04/21/97
めぞんEVAへの投稿作品2
光の淵で見たもの
Written by Helo
「やった!」
「歩いたわ!」
リツコさんとミサトさんはそう言った。
(と・・・止まれ---)
僕はそう思っていた。
「と・・・止ま・・・くっそう!!そのまま行けえ!!」
ガンガンガン
エヴァは走った。
[あっ だめっ!!シンジ君待ちなさい!!」
ミサトさんはそう言った。
「うおおおおおあああああああああ」
僕は使徒って呼ばれているモノに体当たりをしようとしていた。
「わ」
ぶつかる寸前で目を閉じる。
スカッ
あっ!?
僕の体当たりは失敗した。
「シンジ君っ前っ!!」
ドゴガッ
僕の乗ったエヴァはビルにつっこむ。
ズズーン
・・・・・ ・・・・
うう・・・・・・
「シンジ君!しっかりして!」
「早くっ!早く起きあがるのよ!!」
ミサトさんの声が聞こえた。
そして、使徒って呼ばれているモノは僕の乗っているエヴァに攻撃を始めた。
その攻撃の中、僕のエヴァの頭部を破損されたんだ。
エヴァの頭部から血のようなモノが流れ出る。
「頭部破損っ損害不明っ」
「制御神経断線!シンクログラフ反転! パルスが・・・逆流していきます!」
「回路断線!せき止めて!」
「ダメです。信号拒絶!受信しません。」
・
・
・
「だめです、完全に制御不能です!」
「何ですって!?」
僕の意識はその時はすでに無かった。
だけど、僕は何かを感じていた。
・・・・・
つめたい。
ここは?
----
そうか・・・・
死んじゃったのか
・・・なんだ
やっぱ死ぬなんて大したことじゃないのか
何かが光った。
パァーッと光が広がる。
あれは?
見ると裸の男の人が走ってきた。
・・・・・父さん?
父さんは僕に裸のまま抱きつく。
うわあああああああああああああああああ
いやだっ!
まっ・・・待ってくれよっ!
抱きつかれたくはない。
まだ抱きつかれたくはないんだ!!
助けてよ
母さん!
父さ〜ん!
グキキキキキ
その時エヴァが動いた。
バキン
グオオオオオオオオオオオオ
エヴァが叫んだ。
「初号機!再起動!!」
「自ら顎部ジョイントを引きちぎりました!!」
「シンクログラフはマイナスのままなのよ!動けるはず・・・・」
「-----まさか!」
リツコさんの顔色が変わる。
「暴走!?」
・・・・・・・
「シンジ君!?彼が戦っているの!?」
「不可能よ!そんなはず無いわ!」
「・・・こんな戦い方、彼にはまだできるはずないもの・・・・」
その時、母さんと綾波が司令室でにやりと笑う。
そして、僕のエヴァは使徒って呼ばれているモノに勝ったらしいんだ。
「いよいよ彼が目覚めたわね。」
「そう・・・よかったわね。」
司令室で話す2人・・・・
母さんと綾波。
そこには割烹着に身を包んで雑巾を絞っている冬月さんもいた。
「なんか、冬月先生っておじいさんって気がする。ははははは・・・」
母さんが冬月さんにそう言った。
「・・・なにをいうのかね。」
冬月さんはほほを赤くしてそう答えた。
ご意見・感想・誤字情報などは kitahiro@mars.dtinet.or.jpまで。
◆Helo's Report◆
前回は「今度はまじめなやつにします」って言ったのに・・・・また悪質なモノを書いてしまった。
ああ、反省・・・。そういえば、前回のやつ友達に「Helo」の名前で(つまり僕が書いたって思っていないと思う)見せたら、結構評判がいいのに驚きました。あんな悪質なモノを・・・。でもそのうち、めぞんEVAから追い出されちゃったりして・・・。
管理人さん、見捨てないで下さいませ。
Helo
Heloさんの2本目の投稿短編『光の淵で見たもの』公開です!
貞本EVAのストーリーを追っていっていたら、
光の中から現れる裸のゲンドウ・・・・・・ おぇぇぇぇ(T_T)
シリアスから続いて一気のこの展開、やられました。お見事。(^-^)/~~~~
司令室でのセリフパロディも決まって技あり一本!! の作品でしたね!!
今回Heloさんのお部屋にフォームを取り付けました。
訪問者の皆さん、使ってみてくれませんか?