TOP 】 / 【 めぞん 】 / [Helo]の部屋に戻る

Mezon EVA .08

月    ●


で会いましょう

    - Let's Go To The Darkside Of The Moon -

Written by Helo


 「こらっ待ちなさい!バカシンジィ〜」

 碇シンジ君、彼は現在、命の危機を感じて逃げていた。


 「逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・」

 言ってることと、行動がめちゃくちゃである。

 どうしてこうなったのか?

 理由はごく些細なことであった。



 「さあ、追いつめたわよ。」

 シンジ危うし!!



 ど、どうすればいいんだろう?


 等と考えているうちに、シンジは捕まっていた。 



 「さぁ、さっきレイに言ったことをもう一度言ってもらうかしら?」

 そう言って、アスカはニコって笑った。



 氷の微笑だ・・・



 シンジは、その時そう感じたと後々語っていた。


 「・・・助けてよ、アスカァ・・・」

 シンジは、とびっきり母性本能をくすぐるような表情・声でそう言った。



 アスカの顔が赤くなる。

 が、それもつかの間、彼は強力なビンタをくらって意識は月の裏まで飛んでいた。



 月の裏まで飛びましょう。

 違う!!




 「碇君。」 

 「あ、綾波。」


 ここは、何処だろう?


 シンジは考えた。



 あっ、ロンギヌスの槍が見える。

 シンジには、その時それが見えたそうだ。



 ・・・・?

 あ、綾波じゃないか!


 そう、綾波だ。


 「どうしてこんな所にいるの?」

 「碇君こそ・・・ここは、月の裏側よ。」


 ワケが分からない・・・


 「つ、月の裏側って・・・」

 「だから、ここは月の裏側なの・・・」


 やっぱりワケが分からない。


 「で、でも、僕は、さっきまで地球にいたんだよ。」

 「そう・・・でもよくある事よ。」

 「そんな・・・でもほら息が出来るんだよ。ほら。」

 「それは、碇君が息をするイメージを感じているから。」



 「よくわかんないけど、僕は今月の裏で綾波と一緒にいるんだね。」

 「そう。」

 「・・・な、なんだか、て、照れちゃうね。2人っきりだなんて。」

 「そう?私は、うれしいわ。」

 「ぼ、僕も・・・」



 僕達は一緒の時間を過ごしたんだ。

 そして、僕と綾波は、キスをした。


 僕の意識が、再び地球に戻るまで・・・

 ずっと、ずっと、ずっと・・・





 「・・・ここは何処だろう?」

 「シンジ、大丈夫だった?」

 アスカが心配そうに僕のことを見ていた。


 「・・・あれ?ここは・・・」

 「NERVの医務室よ。」



 なんだ、夢だったのか。


 残念な気がする。 

 あれが夢だったなんて・・・


 綾波の唇の感触は残っているのになぁ。

 それも相当ハッキリと・・・



 「それにしても、あんたあれくらいで気絶するなんて・・・
 弱すぎるわよ。」

 「・・・し、しょうがないだろ!!アスカのが強すぎるんだから。」

 「な、なんですって〜」


 まずい・・・ 

 またやられる・・・


 コンコン

 ドアがノックされた。


 ノブが回る。

 が、開かない。


 「誰?ちょっと今ここ開けれないの。」

 へっ・・・か、鍵がかかっている。

 どうして?


 「碇君、無事?」

 外から聞こえたのは綾波の声だった。


 「な・・・あんたファーストォ!?
 どうして、あんたここにシンジがいるってわかったのよ。」

 「碇君を感じたから・・・」

 「な、何言ってんのよ!!」



 「綾波〜」

 「ち、ちょっとあんた、なに涙流して喜んでいるのよ!!」



 「ATフィールド、全開!!」



 ド〜ン


 ドアがいきよいよくふっとんだ。


 「碇君、大丈夫?」

 レイは、シンジに聞いてみた。



 けど、シンジはふっとんだドアにやられて、再び意識が飛んでいた。


 チャ〜ンス

 アスカは、再びさっきと同じ行動に出ようとした。



 シンジの唇と自分の唇を重ねようとする。


 「ち、ちょっと、何?」


 「弐号機パイロット、あなた好きなようにはさせないわ。」

 「ち、ちょっと私のシンジを返しなさいよ!!」

 「ダメよ。碇君は、私が守るもの・・・」



 地球では、今シンジをかけた壮絶な闘いが行われようとしていた・・・





 その時、僕の意識は今度は土星に飛んでいたんだ。


 ここは何処だろう?

 また、綾波に会えるのかな?



 「シンジ・・・」

 ビクッ

 僕の体は、後ろからかけられた声にビクッとなった。



 この声は・・・

 おそるおそる振り返る。



 やっぱり、いた。


 「と、父さん。」

 「お前は、ここで何をしている?」

 「と、父さんこそ・・・」


 父さんは、眼鏡をあげてニヤリと笑った。


 「問題ない。」



 な、何が問題ないんだろう?



 「さあ、シンジ土星を開発するぞ。」

 「へ・・・?」


 僕は、状況をつかめずに間抜けな声を出してしまった。


 父さんが、少しムッとした様子になる。


 「このスコップを使わないなら、お前など用無しだ。さっさと帰れ。」



 か、悲しい事言うなよ・・・



 で、結局僕は、意識が地球に戻るまで土星を掘っていたんだ。


 父さんの光る汗が、今でも僕の胸を優しくした。






 「これは、最後の一言はシナリオにないぞ。」

 「左様、碇お前が新しいシナリオを作る必要はない。」

 「所で碇、人類土星移住計画はどこまですすんでいる。」

 「予定通りです。2%もすすんでいません。」

 「・・・そうか。こちらが最優先されるべき事柄だ。はやく5%までは進めろ。」

 「わかっています、すべてはゼーレの・・・・」




 「シンジ君、これがあなたのお父さんが進めている人類土星移住計画よ。」

 ミサトさんは、僕にそう言った。



 「ひどいや・・・父さん。僕を働かせるなんて・・・」

 僕は、だれにも聞かれないようにそうつぶやいた。




終劇


ver.-1.00 1997-06/18

ご意見・感想・誤字情報などは kitahiro@mars.dtinet.or.jpまで。


■"あとがき"みたいなもの■

 どうも、Heloです
 誰も書かないような作品を書くことを心がけて作ったんですがいかがだったでしょうか?
 またしても、「しんじととら」ではなく、SSをやってしまった。
 制作時間は25分くらいでしょうか。
 勢いで作りました。

 とりあえず、明日から大学も1週間ばかり休暇だし、作れる時に作ってしまおうって、感じで2日連続での投稿となりました。

 それでは。感想などを待っていますね。
 

Helo @ Helo's Note


 Heloさんの短編投稿第4段『月の裏で会いましょう』公開です!
 

 白昼夢。
 ラリッた夢。

 シンジ、アスカとのジャレ合い追いかけっこ、
 月の裏での綾波との逢瀬。

 病室でラブが入りかけて、
 土星のいかれた開発計画。

 シンジは走るよどこまでも(^^;
 

 ラリっているのは私ですね、何だ、このコメントは(^^;

 さあ、訪問者の皆さん。
 またもや新しい雰囲気で新しい切り口のEVAを描いたHeloさんに
 貴方の感想を! 


TOP 】 / 【 めぞん 】 / [Helo]の部屋