!
一人目、目にも止まらぬ早さで飛び上がり、振り降ろされる、弐号の踵。一一直撃!
二人目、一人目を倒した勢いを消さぬままに、身体を一回転、こちらも弐号の踵が一一直撃!
三人目、着地し屈んだ弐号は、覆い被さる様に襲って来た戦闘兵に伸び上がる様にして拳を放つ一一直撃!
ドシャァァァアッ!!!!
この間、わずかに3,5秒!
「ふん、流石に『ライダー』なだけはあるわね……私が相手よ…弐号…」
足元に転がる部下達には目もくれず、コッ、と小気味良い音、故にここにはふさわしくない音を立て、
ミサート将軍は歩みでた。
そして、真っ赤なマントの中に手を差し込み、なにやら取り出そうとする。
その隙一一と言うか普通ヒーローは静観を決め込む場面で、弐号は攻撃を仕掛ける。
一一一早い!一一一
誰ともつかぬ感嘆の声が沸き上がった。
ピシィィィィィン!!!!
「ぐっっ!!!!?」
今の音は……鞭だ。
赤い鞭が弐号の腹部を打ち据えたのだ!
「駄目だっ!!ミサトさんの鞭は高圧電流が流れるんだ!近づいちゃ駄目だ!!!」
忘却の彼方に置き忘れられた様な『一応』の主人公が弐号に『今更』の助言をする。
「はぁーい、ご説明ありがとうね、シンジ君、でもね、解っていても避けられないものよ?
特に私の鞭なんてのは………ネっ!!!」
ヒュン!バチバチバチバチぃっ!!!!!
「ぐっ!くっ!!」
繰り返される。
何度も何度も執拗に弐号を打つミサート。
そして、ついに弐号はミサートの鞭に膝を折る。
「か、はぁっ!」
「ふん、良いザマね、良いザマ、ザマ、そう、大体、『ザマ』なんて日本人の名字じゃないわよ」
ヒュルルルルルルルルルル。
一部の人にしか解らない様なネタを臆面もなくブチかます、ミサート将軍。
これはある意味、恐ろしい。
「ミサトさん…………『ダンバ◯◯』は古すぎですよ……」
身体を拘束されつつもルルー、と涙を流すシンジであった。
「う、うっさいわねぇっ!!!ともかく止めよっ!!!」
電磁鞭の電圧調整ダイヤルをMAXに合わせて、ミサートは大きく振りかぶる。
そして……。
止まる。(またかい)
「?何故止める!ミサート将軍!」
弐号はキッとミサートを見据える。
しかし、その視線に臆することなく、むしろ蔑む様な目つきで弐号を見下ろす。
「……いえ、ネ、やはりここは今後、私達に逆らわない様に痛めつけないといけない、と思ってね」
「…どう…いう…意味だ………?」
「シンジ君!!!!!!!!!この弐号の姿、何処かで見たことがあるとは思わない?」
ミサートは最後に拘束されているシンジに背を向けたままに聞く。
「…!?…エヴァ……弐号機?」
ボソリ、とつぶやく。
「その通り!そして、それには誰が乗っていたかしら?」
「……やめろっ!」
弐号は気力を振り絞り、攻撃を仕掛ける、がいとも容易く返り打ちに合う。
「……まさか……冗談でしょう?ミサトさん、いくらなんでも………」
「……」
ニヤリ、とミサートとリツコーナは笑った。
「そう!私の前で倒れているのは、アスカ!!この醜いエヴァの様なモノが惣流アスカ・ラングレーよっ!」
「嘘だぁっっっっっッッッッ!!!!!!!!」
「おのれぇ!ミサート将軍っ!!!」
シンジが叫ぶのと弐号、いやさアスカが仕掛けるのは同時だった。
ガーン!
脇からの狙撃、不意討ちの形で放たれた銃弾を弐号は避けれ無かった。
「みじめねぇ……アスカぁ…でもね、私が味わった苦汁はこの程度では無かったわ」
リツコーナは既に身動きすら取れない弐号の傍に立ち、見下す。
その口調には多分に狂気が含まれている。
「ねぇ、シンジ君、どう思う?こんな姿のアスカを……ねぇ?」
シンジからはその表情はうかがえないが、恐らくは狂気、それを宿しているだろう。
「嘘だ……嘘だ…嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だぁっ!」
首をブンブン振り乱し、絶叫に近い叫びを上げる。
「いいえ、これは事実」
リツコーナは手元の機械を操作し、アスカを持ち上げると、シンジの目前に運んだ。
「嘘っ……うわ、うわ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」
「そう、シンジ君が今見ているモノが惣流アスカ・ラングレーそのものなのよっ!!!」
「嘘だぁぁぁぁっ!!!こんな醜い怪物がアスカのはずが無いぃぃぃっ!!!!!!!」
リツコーナとシンジの言葉が重なる。
その瞬間!
四つの眼に蒼い光が灯る!
「…だぁぁれが、醜いバケモノですってぇぇぇぇぇぇっ!!!?」
ウインチで吊り上げられていた弐号、アスカが顔をシンジへと向ける。
口調も、声のトーンもアスカのものであった。
そして、自分を吊り上げていた装置を木っ端微塵にブチ壊すと、シンジの拘束具をも破壊し、
ネックハンギングの形で持ち上げる。
「誰だって好き好んでこんな風になる訳ないじゃない!!!少しは私の気持ちも考えても見なさいよっ!」
一旦、そこで言葉を止めて、シンジの頭を片手で持ち替えて投球フォームを取る。
「くぉぉぉのぉぉっバカシンジがぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」
ブン!
「うわぁぁっ!?」
『クラーシュっ!!』
戦闘兵の集まりつつあった、手術室入り口へとシンジを放り投げたアスカであった。
しかし、以外にも堪えて無い様子でシンジはポツリと言った。
「はは、バ…………バカシンジ、か…………はははは」
自虐的、自嘲的、つまりは自らを卑下する様な乾いた笑いをこぼす、そして、更に言う。
「アスカなんだ、やっぱり、そんな醜い姿に成ったけど……アスカなんだね…ははは」
「だったら何だって言うのよ?」
「いや、別に……」
「何、泣いてんのよ……」
「そんなの決まってるだろっ!少なくとも僕の中のアスカはそんなに醜くは無かった!!
今更僕の前に現れて、思い出の中のアスカを壊さないでよっっ!!!」
一一脳裏に焼き付いた美しいアスカ一一
一一つまりはその『虚像』に持っていた『幻想』を壊された事に涙したのか一一
プチン!
その場にいた全員が、何かの回路が一本切れる様な、その音を聞いた。
「アぁぁぁぁンタぁぁぁぁねぇぇぇぇ!いい加減にしなさいよっ!この自己中がぁぁぁぁぁっ!!!」
恐らく、惣流アスカにだけは言われたくは無いであろうセリフである。
「ひっ!」
シンジは身体を強ばらせる。
だが、そんな事をしても何ら根本的解決にはなってはいない。
「ああっ!!!いけない!弐号の目が赤く……」 リツコーナがやおら叫ぶ。
「なによ、リツコーナ、目が赤いとどうだって言うのよ?」
「暴走よ……」
「げっ!」
「暴走なのよーーーーっっ!!!」
ミサートとこの状況でも割と冷静に話していた様に見えたリツコーナだったが、
どうやらこちらも線が一本切れていたようである。
叫ぶと同時に某へぼへぼ少女の様にクルクルッと回転した。
だが、それは余りにも狂気を感じさせるターンであったが。
「あんたはもう許さないからね、もう下僕登録も解消よっ!!!」
「へん!そんなアスカの下僕になんてこっちから願い下げだよっ!」
「なんですってぇぇぇぇぇっ!!!!」
グオッとシンジに飛びかかるアスカ。
但しエヴァの姿なので怖いものがある。
そして、アスカは5メートルはあろうかと言うシンジと自分との距離を一っ飛びすると、
そのまま、座り込んでいるシンジに拳を叩きつける!
ゴガァッ!!!
しかし、シンジは素早く横に転がってそれを回避した!
「はっ!無様ね、シンジ!せいぜい芋虫みたいにそうやって転がってなさいよ!」
「なんだよ!偉そうに言ってさ!改造人間たって僕に攻撃を当てれない程度じゃないかっ!」
傍から見れば超高速の超人戦に見えるのだが、本人達はその自覚が無いらしく、
日常の口喧嘩レベルではりあっていた。
被害が出ているのは手術室の器材一式と、戦闘兵だけで、これはおおむね平和と言える……。
訳は(当然)無かった。
その装置諸々が塵や鉄クズに変わって行く風景の中、リツコーナは狂気する。
「あーはっはっはっ!!!コレよっ!コレこそが私の求めていた世界よぉぉぉぉぉぉっっ!!」
もう一度言う、リツコーナは狂気乱舞する。
ドゴォォォォンッ!!!ズガァッ!!ゴゴゴゴゴゴンっ!!!!!
狂いだよ一一一。
そんな言葉をこの場を見ている者なら、某関口巽にでもなくとも言いたくなる光景であった。(C)京極夏彦
詳しく描写しよう……。
器材の吹き上げるスパークや炎をあるときは後ろに従え、あるときはその身にまとい、
全てを混沌へと還す存在の様に暴れ回るライダー弐号。
(らんらん)
その瞳は4つともに赤く欄々と輝かせている。
そして、その破壊活動の更に背景の部分で狂気のステップを刻んでいるのは、
金髪、白衣のマッドサイエティスト。
いっその事、グルグルのド近眼眼鏡でも掛けさせた方が、情けではないか?
と思わせるくらいに、その様相は狂気をしめしていた。
だが、そんなリツコーナを見ているだけでは状況は好転しない、
(げき)
と今更気が付いたミサートはリツコーナに激を飛ばす。
「ちょっと!しっかりしなさい!リツコーナ!!貴女がそんなじゃ副指令が『浮かばれない』じゃない!」
その言葉を聞くやいなや、狂気のダンスをピタリと止めるリツコーナ。
そして、その両目からハラハラと涙を滴らせると、弱々しい声で言った。
「そうね、こんな所で私が冷静を欠いていては、来るべき銀河征服にはたどり着けないものね」
恐るべき!ネルフっ!!まさか『銀河征服』まで企んでいようとはっ!
(ぼうそうちゅうの)
だが、運良く『破壊神』アスカから遠く距離を取っていた戦闘兵と『五大幹部』の一人マーヤは
いぶかしむ様な顔でリツコーナとミサートを見ていた。何故か?それは……。
一一一コーゾー副指令はまだ御存命のはずなのに……?一一一
と、いったあの二人とは違う認識を持っているからで、なおかつマーヤの方が真実である。
G-エンドの右腕として、コーゾーは今だ元気に悪だくみをしているのである。
それはさておき、この狂乱の破壊劇の主役二人は……と言うと。
ヒュッ!!!ガンガガガガガガッッッ!!!ダガガッ!バキィッ!!!!!グワァァァァァァ!!
と、某DRAGO◯ BAL◯の戦闘シーンに出る様な擬音を立てながら今だにシンジは避ける、アスカは追う。
の構図で延々と戦い続けていた。
「はぁっ!はぁっ!!うわっ!?」
だが、疲れが出たのか、動きに精彩さを欠いたシンジはついに捕まる。
「ここまでかしら?ねぇ…シンジぃ……」
口調と声のトーンはどこか猫撫で声なのだが、そのエヴァの姿とランランと輝く四つ目が恐怖を促す。
「ぐ……ぁぁあ、く、苦しい…」
「アンタが悪いのよ、アンタがアタシの気持ちなんてこれっぽっちも考えないで、
自分だけが世界が一番不幸なんです、って顔をしているわ、
折角、人が決死の覚悟で敵陣の真っただ中に突入して救出してやろう、
って『決めた』のに………アンタって奴は………アンタって………このぉ……バカッ!!!」
ヴォォンッ!!!!
またもや放り投げられるシンジ、弐号はそれを見ながらまるで泣いているかの様に肩を震わせる。
「バカ、バカ、バカ、バカ、バカ、バカ、バカ、バカ……もういやーっ!!アタシを人間に戻してよっ!」
何かが振動した感じがこの場にいる全ての人間に伝わった。
空気が震えたのだ、圧倒的質量を持つ大声であたかも空気を叩き付けたかの様に。
言葉と同時にアスカは振り返る。その先にはリツコーナがいるからだ。
そして、アスカの網膜に映ったものはっ!
片膝をつき、的確にコア、腹部に狙いをつけている銃を構えたリツコーナと、
そのリツコーナを援護としてハイヒールとは思え無い程のスピードで切り込んで来るミサートの姿だった。
「!!しまっ……!」
一瞬だった。少なくとも碇シンジの目にはそれくらいの時間の事だった。
ミサートの手が消える、それと同時に幾重もの赤い線が、正確にアスカの身体を捕えている。
壱、弐、参、熾、伍、麓、漆、捌、玖!まだ、終らない!全身をくまなく打ち据えると、
腹部の生体装甲を集中的に攻撃する。
「がぁ、ぁぁ、ぁっ!」
コアが一一一見えたっ!
その瞬間、ミサートは大きく横に飛び退き、代わりにリツコーナの『一点集中射撃』が降り注ぐ!
ドシャァ……
前のめりに崩れるアスカ。コアは光を放ってはいなかった。
(読者様の『続き』コールがあれば)続く……。
菊「ども、もう一回菊地 啓一です」
D「毎度お馴染み、DRAGONICKです」
菊「さて、このエヴァンライダーですが、どーでしたか?」
D「………………貴様はライダーを侮辱しているっ!!」
菊「ふん!この特撮ヲタクが、いいだろっ!別にギャグ的ライダーでも!」
D「普通、窓から入るシーンと言えば!バイクに乗って、
そしてそのまま戦闘兵を5、6人轢くはずだろうがっ!」
菊「アスカ、無免許(キッパリ)」
D「それがどうしたっ!!!!」
菊「………それが…って、オマエなぁ、歴代のどのライダーが無免でバイクに乗った?」
D「そんな奴いる訳ないだろっ!無免許と言う質問が出てくる、と言うことはライダーにする奴が悪い!」
菊「つまり、アスカをライダーにするのが間違っている、と?」
D「そうだ…いや、正確に言えば中学生だから悪い!」
菊「じゃあさ、加持さん1号、冬月が2号、『マヤさん』3号で納得いく?」
D「阿呆っ!三番目のライダーといえば…」
菊「やっぱゲンドウ?」
(フォーティフォー)
D「死ねーっ!コズミック・44・マグナムっ!!!!」
菊「カウンターっダイビング・ピーチボンバー!」
グチャ…
D「解説、ダイビング〜は体当り技だから、カウンターで入るに決まっている」
菊「は、はががががぉぁぁぁぁっ……………ぁ、ア、アイリス万歳っ!」
チュッゴォォォンっ!!!!
D「ロリーもそこまでいくと哀れだな、菊地」
菊「追伸」
D「のわっ!?」
菊「後半の予告です、っというかプロットですね」
(フロッピー・ディスク)
D「そりゃ、5回も書き直しをすればプロットもできるよな…」(実話、保存したFDが読み込み不可能に!)
菊「うるさいな、ともかく後半はシンジの変身とレイの登場がメインです、見たい人は応援よろしゅうに」
D「…ふーん」
菊「そ…………、それではさよぉ、な………ら…ぁ…」バタッ!
おしまい。